2019年10月04日(金) 更新
理系大学院生が就活で失敗しないためのコツ4つ|内定獲得のために知っておきたい推薦応募のメリット・デメリット
目次
理系と文系の就活に違いはある?
就活生の回答
キャリアパーク会員の就活生を対象に「理系と文系では、就活にどのような違いがあると思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- ないと思う
- 理系は技術職が多く、文系は営業職が多い。
- 文系は学業よりも経験に比重、理系は研究により重点がある。
- 選べる分野
- 理系の方がやりたいことがはっきりしてて決めやすそう。
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「理系と文系では、就活にどのような違いがあると思いますか?」
理系と文系では、就活においてどのような違いが出てくるのでしょうか?就活生の中では、「理系は技術職が多く、文系は営業職が多い」「文系は学業よりも経験に比重、理系は研究により重点がある」「理系の方がやりたいことがはっきりしてて決めやすそう」といった認識があるようです。 こちらの記事では、理系大学院生が就活で確実に内定を得るためのコツをいくつかご紹介します。
理系院生に人気の業種とは
理系の院生が就活を成功させるためには、どんな業種がおすすめなのか、人気があるのかを知っておく必要があります。理系の院生ならではの人気の業種はさまざまありますし、院で学んだことが存分に活かせる業種、業界も多いです。
せっかく院まで進んだのであれば、それを活かして就職先を決めなければもったいないです。院で学んだことを活かせば仕事でも活躍できますし、就活成功の可能性も高くなります。理系の院生に人気の業種を参考にして、就職先を決めていきましょう。
論理的思考を必要とする金融・コンサルティング業界
理系の院生に人気の業種としては、金融・コンサルティング業界が挙げられます。これらの業界では論理的思考を必要としますし、それが高いレベルで身に付いていなければなりません。理系の院生であれば、さまざまな研究によってトライアンドエラーを繰り返しているはずなので、論理的に考えて行動できる人は多いです。
理系の院卒であれば、金融業界では専門職として難しい仕事にもチャレンジすることができ、コンサルティング業界でも専門知識を活かして仕事をすることができます。理系の院生は研究職に就くイメージも強いですが、それ以外にも選択肢はたくさんあります。金融・コンサルティング業界は文系の学生にも人気ですが、専門職として活躍できるのは理系の院卒の学生だと言えるでしょう。
専門分野を活かせる総合商社やIT業界
総合商社やIT業界も理系の院生に人気の業種です。これらの業種では専門分野を活かすことができます。院で学んだことを活かして仕事を進めることができます。総合商社でも開発や研究部門の仕事はあるので、商社でありながら自社商品を開発している企業は多くあります。IT業界でもエンジニアなどとして働く人も多く、他にも選択肢はさまざまあります。
専門分野での仕事であれば需要もありますし、自分にしかできない仕事ができますので、仕事から得られる充実感なども高くなります。総合商社やIT業界であれば、研究、開発などの仕事に携わることにもなるので、自分の好きなことを仕事にすることができます。卒業してからも研究を続けたい人に人気の業種です。
自分の得意分野を武器に就活することができる
理系の院生の就活の特徴としては、自分の得意分野を武器に就活することができることが挙げられます。理系の場合はそれぞれが専門分野で研究をしていますし、それを活かして就職する人が多いでしょう。文系の院生でもさまざまな研究はしていますが、それが直接仕事に結びつく例はそれほど多くはありません。
ほとんどの場合で研究内容とは関係のない仕事に就くことになり、研究したことが活かされない場合もあります。対して理系の場合は専門分野での需要もあるので、院で研究したことをそのまま仕事に活かせることがほとんどです。もちろんすべての人が院での研究内容を仕事に活かせるとは限りませんが、理系の場合は文系に比べて研究内容が仕事に活かせる可能性が高いと言えます。
理系院生が就活で失敗しないコツ①時間をかけて準備をする
理系大学院生は、就活で失敗しないためにも、時間を確保し効率を重視した戦略を立てるべきです。 そもそも就職は、人生を左右する大事なものだといっても過言ではありません。後悔しないためにも、しっかり時間をかけて就活の準備をするようにしましょう。理系大学院生は、学会や論文に追われたり、研究に時間をあてたりと、多忙を極めています。就活で失敗しないためにも、この機会にもう一度時間の配分をノートなどに書き起して、どういった計画で進めるのか見つめ直してみましょう。
大学院生は1年生の夏休みから準備を行う必要がある
