2019年12月10日(火) 更新

就活におけるSNSの徹底利用術|【チェックする目的を人事が回答】注意点~効果的な活用法をご紹介

就活世代ではSNSをやってない人のほうが少ない

始めに、就活世代のSNSの使用率を見てみましょう。『HR総研のSNS利用調査』によると、80%強の就活世代は、プライベートでSNSを利用していることが分かっています。

また、『マイナビの調査』によると、「スマホかテレビ、なくなると困るのはどっち?」という質問に対し、8割以上の大学生が【スマホ】と答えているのです。以上の2点からも、現在の就活世代はスマホによるSNS利用が頻繁お分かりいただけるでしょう。

多く使われるのは「facebook」「Twitter」「mixi」

ではSNSの中でも特に利用率の高いものを紹介します。 総務省調べによると、SNSの利用で最も多いのが「LINE」です。他のSNSは使っていても、他人の投稿を見ているだけという人が多いようです。

では、LINE以外使用していないという方のために、それぞれの特徴について紹介しましょう。

facebook


実名登録。自分が投稿した内容は、facebook内で繋がっている友達だけでなく、友達の友達にまで届く。主に写真+テキストといった内容で投稿されている。

Twitter


「facebook」と比べると日常的なつぶやきが投稿される傾向にある。最大140文字という制限があるからこそ、その時感情を都度吐きやすくなっている。

mixi


実名で登録しなくてもいいため、人から探されにくいというメリットあり。主に日記や、コミュニティを作り趣味の合う人との交流に使用される。

就活においてのSNS活用のメリット

上記で、SNSの特徴についてお分かりいただけたのではないでしょうか。では、ここからは就活においてSNSを使用するメリットを紹介しましょう。自分の情報漏えいも考えられるSNSですが、就活においては活用するメリットも十分にあるのです。

公式HPより細かく企業の取り組みを知ることができる

SNSを就活で利用するメリットとして、ひとつ目に公式HPよりも具体的な企業の取り組みを知ることができるという点があります。例えば札幌で創業し、今や家具の販売店といえば名前が出てくる株式会社ニトリの公式facebookを見てみてください。

Facebookでは公式HPには載っていないインターンシップの様子や実際にニトリで働く社員の就職活動の話、休日の過ごし方などが紹介されています。

また、女子就活生に人気のH.I.S.Japanでは、企業がおすすめするツアーが、分かりやすく掲載されています。つまり、公式HPでは得られない情報がSNSを通じて知ることができるのです。

就活生同士の情報交換も可能

SNSを就活で利用するメリットの2つ目は、学生同士で情報交換ができる点です。
例えば、Twitterでは「♯就活」と「♯(ハッシュタグ)」を付けて投稿すると「就活」に関する投稿を見ることができます。そうしてツイート(投稿)、リツイート(投稿へのコメント)をすることで、お互いの情報を交換できる繋がりができるのです。
また、mixiであれば、企業研究や就活対策に関する情報を発信する「就活SWOT」というコミニティがあります。mixiにログインし、コミニティに参加するだけで、就活SWOTが発信する情報を得られます。

採用アドバイザーに聞くSNS活用アドバイス

Q.就活中、SNSを活用する方法を教えてください


A.企業カウントをフォローするだけでなく、採用アドバイザーなどと繋がり情報収集したり連絡を取り合うのもいいと思います。現在、弊社ではLINEを用いて学生さんとはコミュニケーションを取っております。
大学ごとのグループラインなどを活用し多いときには週に1回ほど、主にセミナー情報などを連絡しています。

Q.SNSの活用方法で質問されることはありますか


A.フェイスブックを登録している学生がすくなってきており、学生さんから今の時代にFacebook登録をしたほうがいいですか?という質問をよく受けます。
最近は前ほどFacebookで連絡を取ることがなくなったので、登録している程度でいいですよとは伝えております。しかし現在もベンチャー系の人事はFacebookで繋がることが多く、またFacebookはOBとも繋がりやすいので活用するに越したことはないと思います。

■調査方法:メール取材
■調査日時:2017年2月23日(木)~2017年2月27日(月)
■調査対象者:新卒領域のキャリアアドバイザー兼採用アドバイザー。大手企業からベンチャー企業まで採用アドバイザーなどを務める。就活系のセミナー講師なども務め現在は北海道の私立大学のキャリア形成論の講義を担当する

人事はSNSをチェックしている確率が高い

では、普段からSNSを利用する人にとっての不安。それは、人事にチェックされているかもしれないという点ではないでしょうか。実は、就活生のみなさんにとっては驚きかもしれませんが、会社によっては、必ず人物調査としてSNSを確認するところもあるのです。また、人事担当者によっては、自分がSNSを利用中に偶然見てしまうという人もいるのです。

