2019年11月27日(水) 更新

教員採用試験突破に必須|面接の特徴3つと失敗しないための対策~実際に使える志望動機もご紹介~

教員採用試験に受かるには勉強が一番大事?

就活生の声

キャリアパーク会員の就活生を対象に「教員採用試験を受けるとしたら、どのような対策をしますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 筆記試験の勉強
  • 筆記対策に力を入れると思う
  • 教材をかって勉強
  • 予備校に通う
  • 勉強

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「教員採用試験を受けるとしたら、どのような対策をしますか?」
教員採用試験を受けるとしたら、どの就活生もまずは勉強が第一だと感じていることが分かります。「筆記対策に力を入れると思う」という意見があり、中には「予備校に通う」ことで対策をするのがベストだと考える就活生もいるようです。筆記試験はとにかく勉強を一生懸命することが大事ですが、面接についてはどのように対策すれば良いのでしょうか。この記事では、教員採用試験の面接の特徴と、実際に使える志望動機をご紹介します。

教員採用試験の面接の特徴①:人間性を見られる

教員採用試験の特徴として、まず人間性を見ます。地方自治体によっては、個人面接、集団面接を二回以上行う自治体もあります。

その理由は、いくら勉強ができても、学校という組織の中で「生徒」「保護者」「教員」と良好な関係を築いていける人間性がなければ、「教師」という職業は務まらないからです。事実、筆記試験で満点近く取っても、いつまでも合格できない人たちはたくさんいます。筆記試験の対策に偏る人は、失敗しやすい傾向にあるのです。

自己分析をして自分のアピールポイントを探しておく

「人間性」と言っても、面接の短い時間ではなかなかアピールしにくいものです。しかしこれは、教員採用試験の面接だけに限らず、どの就職面接でも言えるでしょう。まずは対策として「自分」という人間をよく知りましょう。
自分の長所、趣味、特技、今までの人生を振り返りそれぞれの年齢で頑張った事、出来なかった事…など、とにかく自分について考えられる特技などは全て考えて下さい。
特技は、他の人が挙げがちな"よくある特技"でなくて構いません。そのあとは、自分の身近な人たち(家族や友人)に自分の人間性を聞いていきましょう。

失敗しないための対策:求められる人間性に近づく!

・自分の○○を教科指導に生かす。
・○○の経験から、自分には仲間を作り計画を実行していく能力がある。
・○○の経験から得られた○○という特技は、生徒や保護者との関わり合いで生かしていける。

自分の人間性をアピールする際、長所や特技や経験そのものだけではなく、それらを生かして、学校現場でどう活用できるのか、学校の周りの人間とどのように関わっていけるのか、というのを問われるのが教員採用試験の特徴です。
「学校現場において必要な人物像」は教育委員会のホームページにも明記されているはずなので、自分自身を見つめ、求められる人間性・人物像に照らし合わせながら対策していきましょう。そして、その人物像に少しでも自分を近づけていく事で、失敗のリスクが減ります。

教員採用試験の面接の特徴②:集団討論がある

教員採用試験の特徴である集団討論では、何が重要視されるでしょうか?それは「協調性」です。前項の「人間性」とも関係のある項目です。

学校とは、クリエイティブな企業ではありません。「慣習」を大切にする現場です。それ自体の善悪は、この際関係ありません。教員採用試験に合格したいなら、過度な「自分」は抑えてください。教員採用試験では、ここからが大切です。自分や身近な人が挙げた様々な事項をすべて「学校現場」に結び付けて考えるのが教員採用試験の特徴です。

集団討論で「協調性」を判断している

そのため、教員採用試験では「集団討論」で「協調性」を判断される場合が多いです。そこで落とされる人の特徴は、あまりにも仕切る人、自分をアピールしようとするあまり他の人の意見の否定ばかりになってしまう人、人の話を聞いていない人などが挙げられます。

では次に、教員採用試験の集団討論で失敗しないための対策を見ていきましょう。

失敗しないための対策:他人の意見を聞いて発言する練習を!

・他の受験者の話を聞くときはその人の目を見て、頷きながら聞く。(できれば少し笑顔だと印象も良いです。)
・自分の意見を発言するときは、自分の前に発言した受験者の意見を受けた上で話す。(人の話をちゃんと聞いているアピールになります。)
・他の受験者の意見を否定しない。より良い意見がある場合は、それに補足するかたちで発言する。
・集団討論における発言回数をカウントしておく。(他の受験者と比較して発言しすぎも、発言しなさすぎもアウトです。)

以上に注意しながら対策をとっていけば、教員採用試験の集団討論という関門はクリアできるはずです。逆に上記のポイントに抜けがある受験者は失敗してしまいますのでご注意を。
また、もしも自分を貫き通したい人は、ある程度意識を変えないと失敗の原因になります。古くからの慣習を否定する考え方も、教員採用試験での失敗につながるので、柔軟に考えてみましょう。

教員採用試験の面接の特徴③:自治体の取組みについて問われる

教員採用試験の面接の特徴として最後に挙げられるのは、受験する地方自治体の掲げている教育目標や取り組んでいる施策を必ずと言っていいほど聞かれます。

極端に言うと「私は○○県の犬になります。」くらいの気持ちで臨みましょう。学校現場というのは、和を乱すのを極端に嫌う特徴があります。学校をより良くしたいという気持ちはとても大事で、尊いものです。しかし、「生徒」「保護者」「教員」と足並みを揃えて学校教育を行っていく場合、あまりにも自分の考えや意見を通そうとする人間は、すこし厄介なのです。

