美大に進学する際に知っておきたい就職率

美大全体での就職率は5割程度

美大の就職率が高いかどうかというのは、美大全体の就職率を数字で見ていけばすぐにわかります。美大全体の就職率は、全体で約5割になります。つまり、美大に進学した2人に1人は就職ができていて、もう1人は何らかの理由で就職をしていないということです。これは、大学全体の就職率から見るとかなり低い数字になります。

大学全体での就職率は9割を超える

大学全体の就職率というのは、9割を超える数字になります。美大の就職率はだいたいその半分くらいになりますから、やはりその差は大きく、美大から就職を目指すのは簡単ではないという結論になるのも、決して間違いではないと言えるでしょう。ただ、当然、すべての美大で就職率が良くないのかというと、決してそういうわけでもありません。

大学によっては就職率が8割超の美大もある

美大全体の就職率は、5割にも満たしていません。実はそんな美大の中にも、就職率が8割を超えるような大学もあるのです。ですから、そういうところにいけば、まわりからの感化もあるでしょうし、就職しやすくなると言えるでしょう。美大には進みたいけれど、美大の就職率の低さがネックになっているという人は、そういう美大に進めば良いです。

1割にも満たない就職率の美大もある

しかし、就職率が8割を超える美大があるにも関わらず、全体では5割程度になってしまうのはどうしてでしょう。それは、就職率の低い美大があるのが原因になります。中には、1割にも満たない就職率の美大もあるのです。就職率の差が大きいために、美大全体で見ていくと低く見えているのでしょう。

就職率が低い美大は進学をする生徒が多い

美大で就職率が1割にも満たないようなところは、美大を出た後にはどうなっているのでしょうか。そういう美大に進んだ人は、4割5割の人が進学を選択しているのです。つまり、別に就職できなくて就職率が1割以下だというわけではなく、そもそも就職しようとしていないから就職率が1割以下になっているというわけなのです。

美大全体でも役6～7割の人は希望する進路に進んでいる

そしてそれは当然、その美大だけの話ではありません。進学というのは、他の大学でも必ず一定数いる選択肢になります。ですから、美大全体で見ても、おおよそ6割7割の人は、きちんと進みたい道にすすめていると言えるでしょう。それでも一般大学よりは低いですが、そこまでとんでもなく悪い数字だというわけではありません。

美大の就職率は良くないが進学する人もいるため半数以上の生徒は希望する道に進めている

美大の就職率は、決して良いとは言えませんが、だからといってそこまで悪いというわけでもないというのが、ここでの結論になります。美大には進学も就職もせずにいきなり独立するという人もいますし、就職率だけが全てではないというのは間違いありません。就職率も悪くはないですが、それだけにとらわれてしまうというのは危険です。