採用後にSNSをチェックされる可能性があるので注意

SNSは、本名で登録していることがあるため、鍵をかけていなければ検索して誰でも閲覧できてしまいます。就活に成功して内定を貰った後に、SNSの内容をチェックされて不採用になれる可能性があります。この場合、企業に確実に不利益をもたらすような相当な理由が無ければ不採用にはされませんが、ネガティブな内容が多ければ、入社後の上司からの印象が悪くなるでしょう。

人事のすべてがSNSで人柄を判断するわけではない

人事がSNSをチェックしていると言うと、就活生にとっては、「では何のために面接を行うのか」「SNSで人物像をチェックする必要があるのか」と思う人もいるでしょう。

もちろん人事担当者にもよりますが、すべての人がSNSで就活生の人柄をチェックしようとしているわけではありません。では、どういった目的で人事はSNSをチェックするのでしょう。

人事がSNSをチェックする目的は主に2通り

Facebookの場合は、実名登録と決められているためすぐに目的の人物を探せてしまいます。ではなぜ人事は就活生のSNSをチェックするのでしょうか。その目的は、主に2通りでしょう。チェックする目的、2通りについて詳しく見ていきます。

目的①:単純な興味

人事が就活生のSNSをチェックする目的、まずひとつ目が「単純な興味」からです。どんな学生時代を過ごしていたのか、どんなことを頑張っていたのか、「それであれば面接で本人にきけばいいのでは?」と考える就活生もいるでしょう。

しかし、自分が人事側にたったとき、よりリアルを見るのであれば、SNSを利用するのではないでしょうか。面接ではおしとやかなタイプの子が、SNS上ではたくさんの友達に囲まれ、ページ全体が活性化し、人事から好感を得るというケースもあるのです。

目的②:交友関係の確認

そして、SNSをチェックする目的2つ目が、交友関係の確認です。SNSは投稿内容をさかのぼって見ることが可能となります。その人物の過去の経歴まで把握しておきたいというのが人事の考えなのです。

人事も採用にはお金も時間もかけ、より良い人材を集めたいと考えています。なるべくなら採用者によるリスクは減らしたいですし、私生活から社風とマッチしているのか確認できれば、早期での退職防止もできる可能性があるでしょう。

人事がなぜSNSをチェックしているのか直接聞いてみました

Q.就活生のSNSを実際に見たことがありますか

A.あります。
前職では夏のインターンから本選考開始まで長期間ありましたので、その間SNSでつながることはよくありました。なので見るも何もSNSを介してやりとり、ということは普通でしたね。現職もこれは同じです。学生がメールをあまり使わないのでFacebookでつながるベンチャー人事は多いのでは。

Q.人事が就活生のSNSを見る理由を教えてください

A.上記の通りでつながらざるを得ない、その方が連絡効率がいい、ということがあります。

Q.SNSの投稿内容が評価対象になることはありますか

A.プラスがあるとすれば、難易度の高いと思われる企業のインターンに参加している投稿を見ると、力があるのかな、と思ったり。マイナスがあるとすれば飲み会などでの暴れっぷりですかね。

Q.プラス・マイナス印象になる、投稿内容があれば教えてください

A.ないですね。あまり加味しません。というのも投稿にいたった背景などがわからないので、イメージが先行してもいけないな、と思います。むしろ仲が良ければ直接会ったときに投稿の中身を直接ききます。

Q.SNSでトラブルになったことはありますか

A.ありません。

Q.就活生はSNSを使っていないほうがいいですか

A.使わないと情報キャッチも遅れるので、使わないということはできないのでは?
学生でインスタやスナチャを知らないとなると、情報感度が低いのでは、と思いますし。

Q.自分が今就活生だったらSNSをどんな風に活用しますか

A.
Tw:情報収集
Fb:OBとのつながりなどやや公式的な
LINE:プライベート
ですかね。要は使い分けると思います。

■調査方法:メール取材
■調査日時:2017年2月23日(木)
■調査対象者:ITベンチャーの人事担当者。社会人歴9年。大手企業からベンチャーへの転身。人事経験5年以上のベテラン。

入社前に就活で悪い印象を与える可能性がある場合は鍵を付ける

過去に投稿している内容のもので、就活へマイナスに響くものがあるのであれば鍵を付けて、人事が確認できないようにするのをおすすめします。投稿内容がプラスにはたらくものであれば、全く持って鍵をする必要はありませんが、少しでも悪い印象を与える可能性があるなら、対策しておくほうが安心でしょう。

チェックされている認識を就活中は特に持つことが大事

SNSは就活が始まるから、悪い印象を与えるものはいけない、というわけでもありません。現在では多くの人がSNSを利用しています。誰があなたの情報をチェックしているか分かりませんので、SNSを利用する場合は、見られているという認識を持つようにしましょう。

投稿内容次第では「不採用」も考えられる

SNSで人事が人柄のすべてを判断するわけではありませんが、投稿内容によってはマイナスの印象を与え「不採用」となってしまう可能性さえあるのです。判断は企業や業種によっても異なるでしょうが、可能性を考えるようにしましょう。

