2020年06月12日(金) 更新

臨床心理士を志望する際にまずするべき職種研究

臨床心理士職の仕事とは

臨床心理士は、資格がないとできない仕事ではありません。しかし、病院などの求人で臨床心理士を募集する場合、資格の取得を条件としているケースが多く見られます。そんな臨床心理士の仕事内容は、心に問題を抱えたクライアントに対して、臨床心理的な技法を使ってサポートをしていくことです。

クライアントの話す内容に対して、臨床心理士は否定的なことを言ったり、「こうしなさい」などと指示したりはしません。クライアントの心に寄り添って、解決方法を見出していくのです。仕事をする場は、医療機関や教育機関、企業など幅広いといえるでしょう。

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臨床心理士に向いている人

臨床心理士に向いているのは、聞き上手な人や観察眼を持つ人、そして精神力がある人や日々勉強ができる人だといえるでしょう。臨床心理士は、クライアントの本心を聞きださなければなりません。最初から本音で心を開いてくれる人は少ないですから、よく観察して何を思っているのかなどを考え、相手の話の根本的な部分を汲み取る必要があるのです。

なかには、一度や二度のカウンセリングでは解決しない人もいるでしょう。臨床心理士の方が心が折れてしまっては意味がありませんので、精神力も必要です。臨床心理学は、常に研究が重ねられている分野ですので、勉強熱心であることも必要になるといえます。

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臨床心理士の現状とこれから

臨床心理士の需要は、今後ますます増えていく傾向にあるでしょう。現代では、学校や職場でのいじめの質がよりひどくなってきています。東日本大震災や熊本地震などで、心のケアが必要な人が増えていたり、警察庁のデータによると、平成28年11月末までの暫定自殺者数は約20,000人とされています。こういった結果からも、臨床心理士の需要は高くなるといえるでしょう。

臨床心理士の国家資格化

また、2017年には「公認心理師」という国家資格が施行されます。この公認心理師は、臨床心理士がしている業務と近いのです。この公認心理師の国家資格と同様、2017年以降も臨床心理士の資格は取得できます。しかしながら、民間資格である臨床心理士に比べると、やはり国家資格である公認心理師のほうが、信頼度が高くなるといえるでしょう。

まとめ

臨床心理士を志望する人のための職種研究として、仕事内容や向いている人、今後の需要などについてご紹介してきました。いかがでしたか?臨床心理士は、クライアントの心に寄り添ってサポートしたり解決方法を見出したりするのが仕事です。聞き上手で、観察眼を持っている人に向いている仕事ともいえるでしょう。また、2017年からは公認心理師という国家資格が施行されます。心理士の地位が高まるのはよいですが、臨床心理士よりも信頼度の高い資格になるので、これから臨床心理士を目指すなら公認心理師を目指したほうがよいのかもしれません。

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