住友化学の面接に受かるための対策と回答例【企業研究！】

住友化学対策：企業研究を入念に行おう

住友化学に限ったことではありませんが、面接に挑む際は企業研究を怠らないようにしましょう。住友化学は基本戦略として「創造的ハイブリッド・ケミストリー」という戦略を敷いています。骨子として、八つのコア技術を組み合わせてブレークスルー技術を開発して次世代の事業へとつなげていくことを指針としており、八つの技術は以下のものを挙げています。

●触媒
●精密高分子加工
●高分子機能設計
●機能性染料・顔料
●結晶制御技術
●焼成
●バイオ
●キラル化

住友化学の基本戦略は「創造的ハイブリッド・ケミストリー」

住友化学は既存のコア技術を磨き上げて水平的展開を行うと同時に、既存同市を融合させて新しい技術、製品を生み出すことを目標としています。例えば、情報電子化学分野において“発光素子材料、機能性無機材料、ディスプレー材料などで強みのある住友化学の技術”を“ナノ構造制御や分散、材料設計技術”とのブラッシュアップによって、革命的な照明・表示システムと新しいデバイスの開発を行うなどといったことを実現させています。そのほか、

●電池材料分野：燃料電池の水素貯蔵や安全性面での技術革新
●ライフサイエンス分野：ゲノミクス、プロテオミクス、トキシコゲノミクスから新しい医薬品や遺伝子診断技術を開発
●バルクケミストリー分野：新しい触媒とプロセスの革新による市場競争力の強化、次世代ポリマーの開発

住友化学対策：企業の歴史を知ろう

住友化学は1913年、愛媛県新居浜で産声を上げた老舗企業です。当時、愛媛県にある別子銅山で、銅鉱石を製錬する際に亜硫酸ガスが排出する公害問題が起こっていました。その影響で農作物や森林に多大な被害をもたらし、村民たちは疲弊することになります。そうしたなか問題解決のために立ち上がったのが住友第2代総理事・伊庭貞剛（いばていごう）氏と住友第3代総理事・鈴木馬左也（すずきまさや）氏でした。

住友化学の原点は環境問題の克服と社会貢献

伊庭氏は別子銅山の製錬所を新居浜沖20kmの無人島「四阪島（しさかじま）」へ移転させ、鈴木氏は亜硫酸ガスから肥料を製造する新工場の建設を決断。そうした煙害問題解決の対策として設立されたのが、住友化学の前身となる「住友肥料製造所」だったのです。住友化学の原点は、こうした農家の発展や環境問題の克服にあり、会社で生み出された技術を通して農業、ひいては人々の社会に貢献することを目標としているのです。住友化学の面接を受ける前に企業研究を行い、企業設立の背景を理解したうえで、面接に臨むようにしましょう。

どんな企業があるのか知ることも一つの選択

まずはどんな業界があり、業界ごとにどんな特徴があるのか知るのも一つの手です。自分の求めている企業の特性を知ることで職業選択の幅も広げることができるでしょう。業界マップでは、就活生に人気の高い21業界の200社以上の情報を一気に読むことができます。この機会に無料でダウンロードし、業界理解に役立てましょう。

住友化学対策：会社説明会の参加とリクルーター面談が必要

住友化学における面接の対策とその回答例について紹介していくわけですが、住友化学における面接の流れはまず会社説明会を受けた後にリクルーターと複数回の面談があります。その後、簡単な性格テストを受けた後にエントリーシートを提出し、ようやく一次面接が開始されます。ですのでまずリクルーターと出会う必要があり、会社説明会の参加が条件になります。住友化学を志望する際は必ず会社説明会に参加するようにしましょう。

自分の研究内容を説明できるようにしておく

そしてこの一次面接ですが、研究内容などについてかなり深く聞かれる事になりますので、自分の研究内容が社会にとってどのように役立っていくか等、その対策をしていく必要があります。そのためにもいくつかの設問とその設問に対する回答例を紹介していきます。

