2020年06月30日(火) 更新

【食品業界の志望者必見】市場の動きから主要企業の情報を公開

幅広い食品業界

我々の生活に欠かせない業界でもある食品業界には、就活をしている際に一度は気になることもあるのではないでしょうか。

食品業界と一口に言っても、業界に属している企業や職業は様々です。就職を希望するのであれば自分の適性と企業のマッチングをきちんとおこない、一番自分に合った企業に就職をすることが、重要と言えるでしょう。

食品業界への就職へ向けて、まずは業界全体の情報や現状の立ち位置、市場の動きを把握していきましょう。その上で志望動機などをまとめていくのが、就職への第一歩です。

消費者に届くまでの食品業界の関わり

食品業界との関わる接点を考えた際、一番に考えられるのは消費者ではないでしょうか。主に商品を購入する形での関わりが一般的です。

毎日の生活で、スーパーなどで商品を購入するまでも、食品業界の中では様々な企業が関わってくるのです。見えない部分に関わる企業が多いのが、食品業界の形であると言ってもいいでしょう。

食品業界とその他業界との関わりについて紹介します。

商社

商社の主な仕事は、食品の原材料の輸入をおこないます。国内外から原料の買い付けをし、加工する食品メーカーに卸します。

基本的に日本の食品メーカーの多くは、国内外から原料を買い付けています。そのため、商品の流通に大きく関わる商社の分野となるのです。

近年は海外からの輸入原料の高騰などによる商品の値上げなどが問題となっており、商社からの原料の値段も高騰傾向にあります。また穀物や野菜などは、作付状況や為替変動による価格変動もあるため、これらに柔軟に対応することも求められます。

商社はこのため、常に国内外の原材料についての状況の変動にも、厳しく情報を確認し目を配らなければなりません。

第一次産業

第一次産業は農家や畜産業のような、食品の原料となる物を製造するのが主な仕事になります。特に近年では、地方ならではのブランドとなる野菜や畜産物を販売する農家も珍しくありません。

これらの原材料に関わる企業が気を付けていることが「食の安全性」です。消費者の口に入る材料をいかに安全に育てるか、というのは重視される部分のひとつといえるでしょう。生産物の健康も安全性に関わってきます。

この「食の安全性」自体は加工の際にも重要なポイントではありますが、特に第一次産業においては、生産者が信頼のおける人物であるかも問われることになります。

食品メーカー

食品を我々の知る形に加工・調理をおこなうのが、食品メーカーです。様々な形態の食品を販売することもあり、メーカーが出す商品のCMを一番よく見るのではないでしょうか。

食品メーカーの中には原料を加工して販売するだけではなく、自社製品の原料を直接消費者に販売するという業務展開もおこなっています。近年の食の多様性に対応するための、ひとつの形と言えるでしょう。

食品メーカーにとっても関わってくる「食の安全性」は、時折ニュースとしても取り上げられることになります。異物混入などのトラブルは市場に大きな影響をもたらします。

また食品メーカーの価値を著しく下げることでもあるため、企業も工場の稼働工程やメンテナンスなどをしっかりと確認したり、完成した食品に問題がないかなどを細かくチェックすることも求められます。

小売店

小売店はスーパーや自営業など、様々な形で完成した製品を販売することになります。ここまで来て初めて、我々の目にもなじみ深い食品として販売されるのです。

近年は大型スーパーなどの展開も多く見られ、個別に販売している小売店にも、販売方法の工夫をおこなっている店舗が多く見られます。スーパー自体も、単に加工された商品を販売するだけではなく、店舗で原材料を加工して販売するなど、販売形態の多様化が見られます。

様々な形で商品を購入できることは好ましいですが、それと同時に、安全性にも気を配らなければいけないことも事実です。「食の安全性」は、販売形態の多様化と共に食品業界全体の課題となっているとも言えるでしょう。

先輩の食品魚介の志望理由を見てみよう

まず、食品業界を志望した就活生の理由とはどういったものなのでしょうか?キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:あなたが志望している企業or業界と、志望する理由を教えてください。また、企業探しの方法と、重視する部分も教えてください。

就活生の回答

私は、食品業界を志望しています。その理由は、食品は普段の生活で欠かすことの出来ないものであり、私もに食品業界携わり、世の中に貢献したいと思ったためです。企業探しの方法としては、リクナビやマイナビに登録して情報を集めたり、企業説明会の参加をおこなったりしました。企業説明会では、積極的に質問してメモをしっかり取ることを意識しました。積極的に質問すれば、他の就活生よりも多くの情報を得ることにも繋がると思っています。重視する部分は、仕事内容や、社内の雰囲気の良さ、福利厚生が整っており安定しているという部分です。"

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

食品業界の就職倍率は非常に高い

食品業界は就活生に人気の高い業界であり、就職倍率も非常に高いです。毎年発表される就職倍率でも、食品業界大手の企業は常に上位の位置にいますし、倍率が数百倍、数千倍ということもあります。

