2020年06月30日(火) 更新

クレーンオペレーターの仕事内容と気になる平均年収

クレーンオペレーターとはどんな仕事?

クレーンオペレーターという仕事は、荷物を運ぶだけのイメージを持たれがちだが違います。本来は、クレーンを駆使して鉄骨を小さなボルトの穴に入れたり、作業で危険が及ぶ可能性があるものが近くにあれば、周りに呼びかけをしたりとイメージとは裏腹に計画性のある業務がメインです。クレーンオペレーターは、一つ一つの仕事に時間と人が動く職業なので、業務を完了した際の達成感がやりがいに繋がります。クレーンオペレーターなど、危険を伴う仕事に関しては、計画的な管理能力がある人や、周りへの配慮ができる人、責任感のある人が向いています。

ミリ単位の作業が要求される

クレーンオペレーター・クレーン運転士は、主に高層マンションや高層ビルの建設現場で働き、何十トンもの鉄骨などを組み立てています。実際にクレーンオペレーターとして働く人は、高層ビルの屋上でクレーンを操作し、荷物を下ろしたりする時は、肉眼では見えないので、下の職人さんの無線の合図・指示に従い、速度調整などをしてもらうとか。クレーンオペレーター・クレーン運転士のそういった操作は、鉄骨をボルトの穴に入れたり、ミリ単位での作業が要求されます。

危険予知活動が行われている

クレーンオペレーター・クレーン運転士は職人さんを頼るしかないので、信頼関係を築けるように、仕事以外でもコミュニケーションをとって合図の参考にするそうです。また、クレーン業界ではKY活動というものがあるとか。KYとは危険予知の略称。皆さんが知っている「空気が読めない」という意味のKYではなくて、クレーンオペレーター・クレーン運転士が使うのは「危険(K)予知(Y)活動」という意味です。これは具体的にどういうことをするのかと言うと、その日のクレーンオペレーター・クレーン運転士の作業における、危険なポイントを洗い出して対策をたてることです。

大変なところは人間関係やスケジュール調整

クレーンオペレーター・クレーン運転士は、現場の職人と適度な距離を保って仲良くできれば仕事もすすんではかどります。しかし、色々な合図者との出会いのなかで、いつもうまくいくとは限らず、クレーンオペレーターは精神的なストレスが溜まることもあります。

クレーンオペレーター・クレーン運転士の思考やそのときの感情・性格は、必ず運転操作に現れますから、気持ちを切り替えて事故とトラブルを避けるよう努めることが大切です。他にも、前日の打ち合わせやタイムスケジュールで当日の作業予定をよく把握していないと、複数の業種間でクレーンの取り合いになって、担当の監督者に確認をしないと身動きがとれなくなることもあるのが大変なところですね。

クレーンにはたくさんの種類がある!

クレーンオペレーター・クレーン運転士の仕事、危険予知活動、大変な部分について見てきましたが、クレーンにはいくつか種類があるのをご存知ですか?これを見ておけば、今後街で見かけるさい、どのクレーンか分かるようになるかもしれませんね。クレーンオペレーター・クレーン運転士を目指す人は確認しておきましょう。

種類その①:トラッククレーン

トラッククレーンですが、シャーシが4tベースの物を使った5tトラッククレーンまでが普通免許で走行可能です。それ以上のものの場合は、別途大型免許が必要になります。トラッククレーンは非常にスピードが出るのが特徴です。高速道路で走行できますし、距離のある現場で機動力を発揮できるのです。

種類その②:オールテレーンクレーン(オルタークレーン)

オルタークレーンは最高550t吊りまであります。タイヤが大きいのが特徴で、オールテレーンクレーンの走行はAT(オートマチック)です。こちらの走行には大型免許が必要になります。よく大型特殊免許と間違えられていますので要注意です。

種類その③:ラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)

ラフタークレーンは、走行しているのをよく街で見かけるかもしれません。サイズは大きくありませんが、4WSと呼ばれる、タイヤがそれぞれ独立して動く仕組みがあるため、作業がしやすい点が特徴的です。大型タイプのクレーンは、夜には先導車を付けて走行しないと道路交通法違反になりますので注意しましょう。

種類その④:クローラークレーン

クローラークレーンはキャタピラになっているのが特徴です。このクレーンはビルの建築現場で頻繁に使っています。比較的長期の工事期間が必要とされる場合に活用されるでしょう。荷物を釣った状態でも、アウトリガーなしタイプなら走行できるです。

クレーンオペレーターの給与と平均年収は?

