2021年10月15日(金) 更新

リサイクル業界への就職を目指す人の志望動機~これさえ覚えておけば面接質問も怖くない業界用語特集付き~

リサイクル業界の企業数を知っている就活生は少ない

キャリアパーク会員の就活生を対象に「リサイクル業界と聞いて思い浮かぶ企業は何社ですか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「リサイクル業界と聞いて思い浮かぶ企業は何社ですか?」

アンケートの結果から、リサイクル業界の中で、就活生が知っている企業の数は少ないことが分かりました。 「1社」という回答が圧倒的であり、「2社」「3社」「4社以上」を知っている就活生は同率でした。リサイクル業界を志望しているかしていないかで、知っている企業の数に差が出ているようです。こちらの記事では、リサイクル業界への就職を目指す人が志望動機を書く方法と、知っておきたい業界用語を紹介します。履歴書や面接で役立つ志望動機の書き方を習得し、リサイクル業界への知識を深めましょう。

リサイクル業の志望動機を考えるには

企業研究をして求める人材を把握する

志望動機を書くためには企業研究が必要です。どんな事業を行っているのか、どのような企業理念なのかを知りましょう。企業理念はその企業の軸とも言える重要な部分です。経営方針、企業の特徴、社員に求める姿が見える場合がありますので、自分が望むことと、企業が望むことが合致しているか確認しましょう。企業理念の中に、共感できる部分があると志望動機に重ねられ、書きやすくなります。

なぜその会社を選んだのかを明確にする

例えば、「企業理念に共感したから」と、そのまま書いてしまうと、表面的であいまいな志望動機になってしまいます。重要なのは他企業との差別化です。なぜ、この企業を選んだのかという部分を明確にすることと、自分が入社して何がしたいかということを盛り込むと、志望動機の説得力が増してきます。

業界用語を適切に入れてアピールする

リサイクル業界には様々な業界用語がありますから、志望動機のなかにはうまく盛り込んでいきたいものです。どんな事業をおこなっているのか把握した上で、適切に使用できるようチェックしていきましょう。

リサイクル業界で使用されている用語とは

業界用語を把握しよう

リサイクル業界で働く人達が使う業界用語にはどんなものがあるのでしょうか。事業によって様々な業界用語が使用されています。企業研究でOB訪問をする人は、先輩によく聞いてみても良いでしょう。ここでは、リサイクル業全体でよく使われるリサイクル用語を紹介します。

リサイクル業界で最も多様されている用語:「資源」「ごみ」

「混ぜればごみ、分ければ資源」という言葉は有名です。それぞれどういうものなのでしょうか。ここで「資源」と「ごみ」の用語を細かく見ていきましょう。

資源

  • 水や鉱物、土地、森林、水産資源などの天然資源など、広い意味で産業上利用できる物資や人材を指す。

ごみ

  • 役に立たなくなった不要な物。一時は誰かが所有した有用物だったが、その後価値を失った物であり、再利用、再使用できない多種多様な物を指します。

この言葉の文字通り、資源とごみは別モノなのです。ただし、「ごみ」の中には「資源」があり、混ぜずに分けることで資源は再利用できるという特徴があります。

リサイクル業界でよく使われている用語:環境関連

ここではリサイクル業で多用する環境関連の用語を解説していきます。しっかり理解して使い分けができるようにしましょう。

「環境基準」
大気や水などについて、人の健康や生活環境を守るために「維持されることが望ましいとされる基準」のことです。行政上の政策目標として定められています。地域や水域全体の環境汚染の改善を目指すもので、個々の工場や事業場などに課す規制基準とは別物です。

「環境税」
環境への負荷を社会全体で低減するために、経済的負担を課す措置の1つです。環境省が、電気やガス、ガソリンなどCO2を排出するエネルギーに課税する環境税の創設を、毎年政府などに求めています。CO2排出抑制を目的とする環境税の別名は「炭素税」です。

「環境負荷」
人の活動が与える影響で、環境の保全に支障が生じるおそれのあるものを指します。一人では環境に影響を及ぼさないことでも、集積することで悪影響を及ぼすものも環境負荷です。

「循環資源」
廃棄物等のうち、① 再使用、② 再生利用、③ 熱回収の優先順で循環的に利用できるもののこと。2000年に「循環型社会形成推進基本法」が制定され、この同法の対象となる廃棄物等のなかからまだ使えるものを「循環資源」と定義しています。

「LOHAS」
Lifestyles of Health And Sustainabilityの略称で、「健康で持続可能な暮らし方」という意味です。環境と人間の健康を優先し、持続可能な社会のあり方を志向するライフスタイルを指します。

