2021年10月20日(水) 更新
【物流業界ランキングTOP50】市場規模と売上高・純利益掲載
目次
物流業界のランキングを知ろう
物流業界は、関連する業種が多く、線引きが難しいところですが、ここ最近いろいろな話題を集めています。物流に関わる企業のランキングを知ることで、世の中の動きを把握できるでしょう。なぜならば、物流は、様々な業界に関係しており、大きな役割を担っているからです。物流業界の、輸配送の流れから倉庫業や、ITシステム化などの仕組みを理解する必要があります。今後はドローンや自動運転なども関連してくる可能性も高く大変興味深い分野でしょう。
業界研究に役立つ
物流業界と一口にいっても、身近な宅配便から、路線トラック専業、総合物流、3PLといわれる企業物流の一括請負を行なう企業など多岐に渡ります。さらにそこから、小売業や卸売業との関りが見えてきます。物流業界を見るだけでも、業界研究の役立ちます。宅配便事業では、ヤマトホールディングスが約半分のシェアを持ち、楽天と配送で連携を強化しています。また、日本郵船と資本・業務提携をしています。日本郵便は、メール便で圧倒的なシェアを誇っており、親会社の日本郵政はイオンと業務提携しています。航空宅配便であれば、シェア1位は非上場のSGホールディングスです。物流の宅配便の分野を見ただけでも、枝葉のように業界研究に派生していきます。さらに全体像を楽しみながら、関連業界などを調べてみることをおすすめします。
企業の絞り込みができる
物流業界の市場規模や売上高・純利益を知り、業界研究を行なうことは、物流業界に関わる企業の絞り込みに一役買います。物流業界に関連する企業の中で、宅配便に強い企業もあれば、総合物流に強い企業もありますし、3PLに強いなどそれぞれに特色があります。その中でも、宅配便、メール便、航空宅配便のどこにシェアを持っているか、あるいは、そこから連携を強化している企業や資本・業務提携している企業はどこなのかなどが詳らかになっていきます。まずは、物流業界の全体像を浮き彫りにすることで、鳥瞰的に眺め、少しずつ業界や企業にフォーカスしていきます。企業の市場規模や売上高・純利益、将来の展望などを予想しながら、自らのキャリアビジョンと重ね合わせて、企業の絞り込みをしましょう。
志望動機の材料になる
物流業界の絞り込みが進めば、企業の志望動機の材料も揃い、志望動機作成がスムーズになるでしょう。志望動機には、今後のビジョンなどを盛り込む必要があります。その際の、効果的な資料として、活用することができます。物流業界を鳥の目から、虫の目で観察することで、最近の動向も理解しやすくなります。インターネット通販の普及などにより、物流業界では、様々な商品を配送する頻度が増えています。倉庫の機械化も進んでいます。それらのトレンドや企業の方向性を踏まえながら、志望動機を構築していきます。物流業界は、多様な業界と関わりますので、全体像を俯瞰しておく必要があります。それが、物流業界や企業の将来の展望と自らのキャリアビジョンを考えていくための貴重な資料となります。
物流業界の市場規模と売上動向
ネット通販の拡大により景気好調
ネット通販の拡大により景気好調な業界の一つといえるでしょう。どの業界も、どの国もネット通販は堅調です。アメリカでも、中国でも、インターネット通販が物流業界を牽引しています。全米小売業協会の調査によれば、昨年の年末商戦では、オンラインのみで買い物をした人数が実店舗のみの人数を上回っています。時期や国、地域に関わらず、今後もネット通販は拡大していく見込みです。このような状況の中で、物流業界の市場規模と売上は伸びています。一方で、人件費の上昇や人員の確保は課題のようです。国内輸送の貨物総量自体は減っていますが、eコマースは隆盛を迎え、宅配便個数は増加しています。さらに、ご多分に漏れず、物流業界も海外への進出し、日本流のきめ細かい制度が受け入れられています。
現場が宅配需要の増加に追いつけない状況
物流業界は好調ですが、現場が宅配需要の増加に追いつけない状況が続いています。ネット通販の拡大により、物流業界はこれまでにない業務過多の状況をどのように解決するのかが問われています。増え続ける荷物への対応により、ドライバーの長時間労働も常態化しています。一方で、業界としての取り組みも進みつつあります。ドライバー待遇の改善がはかられています。また、いかに業務の積み残しを出さずに仕事を回していけるかという問題を解決する必要もあります。宅配需要が集中する時期の宅配の遅延などは、大きな問題になります。集荷等の時間や回数を調整するなど、実現可能な対応に修正できるように、顧客に働きかけるなど、仕事が滞ることがないように、改善が進められています。今後は、科学技術を活用したアプローチがさらに期待されます。
