2021年09月02日(木) 更新

エントリーシートの平均提出数と通過率は?【就活の行動分析について】

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

就活で提出数などの行動分析をすべき理由

就活で提出数などの行動分析をすべき理由としては、一体どのようなものが挙げられるのでしょうか?行動分析は何も就活に限ったことではなく、仕事でもそうですし、場合によってはプライベートでも非常に有益な行為になるでしょう。
アトランダムに行動するばかりではなかなか安定した成果を出すのは難しく、ケースによっては上手くいくものの、そうでない時にはどのように対策すればいいのかがわからなくなってしまうのではないでしょうか。

強み・弱みを知れる

就活でしっかりと行動分析をすることで、自分の強みと弱みを客観的に把握することができます。就活をする前に主観的な強みと弱みはある程度分析したのではないかと思いますが、それに加えて客観的な目線から自己分析をすることができるでしょう。
行動分析は、「自分ではこう思っている」のような曖昧なものではなく、確たる数字や成果を元に考えるものです。それ故に曖昧な判断が入る余地はなく、そこから導き出された結果は限りなく客観性を伴っていると言えるのではないでしょうか。
就活をする上では自分の主観も大切ですが、それ以上に客観的に自分のことを知るのも大事です。客観性のない意見は根拠を持つことができず、納得してもらうのは難しいでしょう。

今後のスケジュールをある程度立てられる

就活で行動分析を行うメリットとしては、今後のスケジュールをある程度立てられるというものも挙げられます。行動分析をすることで、自分は平均と比較してどの程度就活が進行しているのかを把握することができ、それによって最適な行動を取ることができるのではないでしょうか。
就活は自分との戦いという面が非常に大きいものですが、それ故に進んでいるベクトルや進行量の判断が分からなくなってしまうこともあるでしょう。そのような時にこそ行動分析を行い、他者と比べて自分はどの程度就活を行っているかの指標を得ることができます。
平均より少ないのであればもう少し増やす努力をし、より平均に近づけることもできるのではないでしょうか。

エントリーシートの分析をしよう

就活の行動分析の一つとして、エントリーシートの分析が挙げられます。エントリーシートは企業に応募する第一段階であることも多く、それだけに応募数によって様々な比較検討ができるでしょう。
エントリーシートを書くのはある種就活の入り口である面もありますので、しっかりとエントリーシートと向き合うことが大切です。しっかりとしたエントリーシートを記入することができれば、選考通過率も上がり、その後の話も進むのではないでしょうか。

最新平均提出数は26.3社

ディスコの調査によると、エントリーシートの最新平均提出数は26.3社という結果が発表されました。この調査は主に2018年3月卒業予定の大学3年生の学生モニター1,423名を対象に行われました。
それによると、3月1日時点のエントリー数の平均は26.3社、そして既に37.9%の学生がエントリーシートを提出済みとのことです。また、筆記試験およびWEB試験を受験した学生は41.3%、面接を受けた学生は33.9%という結果も発表されています。
これらはいずれも前年同期を上回っており、基本的には企業の新卒採用に対する熱意を見ることができるでしょう。そのせいか、既に内定を得ている学生も6%程度存在するとのことです。

平均通過率は65.9%

リクナビの調査によると、2013年のエントリーシート通過率の平均は65.9%という結果が発表されています。同年のエントリーシート提出数の平均は26.4社であり、その66%ということは、およそ17社程度はエントリーシートが通過しているということになるでしょう。
もちろん個人差がありますので、必ずしもこの数値通りというわけではありませんが、一つの参考にはなるかもしれません。しかし、エントリーシート通過数の平均は14.5社であるものの、内訳は全体の半数以上が10社以下となっています。
そして、約一割の学生が31社以上の通過数をほこっているため、結果的に通過数の平均自体は高めになっているという話になるでしょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。

自分の行動分析と提出数などを比べてみる

上記の数字や研究結果をどのように就活に役立てたらいいのでしょうか?それは、世間一般的な数字と自分の行動分析を見比べ、その差を把握することにあります。
とはいえ、見比べて自分の方が少なかったとしても落ち込む必要は特になく、その場合は数を増やせばいいだけでしょう。単純明快な「勝った」「負けた」ではなく、総合的に自分はどのように就活を進めていくべきかの参考程度にとどめておく必要があるのではないでしょうか。

平均に対して多いか少ないか

まず、自分がエントリーしている数と平均を見比べ、多いか少ないかを判断する必要があります。もし少ない場合はもう少し数を増やした方がいいのかもしれませんし、多い場合は一社一社をより丁寧に進めた方がいいかもしれません。
その辺りはどのようなスタイルで就活を行っているかにもよるところがありますが、平均値を参考にするのは悪い考えではないでしょう。平均といっても、その内訳には大きなピンキリがありますが、全体平均に合わせることによって、ある程度の安心感を得られる面もあります。
就活で大切なのは、「これでいいのか?」という自問自答に加え、「これでいい」という自信です。両者をバランス良く併せ持つことを心掛けましょう。

