法律事務所への就職で知っておきたい新卒採用

法律事務所はなかなか新卒採用を行わない

一般的な法律事務所の就職と業務形態に目を向けると、法律事務所が新卒採用を行わない理由が見えてきます。法律事務所は少人数で運営している場合がほとんど。少人数の事務所では一般企業のように新卒者の教育に時間を避けないため、新卒採用をほとんど行わないのです。法律事務所の多くは、人員を補充する際に即戦力となる人物を募集します。以上の理由から、学生が法律事務所で働くチャンスを得ることは難しいといわざるを得ません。

法学部卒でも新卒採用は難しい

「法学部卒業者ならば、法律事務所で即戦力になるのでは?」と考える学生もいるかもしれませんね。しかし、この質問に対する答えはNOとなります。法律事務所が事務員に求めるのは、法律の知識よりも事務経験と社会経験です。事務経験のある人物なら、採用後すぐにExcelを使った作業を任せられます。また社会経験が豊富な人物なら、入所初日から電話応対を任せることも可能。一方、法律の知識があっても事務経験と社会経験がなければ、上記のような業務をすぐには任せられません。法学部卒業者でも法律事務所で即戦力にならない理由が、わかっていただけたでしょうか。

規模が大きい法律事務所は新卒採用を行う可能性が高い

ここまでに述べたとおり、法律事務所が新卒採用を行うことは稀です。ただ、稀ではあるものの、大きな法律事務所が新卒採用を行う場合があります。人数に余裕のある法律事務所では、将来性のある新人を求めて新卒採用を行うことがあるのです。将来性のある新人とは、将来的に司法書士などの資格をとって活躍してくれる人物を指します。もし運よくこうした求人を見つけられれば、新卒採用を勝ち取れる可能性が出てくることでしょう。ただし、大きな法律事務所への就職希望者は多く、応募倍率が300倍以上になる場合がある点は覚えておいてください。

個人事務所でも新卒採用を行う可能性はある

大きな法律事務所よりさらに稀にではありますが、個人経営の法律事務所が新卒採用を行うケースがあります。事務所の経営者である弁護士のブランド志向が強く、四大卒者を対象とした新卒採用を行うケースがあるのです。中央大学などの法学部が有名な大学の卒業見込みがある人は、上記のような事務所で採用される可能性があるといえるでしょう。ただし、こうしたケースは本当に就職活動では稀であるという点は心に留めておいてください。

法律事務所の仕事は一般的な事務職よりハード

ここまでに述べたとおり、新卒者が法律事務所に就職できる可能性はとても低いのが現状です。それでも法律事務所に就職したいと考えるなら、手当たり次第に求人に応募してみるのもよいかもしれません。ただ、就職活動を行う前に覚えておきたいのが、法律事務所の仕事の厳しさです。法律事務所の仕事は一般的な事務職よりハードな場合がほとんどです。就職後にも覚えなければならない知識は膨大ですし、弁護士は就職した事務員のミスを厳しくチェックします。また、仕事がハードなわりには給与はさほど高くありません。以上の点は、就職活動に入る前に意識しておきましょう。

なぜ法律事務所で働きたいのかを考える必要がある

上記のとおり、法律事務所の仕事はハードです。仮に新卒採用を得られても、高いこころざしがなければ仕事を続けることは難しいかもしれません。就職活動に入る前に、今一度なぜ法律事務所で働きたいのか考えてみてください。志望動機は面接の際のアピールポイントにもなるので、考えておく価値は充分にあります。もし考えを巡らせても法律事務所に入る理由が見つからない場合は、ほかの仕事に就くことも検討してください。

面接において第一印象が与える影響は大きい

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就職後の厳しさを踏まえたうえで倍率の高い法律事務所の新卒採用に挑もう

本文でご紹介したように、法律事務所ではほとんど新卒採用を行っていません。また法律事務所の仕事はハードであり、新卒者が継続して働くには強い意志が必要になります。こうした条件を踏まえても法律事務所で働きたい理由があるなら、新卒採用情報を探してみるとよいでしょう。面接を受けることができれば、就職を実現できる可能性は出てきます。ぜひ強い意志をもって、新卒採用獲得にチャレンジしてください。