2016年11月29日(火) 更新

就活における日本の歴史と求められる人材の変化

日本の就活の歴史は時代状況によって変化してきている

2015年度に大学を卒業した就職希望者の就職率は96.7パーセントに及び、4年連続で上昇傾向を示しました。その年の景気動向によって大きく左右される就職率ですが、近年は徐々に採用数も増え、「売り手市場」に移行しつつあります。日本における就職活動とは、いわゆる普通の「職探し」とは異なる、独特の慣例・工程を持つものになっており、その歴史も常に時代状況によって変化してきました。

日本の就活では「新卒」というブランドが重要視されている

まず、海外では日本の「新卒一括採用」システムというのは存在しません。またアメリカをはじめ、即戦力を求める傾向の強い国では、通年で採用を行い、学生のうちからインターンやボランティアを行い、卒業して就職希望を出した時点での「職歴」が非常に重要になります。対して日本では、「新卒であること」がもっとも重要視され、選抜の基準として即戦力であることはほぼ重要視されません。

能力の高い若手を採用し終身会社に尽くすのは日本独特の雇用慣行の歴史

日本の就活の代名詞と言えば、新卒一括採用ですが、そもそも一斉入社の歴史は、明治から大正にかけて大学が増加し大学生が爆発的に増えて買い手市場になったことで、入社選考が行われるようになったことに始まります。能力の高い若い働き手を一括で採用し、会社は新人教育という投資をし、それにより社員は終身会社に尽くし、またそれに会社は年功序列体系で答えるという日本独特の雇用慣行の歴史は、戦後の好景気にかけて受け継がれ、完成しました。

就職協定廃止で始まった就活の早期・長期化

その後の就活の歴史の中で、学生運動がきっかけとなり生まれた、自由応募、自力の会社訪問、90年代以降の就職氷河期や終身雇用制度の緩やかな崩壊等、様々な出来事がありました。特に就活生の就活スタイルを変えたものとしては、朝鮮戦争特需の売り手市場時に文部省が青田買い禁止のために定めた「就職協定」が1997年に廃止になった歴史から、就職活動の早まり・長期化が表立って始まったと言えます。

日本の新卒偏重の歴史は徐々に即戦力のある人材を求めるものにシフトしている

日本の就活において、海外よりも職歴や即戦力性が求められない新卒偏重の歴史としては、企業DNAを継承していく労働力を育てるためにはクセのついていない「真っ白な人材」を一括採用するほうが、効率がよかったという歴史的事情がありました。しかし終身雇用が崩壊し、企業のグローバル化や就職エージェントビジネスによる双方のニーズが個別にマッチングされる昨今、効率の観点からも、就活で求められる人材は徐々に新卒即戦力にシフトしつつあると言われています。

就活性の考え方も歴史と同時に変化している

こういった歴史的な経緯の中、就活生の側に変化はあるのでしょうか。とある就活サイトの統計によると、近年就活生の「大企業願望」が減少傾向にあり、安定している会社や大会社よりも中堅・中小企業を志望する学生の割合が大企業志望者の1.8倍程度いることが分かりました。これに対しアナリストは、今の大学生の現実志向を挙げ、「経済成長が見込めない今の日本では、自身のリスクマネジメントのために、身の丈に合った会社に行きたいという志向が強くなっている」と述べています。

日本の就活は「真っ白な」新卒が求められていた歴史があったが即戦力が重視されるようになってきている

日本における大学卒業者の就職活動は独特の慣例を持ち、その歴史も常に時代状況によって変化してきました。企業DNAを継承していく教育のために「真っ白な」新卒を求める日本独特の雇用慣行の歴史は、大正時代から戦後の好景気へと受け継がれ、完成されていきました。昨今の日本の就活では時代状況も変わり、求められる人材は徐々に新卒即戦力にシフトしつつあると言われています。

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