今後の行動を見直せるチャンスになる

平均を参考に自分の行動分析を比較することで、今後の行動を見直せるチャンスを得ることができます。単純に多い少ないという部分は前述した通りですが、それ以外にも、例えば他の人はどの程度就活が進行しているのか、そしてどの程度の学生が既に内定を得ているのか等も参考にしましょう。
焦る必要は特にありませんが、それでも自分が平均より劣っていると感じるのであれば、もう少し就活に熱を入れた方がいいかもしれません。業界によって内定が出る時期も異なりますので一概には言えませんが、もし自分が志望している業界の内定時期が早い場合は平均より先を行くイメージが必要でしょう。
焦りは禁物ですが、時には急くことも大切になるのではないでしょうか。

エントリーシート提出数が多く通過率が悪い場合

一つひとつの企業を深掘りして調べる

エントリーシート提出数が多いのに通過率が悪い場合、企業理解が浅いまま応募している可能性が考えられます。薄い企業理解で応募している場合、企業側からしたら「この応募者は熱意が足りない」という風に見られてしまうこともあるでしょう。
また、中には、本当にその企業に入りたくて仕方ない学生が応募している可能性もあり、そういう場合は熱意の差で選考を譲ってしまうのではないでしょうか。企業側も熱意を感じられない応募者よりはそうでない応募者を優先的に選考に進ませたいと考えるのが自然なため、まずはしっかりと企業を深掘りして調べることが大切です。
その過程で企業について様々な情報を得ることができ、それは今後の選考にも役立つことでしょう。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

各企業を比較し客観的な情報を集める

量を求めすぎるがあまり一つ一つの質が低下してしまっては本末転倒です。とは言え、提出数が少なすぎるのも不安。そんな方におすすめの方法は企業研究の段階で各企業を比較しながら客観的な情報を集めることです。つまり、どの企業が業界内のどんな立ち位置にいて、どんな事業を行うことで競合他社との差別化を図っているか。こうすることで複数企業の情報収集を同時に行うことができますので、活用してみてください。

数で勝負しない

提出数は多いのに通過率が悪い場合、一度数そのものを見直した方がいいかもしれません。「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」という言葉もありますが、どれだけ数を打っても当たらない場合もありますし、そもそも当たったところで自分は本当にその企業に就職したいのか?という問題が生じます。
数を打っても当たらない場合、一度数は諦め、質で勝負してみてはいかがでしょうか?上述した企業分析に加え、自己分析をもう一度徹底し、企業に対するアプローチ方法を今一度見直してみましょう。
企業分析を行って企業に対する理解を深めることができれば、自ずと適切なアピール方法も変わってくるかもしれません。十把一絡なアピールで相手の心を掴むのは難しいものです。

エントリーシート提出数が少なく通過率が悪い場合

応募した企業とマッチしていない可能性がある

エントリーシートの提出数が少なくて通過率が悪い場合、応募した企業とマッチしていない可能性があります。数が少ない場合は単純に試行回数の問題というケースもありますが、もちろんそうではない場合もあるでしょう。
人によっては少ないエントリー数で内定を得ている場合もありますし、どうしても理由があって提出数が少なくなってしまう場合もあるかもしれません。そのような際には、自分と志望企業の相性をしっかりと考え、改めて自己分析を行ってみてはいかがでしょうか?
その結果、もしかしたら他に相性の良い企業が見つかるかもしれませんし、もしかしたら業界そのものを考え直すことに繋がるかもしれません。何事も柔軟に捉え、選択しましょう。

自己分析をやり直してみる

上述した通り、少ないエントリー数で通過率が悪い場合は自己分析をやり直してみることをおすすめします。少ない企業数であるということは、少なくとも企業理解についてはしっかりと深掘りしているかと思いますので、そうなると問題は自分のことを知っているかどうかという話になるでしょう。
自己分析と一口に言っても、様々なやり方があります。自分の主観を頼りに自分の目から見た自分を突き詰めたり、あるいは他の人に自分の印象を聞き、その集約点を探るという方法もあるのではないでしょうか。
いずれも自分という存在を多角的に見た中の一つであることに変わりはありません。就活は、いかに相手を知り、そして自分を知るかということが大切になるでしょう。

エントリーシートの平均提出数は26.3社!行動分析をして今後に活かそう

エントリーシートの平均提出数は26.3社であることは上述した通りです。これをどう見るかは人によって異なるところですが、少なくとも何かしらの参考にし、自分の就活に活かす方向に考えてみてはいかがでしょうか?
就活はもちろんのこと、実際の仕事の現場でも行動分析の大切さは論じるまでもありません。であれば、今の内に自分の行動をしっかりと分析する癖をつけておけば、実際に仕事をするにあたって役立つことが多いでしょう。
何事も、考え、計画し、実際に試して検証することを繰り返すのが上達のコツです。これをPDCAサイクルと呼ぶのですが、実際の仕事における一つの手法として重宝されている面もありますので、これを機に実践してみるのをおすすめします。

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