2019年10月31日(木) 更新

【会社説明会のマナー】挨拶や質問方法など就活生が知るべき10つ

会社説明会とは会社を理解してもらうために企業が開くもの

会社説明会は、企業が志望者に向けて自社のことを説明し、興味を持ってもらうための場です。会社をより理解してもらうために、会社の理念や事業内容、採用に関する説明をおこないます

そのため、その企業がどういった会社で、どのような事業展開をしているのかを知れる大変貴重な場になるでしょう。

会社側が説明してくれる情報の収集はもちろん、自分から企業の担当者に質問を投げかけることもできるため、就活の疑問を取り除くことができるのです。一般的には一社単独でおこなわれる単独説明会と、複数企業が一堂に会して行われる合同企業説明会があります。

単独説明会の場合は参加が選考の1つである場合も多い

単独会社説明会は、ひとつの企業が自社オフィスや会場を貸し切って開催されます。

これを採用選考の手段のひとつとして考える企業も多くあり、面接や筆記試験がある場合もあるので準備しておいたほうがよいでしょう。

定員を設けていることも多く、その場合予約が必要となるケースもあるのです。会場が会社内の場合は、社内の雰囲気を直接味わえる良い機会になります。

合同説明会は学生が好きな企業を回るスタイル

合同説明会は、企業が単独で行う会社説明会と異なり、企業ごとにブースが設置されていて、挨拶をしながら好きな場所を就活生が回るという形です。

同じ会場で、いくつもの企業が会社説明会をおこなっていると、考えていただければ問題ありません。時間を有効に使うためにも、事前に参加企業について調べておき、気になる企業をリストアップしておきましょう

会社説明会のマナー10こ

実際に会社説明会に参加する場合、気をつけておきたいのが身だしなみや行動など、ビジネスにおける基本のマナーです。

会社説明会は社会人としての場になるので、ビジネスの基本マナーにそって行動することが求められます。初めて会社説明会へ行って、マナー面で失敗してしまっては、その後の選考に進むのは難しくなってしまいます。

まずは会社説明会へ参加する場合に求められるビジネスマナーについて、しっかりと理解することから準備として初めていきましょう。

①基本はリクルートスーツで清潔感のある身だしなみを

会社説明会に参加する時の服装は、リクルートスーツが基本です。スーツの色は、黒や紺、チャコールグレーなどの落ち着いた色のものにしましょう。

企業によっては、「説明会には私服着用」といったように、私服を推奨する企業もあります。私服を指定されたからと言って、自分の好きな服を自由に選んでよいわけではありません。

例えば、デニムやTシャツ、ミニスカート、サンダルのようなラフな服装は避けましょう。私服指定の場合は、オフィスカジュアルを意識した服装を着用するのがベターです。

男性の場合は、シンプルな白いシャツに黒いパンツや、女性であれば装飾の少ないブラウスとひざ下丈のスカートなどのコーディネートが良いでしょう。

服装について特に指定のない企業の場合は、スーツで参加するのが無難です。

髪色や髪型に関しても服装と同じで、派手な髪色や髪型で参加するのは考え物です。金髪などの明るすぎる髪色や、派手なパーマ、パーティにでも参加するかのような凝ったヘアアレンジなどは避けましょう。

会社説明会で適切な髪色とは、黒かダークブラウンなどの落ち着いた色です。また、ヘアカラーをしている学生は、髪の毛の根元部分がプリンになっていないかを確認しましょう。

また、清潔感のある髪型も重要です。男性は、襟足や前髪を短くカットしておいてください。女性の場合は、長い髪の人はシン

会社説明会でも華美なアクセサリーは付けない

ネックレスであれば、細くいチェーンで小さなチャームのついたものを選んでください。また、小ぶりなピアスも良いでしょう。

ネックレスやピアスを着用する場合は、赤や黄色などの目立つ色のアクセサリーは避け、水色や白などの落ち着いた色味のものにしてください。

②遅刻厳禁10分前の到着を

受付は、開始時間の10分前には済ませておきましょう。受付は早ければ早い方がいいと思う人がいるかもしれません。

しかし、企業には説明会の準備をする時間が必要であるため、あまりに受付が早すぎると迷惑になる可能性があります。

企業側が打ち合わせや当日の資料確認などが計画通りに運営できるよう、早すぎる受付は控えましょう。

③会場入り前に防寒具は脱ぐ

会社説明会は冬場の寒い時期におこなわれることも多く、防寒具を身に付けていることも多いです。コート、マフラー、手袋などの防寒具は会社に入る前に脱ぐのがマナーであり、身に付けたまま社内に入ってしまうのはNGです。

防寒具は外で身に付けるものであり、室内での着用は間違いとされています。

また外での汚れなどを社内に持ち込んでしまうのもよくありませんので、マフラーや手袋などはカバンにしまい、コートもひっくり返して畳むのがベストです。

会社に入る前に防寒具は脱ぎ、帰るときも同様に会社から出てから着用するのがマナーです。社内で身に付けてから外に出るのはNGですので、寒いですが我慢して外で身に付けましょう。

④受付ではハキハキと元気な挨拶を

会社説明会に足を運んだ時、初めに顔を合わせるのは受付担当者です。説明会の会場に到着したら、まず受付担当者に自分の大学と学部、名前を伝えます。この時、大きく聞き取りやすい声で、ハキハキと元気に挨拶をしてください。学生の声が小さかったり、早口で聞き取れないと、あまり良い印象を与えません。