大学院生は1年生の夏休みから早めに準備をしておかなければなりません。まだまだ余裕はあると思っていても、就活はすぐにやってきますし、早くから準備をしてしまうと出遅れてしまい、就活に失敗してしまう可能性もあります。院生であれば研究にも忙しく、特に理系の場合は卒業間近に研究発表が控えていますので、それまでに就活を終らせておかなければなりません。
研究発表近くになれば、研究にかかりきりになることもあります。その場合、就活をしている余裕がなくなります。具体的な準備としては、エントリーシートや面接などの準備が挙げられます。早くから準備を進めておき、研究に支障をきたさないように上手に就活を進めていきましょう。
学校推薦の就活でも安心しない
理系の場合は自由応募だけではなく、学校推薦によって就職先が決まることもあります。学校推薦を狙って学業に取り組んでいる人も多く、推薦さえもらえれば就活は一安心と考えている人もたくさんいます。確かに学校推薦であれば、就活を有利に進められる可能性もありますが、必ずしも成功する保証はありません。
学校推薦の就活でも安心しないことが大切であり、準備を怠ると就活に失敗することになりますので注意が必要です。学校推薦と言っても、企業によって捉え方はさまざまであり、選考で大幅に有利になることもあれば、それほど有利にならないこともあります。場合によっては応募資格として学校推薦が必要な企業もありますし、学校推薦でもしっかりと準備はしておきましょう。
就活生に人気の高い業界を知る
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理系院生が就活で失敗しないコツ②自分の強みを明確に把握する
理系大学院生のおこなっている個人の研究は、周りの就活生と差をつけられる強みです。毎日経過をみながら問題点を解決していくという取り組みは、社会人になってからも求められます。理系大学院生にとっては当たり前のことかもしれませんが、そういった学生生活の中にもある強みを、しっかりと理解しておきましょう。理系大学院生としての強みは何なのか把握して、アピールできるようにしておくことが大切です。
専門知識を生かした就活をする
自分に合った就職先を見つけて就活を成功させるためには、専門知識を活かした就活をすることが大切です。理系の院生の強みは専門分野に精通していることであり、それを活かして就活をしていく事がポイントとなります。理系の院生のほとんどは、自分の専門分野の業界、業種での就職を目指しますし、院で学んだことを仕事に役立てている人もたくさんいます。
もちろん、必ずしも専門分野で就活をしなければならないわけではなく、別の仕事をしたいと考えているのであれば、そちらを目指しても問題はありません。ただ研究内容を活かして仕事をしたいのであれば、自分の得意分野を活かせる企業に就活することが大切であり、そのためにも企業研究を徹底しておくことが大切です。
資格を生かした就活が出来る
専門分野で研究をしており、研究内容に関する資格を持っているのであれば、資格を活かして就活をすることもできます。資格があれば企業の求めているスキルを明確にアピールすることができますし、他の就活生と差別化して高評価も得やすくなります。資格は大きなアピールになるので、持っていれば就活で有利になることも多いです。
もちろん資格を持っていればそれだけで就職が決まるわけではありませんので、その他のアピールについても考えておく必要があります。資格を持っていれば高評価にもなりやすいですが、それだけで頼ったアピールでは高評価を獲得することはできません。資格のアピールを主軸に据えながらも、その他の部分についてもしっかりとアピールを考えておきましょう。
理系院生が就活で失敗しないコツ③研究内容を説明できるようにする
採用する側は、理系院生がどんな研究をしていたのかが気になっています。大学院では何を専攻していていたのか、その研究の過程と最終的な結果を説明できるようにしておきましょう。誰が聞いても意味が理解できるように、専門的な内容を分かりやすく、簡潔に説明する練習をしておく必要があります。
上記の画像のように、研究テーマを述べるだけでなくやりがいを感じる点についても伝えると、研究に向き合う姿勢などが評価されるでしょう。なぜその研究をしているのかや、目標にしていることなどを思い返してみることが大切です。
専門用語ばかり並べて説明しない
これまでに悩んだことをアピールするためには、研究内容を伝えなければなりませんが、専門用語ばかり並べて説明しないことが大切です。専門分野の説明で専門用語ばかりだと、面接官は何を話しているのかを理解することができませんし、理解されなければ評価の対象にもなりません。研究内容のアピールは大切ですが、最も重要なのは研究内容そのものではなく、そこから何を得たのかです。
研究をしていても何も得られなかったので意味がありませんし、これも評価されません。まずは研究内容を知ってもらい、そこから何を得たのかをアピールする必要がありますので、誰が聞いてもわかりやすい説明をすることが大切です。他分野の人でもわかるように、簡単な言葉を使って説明するようにしましょう。
