2020年06月29日(月) 更新

【簿記は就職に有利なのか】知っておきたい資格の種類3つ|アピールしやすいのは何級なのかについてもご紹介

簿記が就職に必要な職種もある

商業系の高校や大学などは簿記を取得させますが、そもそも簿記が必要な仕事はあるのでしょうか。簿記検定は、難易度によっては取得するのが大変です。そして一見、将来は使わないのではと思われがちな資格ですが、実は職種によっては必要になる場合があります。

取っておけば仕事の幅が広がる資格!

簿記の資格を持っていれば、仕事の幅も広がるといえるでしょう。例えば就職先の部署に経理などがあれば、最初は営業だったとしても経理としてキャリアを積むこともできます。仕事に幅を持たせられる人は、周りからあらゆる業務を任せてもらえるはずです。0より1でもできることがあれば、アピールするべきだといえるでしょう。

簿記には3つの種類がある

そんな簿記の資格には、種類が3つあります。種類によって試験の内容や難易度が違いますので、役立つ就職先にも多少の違いが出てくるでしょう。具体的には、以下の3種類になります。ここでは、資格の概要と正式名称などをご紹介しますので、履歴書作成の際に参考にしてください。

簿記検定の種類

・日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験
・全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験
・社団法人全国経理教育協会主催簿記能力検定試験

日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験:日商簿記

簿記の資格として最初に紹介するのが、最もメジャーな【日商簿記】です。【日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験】が正式名所となります。日商簿記は「1級・2級・3級・4級」があり、1級は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4つの分野を解かなければならず、税理士になるためには必須の資格です。

全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験:全商簿記

次に紹介するのは、【全商簿記】です。正式名称は【全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験】となっています。商業高校の簿記で使われる教科書をもとに出題される検定で、「1級・2級・3級」という3つのレベルに分かれており、1級は会計・原価計算の2つに合格してはじめて取得したことになります。

社団法人全国経理教育協会主催簿記能力検定試験:全経簿記

3つ目は、【全経簿記】と呼ばれている資格です。正式名称を【社団法人全国経理教育協会主催簿記能力検定試験】としています。日商簿記と同じく1級は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の分野が問われるものです。また、1級は商業簿記・会計学を受験しないと、工業簿記・原価計算の科目が受けられません。

どの簿記が一番就職に有利なのか?

3つの種類の簿記をご紹介してきましたが、就職するにあたって一番有利になるのはどの資格なのでしょうか。それがわかっていれば、今からでも1級や上級などを取得して就職に役立てられるかもしれません。しっかり押さえておきましょう。

有利になりやすいのは認知度が高い日商簿記

もっとも有利になりやすい検定試験は、やはり【日商簿記】でしょう。社会的な認知度もはるかに高く、1級の取得はとても難しいものです。その分、就職に有利に働きやすいといえます。 そうはいっても、「必ず有利になる」というわけではありませんので、注意してくださいね。

日商簿記を取得すると有利になりやすい就職先3つ

では、社会的認知度は高いものの、1級の取得が難しい日商簿記を取得すると有利になりやすい就職先をご紹介します。必ず有利になるというわけではありませんが、日商簿記を取得しているなら、目指してみても良いかもしれませんよ。

①経理関係の職業

日商簿記検定試験への受験経験があり、その上で一定の資格を取得している場合、経理関係への就職が有利になります。経理関係では、主に会社や企業の経理部門が該当し、これらの職場ではいずれも、帳簿の作成と管理、経費の計算と書面への記載などが必要です。いずれも日商簿記検定で求められる、様々な知識を就職後も活かしていけるでしょう。

②会計・税理士事務所

日商簿記の2級以上を取得できていれば、推奨される就職先の1つとして、会計事務所や税理士事務所などがあります。これらの職場では、いずれも基礎的な帳簿管理や経理上の計算能力が求められるほか、顧客から提示される経営状態をそのまま帳簿に現す作業もおこなうでしょう。簿記検定試験で実施される全ての項目が、そのまま仕事に活かせます。

③経営コンサルティング

日商簿記を取得した方は、経営コンサルティングへの就職も有利になるでしょう。経営コンサルティング業とはその名の通り、様々な企業に対して良好な経営をおこなう上でのマネジメントやアドバイスなどをおこないます。また、これから起業を検討している未来の経営者に対して、経営指南をおこなう職業です。そして、この経営コンサルティング業にとって、帳簿や会計の専門資格である日商簿記が有効に活用できるでしょう。

どんな企業があるのか知ることも一つの選択

まずはどんな業界があり、業界ごとにどんな特徴があるのか知るのも一つの手です。自分の求めている企業の特性を知ることで職業選択の幅も広げることができるでしょう。業界マップでは、就活生に人気の高い21業界200社以上の情報を一気に読むことができます。この機会に無料でダウンロードし、業界理解に役立てましょう。

経理などの仕事に就職するなら何級を取るべき?

簿記といっても、2級から有利になると考えている人もいれば、1級しかアピールできないと考えている人もいるのではないでしょうか。では、経理などの仕事に就職するとしたら、何級を取得するべきなのでしょうか。詳しくご紹介したいと思います。

1級の方が有利になりやすいが2級でもアピールになる

先ほど1級が有利になりやすいというお話をしました。1級ほど有利になりやすいというわけではありませんが、2級もアピール材料にはなるでしょう。特に日商簿記や全経簿記の2級を取得しておくのがおすすめです。

3級は履歴書に書かなくてもいい

たとえ3級のみを取得していても、アピール材料としてはあまり役目を持っていないため、履歴書には書かなくてもよいでしょう。 また、3級より上の級を取得した場合、3級を書く必要はなくなります。2級を取得している人が1級を取得すれば、2級を書く必要はなくなるのです。

男性も簿記の資格で就職できる可能性がある!

男性で簿記の資格を取得し、就職先で活かしたいと考える就活生もいるかもしれません。そうはいっても「経理など事務的な仕事は女性がするもの」というイメージが強く、引け目を感じてしまうでしょう。しかし、男性も簿記の資格で就職できる可能性はあるのです。

やる気や経理関係の仕事をしたい理由をアピールしよう

男性が経理関係の仕事を希望している場合、どうして経理の仕事がしたいのか、経理としてどのようなことがしたいのかなどをしっかり考えておきましょう。面接で必ず聞かれる部分だといえます。そして面接では、やる気をアピールすることも大切です。男性だから経理はできない、というルールや決まりはありませんので、志望理由などをしっかり考えて面接に挑みましょう。

簿記は3種類ある!必要な企業では1級もしくは2級が就職に有利になりやすい

簿記の資格が就職に有利になるのか、どれくらいの種類があるのかなどについてみてきました。いかがでしたか?簿記には3つの種類がありますが、最も有利になりやすいのは日商簿記だといえるでしょう。なかでも日商簿記の1級は取得するために相当勉強しなければならず、社会的認知度も高いため有利になりやすいといえます。簿記の資格があれば就職先の選択肢や、就職してからの仕事の幅が広がるので取得しておくのがおすすめです。

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