2019年09月30日(月) 更新

テストドライバーになるには|仕事内容や必要な資格を紹介

テストドライバーとは

自動車を運転しながら性能や技術確認をする職業

テストドライバーとは、その名の通り、自動車の走行試験(テストドライブ)をおこなう人を指します。開発中の自動車の性能や技術の確認を、実際に運転しながら確かめる役割です。

テストドライバーは、自動車開発において欠かせない存在ですが、タイヤメーカーを中心とする自動車部品メーカーも、性能確認のためにテストドライバーによる走行テストをおこなっています。

自動車の開発・改良にはなくてはならない仕事

昨今の自動車業界では、自動ブレーキシステムや自動操縦システムなどの開発が目まぐるしく行われています。事故を防ぐための開発や、運転がしやすくなるシステムなどの改良は、自動車産業が最も向上を目指している分野です。その中でもテストドライバーという職種は、開発・改良業務になくてはならない存在です。

車を操作した体感は、運転した人にしかわからないということが大前提にありますが、前回よりも運転感覚がどう変化したのか、どう改善されたのかを身をもって検証できる特別なポジションなのです。

データ分析だけの検証であれば、実際に車を利用する顧客目線での検証はできていません。テストドライバーの重要性は、何パターンもの状況を想定しての運転により、確実に検証することです。テストドライバーなしでは、開発・改良は上を目指せないと言っても過言ではありません。

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テストドライバーになるには

自動車会社や部品メーカーに就職する

テストドライバーになるには、3つの方法があります。1つ目は、自動車会社の技術・技能職として入社することです。この場合、高卒でもテストドライバーになるチャンスがあります。ただし、入社後に配属希望を出したとしても、なれるかどうかは人員次第です。

自動車メーカーだけではなく、部品メーカーの開発実験職として入社するのもテストドライバーの近道です。入社後に安全運転講習など運転の基礎を学び、その中でもしっかりと技術を身につけます。また、自動車会社の場合と同様に数年間は先輩ドライバーと同乗して間隔を掴んだり、数値データなどの理解を深める研修を経てテストドライバーになるのです。

プロドライバーとして活動する方法もあります。この場合、市販用の車両ではなく、F1やラリー、耐久レースなどに用いるための車両をテストすることが多いです。例えば、F1には「リザーブ(サード)ドライバー」と呼ばれるテストドライバーがいます。このドライバーは、レース前にコースの路面状況を確認したり、マシントラブルがないかを確かめるのです。

テスト走行の部署へ配属するには自動車の知識習得が必要

自動車の細かい仕組みや基本的な原理を知らずして、テストドライバーはできません。基礎的な知識を持っていることはもちろんのこと、ある程度の開発や研究に関わる知識を実務で身につけてからテストドライバーを行う部署に配属されます。

ただし、誰もが皆テストドライバーになりたいわけではありませんし、テストドライバーになりたい人が必ずしもなれるわけではありません。

会社としては、適性やスキル、能力を判断してテストドライバーとして適任であるかどうかを見出したいので、テストドライバーになりたいのであれば、実験をする部署やテストドライバーが多数配所属している部署に配属されることが大前提といえるでしょう。

テストドライバーになるために欠かせないスキル

自動車免許の取得

テストドライバーになるには、自動車免許の取得が必須です。大型トラックやバスなど、特殊車両メーカーのテストドライバーであれば、大型免許や特殊免許も取得しなければなりません。また、海外で走行テストを実施する場合は、国外運転免許証の手続きをおこなう必要がありますし、社内ライセンスを発行している企業が存在します。
同様にプロドライバーも、JAFが発行するレーサーライセンス(国際A級ライセンスなど)を取得しなければ、レース用車両をテストドライブできません。

テストドライバーになる上で意識すべきこと

自動車への不信感

過去には、自動車が新たに展開したサービスを信用して利用したのに、予期せぬ事故が招かれてしまったケースというのは、幾つもありました。時代とともに進化していくテクノロジーであっても、万が一の事故や不具合というのは、我々が想定できないところからやってくるのです。残念ながら、未来の事故を全て防ぎ、何事もカバーするということは現段階では不可能です。

このような意識を持ってテストドライバーを遂行しなければ、万が一不具合を見逃した場合、多くの被害が出ることになるでしょう。

自社が力を入れて開発している自動車であっても、「我々が開発している自動車は世の中に商品として販売されても大丈夫なのだろうか」という不信感を持って業務を行わなければならないのです。

テストドライバーを志望する人は運転免許や自動車の専門知識を身につけよう

テストドライバーになるには、運転免許が必須です。また、自動車メーカーによっては、社内資格の取得が必要になる場合があります。耐久テストや乗り心地のチェックをおこなうため、相応の運転技術が求められるでしょう。

また、テストドライバーは自動車の開発において、結果を的確に担当者に伝えなければなりません。技術的な知識も習得しておくと、開発担当者の力になれるでしょう。交通事故などのリスクも考えつつ、ドライバーを満足させる自動車づくりの一助となるテストドライバーを目指してください。

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