質問事項の例は

例として、「○○県の教育目標を一つ挙げて下さい。」のように直接聞かれるケースもあります。そして、「○○県が平成○年から取り組んでいる施策について、あなたはどう考えますか。また、施策を知ったうえで、あなたはどのように取り組みたいと考えていますか。学校現場ということを前提に、答えてください。」のように、受験する地方自治体の取り組みを理解した上でどう考えるか、面接受験者の考えを求めてくるケースもあります。

では、次に教員採用試験の面接の特徴である、受験する自治体の教育目標・施策についての対策を見ていきましょう。

失敗しないための対策:地方自治の現状について理解を深める!

・受験する地方自治体の目標や施策を知る。
・その目標や施策が掲げられるに至った背景を知り、理解を深める。
・目標や施策について、自分は学校現場でどう取り組んでいくか具体的に考えておく。

以上の三点を対策しておけば、受験する地方自治体の学校教育をしっかり勉強してきたと評価されるでしょう。受験する地方自治体の教育理念や方針の特徴は、教育委員会のホームページに書かれているので、隅から隅まで目を通すようにしましょう。
もしも調べていなければ、熱意を疑われてしまい、大失敗になりかねません。十分に時間をかけて調べてくださいね。

公務員を目指す人のための面接質問や志望動機を紹介

公務員を目指す就活生は、公務員と民間企業の社員の違いや仕組みなど、面接で質問される可能性のある項目について見直しておくことが大切です。そこで活用したいのが「公務員大研究Book」です。志望動機の書き方や例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。無料でダウンロードできるため、対策に不安が残るという就活生にもおすすめです。

教員採用試験の面接で使える志望動機の例!

教員の志望動機の例で、面接官の印象が良くなる内容はあるのでしょうか?志望動機の書き方と例を参考に、教員になるための志望動機を完成させましょう。

以下、志望動機例文です。

志望動機の例文①:「感動を与える教員になりたい」

【志望動機の例文】
学生時代に恩師の先生方から社会や人生、さらには恋愛のことなど、多くの大切なことについて考えさせられる機会を頂きました。そのときの喜びや感動から、私も人に同じ喜びや感動を与えられる人間になりたいと思い、教員の道を目指す決心をしました。
たった数年でも人生を長く生きている者として、生徒たちの抱く不安や迷いをいち早く察知し、的確なアドバイスができればと考えています。日常の授業や部活の指導のなかなどで、折を触れて自由に話し合える機会を作って、悩みや疑問を一緒に考えていきたいと思っています。

志望動機の例文②:「子どもと一緒に成長していきたい」

教師は、多数の生徒の前に立ち「教える」立場にあります。なので自分の考えをしっかり持ち、それを伝えられる説得力を持ち合わせていなければなりません。教師は、とてもやりがいのある仕事です。多くの生徒と関わりながら悩んだり考えたりすることで、自身の成長に繋がります。とくに、人の成長にかかわるという点が、大きなやりがいでしょう。教育実習のときにも強く感じましたが、小学生の子供たちは本当に純真無垢な存在だと思います。 遊びでも授業でも、いつも真剣に取り組んでいます。嫌なことがあったり困ったときは、素直な気持ちが表情にでます。 私は、そういう素直な子供たちとまっすぐに向き合い、子供たちの気持ちをしっかりと受け止められる教員になりたいと考えています。子どもたちと共に成長できるような教師になりたいと思います。

志望動機の例文③:「子どもが好きだから」

私が教員を志望する1番の理由は、人に何かを教えることや、いろいろな人や子どもたちとコミュニケーションを図ることが純粋に好きだからです。教師という職業は、誰しもが一度は見てきているものであり、非常にイメージがしやすい職業だと思います。私自身、ここまで成長していく中で「教師」という存在に多く助けられました。そんな人生の中で関わりの深い「教師」だからこそ、イメージしやすいという人は多いでしょう。ただ、人の成長に関わることから、その責任は重大といえる仕事が「教師」です。
教師で一番大切なことは、無条件に人間を好きであることではないでしょうか。私の性格の長所である良さを活かして、子どもたちと一緒に成長していける先生になりたいと思います。

各自治体の教員採用試験の面接対策を取り、失敗を防ごう!

教員採用試験における面接の特徴と、失敗しないための対策方法について紹介しました。教員採用試験の面接対策も、一般の企業の面接対策とほとんど変わりません。しかし、教員は公務員ですので、企業とは求められる人物像も異なってきます。今の学校現場にはどんな人材が求められているのか、受験する自治体をよく知り、理解し、自分という人間の学校現場での役割を具体的に描いた上で面接に臨みましょう。

また、自分の人間性をアピールする際、長所や特技や経験そのものを伝えるだけでは足りません。特技などをそのままアピールするのではなく、それらを生かして、学校現場でどう活用できるのかが重要になりますので、自分の人間性を面接までに考え直すといいかもしれません。今回紹介した志望動機例を参考にしてみてください。

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