2019年10月09日(水) 更新

ケアマネージャー職に採用される志望動機の書き方と例文

ケアマネージャー職の仕事について詳しく知らない就活生も少なくはない

キャリアパーク会員の就活生を対象に「ケアマネージャー職の仕事に対してどのようなイメージがありますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の声

  • 激務
  • 休めない
  • 特になし

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「ケアマネージャー職の仕事に対してどのようなイメージがありますか?」

ケアマネージャー職の仕事内容について、詳しく知らない就活生が多いことが、このアンケートの結果から見えてきます。

ケアマネジャーに向いている人とはどのような人材なのでしょう。また持っていると有利な資格などはあるのでしょうか?
そんなケアマネージャー職を希望する際の志望動機の書き方や、例文についてご紹介していきます。

ケアマネジャーに向いている人とは?

ケアマネジャー職の志望動機の書き方と例文を見ていく前に、ケアマネジャーに向いている人とはどんな人なのか見ていきましょう。志望動機を書く上で、その職に向いている人の特徴を知ることは大事です。何故なら専門職の募集ですから、採用担当側ではすでに「こんな人に来てほしい」という職種に対しての理想像が固まっているからです。理想像により近い人物像をイメージし、それを踏まえて志望動機などを書くことによって、採用担当側に「この人がいいな」と思ってもらえるような志望動機が書けるようになるのです。

では始めに、ケアマネジャーになるために必要な素質からおさらいしていきましょう。

必要な素質①:介護支援専門員の資格がある

この記事をご覧になっている方々はすでにおわかりと存じますが、ケアマネージャーになるためには介護支援専門員の資格が必要です。また、この資格は下記の条件に合致した方でなければ受けることができません。

受験資格

  • 保健・医療・福祉に関する資格に関わる実務に5年以上従事した者
  • 特定の福祉施設・介護施設に5年以上従事した者
  • ホームヘルパー2級・社会福祉主事任用資格者で介護等業務に5年以上従事した者
  • 無資格で介護等業務に10年以上従事した者

2018年以降の受験資格

  • 保健・医療・福祉に関する法定資格に基づく業務に5年以上従事した者
  • 特定の福祉施設・介護施設・障害者施設などに5年以上従事した者

また、ケアマネージャーは介護福祉系の資格の中では最高峰のキャリアとも言われており、下記のような業務を行うことが出来ます。

業務内容

  • 介護サービス業務…提供状況の確認、課題分析、サービスの仲介、介護サービス計画の作成
  • 給付管理業務…利用者負担額の計算、支給限度額の確認
  • 要介護者や家族の要望聞き取り…聞き取りを行い、要介護認定を受けられる申請書類を作成
  • ケアプランの作成…介護サービススケジュールの作成(ケアマネージャーのみに可能)

非常に責任のある業務を行う為、実務経験と知識が問われる重要なお仕事なのですね。

必要な素質②:安心感がある

業務上、関わる方々はご年配です。自身より年上の方に信頼していただくには、その人に安心感がなければいけません。介護はかなりプライベートな問題で、寄せられる相談もデリケートなものが多いので、そういった意味でも、「この人になら話せる」と思ってもらえるような安心感があることが必要です。よりよい介護をするためには、相談者に気持ちを預けてもらえるような雰囲気があることが求められるのです。

必要な素質③:冷静である

そして、最もケアマネジャーに必要なのは、介護者とその家族の意見を様々な介護プランと照らし合わせて、両者が納得いくようなプランを提案する能力です。

介護は非常にプライベートな問題ですので、予期せぬ事態や珍しいケースが起こる事もしばしばあります。しかし、ケアマネージャーはどんな時でも冷静に、その時選べる中で最適な判断をしなければなりません。そのため、冷静さ、客観的に物事をとらえられる能力も重要な素質の1つと言えます。

魅力的なケアマネージャー職の志望動機の書き方とは?

では、ケアマネージャーに必要な素質を確認した上で、魅力的な志望動機の書き方を考えてみましょう。

志望動機の書き方①:ケアマネージャーになりたい理由とその職への理解を示す

志望動機にはまずシンプルに「何故なりたいのか?」の答えがなければいけません。また、その理由を伝える際に、必要とされる素質への適性なども盛り込み、ケアマネージャーという職への理解を示しておきましょう。

特に介護職は、精神的・身体的に厳しい職種ですので、やる気や志が重視される傾向があります。採用担当者も志望動機の中にモチベーションがどれだけ感じられるかを参考にしていることが多い為、この仕事への具体的な理解と、気概を示しましょう。

志望動機の書き方②:具体的な言葉で論理的書くこと

履歴書を書く際に一番やってはいけないことは、曖昧で抽象的な表現を多用することです。特にケアマネージャー職には実務能力や冷静さが問われますので、「憧れている」「一番難しいから」などあまり内容のないものは書かないようにしましょう。

より具体的なエピソードや目標、将来像などを想定して、ケアマネージャー職への気持ちを表現する事が重要です。

志望動機の書き方③:伝わりやすい構成にする

志望動機を作成する際に、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。

ケアマネージャー職の志望動機の例

ではいよいよ履歴書を書き始めましょう。ここでは志望動機の参考となる例文を紹介します。
ただし、紹介する例文はあくまでも例文とし、自分なりの言葉で魅力的な履歴書が書けるように心がけましょう。

例文①:ケアマネージャー職未経験

私が貴社を志望した理由は、貴社ではより丁寧で充実した訪問介護を心がけ、そのためにケアマネージャーによるケアプランの作成に重点を置いていると伺ったためです。私は現在、勤務中の施設で働きながらケアマネージャーの資格を取りましたが、その資格を活かす機会が得られなかったため、転職を決意いたしました。そのため、始めからケアマネージャー職での採用募集をされ、またその業務を重視される貴社では、ケアマネージャーとしてのスキルを積極的に伸ばすことができるのではないかと考えております。また現在は施設勤務ですが、訪問介護のサービスも行っている施設のため、ホームヘルパーとしての勤務経験ももっています。

例文②:将来の方向性を書く

私は前職でもケアマネージャーとして、主に施設での勤務をしておりましたが、家庭の事情で きめたきっかけは、貴社が介護だけではなく、保育園経営もされており、いずれは両方の施設を併設したいとお考えであると伺ったためです。私は、前職での勤務中、介護施設の閉鎖性について考えることがしばしばありました。職員と施設利用者とその家族だけでは行えることに限界があり、社会とのつながりも薄いため、もっと活気や広がりのある場所で介護を行えないかと感じていたのです。また、貴社ではそういった意識を持っている職員から活発に意見を吸い上げているとも伺いました。私は、前職では施設利用希望者の要望聞き取りとケアプランの作成だけを行う立場でしたが、もし可能であれば、そういった新しい企画や、運営アイディアまで助力をさせていただきたいと考えております。

ケアマネージャーの志望動機は例文を参考に具体的な言葉で書くこと

ケアマネージャー募集に対する履歴書の志望動機の書き方と、例文をご紹介いたしました。ケアマネージャーになるには、もちろん資格とそれに伴う実務能力、知識も必要ですが、安心感や冷静さも重要です。またやる気も重視される業界ですので、それを具体的に記した志望動機にしましょう。

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