アカウントを2つ所持する人もいる

就活中、SNSのチェックを考え、エントリーやOB訪問が始まる前にアカウントを2つ取得する人もいます。例えば、IT業界やweb業界などのインターネットを利用する企業への入社を希望する場合、アカウントを全く所持していないことも、多少怪しまれるケースがあります。その場合、アカウントに「鍵」をかけるのではなく、見られてもいい表のアカウントと、本当の素の自分をさらけ出す裏アカウントを作るのです。

就活中のSNSによる注意点

では、SNSを投稿する場合、どういった点に注意する必要があるのでしょうか。SNSへの投稿が日課になっている人も多いでしょう。

とはいえ、なるべく通常通り投稿したいですよね。その場合は、下記の3つの点に注意すればいいのです。

注意点①:就活に関する不満・悪口

まずSNSへの投稿で注意すべきは、就活に関する不満や悪口です。特に自分が受けた企業への悪口をSNSに投稿してしまわないように気を付けてください。

人事担当者が興味本位であなたのSNSをチェックした場合、悪口が書いてあったら、決して良い気分にはならないでしょう。

注意点②:友達に対するコメントの仕方

注意点2つ目が、自分が投稿する内容ではなく、友達に対するコメントの仕方です。自分が投稿する内容には気を付けていたとしても、友達へのコメントがひどい言葉になっていたりはしませんか?または、挑発するような内容のコメントをしていませんか?

SNSではコメントした内容まで確認できるようになっています。面接とのギャップで良い印象を与えることも可能ですが、悪いようにもなる場合を把握しておきましょう。

注意点③:法律を違反する写真や動画の投稿

最後の注意点が、法律を違反する写真や動画の投稿に関してです。就活に関してのみに言えることではありませんが、特に気を付けるべきでしょう。自分はただふざけてやったつもりだったといっても、SNSに投稿した写真や動画は一生残ってしまうものです。

法律を違反している、さらに誰が見るかもわからないSNSに投稿していると人事が分かれば、内定の道は閉ざされたも同然でしょう。

SNSの内容によっては高評価を得られる

以上では、人事がSNSをチェックしているという点から、あまり投稿したくなくなるようなマイナスな面しかご紹介していませんでした。しかし、SNSの利用は節度を守りさえすれば、本来ありのままの考えや日常を投稿して問題はないものなのです。

人事からの回答にもあったように採用評価にはなりませんが、参加したインターンの企業によっては好印象を得られる場合もあります。また、上記でもご紹介したようにましたが、場合によっては、面接とのギャップある一面をSNSで見られてしまってもたが、選考通過に繋がるケースもあるのです。その他、SNSの利用が就活で高評価に繋がる例をご紹介しましょう。

例:ニュースへの関心を伝えられる

ひとつ目の例が、ニュースでの興味関心をアピールすることです。志望の業界に関するネタであれば特に、その出来事に関する自分の考えをつぶやいて見てください。考えによっては「おもしろい」「こんな考えをもっているのか」と、新たな一面を知ってもらえるのです。

例:旅行好きなど趣味に信憑性を持たせる

2つ目が趣味への情熱を伝えられる点です。履歴書だけや面接では、なかなか趣味への情熱は触れられません。しかし、例えば旅行が趣味であれば、多数の国で多くの人と触れ合う姿を写真や言葉でSNS上に投稿していれば、それだけで、あなたが本当に旅行好きというのを知ってもらえます。あなたをより知ってもらうツールとしても、SNSは効果的なのです。

実際の面接評価シートで確認する

面接をする際、面接官は面接評価シートを元に就活生を評価しています。面接評価シートには、マナーや身だしなみ、質問に対する受け答えなどの内容をチェックする項目があります。企業や職種によって設定されている項目は異なりますが、参考にすることで、面接官視点を把握することができます。「面接評価シート」を無料で手に入れて、面接前に最終調整をしたり、就活生同士の練習で活用したりしましょう。

就活ではSNSをフル活用!投稿は人事がチェックしている可能性が高いので内容には注意

就活の際にSNSをフル活用する方法や、SNSに鍵をかけておくべき理由、注意点について紹介しました。企業側がSNSで情報を発信していることや人事からの連絡手段として使用していることも多く、学生同士で就活の情報交換もしやすいため、SNSの使用は非常に便利だといえます。

内定後や内定前に、SNSの投稿の内容を企業の採用担当者がチェックすることは多くのケースであります。就活において、SNSの投稿の内容が採用に影響を与えるので、心配であればSNSに鍵を付けておきましょう。

ネガティブな内容や情報の漏洩の投稿は、就活における選考に悪影響を与える可能性が高いです。しかし、SNSを就活のマイナスと考えるのではなく、自分をより知ってもらえるツールと考えることもできるのです。使い方を誤らずに、効果的な見せ方を考えてみてもいいでしょう。

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