明治や森永乳業、味の素などの知名度の高い企業は特に就職倍率が高いので、志望するのであればしっかりと準備をしておかなければなりません。

就職倍率が高い理由としては、応募者の数が多いことも挙げられますが、それだけではなく採用人数が少ないことも理由の一つです。企業によって例年の採用予定人数は異なりますが、食品業化は全体的に採用人数が少ない傾向にあります。

職種によってはたった数名しか採用されない場合もありますので、就職難易度は非常に高いと言えます。

研究BOOKを活用しよう

食品業界についての動向なんてどうやって調べればいいの?というあなたに、朗報です!キャリアパークでは、食品業界について短時間で詳しくなりたい21卒の皆さんのために、食品業界研究BOOKをご用意しました。

業界の課題や展望、各社の特徴を徹底調査しているので、食品業界志望の人は必見です。しかも今なら無料でダウンロードできるので、下の画像を今すぐクリックしちゃいましょう!

食品業界の現状

食品業界の企業に就職したいなら、現状を把握したうえで将来性にも目を向ける必要があります。食品業界を研究して分かったことは面接対策にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。 まずは、最新の現状から見ていきましょう。

食品メーカー売上ランキングTOP10

Ulletの調査を参考にした食品メーカーの売上ランキングです。

第1位:日本たばこ産業(JT)
第2位:アサヒホールディングス
第3位:キリンホールディングス
第4位:サントリー食品インターナショナル
第5位:明治ホールディングス
第6位:日本ハム
第7位:味の素
第8位:山崎製パン
第9位:コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス
第10位:伊藤ハム米久ホールディングス

就活生に人気の食品メーカーランキングTOP10

キャリタスが調べた就活生に人気の食品メーカーランキングです。

第1位:サントリーグループ
第2位:キリン
第3位:味の素
第4位:明治グループ
第5位:アサヒビール
第6位:森永乳業
第7位:日清食品グループ
第8位:カゴメ
第9位:ロッテグループ
第10位:サッポロビール

食品業界の主要企業情報

Yahoo!ファイナンスをもとにした、企業情報です。

サントリー食品インターナショナル

• 住所:〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-1
• 電話番号:03-3275-7310
• 代表者名:小郷 三朗
• 設立:2009/01/23
• 市場:東証1部
• 従業員数:503人
• 平均年齢:39.1歳
• 平均年収:9,820千円

明治ホールディングス

• 住所:〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-16
• 電話番号:03-3273-4001
• 代表者名:松尾 正彦
• 設立:2009/04/01
• 市場:東証1部
• 従業員数:34人
• 平均年齢:42.1歳
• 平均年収:9,660千円

日本ハム

• 住所:〒530-0001 大阪市北区梅田2-4-9
• 電話番号:06-7525-3026
• 代表者名:末澤 壽一
• 設立:1949/05/30
• 市場:東証1部
• 従業員数:1,426人
• 平均年齢:42.2歳
• 平均年収:8,580千円

味の素

• 住所:〒104-8315 東京都中央区京橋1-15-1
• 電話番号:03-5250-8111
• 代表者名:西井 孝明
• 設立:1925/12/17
• 市場:東証1部
• 従業員数:3,484人
• 平均年齢:42.6歳
• 平均年収:9,510千円

山崎製パン

• 住所:〒101-8585 東京都千代田区岩本町3-10-1
• 電話番号:03-3864-3111
• 代表者名:飯島 延浩
• 設立:1948/06/21
• 市場:東証1部
• 従業員数:17,869人
• 平均年齢:38.0歳
• 平均年収:5,660千円

カゴメ

• 住所:〒460-0003 名古屋市中区錦3-14-15
• 電話番号:052-951-3571
• 代表者名:寺田 直行
• 設立:1949/08/01
• 市場:東証1部,名証1部
• 従業員数:1,641人
• 平均年齢:40.8歳
• 平均年収:6,980千円

日清食品ホールディングス

• 住所:〒160-8524 東京都新宿区新宿6-28-1
• 電話番号:03-3205-5111
• 代表者名:安藤 宏基
• 設立:1948/09/04
• 市場:東証1部
• 従業員数:700人
• 平均年齢:39.3歳
• 平均年収:7,720千円

売上やIR情報以外に知っておくべきこと

これまで、各社の売上や、IRから読み取れる情報を紹介してきましたが、食品業界において把握しておいたほうが良い情報はそれだけではありません。

この食品業界研究マニュアルには、食品業界の基本情報はもちろんのこと、業界動向や、各社の将来展望についても解説されています。これから食品業界に携わっていこうと考えている人は、一度目を通しておくと良いでしょう。

食品業界の業績は全体としては増加傾向

食品業界全体の規模は、平成17年以降、ゆるやかに増加を続けてきました。平成20年から数年間は、世界的な不景気によって消費者の購買意欲が低下していながらも、業績を伸ばし続けました。

