2020年06月29日(月) 更新

秋入社(9月入社)採用を行う企業が増えている理由3つ~理由を知る事で就活が有利に進められる!?

秋入社採用をするのは空いた期間で色々な経験を積むため?

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「秋入社の採用を行うメリットは何だと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • じっくり考えられる
  • それまでに必要な資格や語学力を学ぶ期間ができ、自分自身を成長させることが出来てから入社できる
  • 卒業から入社まで時間ができるので、そこで社会に出る準備をゆっくりできる
  • 学生でしかできない経験を積める
  • 春から入社までの間の自由な時間で様々なことに挑戦できること

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「秋入社の採用を行うメリットは何だと思いますか?」

秋入社の採用を行うメリットとしては、「それまでに必要な資格や語学力を学ぶ期間ができ、自分自身を成長させることが出来てから入社できる」「春から入社までの間の自由な時間で様々なことに挑戦できること」などがあると就活生は考えているようです。入社までの期間で、何か普段できないような経験をしようと考えているようですね。 では、実際には企業はどのような考えで秋入社採用をするのでしょうか?

企業が秋入社(9月入社)採用を行う理由①:優秀な人材を確保するため

優秀な学生ほど早々に内定をもらい、就活を終えていると思われがちですが、どうやらそればかりではないようです。
秋入社の採用活動を行う企業の意図としては、就活が最も活発になるシーズに就活をしていなかった優秀な人物を採用するというものがあります。

春に就職活動をしていない有能な学生が秋採用にはいる

司法試験、公認会計士試験などにチャレンジしていて、企業の選考に臨めなかった有能な既卒生はたくさんいますよね。大学院進学や公務員試験、家資格取得を目指していたが、進路を変更したというような有能な学生を獲得するために、秋採用をおこなう企業があるのです。
春の就活シーズンに活動していなかった、有能な人材を秋採用で確保するというのは、理にかなった狙いですよね。

また秋入社はミスマッチが起きにくいため採用リスクが低い

就活を始めたばかりのころは、ほとんどの学生が大手企業を志望します。ですから、春先の就活シーズンは大手しか面接を受けず、全滅してしまった有能な就活生というのもいたりするのです。

そんな就活生は長い間悩んだり、悔やんだり、落ち込んだりしており、そして現状を打開するために対策を試みたりと、人間的に成長している場合が多いもの。自分のやりたいものや、方向性が定まっているので、企業とのミスマッチが起こりにくく、秋採用・秋入社は採用リスクも低いといえます。

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企業が秋入社(9月入社)採用を行う理由②:留学していた学生を採用したい

以前は、留学をためらう理由の上位に「就活シーズンに日本にいないので、就職がしにくい」というものがありました。
しかしながら状況は変わってきており、以前にもまして語学力が重視される現状が、企業に留学経験のある就活生を価値のあるものに見せています。

企業はグローバルな対応ができる学生を欲している

今日のグローバル展開に伴い「グローバル人材」いわゆる外国語でのコミュニケーション能力が高い、留学経験のある学生を採用したいと思う企業が増えています。そうなれば、世界標準である秋採用・秋入社の間口を広げるのが一番の近道ですよね。

今後、日本の大学でも秋入学が広がる可能性があるため、そういった意味でも秋採用を始める企業は増加していくものと予想されます。

大学から秋入学が広がる可能性もでてきている

大学入学時期が、今までの4月入学から秋入学へと切り替える動きも出てきています。内外との調整が難しく見送られましたが、2011年7月、東京大学の浜田純一学長は、「15年までの全面移行を目指す」と発表し、大きなニュースになったのも記憶に新しいのではないでしょうか。

大学側としては、世界基準となっている9月入学に合わせることで、日本国内の受験者のみならず、海外からの留学生、研究者の受け入れ海外トップ校との交流を活発にし、よりグローバル化に対応できる人材育成を進めるのが狙いなのだそうです。この動きに合わせ、就活においても本格的な秋採用が現実味をおびるかもしれません。

企業が秋入社(9月入社)採用を行う理由③:新卒採用の早期化にともなうデメリットのフォロー

このパターンの秋入社は積極的な採用活動というより、本来の採用計画に支障が生じ、フォローしなければいけなくなったときに発生します。秋採用は就活の新卒採用早期化にともなうデメリットのフォローにも使われるのです。

学生としては秋採用が広まれば就活のチャンスが広がるのでうれしいですが、場合によっては数か月にわたり、卒論や卒研、卒製と同時進行で秋採用のための就活を続けなければならない可能性もあるので難しいところですね。

内定辞退者の穴埋めのために秋採用・秋入社を行う

新卒採用で内定辞退が出る現実は、ある程度企業も予想して採用計画をたてています。しかし、中小企業において、大量に内定辞退者が出る可能性のある指針が発表されたのです。

経団連から、就活解禁時期である現在の3年生の12月から3年生の3月まで繰り下げるという発表が出されました。経団連の指針に賛同している企業は大企業のほんの一部ですが、希望者の多い大企業の採用スケジュールの変更は就活にも大きく響いていきます。このスケジュールに基づいて就活が進めば、選考時期は4年生の8月への開始に変わり、現行から4か月遅れる方向になるのです。

就活スケジュールの変更は中小企業の内定に大きく響く

つまり、募集開始が早い中小企業に、学生が面接にきます。その中で、有能な学生が採用されるのですが、その有能な学生というのは、同時期に大手企業が募集をかけていれば中小企業を志望しない層な訳です。その有能な学生が、あとから始まった大手企業に合格した場合、内定を辞退してしまうのです。

大手が募集していなかった時期から採用を開始した中小企業には、多くの志望者が集まります。そこから有能な学生を採用するのですから、内定者のレベルは高いはずです。ですがその分、ほかの大手企業でも内定を得られる可能性が高いのです。
そうなると、中小企業の想定していた内定辞退者数を大きく上回る内定辞退者が発生し、秋採用をおこなわざるを得ないという状況になるのです。

秋採用を狙うなら、就職エージェントを使ってみよう

秋採用を狙う方に是非検討してもらいたいのが、就職エージェントサービスです。就活生の面接や書類選考対策、企業紹介までをトータルでサポートするのが就職エージェントですが、その特性上、年間数百人単位の就活生を支援しているケースも少なくありません。そのため、一人では難しい振り返りや、自分自身の問題点の発見などをプロの視点から的確に見つけ、アドバイスを受けることが出来ます。基本的にはサービスに申込み後、エージェントとの面談を行い、その場で就職のアドバイスや企業選びのサポートを受ける形になります。また、就職エージェントは独自の企業求人を持っていることも多く、自分では見つけられない優良企業を紹介してもらうことも出来ます。さらにエージェントの紹介経由であれば、書類選考や1次面接などの選考フローをスキップできるケースもあります。これだけメリットの大きい就職エージェントですが、実はこれらのサービスは基本的に無料で受けることが出来ます。ぜひこういったサービスを利用してみましょう。

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秋入社での採用を行う企業が増えている理由は春に就活しなかった優秀な人材を獲得したいため

いかがでしたでしょうか。就活で秋入社(9月入社)を行う企業が増えている理由を紹介しました。企業が秋採用・秋入社をおこなうのは、「有能な人材を確保する機会を増やす」「語学が堪能でグローバルな対応ができる元留学生を採用する」「採用計画が狂ってしまったときのフォロー」という、3つの理由が多いようです。

今回紹介した秋入社(9月入社)を行う企業が増えている理由を念頭に置き、就活を有利にすすめましょう。

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