輸出入の活発が見込まれる
輸入品が航路などで運ばれてきた際にも、まずは通関作業をおこない、その後に運び込まれるのは埠頭などに構えられている倉庫です。そこから各地に運ばれていく、いわゆる関所のような役目も果たしています。近年では円高の影響や日経平均の上昇もあり、輸出入もこれからますます活性化してくるのではと見られています。物流業界そのものの未来は明るい兆しといえるかもしれません。
物流業界の売上高・営業利益ランキングTOP50
物流業界の売上高ランキングTOP50
転職ステーション調べによる、倉庫会社の売上ランキングを紹介します。倉庫会社の売上高は、上位企業の間でも差が大きいのが特徴です。
【例】
順位:企業名/売上高(※売上高は30位まで記載)
1位:日本郵便/3,627,005百万円
2位:日本郵船/2,272,315百万円
3位:日本通運/1,909,105百万円
4位:商船三井/1,712,222百万円
5位:ヤマトホールディングス/1,416,413百万円
6位:川崎汽船/1,243,932百万円
7位:SGホールディングス/943,303百万円
8位:日立物流/680,354百万円
9位:セイノーホールディングス/555,457百万円
10位:山九/489,441百万円
11位:郵船ロジスティクス/469,816百万円
12位:センコー/434,000百万円
13位:近鉄エクスプレス/420,252百万円
14位:福山通運/254,565百万円
15位:鴻池運輸/252,550百万円
16位:上組/242,399百万円
17位:三井倉庫ホールディングス/212,971
18位:三菱倉庫/206,831
19位:日新/201,705百万円
20位:日本貨物鉄道/191,175 百万円
21位:ニッコンホールディングス/174,031百万円
22位:住友倉庫/172,257百万円
23位:ニチレイの低温物流事業/170,491百万円
24位:SBSホールディングス/(12月期決算)152,061百万円
25位:NSユナイテッド海運/137,148百万円
26位:トランコム/126,244百万円
27位:トナミホールディングス/122,959百万円
28位:丸全昭和運輸/99,902百万円
29位:ハマキョウレックス/95,204百万円
30位:飯野海運/94,843百万円
31位:アルプス物流
32位:日本トランスシティ
33位:名鉄運輸
34位:豊田自動織機の物流部門
35位:西日本鉄道の物流事業
36位:ゼロ(6月期決算)
37位:サカイ引越センター
38位:C&Fロジホールディングス
39位:名港海運
40位:丸和運輸機関
41位:渋沢倉庫
42位:ロジネットジャパン
43位:キムラユニティー
44位:丸運
45位:宇徳
46位:伊勢湾海運
47位:ケイヒン
48位:アサガミ
49位:栗林商船
50位:エスライン
物流業界の営業利益ランキングTOP50
こちらも、転職ステーション調べになります。当期純利益ランキングを紹介します。当期純利益とは最終利益のことで、結果的に会社に残るお金を指します。しかし、経常利益を無視して、当期純利益だけで会社の業績の良し悪しを判断することは危険ですので、あくまで参考程度に収めておいてください。
例】
順位:企業名/当期純利益(※当期純利益は30位まで記載)
1位:ヤマトホールディングス/68,540百万円
2位:日本通運/54,778百万円
3位:SGホールディングス/54,004百万円
4位:日本郵船/48,964百万円
5位:日本郵便/32,611百万円
6位:日立物流/28,334百万円
7位:セイノーホールディングス/26,186百万円
8位:山九/24,317
9位:上組/22,010百万円
10位:ニッコンホールディングス/17,511百万円
11位:センコー/17,497百万円
12位:近鉄エクスプレス/15,356百万円
13位:福山通運/13,139百万円
14位:三菱倉庫/11,309百万円
15位:住友倉庫/10,768百万円
16位:鴻池運輸/10,264百万円
17位:ニチレイの低温物流事業9,950百万円
18位:日本貨物鉄道/9,859百万円
19位:川崎汽船/9,427百万円
20位:郵船ロジスティクス/9,057百万円
21位:飯野海運/8,115百万円
22位:ハマキョウレックス/8,108百万円
23位:サカイ引越センター/6,787百万円
24位:NSユナイテッド海運/6,475百万円
25位:トランコム/6,017百万円
26位:ゼロ/5,748百万円
