就活生を待ち受ける囲い込みの実態4つ｜自分が望む企業に就職するための対処法もご紹介

企業にとって就活はビジネス

企業にとって、就活は優秀な人材を確保するためのビジネスでもあります。そのため、就活生が他の企業に行くのを防ぐ「囲い込み」がおこなわれるケースもあるのです。この囲い込みでは、具体的にどのようなことがおこなわれるのでしょうか。

内定を出す前後に就活生を悪い意味で拘束する

就活を始めたばかり、あるいは就活を始める前の就活生は、囲い込みがどういうことかよくわからないでしょう。言葉の雰囲気から、企業に優遇されるように感じますが、実際は真逆の意味としてとらえられます。簡単に言えば、自分の会社に入ってもらえるように就活生を悪い意味で拘束するということです。

人材を欲しがる企業の手段になっている

例えば、最終面接で他社の内定を蹴るように持ちかけたり、遠方での泊まり込み研修を実施するケースがあります。多くの企業から「自社」を選んでもらうために、正しい方法とはいえない対策を練ってくるのです。

インターンシップでもおこなわれている

就活生の囲い込みは、インターンシップから始まるケースもあります。就活が開始する時期を待たずに優秀な学生を確保するために、インターンシップで囲い込みがおこなわれるのです。優秀な人材を入社させようと、学歴フィルターを通してインターンシップの参加者を決定する企業もあります。

企業が就活生の囲い込みをする実態

企業が就活生の囲い込みをする実態について、さらに詳しく見ていきましょう。企業がおこなう囲い込みの実態を知っておけば、自分が同じ状況に置かれたときに「囲い込みだ」とすぐに気づくことができます。気づかないと対策できませんので、覚えておきましょう。

①：他の企業の就職試験の日程に予定を入れる

就職試験の期間を複数日設けて、全日の参加を条件に試験を実施する企業もあります。そうなると、他の企業と就職試験の日程が重なってしまうため、多くの選考を犠牲にしなければならない状況になってしまうのです。就職試験を複数日実施するために、必要以上にグループワークやグループセッションを設けている企業も、決して少なくありません。

②：企業に入ると約束させる

さらにひどい場合、最終面接などで内定事情を聞かれ、その場で他社の内定を蹴って自社に入ると約束させられる会社もあります。就活は自分のペースで進めるものであり、最終的な意思決定は自分自身がしなくてはなりません。このような行為は、就活生の尊厳を無視しているといえるでしょう。

③：親に対して入社の意思を確認する

最終試験などで、子どもの入社に対する同意を親から得る企業もあります。この入社確認には、就活生が親に反対されて内定辞退するのを防ぐ意味があります。しかし、入社せざるを得ないプレッシャーをかけることが目的の企業も存在するのです。

④：豪華な食事やイベントに招待される

内定後におこなわれる内定者懇親会でも、辞退を防ぐために企業の囲い込みがおこなわるケースが挙げられます。豪華な食事会や無料で参加できるイベントなどに招待するなど、好印象を与えて他社と差をつけるために接待をおこなうのです。また、これらの日程を他の企業の選考会と被せて、意図的に拘束するケースもあります。

企業から囲い込みされたときの対処法

企業から内定を貰った後も、納得いくまで就活を続けたいという人は多いでしょう。囲い込みをされた企業の内定を辞退したいと考える就活生も少なくありません。囲い込みをされたら、どのように対処すればいいのでしょうか。

①：囲い込みには触れず内定辞退を申し出る

囲い込みをされた企業を内定辞退する場合は、自分の言葉で丁寧に申し出るようにしましょう。理不尽な方法で企業から囲い込みを受けたとしても、それらには触れずに自分自身がした決断についてしっかりと話す必要があります。

②：大学のキャリアセンターに相談する

囲い込みをされて困ったときは、大学のキャリアセンターに相談するのがおすすめです。なかには就職関連の専門員が在籍しているキャリアセンターもあるため、囲い込みの対応方法について親身になってアドバイスしてくれるでしょう。1人で悩まずに、周囲を頼って話してみることも大切です。

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就活で悪質な囲い込みをする企業に遭遇しても自分の意思を貫こう

いかがでしたか。就活生に対する囲い込みには、企業によってさまざま手法があることがわかりました。人材を確保するためにおこなわれる囲い込みには圧を感じるものも多いため、要求を受け入れてしまいそうになるかもしれません。しかし、就活は自分自身で働く場所を決める大切な活動です。企業の思い通りにならず、自分の意思を貫くようにしましょう。