2016年11月29日(火) 更新

医学部の就職率から見る代表的な仕事3つ

医学部の就職率から見る代表的な仕事①:総合病院の医師職

各大学の医学部を卒業する卒業生が実際に選ぶ就職先の中で、特にその就職率の高さが際立っているのが、総合病院の医師職としての就職です。一般的には私立系総合病院がその最たる存在と言え、国公立病院の医師職など同種の就職先と比べ、破格の待遇や学会への出席のバックアップなど、医療従事者として重宝する様々なメリットが充てられる就職先として人気です。

優れた待遇条件が提示されているのが特徴

現在、日本国内の医療従事者の数は、どの業種においても慢性的な人材不足が懸念されています。特に、都市部ではなく郊外や地方都市を中心に人材の不足傾向が強く見られ、こうした地方都市の私立系総合病院を中心に、医学部の卒業生を率先して医師や医療従事者として採用する動きが活発化しているのが現状です。中には、都心部の病院の内容よりも優れた待遇条件を提示する病院も多く、医学部卒業後の新人医師にとっての有力な選択肢の1つとして人気を集めており、就職率にも影響しています。

医学部の就職率から見る代表的な仕事②:国公立を中心とした大学病院勤務

私立系病院への就職率の高さに次いで多くの医学部卒業生が選択している就職先が、大学病院の医師職などです。大学病院は、国公立や私立系を中心に全国各地に点在しており、医学部を併設している大学にはほぼ設置されているのが一般的です。このため、私立系の総合病院ほどの採用数ではない一方で、大学病院勤務ならではの様々なメリットが得られる点が好評を得ており、医学部卒業生が優先的に選ぶ就職先としても活用されています。

仕事を通じて研究や教育へ進出できるのが特徴

医師として大学病院を就職先として選ぶ最大の利点となるのが、仕事を通じて医学的な研究に携わることができる環境の存在です。一般的な総合病院では、基本的に治療をメインとした医師としての活動に制限される一方、大学病院では臨床研究など医学分野での研究も盛んに行われているため、常に最先端の医療技術や知識を培えます。医師としての向上心を有している方ほど、得がたいメリットがある職場と言えるでしょう。また、大学病院での実績によっては、そこから更に一般病院や海外の医療機関への道が開けるなど、ここから派生する就職率の高さも際立っています。

医学部の就職率から見る代表的な仕事③:一般企業の専門医・産業医

近年、医学部卒業生が選択する主な就職先の中で、徐々にその就職率が上昇しているのが、一般企業や組織に所属する専門医や産業医としての就職です。これは、これまで医療面のサービスや福利厚生をアウトソーシングしていた企業のうち、自社で医師を直接雇用し従業員の健康管理や定期的な健康診断の実施を行う企業が増加した結果といえ、現在では医学部卒業生の多くが優先的に選択する就職先としても注目されています。

時間面で自由度が高いのが特徴

企業に所属する産業医や専門医という就職先には、医学部卒業生による就職率の高まりに合致した多くのメリットが備わっています。例えば、待遇面では同じ企業に属する他の一般従業員と比べ破格の給与や賞与が補償されているほか、健康管理や健康診断など基本的な医療サービスの実施以外は医師の自由裁量で活動できるため、希望の研究を行ったり学会に備えた学業への専念ができるなど、時間面で自由度が高い点が特徴です。

医学部は総合病院・国公立中心の大学病院・一般企業の専門医・産業医への就職率が高い

以上、医学部の就職率から見る代表的な仕事3つでした。大学学部の中でも特に優れた就職率の高さを誇る医学部では、卒業後の就職先や進路も実に様々です。根強い人気を誇る総合病院系の医師職を初め、大学病院など研究や臨床に携わることができる就職先も、依然として高い人気を獲得しています。また、近年就職率の増加が著しい産業医や専門医として企業に就職するというケースも見られるなど、現代のニーズに合わせた就職先が、高い就職率を獲得するに至っています。

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