顔採用は本当にある？就活生が知りたい真相と対策を紹介

顔採用とは

顔採用とは、その人の能力や経験などは考慮させずに、容姿だけで採用を決定しているのかと思われがちです。就活生の間では、顔採用があるという噂は都市伝説のように伝わっていますが、実際はどうなのでしょうか。

顔採用の存在の有無と実態

就活において顔採用は存在するといえる

実際のところ、顔を売りにしている業界や職種では、顔採用が存在するといえます。たとえば、芸能界のように顔を商売道具としていたり、受付係のように第一印象を大切にしていたりする仕事では、採用時に外見を重視されるでしょう。そのため、顔採用自体がまったくないとは言い切れません。

顔採用の多い業種や職種がある

実際に顔採用が多いとされている業種、職種をどのようなものでしょうか。
上記で挙げたもの以外にも、アナウンサーやキャビンアテンダント、役員秘書、ファッション業界の販売員などが顔採用が多いと職種になります。サービス業や受付などの直接お客様と接する仕事などは、容姿を重視されるのです。

男性・女性の顔採用が多いと言われる業界

巷で言われている「企業の顔採用」ですが、自分が志望している業界の現状が気になるところですね。各企業が新規採用をするときの募集要項には、もちろん「顔が美しい人」や「容姿端麗な人」などとは記載されていません。もし、これらの人材を優先して採用するという企業でも、あからさまな容姿や顔の文言を募集内容に記載すると、社会問題にもなり兼ねません。

ここでは、主に下記の3つの業界の顔採用についての内容を分析していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

テレビ業界

マスコミの中でもテレビ業界は志望する学生が多く、大変競争率の高い業界としても知られています。テレビ業界は、テレビを見ている一般の人が直接社員を目にすることが多い業界の一つです。特に、アナウンサーや解説者、またレポーターや記者などは自社のテレビ番組に出演することが多いです。

テレビの番組内容にもよりますが、テレビに出演するアナウンサーや関係者は、その番組の顔となります。番組を印象付ける顔のため、好印象を持たれやすい顔の人が選ばれる傾向にあり、テレビ業界では「顔採用」が」あると言われているのです。

航空業界

国内や海外の航空業界でも「顔採用」が考えられやすい業界の1つです。航空会社や航空関連会社にはさまざまな業種があります。一般的な企業と同じように、営業職や一般職、また技術者やサービス部門の社員、広告を担当する社員など実に幅広い業務を行っています。

その中で、特に一般の人と接することが多い職種が、「キャビンアテンダント」「グランドスタッフ」です。これらの業務においては実際のサービスを確実に行うことだけでなく、航空会社のイメージを左右します。これらより、航空業界においては、外見は大きな個性の一つで注目される点と読み取れます。

美容業界

美容業界は、その名の通り「美」や「美容」のために製品やサービスを開発して提供・販売します。男女ともに「もっと美しくなりたい」という顧客の願望を叶えること、そしてより大きな売り上げと継続的な利用に繋げることを最大の目的としている業界です。

主な職種として、「美容師やエステサロンのエスティシャン」「メイクアップアーティスト」「化粧品の接客販売」「ネイリスト」「脱毛サロンの施術者」などが挙げられます。これらは直接顧客と対話をしながらサービスを提供し、満足感をより多く得てもらうことが目的の仕事です。実際の技術や経験力だけでなく、サービスを受ける顧客が「この人のように綺麗になりたい」と感じることで、更なる売上に繋がります。これらより美容業界では、顔などの外見も採用の一つの判断材料になる、と納得できるのではないでしょうか。

企業が重視している「顔採用」のポイント

顔採用は「構造」より「印象」を見る

顔採用で見ているのは、顔の「構造」というよりも「印象」の部分になります。外見に人間性が表れるので、顔から受ける印象が注目されるのです。
どんな業界・職種の会社も、髪がボサボサな人や顔が暗い人は、採用したくならないでしょう。人は、動作の印象より顔の印象の方が残りやすいため、顔回りの整え方は非常に大切になります。

顔採用＝「かわいい」「綺麗」ではない

「顔採用」は、単に顔の作りが可愛い人、綺麗で美人な人ではありません。それぞれの人の個性ある表情や、目線の置き方、心地よく明るい笑顔、などが採用担当者が見ているポイントです。顔の表情で人の印象が決まります。とても顔や容姿が整っていて美しい人でも、無表情であったり口角が下がっている、笑顔が全くない顔では、印象が下がると考えておきましょう。

