板金屋になるには？業務に必要とされる能力

板金屋になるには体力や適応力が必要

板金屋という職業では、ただ単に素材である金属板を加工すれば良いというわけではありません。実際に金属板を使用する場所や素材に応じて、形状を変更したり厚みを調整したり、卓越した技術と繊細な作業が必要です。このため、板金屋になるには、何よりも不可欠な要素として体力や適応力などの才能が求められます。

繊細な作業と長時間の重労働が求められる

板金屋が取り扱う金属板には、その素材や大きさ、形状によって様々な種類があります。中でも、鉄を使用した鉄板は他の金属板よりも遙かに超重で、これを高熱を発する機材を使って加工しなくてはいけないため、体力が求められるのです。また、実際に様々な建築現場や金属板を使用している物体に対して直接的な加工作業を担う必要があるため、場面や場所に応じた最適な加工が行える適応力が、重要な才能のひとつといえます。一見すると簡単な作業に思われがちな板金屋ですが、実際に板金屋になるには、非常に重労働かつ繊細な作業が求められる仕事であるのを理解しなくてはいけません。

板金屋になるには経験がなくてもOK

板金屋になるには、特別な資格を事前に取得する必要があったり、板金屋として働いた経験が求められるというわけではありません。基本的に、仕事に対するやる気や根気、仕事を万全に行えるだけの体力さえ有していれば、実際に見習いからスタートして徐々に経験や実績を積み重ねる機会が与えられます。また、未経験の方が板金屋になるには、最も手軽な方法として、建築板金を業務として行う企業への就職が適当です。

高所作業が行えるか確認しておく

板金屋として働く上で、建築板金のような建物や建築物に対する板金作業を主業務として担当する場合、作業場によっては高所作業となる可能性があります。特に、タワー型マンションや高層ビルなどの建築物に対する建築板金作業を請け負う場合には、ほぼ確実に高書での作業が求められるため、板金屋になるには、高所作業が行えるかどうかを事前に確認しておく必要があります。

板金屋になるには担当したい業務を見極める

板金屋になるには、「どのような金属板金を担当したいのか」という要望や希望に応じた就職活動が欠かせません。板金屋という職業には、大きく分けて建築板金と自動車板金の2つがあり、これら2つの板金屋が代表的な業務に当たります。中でも、自動車板金では建築板金と違い、自動車という一種の財産に対して直接板金作業を担当する必要があることから、建築板金以上に繊細な作業が必須です。また、自動車板金屋になるには、板金技術だけでなくその後に伴う塗装技術にも精通しなくてはいけません。

自動車板金も見習いから経験を積み重ねる

建築板金と同様、自動車板金屋になるには、長年の経験と実績を通じたノウハウや技術の習得が欠かせません。特に、建築板金のように建築部材である程度カバー出来る板金とは違い、自動車板金は金属がほぼ表面にむき出しの状態となっているため、極わずかな仕事上のミスがそのまま表面に現れてしまいます。こうしたミスを犯さず安定した質を保った板金を行うためには、臨機応変な技術の駆使と適切な板金方法の運用が求められ、これらはいずれも数多くの作業を担うことで得られる経験を通じて獲得できる要素です。

板金屋になるには経験は必要ないが体力と適応力が求められる

板金屋になるにはどうすればいいのか紹介してきました。金属板を求められる形に応じて加工する板金屋は、繊細な技術や作業が求められる職業です。実際に板金屋になるには、板金に関する技術の習得だけでなく、実際に金属板を使用する環境や素材に合わせた適当な加工が求められます。特に自動車板金のように小さなミスが直ちに露見するような繊細な作業が求められる板金屋になるには、長年にわたる実績や経験が欠かせないことを理解しておきましょう。