2020年07月07日(火) 更新

【コンピテンシー面接】人事が見ている3つのポイントとは

就活中に「コンピテンシー面接」の言葉を耳にする機会がある

就活を始めてから、今まで聞いたことのない様々な言葉を耳にすることがあるかもしれません。そういった言葉のひとつに「コンピテンシー面接」はありませんか?このコンピテンシーという言葉自体の意味は、「高い業績・成果につながる行動特性」です。就活におきかえると、企業にとって自社に合うスキルや能力と言えます。

コンピテンシー面接は、自社に合うスキルや能力を持っているか、採用担当が評価します。

企業にとっては能力が高い人材を採用したいものです。そのため、就活生の能力を測るコンピテンシー面接が好まれているようです。

コンピテンシーは「優秀な人に共通する行動の特性」を意味する

コンピテンシーとはどんな意味を持った言葉なのでしょうか?「コンピテンシー」とは「仕事で優秀な成績を残す人に共通する行動の特性」という意味を持っています。この行動特性を面接で判断するのがコンピテンシー面接なのです。

面接では過去の行動を聞き出し未来の行動を予測する

コンピテンシーは、その企業に適した形で活用し採用・研修・人事制度に影響を与え、企業の生産性を高める人事を切り口とした、重要なキーワードです。研修・教育での能力開発や人事制度での人事評価基準など、各分野に活用できる新しいツールとして注目が集まっています。

まず、過去の具体的行動に関する具体的事例を抽出します。行動特性(コンピテンシー)を導き出し、どのような行動をするのかを予測する面接の手法です。人は過去の事実については嘘をつきにくいという特性があるため、採用に多用されています。

コンピテンシー面接と通常面接との違い

一般的な面接とコンピテンシー面接の違いは、客観性の有無です。一般的な面接では、感情や主観が入りやすく、面接官の心情次第で採用が見送られた人材の中に、企業が求める人材が含まれていた可能性もあるのです。

これでは企業にとって、大きな損失になりかねません。その分コンピテンシー面接は能力について客観的に測ることになり、求めている能力やスキルを持った人材を、確実に採用することが可能になるということです。

コンピテンシー面接は過去の経験を掘り下げ実力を判断する

コンピテンシー面接では基本的に、面接対象の過去の経験を掘り下げて、その内容から実力を判断することになります。

一般的な面接では志望動機や自己PR、該当業務の知識や経験などの多角的な質問から候補者を総合的に判断します。ですが面接官自体の経験値が低かったり、担当者ごとに判断の差が生まれてしまうと、正しく対象への判断ができなくなってしまうのです。

コンピテンシー面接ではこの判断材料を過去の経験に限定しており、質問を重ねてひとつの話題を掘り下げることで面接対象の行動動機や思考回路などを判断していきます。

そのため、どのような面接官が面接をしたとしても、面接方法に沿っておこなえばある程度一定の判断が可能でもあるのです。

過去の行動から判断するため回答に信ぴょう性がある

コンピテンシー面接では過去の行動から面接者の能力を判断しますが、その際その行動に対して掘り下げるための質問を細かくおこなうことになります。

このやり方の場合、質問への回答で矛盾があったとしても、すぐに見つけやすいのが特徴です。

一般的な面接の場合、多角的な質問をすることで、質問内容への回答ごとに矛盾が起きることもあります。ですが質問自体が複数の内容であることもあり、なかなか矛盾に気付きにくいこともあるのです。

コンピテンシー面接ではこの矛盾がすぐに分かるため、面接対象の本来持っている能力を、正しく把握することが可能なのです。

このコンピテンシー面接の方法は、従来の面接が能力主義の採用方法であるのに対して、特に成果主義向けの採用方法と言われています。

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コンピテンシー面接において人事が知りたいことは5つ

コンピテンシー面接をする理由は、企業が就活生の5つを確認するためです。細かく見ていきましょう。

①行動の動機は何か

まず1つめのポイントが、【行動の動機は何か】です。全ての行動には、それぞれ動機があります。たとえば学生時代に頑張ったことがあったとしたら、頑張ろうと思った理由が動機になるはずです。

したがって、あらかじめ面接で話そうと思っているエピソードは、成果をあげるための行動における動機をしっかり考えておきましょう。

②自社が必要とする能力があるか

コンピテンシー面接には、【自社が必要とする能力があるか】どうかについても見られます。志望する企業が求めている能力は、決まっているものです。

就活生の過去のエピソードを聞き、その話の中で求めている能力があるかどうかを見極めています。

③行動や習慣が身についているか

また、【行動や習慣が身についているか】どうかも、コンピテンシー面接では見ています。仕事は、PDCA(Plan・Do・Check・Action)を回しながらおこなうものです。