27位:日新/5,587百万円
28位:丸全昭和運輸/5,293百万円
29位:SBSホールディングス/5,252百万円
30位:トナミホールディングス/5,239百万円
31位:豊田自動織機の物流部門
32位:アルプス物流
33位:明治海運
34位:名鉄運輸
35位:丸和運輸機関
36位:日本トランスシティ
37位:名港海運
38位:川崎近海汽船
39位:三井倉庫ホールディングス
40位:横浜冷凍・冷蔵倉庫部門
41位:ヤマタネの物流部門
42位:宇徳
43位:渋沢倉庫
44位:西日本鉄道の物流事業
45位:商船三井
46位:伊勢湾海運
47位:安田倉庫
48位:キムラユニティー
49位:共栄タンカー
50位:日本水産の物流事業
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
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IR情報から見る企業情報
Yahoo!ファイナンスによると、企業情報は以下のものになります。
郵船ロジスティクス
• 住所:〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-1
• 電話番号:03-6703-8111
• 代表者名:水島 健二
• 設立:1955/02/28
• 市場:東証1部
• 従業員数:1,264人
• 平均年齢:37.7歳
• 平均年収:7,180千円
近鉄エクスプレス
• 住所:〒108-6024 東京都港区港南2-15-1
• 電話番号:03-6863-6440
• 代表者名:鳥居 伸年
• 設立:1970/01/10
• 市場:東証1部
• 従業員数:1,100人
• 平均年齢:38.0歳
• 平均年収:7,430千円
上組
• 住所:〒651-0083 神戸市中央区浜辺通4-1-11
• 電話番号:078-271-5110
• 代表者名:深井 義博
• 設立:1947/02/28
• 市場:東証1部
• 従業員数:3,707人
• 平均年齢:‐歳
• 平均年収:‐千円
三菱倉庫
• 住所:〒103-8630 東京都中央区日本橋1-19-1
• 電話番号:03-3278-6611
• 代表者名:松井 明生
• 設立:1887/04/15
• 市場:東証1部
• 従業員数:845人
• 平均年齢:39.9歳
• 平均年収:7,530千円
日新
• 住所:〒231-8477 横浜市中区尾上町6-81
• 電話番号:045-671-6111
• 代表者名:筒井 雅洋
• 設立:1938/12/14
• 市場:東証1部
• 従業員数:1,545人
• 平均年齢:39.3歳
• 平均年収:6,120千円
住友倉庫
• 住所:〒530-0005 大阪市北区中之島3-2-18 [周辺地図]
• 電話番号:06-6444-1181
• 代表者名:小野 孝則
• 設立:1923/08/01
• 市場:東証1部
• 従業員数:753人
• 平均年齢:36.2歳
• 平均年収:7,360千円
三井倉庫ホールディングス
• 住所:〒105-0003 東京都港区西新橋3-20-1
• 電話番号:03-6400-8000
• 代表者名:藤岡 圭
• 設立:1909/10/11
• 市場:東証1部
• 従業員数:-人
• 平均年齢:‐歳
• 平均年収:-千円
宇徳
• 住所:〒231-0007 横浜市中区弁天通6-85
• 電話番号:045-201-6931
• 代表者名:喜多澤 昇
• 設立:1915/12/08
• 市場:東証1部
• 従業員数:368人
• 平均年齢:41.2歳
• 平均年収:7,800千円
安田倉庫
• 住所:〒108-8435 東京都港区海岸3-3-8
• 電話番号:03-3452-7311
• 代表者名:藤田 久行
• 設立:1919/12/20
• 市場:東証1部
• 従業員数:377人
• 平均年齢:39.5歳
• 平均年収:7,240千円
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分が適性のある業界を選ぶことが大切です。向いていない業界に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する業界と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの業界を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな業界に適性があるのか診断してみましょう。
物流業界の今後は?