要点だけをしぼった説明にする
研究内容を説明する際には要点だけをしぼった説明にすることが大切であり、だらだらした説明にならないようにしなければなりません。だらだらと研究内容を伝えているだけでは、面接官は退屈してしまいますし、印象が悪くなってしまう可能性もあります。説明が長いと結局何が伝えたいのかがわからなくなってしまい、何も伝わらずに評価されないこともあります。
研究内容については簡潔に説明した上で、得たものについてのアピールをすることが大切であり、本当に伝えるべきなのは研究内容そのものではありません。研究内容はそこから得たものを示すための根拠に過ぎませんので、根拠の部分を長く取り過ぎないように注意して、端的に伝えるようにしましょう。
理系院生が就活で失敗しないコツ④企業でアピールできる経験を積んでおく
就活では、「学校生活で力を入れたこと」について聞かれることがよくあります。大学院生の間に、企業でアピール出来るような経験を積んでおくとよいでしょう。企業の事業内容や業務と関わりのある経験を積んでおけば、面接でも話が弾むはずです。自分の志望業界を定めてから、どんな経験をすれば話のネタになりやすいか考えましょう。
研究以外の経験をアピールする
就活を成功させるためには、研究以外の経験をアピールすることも大切であり、アルバイトや学校生活などのアピールも考えておきましょう。アルバイトなどの社会経験についてアピールすることで、好印象が与えられる場合も多いですし、アルバイトの経験からさまざまな能力をアピールすることができます。また学校生活としては部活やサークル、留学の経験などがあればそれもアピールできます。
研究だけでなく、さまざまな場面での内容を伝えることができます。研究以外の部分でもアピールポイントがあれば、高く評価されますし、好印象が与えられる可能性も高いです。研究内容についてのアピールがメインで問題はありませんが、その他の部分についても伝えられるようにしておきましょう。
企業が求めている人材に合う経験をする
企業が求めている人材に合う経験をすることも、就活を成功させるためには大切な準備です。志望する企業がどんな人材を求めているのか前もって調べておくことが大切であり、求める人材像に合わせて、どんな事が必要なのかを考えていきます。企業ごとに求める人材像は違っていますし、アピールする内容も志望する企業によって変えていく必要があります。
早くから企業研究を進めておけば、必要なものに合わせて、さまざまな経験を積むことができ、企業で必要な能力を高めることも可能です。まずは志望企業を決め、そこから企業研究を徹底していくことが大切です。企業研究や自己分析、企業で必要な経験を積むのには時間がかかることもあるので、早めから準備を始めておきましょう。
理系院生が推薦応募に挑戦するメリット・デメリット
推薦応募は企業から大学にオファーが来る
推薦応募とは、どういったものなのかご紹介します。一般的な自由応募は、学生が企業にエントリーして採用試験に進むというものです。大学院生は、自由応募の他に推薦応募を受けるチャンスがあります。推薦応募とは、企業側から大学院側にオファーがあり、そこから就活生が企業へ応募する制度です。推薦応募は自由応募より採用試験が簡略化されるため、理系の大学院生におすすめといえるでしょう。
推薦応募のメリットは合格率が高いこと
推薦応募のメリットは合格率が高いことです。推薦応募は自由応募より競争相手が少ないので、合格率が高くなります。面接の回数も少ないため、内定までの道のりが短いといえるでしょう。また、なるべく合格して欲しいという想いから、OB訪問では社員の方がエントリーシートの書き方や、面接の練習を手伝ってくれる場合があります。
推薦応募のデメリットは内定辞退が難しいこと
推薦応募のデメリットは内定辞退が難しいことです。内定を辞退すると、「同じ大学院に所属している他の学生が内定を取り消される・次回からの推薦枠が減る」などといった事態になる可能性があります。内定を辞退すると、自分以外の学生に被害が及んでしまうのです。内定辞退をすることは法律違反ではありませんが、他の学生に大きな影響を及ぼす可能性を考えた上で、辞退するか判断してください。推薦応募を受けるなら、合格した際には入社するという覚悟が必要なのです。
理系の大学院生は自分の強みをうまく活かして就活を成功させよう
理系の大学院生は、時間をかけて就活の準備をし、自分の強みを明確に把握しておく必要があります。研究内容を説明できるようにして、企業でアピールできる経験を積んでおきましょう。推薦応募に挑戦するのもおすすめです。推薦応募は合格率が高いというメリットがありますが、内定辞退が難しいのでよく考えて利用するようにしましょう。
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