ここまでで紹介した業界用語は、リサイクル業界を目指す上で知っておくべき用語です。日常のニュースでも頻出していますので、しっかり覚えておきましょう。

リサイクル業界でよく使われている用語:産業廃棄物問題

次に紹介するのは産業廃棄物問題関係の用語になります。どういった用語がリサイクル業界で使われるのかおさえておきましょう。

「一般廃棄物」
一般廃棄物とは、廃棄物処理法の対象となる廃棄物のうち、産業廃棄物以外のものを指します。一般家庭から排出される、いわゆる家庭ごみの他、事業所などから排出される産業廃棄物以外の不要物(オフィスごみなど)も事業系一般廃棄物として含まれます。また、尿などの家庭雑排水などの液状廃棄物も一般廃棄物です。現在の廃棄物処理法では、収集から処分までの責任を地方自治体がもつことになっています。

「クローズドリサイクル」
クローズドリサイクルとは、自社のサプライチェーン(仕入・製造・流通・販売の全過程)の中で、回収した使用済み製品の部材を、同種の製品の材料として使用する再生手法のことです。反対に、回収ルートを限定せず、様々な用途に使われていた材料を広く集めて再利用することは、オープンリサイクルと呼びます。

「コンポスト」
コンポストとは、バクテリアが落ち葉や糞尿など有機物を分解することにより生成される堆肥のことです。また、生ごみ堆肥化容器をコンポストと呼ぶ場合もあります。

「サーマル・リサイクル」
廃棄物を燃やした時に発生する熱から、温水や蒸気を作ることで、給湯や発電に使えるというリサイクル方法です。熱回収とも呼ばれることが多く、サーマル・リサイクル=熱回収と覚えておいても問題ありません。

「ゼロ・エミッション」
1994年に国連大学が提唱した排出ゼロ構想で、廃棄物を出さない製造技術を開発する計画のことです。ある企業・産業で排出される廃棄物を、別の企業・産業の原料として使用するなどして、トータルでの廃棄物をゼロにしようというもので、日本では埋立廃棄物をゼロにすることを指すことが多いです。

「マテリアル・リサイクル」
使用済み製品や工場で発生する端材などを回収して、新しい製品の材料として利用するリサイクル手法のことです。また、マテリアル・リサイクルは「材料リサイクル」とも呼ばれることがあります。省資源に結びつくことから、狭義のリサイクルの中では最も優先順位の高い手法に位置づけられています。

「3R」
reduce(廃棄物の発生抑制)、reuse(再使用)、recycle(再生利用、再資源化)の頭文字をとった言葉です。環境にできるだけ負荷をかけない循環型社会を形成するための重要な標語であり考え方になります。資源の有効利用、環境保全の施策の基本となっている現在で、かなり多用されている業界用語でもあります。

以上の紹介した業界用語も、リサイクル業界を含め日常的にもよく使われる用語となっています。リサイクル業界をこれから目指される方は、これらの業界用語をおさえておきましょう。

リサイクル業界の面接前に覚えておくべき用語

面接の際に出てきそうな業界用語①

先ほど紹介した、リサイクル業界で働く人達が良く使う業界用語は、リサイクル業界で働く上では、覚えておかなければいけない用語です。続いて、リサイクル業界の面接前に覚えておいたほうがいい用語をいくつか紹介します。面接では、業界の一般常識的な用語の他に、少し専門的な用語を使って質問されることがあるようです。対応できるよう、あらかじめ業界用語の意味についておさえておきましょう。

「モーダルシフト」
荷物の運搬などで、より環境負荷の少ない交通手段に切り替えることです。具体的には、輸送手段の一部をトラックから鉄道や船舶による海上輸送に転換し、CO2排出削減など物流における省エネを目指す考え方を指します。

「LED照明」
LEDとは、電気を通すと発光する性質を持つ半導体の総称のことです。白熱電球や蛍光管とは違うメカニズムで発光します。球切れのない半導体素子で、長寿命と省エネルギーの光源として多用途での利用が今後も期待されるでしょう。

「トレーサビリティ」
ここ数年で、工業製品の生産履歴や品質管理・流通に応用され浸透してきた用語です。その製品がどこで生産され、どこから出荷されたのかの情報を追うことができる追跡調査になります。食のトレーサビリティ(生産、流通、加工などの履歴管理)は、米国で発生した乳牛の牛海綿状脳症(BSE)問題で浮上し、最近は野菜や肉などの生産・流通履歴に広がっています。

「ISO14001」
国際標準化機構 (ISO) が発行する環境マネジメントシステムに関する国際規格です。組織が環境に与える影響、将来与えるかもしれない影響を洗い出し、それを出さない仕組みづくりをおこないます。

「循環型社会」
環境への負荷を減らすために、自然界から摂取する資源をできるだけ少なくし、それを有効に使うことによって、廃棄されるものを最小限に抑える社会のことです。