物流業界の今後の動きはIR情報で確認する
物流業界の今後の動きはどうでしょうか。宅配網の再構築が注目されています。上場企業では、ホームページ上にIR情報が掲載されています。基本的には、投資家向けの企業の広報活動として開示している情報ですが、業績や経営戦略などが公開されています。特に有価証券報告書には、正確で豊富な情報が載っています。業績等の概要から経営方針、経営環境及び対処すべき課題にいたるまで、企業の詳細な情報を見ることができます。そこから、物流業界の今後の動きを把握することができるでしょう。各企業が改革に乗り出しています。特にデジタル・イノベーションへの対応とグローバル展開がさらに加速しそうです。さらに、「働き方改革」についても、労働環境の改善に取り組み、実践しています。
人手不足の解消が鍵
これからの物流業界の問題については、人手不足の解消が鍵となるでしょう。2017年3月に準中型免許が新設されて、若年層のドライバーの増加が期待されます。一方で、優秀なドライバーの奪い合いや賃金の上昇は企業の負担になります。そこで、期待されているのが、ITや人工知能を駆使したハイテクなシステムです。アマゾンはイギリスで自動配送を始め、フランスでは、郵政公社が定期配達の商業認可を出すなど、ドローンを活用して荷物を運ぶ取り組みが話題になりました。現在、世界各地で、人手不足解消のための政策や実験が進められている最中です。今後は自動車の自動運転機能などの科学技術の発展により、人手不足が解消されるか注目されています。
労働環境の整備
物流業界の大きな問題点の一つに、労働環境の整備があります。人手不足になどにより、労働環境の悪化が懸念されています。物流業界全体の労働環境の整備は急務です。便利になれば、それを支える担い手の負担が増えます。ネット通販の急成長により、物流業界も長時間労働が問題になってきました。特にトラック物流などは、長時間労働に加えて、人手不足の問題も抱えています。トラックの輸送量は国内貨物輸送量の実に9割を超えています。また、ドライバーの高齢化も深刻化しています。50歳以上が4割を占める現状です。大手では、自社ドライバーの負担軽減のために、外部業者へ委託をするなど整備を進めています。さらに、大口取引先の値下げ交渉や荷物の分散、抑制を行なっています。
物流業界の売上高と営業利益ランキングを参考にして就活を進めよう
物流業界は、今後ネット通販の拡大により景気が好調となります。志望する就活生は、しっかりと業界研究をし、どの企業がどんな成長をしていくのかなど将来ビジョンを把握しておきましょう。将来のビジョンを把握しておけば、面接で今後どうしていきたいのかを聞かれてもすぐ答えられるでしょう。ランキングも、業界研究の参考にしてください。
イマ就活生に大人気のサービス5選!!
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