2019年11月15日(金) 更新
インターンのメリットと学生に有給休暇の付与が必要な場合
目次
インターンは学生が企業で実際に就業体験できる制度
学生が就職活動の一環として利用しているインターン制度とは、元々アメリカで始まりました。就職後のミスマッチをなくすために夏休みや春休みといった長期の休みを利用して、企業で働くことができる制度です。学生のうちに実務を体験できるのもそうですが、社会勉強の意味づけも強くなり広く日本でも知られるようになっている制度だと言えます。
有給休暇が付与されるインターン制度も登場している
インターン制度とアルバイトの大きな違いは、インターンは学生のみが応募できるという点です。また、従来は無給で働くのが一般的でしたが、近年は給料をもらい、有給休暇が付与されるインターン制度も登場しています。実務を経験してお金をもらい、有給休暇の制度まで取得できるのでより社会人経験を積むことのできる良い機会です。ただし、給料や有給休暇の有無は企業によって異なります。
通過するエントリーシートを作成する
インターンの選考に通るためのESを作成するために、実際の通過者のESを参考にしましょう。そこで活用したいのが「インターン選考通過者が実際に提出したES集」です。JALや日清製粉、三菱UFJ銀行や大正製薬などの通過者が提出したESを無料でダウンロードできます。設問の内容も確認できるため、事前の対策として持っておきたい資料です。
インターン実施のメリットは採用の判断基準を知れること
企業はインターン制度を利用して単に働かせるのではなく、インターン中に優秀な学生をその場でスカウトできます。筆記試験や面接ではわかりにくい仕事の適性や能力がインターンではわかってくるので、それを採用の判断基準とすることができるのです。また、商品やサービスについてのアイディアを募ることもあります。そういったメリットがあれば、給料や有給休暇といった整備もされるでしょう。
採用コストの削減は企業にとって大きなメリット
前述した通り企業はインターンで優秀な人がいればその場でスカウトができますので、説明会や採用試験に無駄なコストを掛けずに済みます。また、インターンで制度の導入は企業のCSRの一環としても見られますので、株主や債権者に対して良い印象を与えることができるのです。このため、多くのインターンの学生を募るために給与支給や有給休暇付与などが取り入れられるようになりました。有給休暇の付与などがCSRの一環だとしても、企業にとって採用コストを抑えられるのはメリットなので、インターンの効果は大きいです。
インターン生が正式な労働者なら有給休暇の付与が必要
インターン制度は学生が実務を見て学ぶ程度に留まれば、給与を支払う必要はありませんし、有給休暇を付与することもありません。ただし、通常の社員やアルバイトと同じ業務をさせて、同じ労働時間を適用するなら正式な労働者と見られて雇用契約書を事前に交わす必要が出てきます。当然、労働基準法や民法の規定も適用されるのです。社員のような働きをしていれば、有給休暇の付与は必要になってきます。
後々トラブルにならないためにも契約書の準備は大事
インターン制度を導入するだけなら、特に企業と学生との間に契約書を交わす必要はないのですが、後々のトラブルを防ぐためにも書類は準備しておくべきです。インターン制度の概略や配属部署、説明会や研修実施の有無などを書類に記載して学生側から署名をもらっておくとトラブル防止に繋がります。当然、給与や有給休暇などについての質問があった場合には詳細に回答していきましょう。
インターンのメリットは採用コストを削減にあり学生が労働者として働くなら有給休暇の付与が必要
学生が長期休暇を利用して企業の実務を体験できるインターン制度は、従来、無休で実施されていました。ただ、近年では優秀な人を早期にスカウトしたいという企業側のニーズもあり、給与を支払い、有給休暇を付与してインターン制度を実施する企業も増加しているそうです。インターンを有意義な制度にしていくためにも、受け入れ前に給料や有給休暇といったインターン制度の概略等を記載した書類を学生側に渡して署名をもらうことが重要です。
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