2019年11月27日(水) 更新
刑務官に就職するための採用試験における受験資格~合格するための志望動機のポイント~
目次
刑務官として就職するには国家公務員試験に合格が必須
刑務官は、法務省管轄の矯正局職員で国家公務員に該当します。したがって、刑務官として就職するには「刑務官採用試験」を受けて合格する必要があります。つまり、日本国籍を有しない者、および国家公務員法第38条の規定により、国家公務員となることのできない者は、試験そのものが受けられません。また、この「刑務官採用試験」には年齢的・身体的な制限があります。
刑務官に就職するための試験には受験資格がある
刑務官になるには「刑務官採用試験」を受けて合格する以外に方法はありません。「刑務官採用試験」によると、年齢・身体的な受験資格で制限があるのも特徴です。
男子:身長160cm、体重47kg、胸囲78cm以上
女子:身長150cm、体重43kg、胸囲75cm以上
そして、裸眼視力がどちらか0.7(矯正1.0)以上で、なおかつ四肢の運動機能に異常がないことが条件です。なお、「刑務官採用試験」の資格は基本的に17歳以上29歳未満ですが、30歳以上でも社会人枠として40歳以下なら試験を受けられます。
受験資格はそれぞれで異なる
刑務官採用試験は男女別に6つの部門に分かれており、受験資格が違ってきています。
・刑務Aと刑務Bは、受験する年度の4月1日現在で17歳以上29歳未満、Aが男子、Bが女子です。
例)
刑務A・刑務B:受験する年度の4月1日現在で17歳以上29歳未満
刑務(武道)A・刑務B(武道):受験する年度の4月1日現在で17歳以上29歳未満。さらに、柔道または剣道の段位の所有
刑務A(社会人)・刑務B(社会人):刑務や刑務(武道)の資格が無くなった40歳以下の者。
※A=男子、B=女子
刑務官採用試験の中でも身体測定のクリアが必須ポイント
刑務官採用試験の内容は、一次の筆記試験と二次の面接・身体測定と分かれます。一次試験の筆記は、国語・数学・社会の問題が40題90分と作文試験の1題50分で、中学卒業程度の知識と文章力があれば十分です。しかし、二次試験の身体測定は厳しく、次の項目の中で基準に達しないものが1つでもあると不合格となり、就職できません。
・上体起こし:30秒間に男子21回・女子13回以上を基準とする
・立ち幅跳び:男子205cm・女子147cm以上を基準とする
・反復横跳び:20秒間に男子44回・女子37回以上を基準とする
なぜ刑務官なのかの理由が明確な志望動機の作成が大事
上記でも紹介した通り、刑務官は受刑者の矯正・更生をおこなう仕事です。特殊な仕事内容でもありますので、一般的な志望動機ではいけません。なぜ刑務官なのか、まずはその点を具体的な理由で記載しましょう。そして、警察や刑務官は正義に通ずる仕事ですので、その意義に通った内容を意識して、志望動機を書く必要があります。
志望動機作成に役立つジェネレーター
志望動機を作成する際に、「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。
刑務官に就職するためには面接も重要
刑務官として就職するには、面接も重要になってきます。二次試験は、上記の身体測定とともに、身体検査と面接もおこなわれます。身体検査は通常の一般的な内科系身体検査であり、面接も一般的な個別面接がおこなわれます。ただし、試験の中では面接が重要なポイントを占めるでしょう。それは公務員として働くために、人物的に思想がずれていないか、犯罪歴などがないかという点を調べるためです。そのためにも、履歴書に書いた「なぜ刑務官になりたいのか」を自分の言葉でしっかり伝えられるようにしておきましょう。
また、家族の犯罪歴や左翼系の思想を持っているかなどの身辺調査もおこなわれるようで、一次試験と比べると二次試験は少し厳しいかもしれません。
刑務官には戒護権があるが民間刑務所の職員にはない
規制緩和という観点から、刑務所もその一環として民間との共同運営という場所が数カ所誕生しています。運営会社に就職すれば、「刑務官採用試験」を受けなくても刑務官になれそうですが、実際にはできません。民間刑務所にいる職員は、業務上の施設管理と個人的な正当防衛の権利しか認められていないのです。一番の違いは「戒護権の有無」です。戒護権とは、監獄法に基づいて受刑者の規則違反を罰することができる権利であり、規定の範囲内での武器の使用も許可されています。刑務官には戒護権がある一方で、民間会社社員にはないため、民間刑務所といえども受刑者に対する公的な処置は、すべて刑務官がおこなわなければなりません。
刑務官への就職では採用試験において年齢・身体的な受験資格を満たして明確な志望動機が必要
刑務官に就職する際の採用試験における受験資格などについて見てきましたが、いかがでしたか。この「刑務官採用試験」は、公務員試験の中では比較的合格しやすいといわれています。しかし簡単に合格できる試験でもないため、刑務官として就職するために、専門学校や大学での対策コースを受講する人も少なくありません。刑務官に就職したいのであれば、年齢はもちろん、身体的な基準も乗り越える必要があるといえます。
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