学生が名乗った後、受付担当者に会場の場所を案内されたり、書類を渡されることがあります。この時、必ずお礼の言葉を述べてください。会社説明会の会場で他の社員に会う時にも、明るく挨拶をしましょう。

元気な挨拶ができる学生は、意外と少ないです。明るく挨拶をするだけでも、他の学生と差をつけることができますし、社員に顔と名前を覚えてもらえるかもしれません。

⑤席は前からつめる

早めに会社説明会に到着して、たくさん用意されている会場の席に座る場合、どの席を選んで座ったらよいのでしょうか。社員に「お好きな席におかけになってお待ちください」と言われると、かえってどの席に座ればよいのか迷ってしまうかもしれません。

このような時には、前からつめて座るようにしましょう。前の席を空かして後ろの席に座る行為は、これから会社の説明をする社員に対して失礼に値します。前の席に座れば意欲的な学生だと好印象を与えられますし、社員に顔を覚えてもらえるチャンスにもつながります。

また、後ろの席よりも前の席のほうが社員の話が良く聞こえますし、休憩時間に質問をしやすいといったメリットもあります。社員との距離が近い席に座るのは少し緊張しますが、会社説明会のマナーの一環と捉えて、進んで前の席に座りましょう。

⑥携帯の電源を切り資料を読み込んで待つ

携帯電話の電源は、説明会が始まる前に切っておきましょう。説明会中に、理由はどうあれ携帯電話をいじっている人に対して、企業側はいい気分はしません。

基本的には説明会が終わるまで、携帯はマナーモードではなく電源を落とすように意識しましょう。携帯の電源を切ったら、後は開始まで、企業から渡された資料を読み込んでおきましょう。基本的な企業についての情報が書かれた資料であることが多いので、まず簡単な企業に関する予習が可能です。

会社説明会では社員への質問をおこなう時間が設けられることも珍しくないので、ある程度企業についての理解がある上で説明を聞くことで、担当者の説明がスムーズに聞け、詳しく知りたい点などもあらかじめメモしておけます。

⑦企業の説明で必要なところはメモを取る

合説はきちんと準備していかないと行ったものの何も残らなかったということになりがちです。そこでキャリアパークでは合説を使い倒すために攻略ノートを用意しています。

身だしなみや準備などの基本情報から、企業ごとの質問リストや埋めるだけで企業研究になる穴埋めノートまで網羅した合説対策の完成版。ぜひこちらも利用してみて下さい。

⑧ホームページで分かる内容は質問しない

会社説明会の最後に、「何か質問がある方はいますか」と聞かれることがあります。この時、積極的に質問をすれば、この会社に興味を持っていることをアピールすることができます。

大勢の学生の前で質問をするのは多少勇気がいりますが、社員に自分をPRするチャンスですので、積極的に質問をしましょう。

ですが、疑問に思ったことを何でも質問して良いというわけではありません。会社説明会で質問をする際は、分かり切った質問をしないように気をつけましょう。企業の経営状況や企業理念などは、企業のHPやパンフレットを見れば分かるはずです。

このような調べれば分かることを質問すると、きちんと企業研究をしていない学生と思われる可能性があります。

⑨周りの状況を見て質問数は決める

社員への質問をしたい場合、周りの状況にあわせて質問数を決めるようにしましょう。

質問をしたい人は、一人だけではないことも珍しくはありません。自分一人が質問したいだけ質問をすると、他の人の質問する機会を奪ってしまうことになります。その点を踏まえて、他の人が手を上げている場合は自分の質問もひとつに留めておくようにしましょう。

ひとつだけ質問をする場合は、自分の関心がある内容に絞ることになると思いますが、それでももう少し聞きたい質問というのはあることでしょう。そういう場合は、個別に質問担当者に声をかけたり、メールで後日質問をする形にしましょう。

個別に質問をする形の場合、企業や社員によっては回答を得られないこともあるかもしれません。事前に可能かどうかも確認しておくのがいいでしょう。

⑩会場を出るまではおしゃべりや携帯の使用はしない

会社説明会が終わった後も、すぐに気を抜いてはいけません。基本的に説明会では、会場の席についてから退出するまでが会社説明会であり、マナーを意識した振る舞いが求められます。

そのため、会場を出るまでは携帯の電源を入れ直したり、使用するのはやめておきましょう。

会場の中では、どの社員が見ているかもはっきり分かりません。一度触らないようにした場合、携帯電話は会場の外へ出るまではバッグから出さないのが一番望ましいでしょう。

また企業を出るまでは、他の参加者と話をするなどの交流を楽しむのも控えましょう。とはいえ不必要な会話をしないようにすればいいだけなので、会場内での簡単な挨拶程度のやりとりや、会場を出てから参加者と話す分には問題ありません。

会社説明会では身だしなみや聞く姿勢といったマナーに気をつける

会社説明会は基本的に社会の一部です。そのため、身だしなみや話を聞く姿勢などは、一般的なビジネスマナーに準じたものが求められます。

参加したいと考えている会社説明会があるのであれば、事前の準備だけでなく、マナーの確認も怠らないようにしましょう。

ただ企業の話を聞きに行くだけではなく、自分も社会人に求められるマナーを守って参加することで、説明会の場でも企業の社員には良い印象を与えることができます。これは企業単体での会社説明会だけではなく、合同説明会においても同じです。

また、ビジネスマナーは面接や選考、今後の社会進出においても使われるものです。学生のうちに学んでおくことで、将来的にも役に立ちます。会社説明会に臨む場合は、マナーを守って説明会に参加するようにしましょう。

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