1つのエピソードにおいて成功体験があるとしたら、どのように計画してどのように実行し、どんな風に反省をし、次回に結び付けようとしたのかを明確にしておきましょう。そういった行動や習慣が身についている人ほど、社会では重宝されやすいのです。

④嘘をついていないか

コンピテンシー面接では【嘘をついていないか】どうかも見られています。通常、過去を偽るのは難しいことです。仮に嘘をついて成果を上げた、などと話したとしてもどこかで辻褄が合わなくなってしまい、バレてしまいます。

嘘をつく人は、仕事でも信頼を得ることができません。話を深掘れば深掘るほど詳細に話さなければいけないため、嘘を見抜くのにはコンピテンシー面接が最適なのです。

⑤再現性はあるか

一番重要なポイントとして、【再現性があるか】どうかという点を意識しておいてください。コンピテンシー面接では、再現性が特に求められます。学生時代に頑張ったことであれば、その情景が浮かべば浮かぶほど詳細に話せているというわけです。

したがって、面接官から聞かれたことは詳細に答えなければなりません。成果をあげるために努力したことがない、という状態では面接で落とされてしまうかもしれませんよ。

コンピテンシー面接における具体的な質問例

それでは、実際にコンピテンシー面接ではどのような質問がなされるのでしょうか。質問例をいくつか挙げてみましょう。コンピテンシー面接では、自己PRや大学時代に頑張ったことなどを話すと、それに対して多くの質問をされます。

例えば、「大学時代英語サークルでサークル長を務め、イベントの企画・実施に貢献した」という自己PRを面接で言った場合は、どんな質問をされるでしょうか。

本人の活動している環境や役割を尋ねる質問

なぜ英語サークルに所属したのか
サークルの人数は何人か
サークル内の自分の役割は何か

行動を評価するために話題を特定する質問

サークルを運営する中で苦労したことは何か
具体的にどんな点で苦労したか
問題に対してどう行動したか
問題解決のためにどのくらいの時間を使ったか

自己分析の浅さは、人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るには、自己分析による自己理解が必須です。自己分析を疎かにしていると、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツール「My analytics」です。

My analyticsを使えば、質問に答えるだけであなたの強み・弱み・適職を見える化できます。
ぜひ活用して、就活を有利に進めましょう。

コンピテンシー面接の対策

対策①具体的に話せるようにする

上記の質問を見ても分かるように、コンピテンシー面接では1つのエピソードについてとにかく深堀されます。したがって面接で話そうと考えているエピソードには、十分な具体性が必要になるといえるでしょう。

先ほど紹介した人事が見ている部分を意識して、しっかり回答を用意しておくのがベストです。また、人数や期間など、具体的な数値を積極的に盛り込むことで、内容に説得力をもたせるようにしましょう。

対策③ 企業の求める人物像を知る

コンピテンシー面接では、仕事ができる人の行動パターンと自分の行動パターンがどれくらい共通しているのかが見られます。

そのため、まずは志望する企業がどんな能力を求めているのかを正しく見極めることが大切です。企業研究を入念に行い、企業のニーズを知っていきましょう。この際、内定者や社員に聞き取りを行うと、現場の声を参考にすることができるためおすすめです。

対策③ 社会での再現性を伝える

コンピテンシー面接対策の近道は、いわゆる「仕事ができる人」の行動パターンを自分のものにすることです。

アルバイトやインターンシップに参加する中で良い成果を残している人の行動や考え方を観察し、それを積極的に取り入れるようにしましょう。この際、自分がどういう能力を身につけたいのかを意識し取り入れることが重要です。

コンピテンシー面接は優秀な人に共通する特性を基に質問し判断すること

コンピテンシー面接は優秀な人に共通する特性を基に質問をおこないます。そのやり方のために、今までおこなわれていた面接と比較しても、より求める人材をピンポイントで採用することが可能であるとも言えます。

質問を積み重ねるため、面接対象の能力やスキルを深く判断できます。純粋に持っている能力を生かしたい就活生にとっては、好ましい面接形式であると言えるでしょう。

もちろんこのコンピテンシー面接にもデメリットはあり、企業の風土や人材に求めるものによっては合わないものもあるでしょう。その点を踏まえて、どのような形で面接がおこなわれても、対応できるように事前の準備をしておくようにしたいものです。

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