2016年12月12日(月) 更新

美大のデザイン系学科卒の主な就職先3つ

美大のデザイン科卒の主な就職先①:Webデザイン会社

美大のデザイン科を卒業する学生の代表的な就職先の1つに当たるのが、Webデザイン会社です。Webデザインとは、インターネットのサイトのレイアウトやその構築を行うサービスのことです。これを専門的に取り扱っているのが、Webデザイン会社とよばれる比較的新しい組織に当たります。IT業界の発展と共に急速に成長した業界であり、美大卒業生の多くの就職先としても人気でしょう。

色彩感覚や個性的なデザインが求められる

Webデザイン会社で美大のデザイン科卒業生に求められる大きな要素が、独特の色彩感覚に基づいた個性豊かなデザインの表現です。文系学部などを卒業して就職した学生と違い、美大で専門的な色彩やデザインに関する知識を学ぶと同時に、個人のセンスや感覚がより重視される業界になります。個性的なデザインやこれまで使用されたことがない奇抜なWebデザインなどが卒業生に求められているでしょう。

美大のデザイン科卒の主な就職先②:服飾系企業や事務所

美大のデザイン科やそれに関連した学科の卒業生の多くが就職する先として古くから人気を集めているのが、服飾系企業や事務所です。これらの職場では、実際に様々な服飾のデザインを担当する業務に配置されるのが一般的なのです。洋服だけでなく靴やネクタイ、帽子など様々なファッションアイテムのデザインの立案や実際の設計などを担当します。

流行への敏感な対応が求められる

服飾系企業や事務所への就職を果たした場合、美大生やデザイン科卒業生としての高い色彩感覚やデザインセンスだけでなく、時代の変化に伴って変わる流行に対する敏感な対応も求められます。その時代の流行に即したアイテムだけでなく、将来の流行を生み出す服飾デザインが求められるなど、デザイン以外の要素も豊富に求められる業種です。

美大のデザイン科卒の主な就職先③:広告業界

美大生を多数採用している業界としても知られる就職先は、広告業界です。特に、テレビCMやインターネットのバナー広告などデジタル化が進む広告を中心に、美大のデザイン系学科の卒業生としての最先端の美的センスやデザインへの知識は即戦力と見なされる要素です。こうした点が評価された結果、国公立や私立の枠を越えた形で美大卒業生の多くが採用され就職しています。

デザインセンスと市場ニーズへの迅速性が重要

広告を取り扱う業界とその企業への就職に欠かせないスキルが、デザインセンスと市場からニーズにいち早く対応できる迅速性です。特に、広告は、その作成に多大な費用がかかるため、一度の失敗で才能がないと見なされる可能性もある、非常に厳しい業界の1つになります。広告主からの要望だけでなく、実際に広告を見る消費者側に対してどの程度のアピールを行えるのかという、市場ニーズを敏感に捉える力も美大生に求められるでしょう。

美大のデザイン科卒の就職先にはWebデザイン会社・服飾系企業・広告業界などがある

美大のデザイン系学科卒業生の主な就職先について見てきましたが、いかかでしたか。デザインや色彩を学問として専門的に学べるのが、美大です。中でも、デザイン系学科の卒業生は、現代アートだけに留まらず、広告やWebデザインなど最新の技術を多用する業界からも引く手あまたの存在として就職面でも有利に活躍できます。ただし、美大のデザイン系学科の卒業生として採用されるのであれば、デザインセンスや色彩感覚だけでなく、流行への対応と市場ニーズへの適応など、様々な要素も同時に求められている点も理解しておかなくてはいけません。

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