以上の用語は、面接でも出てくる可能性があるので、時間に余裕があれば面接前におさえておきましょう。

面接で出てきそうな業界用語②

さらにここでは略称になっている業界用語を紹介します。

「CCAC」:短寿命気候汚染物質(SLCPs)の排出削減に向けて、平成24年2月にアメリカ、カナダ、スウェーデン、メキシコ、ガーナ、バングラデシュが設立した国際パートナーシップです。日本はこのCCACへ平成24年4月に参加を表明しました。

「COD」:化学的酸素要求量のことです。自然水や排水などの還元性物質(有機物、無機還元性物質)による汚濁の程度を示します。

「DfE」:環境配慮設計の略称です。分解が容易でリサイクルしやすいような単一素材を使用するなど、環境配慮をするための手法のことです。環境適合設計やエコデザインとも言われています。

「IETC」:UNEP国際環境技術センターのことです。1990年に、ヒューストン・サミットで国誘致を表明し、1991年に設立が決定されました。そして、1992年にUNEPの機関として設立されたのです。現在は大阪市を拠点として、主に廃棄物管理分野において、開発途上国における環境問題の改善や環境上適正な技術の普及促進、統合的廃棄物管理などに取組んでいます。

「IRP」:持続可能な資源管理に関する国際資源パネルのことです。地球規模での経済活動の拡大に伴い、天然資源の持続可能な利用確保が国際社会の大きな課題となっていることから、UNEPが平成19年11月に世界的に著名な科学者及び専門家を集め、設立しました。世界の資源の管理に向けた総合的アプローチを開発し、デカップリングに向けた推進力となることを目的にしています。

以上紹介した用語は、少し覚えづらい印象があるかもしれませんが、志望動機で使用する可能性もあるので、覚えておきましょう。

志望動機が思いつかない時は、ツールを使うのが一番オススメ!

志望度はあっても、上手い志望動機が思いつかいなくて悩んでいる就活生は多いです。「その会社じゃないといけない理由」なんてなかなか思いつきませんよね。

無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、熱意がなくても、強みが伝わり採用したいと思わせる志望動機が完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

リサイクル業界の今後を志望動機に入れると説得力が増す

リサイクル業界が生き延びるためには企業独自の経営力が必要

リサイクル業界の今後を考えてみましょう。処理技術が発達し、社会においても環境に対する意識の高さが上昇したこともあり、産業廃棄物は年々減少傾向にあります。しかし、リサイクル業界にとって地球環境問題は永遠のテーマです。限りある資源を大切にする、その手法のひとつがリサイクルといえるでしょう。地球環境問題は人間が生きている限り抱えなければならないテーマでもあるので、この問題がある限りリサイクル業界がなくなることはないです。
ただし、新規参入も多いリサイクル業界としては、地球環境問題へどれだけ貢献できるか、会社独自の技術力やサービス、経営力が必要です。その地球環境問題ににどれだけ貢献できるのかという部分を志望動機に加えると、さらに説得力が増すでしょう。

志望動機の例文

リサイクル業界の志望動機例文集

ここでいくつか志望動機の例文をご紹介します。事業内容を調べたうえで志望動機に盛り込み、自分がここで何がしたいか、どう貢献できるかを述べることができれば、説得力がぐんと増します。ぜひ参考にしてください。

例文①

私は、地球環境に対する貢献度が大きいリサイクル事業に将来性を感じ、携わりたいと常に考えております。貴社でおこなっている多種類の金属をリサイクルさせる高い製錬技術、また、リサイクル工程で発生する蒸気を近隣の工場の熱エネルギーとして供給しているという徹底した事業から、環境保全への思いが伝わり共感いたしました。貴社のリサイクル事業において地球、そして社会に貢献できる技術者になりたいです。

例文②

私は二次廃棄物を出さない「ゼロ・エミッション」を事業の基本としている貴社の理念に共感いたしました。限りある資源のリサイクルを徹底することにより、将来、世代に環境負荷を残さないという理念は、私の求める今後のビジョンと合致しています。今後ますますグローバル化するであろう資源循環型社会の構築に貢献したいです。

例文③

世界的に環境問題への関心が高まる中、廃棄物のリサイクルは今後も継続的に必要とされる分野であると思い将来的な成長を見ながら携わりたいと感じました。また、貴社では海外にも事業展開しており、高い評価を得ていることも魅力です。グローバルな視野で環境保全に取り組みたいと思い、志望いたしました。

熱意がなくても3分あれば受かる志望動機を作れます

何社も選考に応募するとなると、正直、受かりたいけど熱意が低い企業もありますよね。実は、熱意がなくても受かる志望動機を作ることは可能です。

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リサイクル業界への志望動機を書く際は企業研究で深みのある内容にしよう

リサイクル業界への志望動機、面接前に覚えておきたいリサイクル業界用語とリサイクル業界の今後について紹介しました。今回紹介した業界用語やリサイクル業界の今後に関しては、面接でも採用担当者から話を振られる可能性が考えられます。いざという時のために、事前にしっかりとおさえて面接に備えましょう。

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