2020年06月25日(木) 更新
九州電力を受ける就活生が知るべき業務内容と労働時間
目次
九州電力の労働環境について①:事業内容
九州電力の労働環境について、初めに事業内容を見ていきます。九州電力は、電力の長期安定供給を中核としながら、総合エネルギー事業、情報通信事業、環境リサイクル事業、生活サービス事業などの新たな事業領域でも、九州電力グループ一体となって展開しています。
また、経験やノウハウを活用し、アジアを中心とした海外電力事業や、電気、エネルギー、環境などに関連するコンサルティングも行っています。
九州電力の労働環境について②:職種ごとの業務内容を把握しよう
それでは、九州電力の業務内容を職種別に分けて見ていきましょう。業務内容として、以下のような例が挙げられます。また、このほかにも様々な仕事や業務内容があります。九州電力の部門は、事務系、情報系、技術系の3つに分けられます。
事務系の業務内容
◆営業
電気の使用について顧客の窓口となる。
・契約の締結、電気使用量の検診、電気料金の請求、問い合わせ対応など
・家庭向けの省エネ提案や、工場、商業施設などの法人の顧客に対するエネルギーの総合提案
・業務改善、戦略立案や、料金プラン、電気料金単価の設定など
◆燃料
火力、原子力発電に関わる燃料の売買、輸送契約の締結、発電所へのデリバリー、燃料の管理や、原子炉から取り出された使用済み年長の再利用、廃棄物処理契約など。
また、地元ガス会社などへのLNG販売も行う。
◆海外事業
アジアを中心として、海外での発電事業プロジェクト案件の発掘、事業性評価、交渉・契約手続き、参加後の事業の管理・運営に至る技術/事務全般を行う。
また、省エネや環境関連などのコンサルティング事業を推進するとともに、生産・輸送への関与も深める。
◆用地
送電線、発電所、変電所などの設備建設のために、用地や権利の取得・保全管理を行う。そのためには、地元合意形成、用地等の取得、許認可手続きなどが必要になる。設備の運転開始後は、用地の保全管理も行う。
◆電源立地
大規模な発電所の建設にあたり、候補地点の調査・選定と、建設計画の具現化に向けた地元との合意形成、用地・権利の取得に伴う地権者対応、各種許認可手続きなどを行う。運転開始後は、取得した権利の保全・管理も重要。
◆経理
金銭面から、九州電力の状況や業績を明らかにするとともに、資金を調達し運用管理する。具体的には、予算の編成・管理を行う予算業務、設備資金や事業活動資金を有利な条件で調達・運用することやデリバティブの活動によりリスク管理を行う財務業務、経営活動の結果を関係諸法令などに則り、財務諸表として作成、公表する決算業務などがある。
◆総務・危機管理・法務
社外に対しては会社の包括的な窓口として、社内については、他部門の円滑な業務のサポートを行う。具体的には、コンプライアンス経営の推進や地域・社会共生活動などのCSRへの取り組み、危機の未然防止対策の整備や発生時の対応、経営層や各部門への法務支援、株主総会の運営などを行う。
◆環境
環境に関する様々な情報の把握・活用、全社環境活動計画である「環境アクションプラン」の作成など。具体的には、地球温暖化問題への対応、廃棄物や有害物質などの管理、発電所新増設時の環境アセスメントなどを行う。また、次世代へのエネルギー・環境教育や、植樹活動など、環境コミュニケーションの推進も担う。
◆広報
九州電力の事業活動について、新聞やテレビなどのマスメディアやホームページを活用し、迅速・的確に情報発信する。また、次世代層支援プロジェクト「九電みらいの学校」による学校などへの出前授業など、地域とのコミュニケーション活動を九州各地で展開する。
◆経営企画
・経営環境の変化を踏まえた経営戦略の立案
・電力の安定供給確保に向けた電源開発計画や設備投資計画の立案
・経営安定化のための経営合理化の検討
・エネルギー政策や電力システム改革など電気事業に関する諸課題への対応策の検討
・組織風土改革・業務改革の推進
・内外の経済・産業動向の調査・分析
以上などのような業務内容を行う。
情報システムの業務内容
◆情報システム
情報化戦略の散る案、情報システムの開発計画立案、開発、運用・保守など、全社の情報システムに係わる業務全般を担当する。各部門にITを活用した業務プロセスの提案・コンサルを行うなどの業務内容。
技術系の業務内容
◆原子力
2016年2月現在では、原子力発電所の再稼働を目指し、安全対策などに取り組む。具体的には、原子力部門の事業計画を策定・周知し、その計画の下、各セクションが発電所の運用や改良、設計などの管理に係る業務を行う。
