インターンシップの実習をおこなう目的｜参加する際に意識をもって行動するための心がけ

インターンシップは学生時代に行われる就職を見越した職業体験

インターンシップを行う人が増えていますが、そもそもどのような内容かご存知でしょうか。インターンシップは、大学や専門学校などに通う学生が、夏季休暇などを利用して企業に職場体験を行うことを指します。職場体験とはいっても見学や一部体験ではなく、実際の仕事さながらさまざまな業務を行うのが特徴です。就職活動を間近に控えている学生にとって、就職を見越した職業体験ができるとの考えから、積極的に体験しようとする人が増加しています。

インターンシップには学生側と企業側にもメリットがある

学生が希望する企業に就職する場合、今ではインターンシップでの経験がひとつの重要な条件となりつつあります。インターンシップの実習に参加する良い点は、学生がその企業の仕事内容を経験でき、現場の空気に触れられること、そして企業側が参加した学生が、自社に向いた人材かどうかを判断できるという点にあります。就職において事前にマッチングするというのは、後々不満や問題が爆発しないためにも何より大事でしょう。では、具体的にどのような目的があるのでしょうか。学生と企業それぞれで見てみます。

学生側の目的：社会で働くことの意味を知る

学生がインターンシップの実習に参加するのは就職活動の上で大きなチャンスです。学生生活のアルバイトとは違い、実習では会社で働くことの意味、責任の大きさを実感できます。また、実際にその会社で働く人たちと接することで、社会に出るとはどういうことなのか真剣に考えるきっかけにもなるでしょう。もしその会社が就職希望だったら良いですが、そうでなくても就職したい分野でインターンシップの実習に参加をすることでモチベーションを持続できます。

企業側の目的：面接では分からない学生の性格を読み取れる

インターンシップの実習に参加するとき、企業側の目的を把握しておきます。企業としては学生に自分達の職場を体験してほしいとの思いからインターンシップを行っているだけではありません。その学生が自社に適しているかどうか、人柄や性格をしっかりと読み取るためです。企業としては面接ではわからない面を見る目的もあるでしょう。その点を踏まえたうえで、「面接では伝わらない自分のよさをアピールできる場」と考えると実習に積極性がもたらされます。

意義のあるインターンシップをするためには目的意識を持つことが大切

インターンシップの実習に参加する以上、企業としてはその学生が目的を持って参加していると考えます。とりあえず参加してみようという意識では、企業としても迷惑です。参加する学生に意義のある体験をしてほしいとの考えから、企業側は忙しい合間を縫って実施する点を忘れてはなりません。今後自分がどうしたいのか、どのように生きていきたいのかを考えるきっかけになるようしっかりと明確な目的を持つ必要があります。

積極的な目的意識で企業に自分を売り込む

インターンシップで実習に参加する目的には、上記にもありますがその企業に直接自分を売り込むことがあげられます。社会において最も嫌われるのは消極性です。インターンシップは学生の立場なので、企業側もやさしく接してくれますが、それに甘えてはいけません。インターンシップに参加するのは1人だけではありません。過剰なくらい積極的だと思うくらいの目的意識をもって実習に参加することで、企業側の印象に強く残る人物になります。

実習先の職場にポジティブな印象を残すのも大事

学生がインターンシップの実習に参加することの最大のメリットは、職場の人たちと直接話す機会がたくさんあることでしょう。まずは毎日しっかり元気の良い挨拶を心がけてくさい。元気な挨拶をする姿は意外と記憶に残ります。そしてさらに、積極的にその仕事に関する質問をしましょう。たとえその質問がとても簡単な内容であっても恥ずかしがらずに聞いてください。「そんな簡単なこともわからないの？」と思われてしまうのではないかとは考える必要はありません。わからないことをわからないと言える姿は正直な人としてポジティブな印象を残します。

インターンシップには社会で働く意味を学ぶ目的があるので積極的に自分を売り込もう

中途半端な意識でインターンシップの実習に臨むと、その態度からすぐに「目的がない」と思われてしまいます。目的を持ってはじめて、インターンシップは有効に活用されます。しっかりとした目的を持ち、高い意識で実習に臨んでいきましょう。その経験が、今後の就職活動にも役立つはずです。