2016年11月29日(火) 更新

ステレオタイプとは?社会心理学から見る合否への影響と面接でのコツ

ステレオタイプとは多くの人に浸透している先入観・思い込み

ステレオタイプは社会心理学の言葉で、多くの人に浸透している先入観、思い込み、固定概念を指します。聞いて、よいイメージを持つ人は少ないでしょう。差別や偏見につながるという意味では、社会問題にもなりかねません。社会心理学でも、ステレオタイプは特に初対面の場面で強い影響力があることを証明しています。例えば、「大阪出身だからおもしろい人ではないか」とか「野球をやっていたのだから元気がよくてはきはきしているだろう」といったものです。では、このステレオタイプは就活における面接でどのような影響を与えるのでしょうか?

ステレオタイプは面接の合否に影響する

就活における面接では、その人の印象が合否をわけるときもあります。そのため、ステレオタイプは採用や面接の合否に関わっているといっても過言ではありません。
上述したように、就活生が野球部出身だと面接官は元気がある、活発だというイメージを持ちやすいです。就活では特にわずかな情報からその人を判断します。そのため、就活ではステレオタイプを持つ面接官によっては合否に大きな影響をあたえるのです。面接でステレオタイプと違った印象があると、違和感を覚えてしまうでしょう。

ハロー効果もステレオタイプと似ている

社会心理学には、ステレオタイプと似た言葉にハロー効果というものがあります。ハロー効果とは、人が評価をする時に特徴によって判断が大きく変化してしまうことです。この社会心理学の用語にはいい意味も、悪い意味もあります。ステレオタイプのような思い込みを持たれ、その印象を違うと面接官は違和感を覚えるでしょう。しかし、面接官が持つ印象に答えれば就活で上手くいく可能性があります。ステレオタイプ、ハロー効果といった社会心理学の考え方は使い方によっては武器になります。
したがって、ステレオタイプを持つ面接官を非難するのではなく、自分がどのような印象を持たれやすいか分析して面接に活かす必要があるのです。

ステレオタイプと自分の印象で損する場合も多い

ステレオタイプは社会心理学の研究によると人間の根深いところで存在しています。したがって、書類選考の時点からその影響は生じていると考えられます。出身地や趣味など、ありとあらゆる情報から面接官はイメージを膨らませますが、そのイメージの多くはステレオタイプによって影響を受けているのです。
自分が書いた書類を見返して、ステレオタイプのせいで損をしているな、と感じている人もいるかもしれません。しかし、どのようなプロフィールであっても、そこには良いイメージと悪いイメージが内包されています。就活ではその良いイメージを崩さないようにして、悪いイメージをできる限り払しょくできるよう対策を練っていきましょう。

面接官はステレオタイプによって保守的になりがち

就活で面接官の多くはその企業の上層部だといえます。いわば今までキャリアを積み重ねて、そこから転げ落ちていくことを恐れている人もいるかもしれません。例えば、「なんでこんな新人を採ったんだ」と現場から陰口をいわれるのを何より恐れている事実もあるはずです。
万が一、そのように非難される状況になっても、「野球をずっとやっていたから元気な人だと思っていた」「国立大学出身だから努力家だと思っていた」など言い訳を用意したいという側面があります。自分の身を守るという意味でも、面接官は、ステレオタイプ的思考をしがちであるという事実を知っておきましょう。こういった社会心理学について知っておくと、もし就活で内定を得られなくても次の企業へと気持ちの切り替えもしやすいといえます。

面接の前に自分のステレオタイプとギャップを認識する

それでは就活でステレオタイプを元に判断を下される面接ではどのような対策が必要なのでしょうか。まずは自分のプロフィールを振り返って、自分がどのような印象を持たれやすいか分析してみましょう。その印象と自分の性格や行動が一致している場合はあまり問題ありませんが、一致していない場合はそれだけで面接では注意しなければいけません。社会心理学の研究を基にすると、就活の合否に影響します。いい意味で面接官の期待を裏切れるように、自己PRなどの表現方法に工夫が必要です。

ギャップを覆すエピソードを話すのがおすすめ

ステレオタイプによる影響に左右されないためには、ギャップを覆すエピソードを面接で話すのがおすすめです。

例えば、野球を継続してきた人で、体格が「小柄」な人の場合を考えてみましょう。面接官はその人が10年以上野球を続けていると知った場合、「元気よさ」や「大柄」といったイメージを持ちます。しかし、そのイメージとは違って、「小柄」だった場合、違和感を覚える面接官もいまるでしょう。社会心理学者によると、そのようなギャップを覆すような話をすると相手の印象に残りやすいといえます。小柄で苦労した経験やそれを乗り越えた経験を伝えると、非常に説得力があるといえるのです。
このように「面接官はステレオタイプを元にこんなイメージを持っているだろう」と分析をして、うまく自己PRにつなげていくと、面接官の心をキャッチできます。

社会心理学のステレオタイプとは固定概念!面接では合否に影響するのでャップを覆す話をしよう

ステレオタイプと、社会心理学から見る面接のコツについて紹介しました。社会心理学でいうステレオタイプが面接に与える影響についてまとめてみました。面接官も就活生も同じ生身の人間であるということに違いはありません。当然、面接官も履歴書などを元に人間像をイメージして面接に臨みますし、合否にも影響があります。これから面接を受ける人は、それを肝に銘じて、面接官が持っているイメージをいい意味で覆してやろうという意気込みで臨んでもらいたいと思います。

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