住友化学対策：面接で聞かれた質問は基本的なことが多い

住友化学における面接での設問ですが、具体的には

『研究で取り扱っている内容』
『志望動機』
『勤務地に対する希望』
『大学時代に頑張ったこと』
『特筆すべきエピソード』
『自己アピール』

など一般的な事が多いです。重複したような事も多くありますので、例えば自分の長所やアピールすべきエピソードなどであれば1つだけではなく、3つほど用意するなどの対策が必要になります。ぜひ、今回紹介する回答例を参考にしてみてください。

自分の長所やアピールすべきエピソードを用意しておく

また、住友化学では研究内容についての質問がかなり厳しくされますので、その対策も必要なります。今回はその研究内容についての回答例も紹介していきます。住友化学の面接では深い内容につての質問はあっても、フェルミ推定のような急な質問であったり、ユニークな質問はあまりされないようなので、基本をしっかり押さえて挑みましょう。

長所言い換えマニュアルも参考に

自分の短所しか思い浮かばないという人は、言い換える方法で長所に変えていきましょう。短所を長所に言い換えるとは、例えば「優柔不断」→「多角的に検討する」といった表現にすることです。短所と思う部分でも、ポジティブに受け取ることで長所になります。このような言い換えで長所を考えたいという人におすすめなのが「長所→短所言い換えマニュアル」です。例で挙げたような言い換え表現を100種類収録しています。無料でダウンロードできるため、自己分析をすでに終えたという就活生にもおすすめです。

住友化学対策：面接の質問と回答例①

【質問】
研究で取り扱っている内容を教えてください。

【回答例】
私は酒造をテーマに研究しています。酒造に関する歴史を調べていくうちに、時代ごとの味覚の変化だけではなく蒸留技術の高度化により、より純粋なアルコールが時代とともに好まれるのではないか、と考えましたがその実情は違っており、雑味を取り除いたものが好まれるのが実情であることに気が付きました。これは酒に限らず食品業界全体に概ね言える事であり、現在はこの雑味の定義味覚だけではなく資格や聴覚においても同様の事が言えるのではないか、という課題を持って取り組み始めています。

研究内容を深く話せるように

基本はエントリーシートに書いた内容をベースに話をしましょう。その上で、自分の研究をより深めるだけはなく、更に広範な方面に展開させる事により、多くの話題に対応させやすくする事が出来ます。

住友化学対策：面接の質問と回答例②

【質問】
特筆すべきエピソードはありますか？

【回答例】
私は実家が塗装業を営んでいるのですが、私も家業の手伝いで小学生の頃から簡単な仕事をして駄賃をもらっていました。この仕事をしていく中で塗装現場で働く体験だけでなく、どのようにして仕事が回っていくかなど多くの事を知る事が出来ました。

学業以外のテーマも準備しよう

学業以外も何かしらのエピソードを考えておきましょう。回答例のように、自分の家についても絡める事が出来ればより深みもあり、説得力のある内容にする事が出来ます。

住友化学対策：面接の質問と回答例③

【質問】
勤務地に対する希望はありますか？

【回答例】
海外での勤務を希望しております。住友化学では海外での売上比率の方が大きく、また新興国市場など今後も国内よりも海外の方がより大きく成長していく市場があると考えられるため、海外のほうがより活躍出来る可能性が高いと考えるためです。

海外志望はアピールポイントになる

ここは素直に応えるのも一つの手ですが、可能であるならば回答例のように積極的に海外を志望してみましょう。ただ素直な気持ちを伝えるのではなくアピールポイントに転換することが可能になります。

住友化学の面接で聞かれる質問は基本的なことが多いのでエピソードを複数用意したり深堀されたりしても大丈夫なように対策しておこう

以上が住友化学における面接の対策とその回答例の紹介になります。もちろん面接ではこれ以外の事も聞かれると思いますし、かなり深い内容まで聞かれる事にはなると思います。ですが、それらの質問に応えるためにも、まずはその回答のベースとなる部分が必要になってきますので、住友化学の面接の基本的な対策として、今回の回答例を参考に考えてみてください。