「自分らしさ」「好きなメイク」を表現する

就職活動で、相手に与える印象を良くするには、顔や容姿から相手に与える部分が大きいとも言われます。顔の印象を上げる方法には次ものがあります。「爽やかな笑顔」「話すときに口角が上がる」「清潔感のあるメイクや髪型」「自分らしさがみられる表情」など、後天的に自分で努力できる方法はあります。

「元々の顔や容姿が、他の人より劣っていると思うから綺麗な人と面接が一緒になったら、自分は不利だ」と考えて、悲観的になる必要は全くありません。メイクアップや表情で、いかに自分らしい美しさと表現できるかが大事なのです。

勢半の顔採用

近年では、敢えて「顔採用をします」とい宣言の元に募集を行っている企業もあります。例えば伊勢半の2020年の募集には、「顔採用、はじめます。」とはっきり書かれています。しかし上記で述べたように、単に顔の作りが綺麗な人が有利というように、容姿で採用判断する訳ではありません。同社の化粧品ブランドの「KISSME」のブランドメッセージ「私らしさを、愛せるひとへ」を、いかに自分なりに表現できるか、というところにポイントを置いています。

企業が求めているのは、「型にはまらない自由な発想で、新しい前例をつくる」という人材です。従来の就職の面接では見られなかったような、自分らしいメイク・個性的なしっかりメイク・敢えてノーメイク・服装も就活生らしさに縛られないもの、など自由に自己表現する場所として面接を位置付けています。つまり、伊勢半の顔採用では、「自己表現のツールをいかに上手く使うか」という点を見られていると言えます。

顔採用がある企業への選考対策

「顔採用」＝容姿端麗ではないとお分かりいただいたうえで、顔の印象をよくするための対策をご紹介します。
「内面を磨く」「鏡を見て表情の練習」「服装や髪型の清潔感」「口角を上げ笑顔を忘れない」の4つ方法です。自分でできる対策方法を、ぜひ実践してみましょう。

内面を磨く

外見に自信がないのなら、内面を徹底的に磨くことに力を入れるとよいです。多くの企業は、外見よりも内面をみています。性格は顔に出やすいため、内面磨きは大事だといえるのです。外見に自信が持てないなら、内面を徹底的に磨き、そのよさを見てもらえるようにしましょう。

鏡を見て表情の練習

面接で印象をよくするために、鏡を見て表情の練習をしておきましょう。表情筋を柔らかくする顔の体操をしたり、笑顔の状態になるまで「い」の口をしたりしてみてください。面接で印象を良くするためには、鏡を見ながら表情の練習をするのも大切なことだといえます。自分の表情を鏡で確認しながら、表情の作り方をマスターしましょう。

服装や髪型の清潔感

面接は当然ですが、企業が志望者の顔を初めて目にする機会は、履歴書やエントリーシートの写真です。この顔写真で、その人の第一印象が決まるといってよいでしょう。そのため、顔写真は清潔感のある容姿で撮影してください。

髪が顔にかかっていたり、乱れていたりすると印象が悪くなりますので注意しましょう。髪を整えていなかったり、女性ではメイクをしていないなどは論外です。身だしなみには十分気をつけて撮影してください。

口角を上げ笑顔を忘れない

就活の面接試験や、その他受付などで企業の人と話す機会で最も大事にしたいことが「笑顔」です。どの場面でも、人の笑顔は相手の心を開き、場の雰囲気を和やかにします。ここで疑問なことは「面接というフォーマルな場所で、面白いことでもないのに笑顔が必要なのか？」ということ。

ここで意識するべき「笑顔」とは、面白いときに声を出して笑う「laugh」ではありません。必要なのは「smile」です。つまり微笑みの顔を意識して作ることを意味します。この「smile」を保つには、口角を上げて表情筋を使うことがコツです。緊張していると、人は無表情になりがちです。表情がないと相手を不安にさせてコミュニケーションを阻害することにもなります。就活中は、接する相手を安心させるためにも、口角を意識して上げた笑顔を意識するようにしましょう。

面接において第一印象が与える影響は大きい

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顔採用の対策は表情やメイク・内面からの心得であり容姿端麗で選考結果がすべて決まるわけではない

就活における顔採用は、業界や職種によって重要とされるケースもあります。しかし、追う言った業種含め多くの企業で顔採用とされている根本は、顔の作りが綺麗、かわいいではなく、表情です。また顔採用と謳っているっている企業は、自己表現力をみるために、打ち出しています。

顔採用への対策としては、豊かな表情や内面からの自信です。いつもより気持ち口角を上げる、身だしなみの清潔感を徹底するなどして、選考に向かってください。