2017年07月24日(月) 更新

JICAのエントリーシート(ES)の通過率を上げる書き方と回答例【国際協力機構】

JICA対策:エントリーシート(ES)の書き方のポイント

JICAのエントリーシート(ES)の書き方を考える上でまずやっておきたいのは自己分析と企業研究です。他の企業でも自己分析や企業研究は基本であり最重要ですが、特にJICAに関しては二つの深さがより必要になります。

自己分析と企業研究に深みを持たせた書き方をする

これは志望動機や面接でも深く問われるかと思いますが、「国際協力」という口当たりのいい言葉にばかり夢を見ていてはJICAの場合エントリーシート(ES)も通過しない可能性が高いのです。書き方も大切ですが、思いの深さをより強めるために、自己分析と企業研究を特に深くやることをおすすめします。これを前提として、以下で見る例を参考にし、例よりももっと深みのある自分だけのエントリーシート(ES)を書き上げられるようブラッシュアップを繰り返しましょう。

JICA対策:エントリーシート(ES)の質問例まとめ

ではまず、エントリーシート(ES)で聞かれる質問を見てみましょう。
・ゼミ・卒論・修論のテーマ、学校で勉強した内容
・志望動機
・これまでに一番力を入れて取り組んだこと
・自己PR
・JICAでやりたいこと
・職業を通じて社会でしたいこと
・途上国や国際協力への関心

今後何をしたいかが一番問われている

以上が過去出題されたJICAのエントリーシート(ES)の質問例です。「やりたいこと」が前面に出ている設問が多いと言えます。つまり自己分析がより高いレベルで要求されているのです。また「JICAでやりたいこと」という質問ではいかにJICAの仕事を理解しているかが問われています。では以下で具体的な回答例を見ておきましょう。

JICAエントリーシート (ES)の問題と回答例①:今まで一番力を入れたこと

質問例:『これまでに一番力を入れて取り組んだこと』

回答例:『私がこれまでに一番力を入れたことは、水泳部での練習とサポートです。高校3年生のとき、家庭の事情で○○県へと引っ越すことになりました。その転校先で、昔から習っていた水泳部に入部したことがきっかけです。入部といっても3年生でしたので、最後の大会まで残り時間は少なく、新入部員が3年生ということから、部に馴染むのが難しかったです。
そこで私は、自分の練習と併せてサポート役に徹することで、少しでも多くコミュニケーションをとれるように心がけました。具体的におこなった取り組みは、体調や悩みを聞いてトレーニングを組んだり、効果的なストレッチの方法を共有したりです。その結果、短期間で水泳部のメンバーと仲良くなり、自分の実力も伸ばすことができました。こういった点から、困った場合に解決方法を考えて実践する行動力には自信があります。ぜひ、貴社で活かしたいと考えています』

過去の具体例から自分が何ができるのかを述べよう

JICAはあくまで外務省管轄の組織です。そのためすべての国際問題を慈善的に解決するのが目的ではありません。日本の国益ありきの組織の中で自分は何ができるのか、その点について考察を深めておきましょう。回答例を参考に、何を成し遂げたのか具体的に述べた上で、JICAに入った後も有用な人材であることをアピールしましょう。

JICAエントリーシート (ES)の問題と回答例②:研究内容

質問例:『ゼミ・卒論・修論のテーマ、学校で勉強した内容を記述してください。』

回答例:『私が研究している内容は、高潮等に対する沿岸防災です。2007年の台風9号で湘南海岸の西湘バイパスが崩落した事故を対象に、日々研究を重ねています。なぜ西湘バイパスが崩落したのか、波や地形との関係など、あらゆる要因を探りながら画像をもとに解析をしているところです。研究に必要な資料を増やすために、2016年8月30日に台風10号が上陸した際、いくつかの静止画像を撮影しました。まだ研究途中なので役に立つかは分かりませんが、現在も数値解析などをもちいた研究を続けています』

具体的な研究内容と研究に対する姿勢を述べて次につなげよう

採用担当者が見ているのは研究に対する熱心な姿勢です。またJICAとかけ離れた研究では採用担当者の気を引くことは難しくなるので、世界規模、または地球規模で物事を見る目があることをアピールしましょう。具体的にどのような研究を行ったかを書くだけでなく、JICAのその後の研究にも有用な頭脳を持っていることが伝えられるとなお良いでしょう。

JICAエントリーシート (ES)の問題と回答例③:自己PR

質問例:『自己PRを書いてください。』

回答例:『私の強みは、失敗しても落ち込まず次へ活かせることです。大学1年生のとき、少しでも多く資格を取りたいと考えていた私は、色々な検定を受験していました。その中で、苦手分野である英語検定の3級を受けた際、点数が足らずに落ちてしまった経験があります。自分なりには勉強をしっかりとしていたため、当時は結構なショックを受けました。そこで私は、家に帰ってすぐに勉強方法を見直しました。勉強をしていたのに落ちたのは、勉強の仕方に問題があったからと考えたのです。少しでも効率の良い勉強の方法を調べて、単語帳を作成したりCDを聞くようにしたり、前とは違う勉強方法を試してみました。その結果、次の英語検定は、余裕を持って合格することができたのです。このように私は、例え何かに失敗しても、落ち込む時間を作らず有効活用することで次へ活かすことができます。貴社へ入社した際には、この強みを生かして成長していきたいです』

企業研究を経てリーダーシップを発揮できる人材であることをアピールしよう

自己PRにおいては、企業が求める人材を理解した上でアピールする必要があります。このことは企業研究で学び取る必要があります。学生時代に頑張ったことと自己PRの違いは、自己PRは自分の過去すべてを使って企業が求める人材であることを伝えるものです。価値観の違うメンバーをまとめる力や、リーダーシップを発揮してプロジェクトを進めることのできる人材であることをアピールしましょう。

JICA(国際協力機構)のエントリーシート(ES)には企業研究を重ね今後の自分が有用な人材であることをアピールしよう

JICAのエントリーシート(ES)の書き方も、他社のエントリーシート(ES)の書き方も、基本的には変わりません。しかしJICAは一般企業ではなく、外務省管轄のODAの実施機関です。であれば何もかもが同じというわけにはいきません。ここで示した例は厳密な意味で単なる例です。自分だけの想いと、自分だけの経験を、「抽象表現→具体表現」という法則に沿って盛り込んでいくことが大切です。企業研究と自己分析を重ね、価値観の違う人の中でもリーダーシップを発揮していける人材だということをアピールしていきましょう。

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