クレーンオペレーター・クレーン運転士の仕事内容や大変部分、そして基礎知識であるクレーンの種類について見てきました。では、気になる給料事情はどうなっているのでしょうか?クレーン運転士の給料を見てみましょう。

平均年収(給料)は450万円~460万円!

独自調べによると、クレーンオペレーター・クレーン運転士の平均給料(月収)は34万円でした。また、そこから推定される平均年収は459万円でした。これまでの年収推移を見ますと、平成15年以降は、若干の増減は見られますが450~460万円付近で推移しています。また、月収については33万円~34万円付近、時給ベースでは1650円~1700円を推移しているとの結果が出ました。

給料は日給制・日給月給制のケースが多い

クレーンオペレーター・クレーン運転士の平均年収(給料)はおよそ450万円~460万円と見ましたが、最近では千差万別で一概にどれくらいというのは難しく、昔ほどいい給与はとれないという課題もあります。

①日給制
②日給月給制
③月給制

クレーンオペレーター・クレーン運転士の給与体系には、上記の3つがありますが、多いのは①と②で、クレーン運転士は職務日数×単価で給与計算することが多いです。ですから安定性という面ではあまりよくないという方もなかにはいらっしゃいます。逆に、仕事のある会社へ勤めれば昼夜・休日まで働いてたくさん稼ぐということも考えられますので、クレーンオペレーター・クレーン運転士を目指すなら、自分にあった働き方を見つけましょう。

クレーンオペレーターのキャリアアップを実現するには

全国にある教育機関を活用しよう

まじは、登録教習機関についてです。
クレーンオペレーター・クレーン運転士に関する労働局長登録の教習機関は、全国各地に点在しています。所定の教習機関でクレーン・デリック又は移動式クレーンの教習課程を修了することができれば、指定試験機関では学科試験だけでよく、実技試験は免除されるようになっています。

続いてクレーン教習所についてです。
実際にクレーン操作を経験していない人にとって、実技試験に合格するのは難しいものがあります。指定試験機関の実技試験には、何度でもチャレンジすることはできますが、クレーンを操作したことがない人は、クレーン学校での教習をおこなうことをおすすめします。

経験を積むには小さなことから始めるのが近道

まずは、他県でもいいので就職し、ステップアップしていくのが王道であり近道です。もちろん、働いた現場で育ててもらった恩は忘れてはいけませんね。クレーン運転士には「こんな会社にいる器や技術じゃない。もっと上を目指してくれ」と言われるようになったら次へ進む人が多いようです。小さなことからでも諦めずに頑張っていれば、着実に経験がつめますよ。

会社によっては業務・待遇に雲泥の差があるので要注意

若くて高学歴なクレーンオペレーターは、大手でコンプライアンス厳守の元、好待遇で、比較的新しい機械で知的な仕事をできるそう。その一方で、低待遇で整備がされていない古い機械、コンプライアンス無視で機械の性能を遥かに超えて、危険で無謀な仕事をする会社もあるようです。つまり、クレーンオペレーター・クレーン運転士は、それぞれの会社のやり方で、それぞれの使用者相手にクレーン作業をする事になります。小さなことから経験を積むのも必要ですが、自分にあった職場かどうかを見極めるの必要ですね。

クレーンオペレーターの給料は450万円~460万円が相場だが待遇・業務は各社バラつきがある

クレーンオペレーターの仕事内容と平均年収(給料)について見てきましたが、いかがでしたか? クレーンオペレーター・クレーン運転士にはさまざまな仕事があるということが分かりましたね!もちろん、大変な部分があったり、身につけるべき知識が多かったりもします。また、各社それぞれ、待遇や業務内容にバラつきがあるので、事前に聞くことをおすすめします。クレーンオペレーター・クレーン運転士を志望する際に是非参考にしてみてください。

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