一方発電所では、本店で策定した事業計画を受け、再稼働に備えた適切な保守、改良工事、放射線管理など、発電所の運営に係る業務を行う。
◆火力
LNG・石炭・石油を燃料とする火力発電所、離島の内燃料発電所、地熱・風力・太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギーを利用した発電所の開発計画、設計・建設、運転・保守管理を担当する。
具体的には、供給力確保に向けた新規発電所の開発計画や、高効率化を目的とした既設発電所のリプレイス計画の検討、ボイラー、タービンなどの発電設備の詳細設計や発電所の建設、運転開始後の安全・安定運転を目的にした24時間の運転監視や保守、性能管理を行う。
◆電力輸送
電力輸送設備の計画・建設・保全を行うとともに、刻々と変化する電力需要などに対して、周波数や電圧を一定に調整することにより、高品質な電気を安定して提供する。
また、設備事故や系統事故発生時には、迅速な処置によって設備の復旧や供給しようの解消に努める。
◆配電
配電設備について、建設、運用、保全を行う。不慮の停電や台風などの災害時には、早期に電気の供給ができるよう技術力の維持・向上を図り、一丸となって早期復旧に努める。また、無停電工法や配電線自動制御システムの開発・導入を行うなど、様々な先端技術、新機材、工法の開発にも取り組む。
◆電子通信
九州全域に点在する事業所を連携する電力保安用通信システムを構築し、電力の安定供給と経営活動を支える。また、光ファイバ心線貸し事業に取り組むとともに、関係会社と連携して情報通信事業を推進する。
◆土木建築
発電所や変電所、事業所建物などの土木・建設設備の建設、保守、管理を行う。発電所などの建設では、安全性、経済性や環境保全などの観点から最適な設備の形成を目指し、調査、計画、設計から工事管理までを行う。ダムをはじめとする各種土木・建設設備の保守・管理では、定期的に巡視・点検を実施し、必要に応じた修繕・改良を行って、安全性の確保、設備の延命火、コスト低減に努める。
九州電力の労働環境について③:労働時間と休日制度
続いて、九州電力の労働時間についてご紹介します。九州電力の勤務時間は、8時50分~17時30分となっています。また、職場・職種によってはフレックスタイム制、宿直、三交替勤務があるため、注意しましょう。これらは、電気を24時間、絶やすことなく顧客に送り続けるためです。
九州電力の休日・休暇制度
九州電力の休日・休暇制度についても見ておきましょう。九州電力は完全週休2日制となっており、国民の祝日、年末年始、年間5日間の連続休暇であるリフレッシュ休暇、年間1日のアニバーサリー休暇、年間3日に置換の夏季休暇、ボランティア休暇などがあります。また、年次有給休暇は、初年度に15日、2年目以降は20日付与されます。年次有給休暇制度は事前の申請が必要なので、会社規定を把握してから申請しましょう。
また、労働時間と同じく、24時間電気を送り出し、不慮のトラブルに対応するために、変則的な休日になる可能性もあることは押さえておきましょう。
九州電力の労働環境について④:残業時間
九州電力の労働時間の次は、残業時間を見ていきましょう。九州電力の残業時間は短めであるという声が多いようです。しかし、不慮のトラブルに対応する必要がある場合など、職種などによってまちまちになるでしょう。配属される職種がどのくらい残業しているのか、労働時間と合わせて確認できると良いですね。
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九州電力の業務内容は電力供給に携わるものが中心で労働時間は職種によって異なる
九州電力株式会社の業務内容と労働環境、労働時間についてご紹介しました。就活生は、この業務内容や電力業界の一般的な労働環境を知り、エントリーしましょう。九州電力の業務内容は電力供給事業が中心ですが、その他にも様々な事業に展開しています。また、労働時間や残業時間は、24時間安定して電力を供給するために変則的になる場合もありますから、注意しましょう。
このような業務内容や業界の研究は、志望動機やエントリーシートにも役立ちますので、エントリー前に把握する必要があります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、労働時間や業務内容をしっかり把握しておきましょう。
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