食品業界の安定性と堅実性を表しており、就活生からの人気が高いのもうなずけるでしょう。

景気回復後も急激な業績向上は見られませんが、消費者の購買意欲の回復によって規模は拡大しています。しかし、一方では景気回復に伴い、円安が進みました。原材料を輸入に頼っている食品業界には向かい風になっているのが現状です。

スーパーやコンビニにおけるプライベートブランドの人気が高まっている

ここ数年は、スーパーやコンビニ各社が展開しているプライベートブランド商品の人気が高まっているのが現状です。食品メーカーの商品を販売するだけでなく、自社ブランドの商品の売り場を拡大し、食品メーカーよりも安価で販売しました。

メーカーの商品と比べて味が劣っていない、それなのに安い。消費者からの人気が高まるのは当然であり、売上を伸ばし続けています。自社ブランドの商品を中心に置いているスーパーやコンビニも非常に増えています。

食品業界に就職するために入社後何がしたいかが大事

食品業界への就職を目指している場合、具体的にどのような仕事をしたいか、入社後何がしたいかが重要になってきます。この点が曖昧な状態で志望動機を作成しても、企業の採用担当には響かないでしょう。

どのような仕事に就きたいかを考える上で大事なのが、就職を目指す企業ではどのような業務がおこなわれているか、その中でどのような職種の人が活躍しているかを事前にリサーチしておくことです。

その中で、自分の強みとマッチングする職種があるのであれば、その職種への就職を目指すようにしましょう。

食品業界での仕事内容

食品業界の特徴的な仕事内容は、主に以下の仕事になります。

  1. 商品開発(研究開発・生産技術) 研究開発は商品のための基礎研究や応用研究、商品化研究が主な仕事です。 生産技術はものづくりの技術を作っていく仕事で、食品製造のための技術を作ることになります。
  1. 商品管理(生産管理・品質管理) 商品管理の仕事は、高品質で安全な食品作りに欠かせません。生産管理は食品を経済的に生産するための仕事であり、品質管理は食品の生産と供給を安定させるのが主な仕事です。

3.マーケティング
マーケティングは市場の開発・拡大に関わる仕事です。消費者の好みやトレンドの変化を調査し、商品開発に生かすのが基本的な仕事です。新商品の企画を立ち上げにも関わる仕事です。

4.営業(販売促進)
営業は小売店や外食産業、食品卸会社への営業が主な仕事です。市場に商品を流通させるための営業業務をおこなうことになります。販売促進は商品の販売計画立案や、広告作成に携わる仕事です。

食品業界の志望動機例

例文①

私が食品業界の中でも貴社に志望する理由は、食に関する仕事の中でも特に食品流通に関わりたいと思っているからです。元々私は、食とはただ食べるだけではなく、販売する人の支えがあってこそのものであると考えていました。食品専門商社であり、生鮮食品や加工食品など様々な食品の流通に携わっている御社の業務について会社説明会でお聞きし、非常に強い関心を覚えました。
貴社に就職した際には様々な食品の流通に関わり、様々な方の食生活を支えていければ、と考えております。

食というものが何なのか、という点を踏まえた志望動機となっています。流通に限らず、様々な企業が支えがあってこその食文化、という点を理解しておきましょう。この文章はあわせて、入社後の貢献の仕方も考えた内容です。

例文②

私が数ある食品業界の中から貴社を志望した理由は、新たな商品開発で日本の食文化を更に盛り上げていきたいと考えたからです。元々貴社の主力商品の宣伝戦略を度々目にし、訴求力の強さに強い興味を持っておりました。その上で参加させていただいたインターンシップでの、地道な基礎研究に基づいた商品開発の現場を拝見し、企業の食に対しての誠実さと話題性を重んじる点に共感いたしました。ぜひ、第一志望である貴社へ入社し、より業界を活性化できる商品開発に携われたらと考えております。

このように、インターンシップなどの経験を盛り込むことも、企業の採用担当者へより強く印象づけることのできる要素です。
この文章では元々の志望動機が、インターン参加によってより裏打ちされた形となっています。

食品業界を志望する人は業界研究で市場や職種を把握しよう

食品業界は我々の身近にありながら、我々の目に見えない部分で関わる企業がとても多い業界でもあります。そのため職種も幅広く、大まかに「食品業界に関わりたい」というだけではなかなか就職が難しい業界である、とも言えるでしょう。

食品業界の企業に就職を志望するのであれば、企業だけでなく業界研究は特に重要になります。トレンドやニーズなどの市場の動きに影響され、食品業界の動きは大きいことも珍しくないので、常に最新の情報を確認できるようにしておきましょう。

また自分が志望する職種についても、事前にしっかりと研究しておくことが重要です。これらをおこなった上で、自分の熱意を確実に伝えられる志望動機の作成を目指しましょう。

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