2020年06月23日(火) 更新
スペイン語のスキルは就職に有利か?言語の特徴とおすすめの資格
目次
就活生から見たスペイン語を活かせる仕事は翻訳家や貿易商
キャリアパーク会員の就活生を対象に「スペイン語力を活かせる仕事はどんなものがあると思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 航空会社
- 翻訳
- 観光業
- 貿易商
- 客室乗務員
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「スペイン語力を活かせる仕事はどんなものがあると思いますか?」
「スペイン語力を活かせる仕事」についてアンケート調査を行ったところ、「翻訳」「貿易商」といった回答が見られました。
全体的に外国人と触れ合う仕事が多く、スペイン語でのやり取りを行うイメージが強かったようです。
では実際のところ、スペイン語は世界でどのくらい使われており、就職ではどう評価されるのでしょうか。そこで、スペイン語の特徴と代表的な資格、将来性などをご紹介しますので、参考にしてください。
スペイン語の特徴
スペイン語は世界で3番目に話されている言語
スペイン語はスペイン本国だけでなく、大航海時代以降植民地であった南米の多くの国で母語として話されています。
そのため、スペイン語を母語として話す人口は、中国語、英語に次いで3番目です。つまり、ヒンディー語よりも多いのです。
さらに、英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語と並ぶ、国際連合における6つの公用語のひとつです。文部科学省|世界の母語人口によると、インターネットの世界では全利用者の8%がスペイン語で検索をかけています。
アメリカの一部ではスペイン語が第2言語となりつつある
アメリカでは、スペイン語を母語とする南米からの移民がコンスタントに流入しています。そのため、移民が多く住むカリフォルニア州やフロリダ州、テキサス州などではスペイン語が第2言語となりつつあり、スペイン語を学ぶ人が急増しているのです。
スペイン語を母国語とする人は4億人以上いると言われ、さらなる増加が見込まれています。
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日本で取得できるスペイン語の資格は大きく分けて2つ
スペイン語が話せれば、スペイン人や南米の人たちとコミュニケーションをとることができますね。勉強するモチベーションに資格を取得してみるのはどうでしょうか?
日本で取得できるスペイン語検定には、2つの種類があります。それぞれの特徴についてみていきましょう。
①:スペイン語技能検定
日本スペイン協会によるスペイン語技能検定は、英検のスペイン語バージョンです。略称は、スペインの漢字表記である西班牙から西をとって西検といいます。6~1級まである検定です。
目安として6級は英検の4級、3級は英検の準1級に相当するので難しい傾向があります。問題数はあまり多くないですが1問の配点が大きく、うっかりミスなどがかなりの痛手となる検定といえるでしょう。
②:DELE(Diplomas de Espanol como Lengua Extranjera)
DELEは、スペイン政府教育文化スポーツ省が発行する世界規模で通用する資格です。
スペイン語圏諸国では、留学や就職をする際の入試優遇、スペイン語知識試験免除などの目安となります。DELEはすべてスペイン語で書かれており、スペイン語で答える試験です。問題数が多く、試験時間も長いため集中力が保つのが大変ですが、問題数が多い分配点はばらけています。
スペイン語の資格は就職に有利なのか?
マスターしたスぺイン語を駆使して、活躍したいと思っても実際に働き口はあるのでしょうか。
スペイン語の資格をもっていれば就職が有利になるのか紹介していきます。スペイン語は、将来性のある言語なのでしょうか。
スペイン語は活躍の場が少ないが将来性はある
英語や中国語を話せる人の募集に比べて、スペイン語は圧倒的に少ないです。しかし、経済が発展していく南米で多く話されているため、将来性はあるでしょう。
また、資格として履歴書に書けることは大きなメリットです。海外支店がある会社に勤めたいときなどは、十分有利に働けます。
英語や中国語と異なり独自性をアピールできる
スペイン語は活躍の場はそれほど多くはありませんが、英語や中国語と異なり独自性をアピールすることができます。語学のスキルを持っていることで就活では有利になることも多いですが、英語や中国語の取得者は数多くいます。
スキルがあればアピールにはなりますが、それが目立たなければ意味はありませんし、選考を勝ち抜くためには面接官の印象に残ることが大切です。
英語や中国語は取得者数が多く目立ちにくいですが、スペイン語ではオリジナリティーを出せるため、面接官の印象にも残りやすくなります。他の語学スキルよりも珍しい印象を与えることができ、選考でも有利になりやすいです。
スペイン語はインパクトがありますので、スキルがある場合はしっかりとアピールすることが大切です。
スペイン語の就活でのアピール方法
スペイン語は面接官の印象にも残りやすいので、アピールすれば高評価を得られることも多いですが、アピールの方法を工夫することが大切です。スペイン語はインパクトはあるものの、活躍の場はまだそれほど広くはなく、普通にアピールしても高評価とならない場合もあります。
語学のスキルは持っているだけでは意味がなく、それを上手にアピールできることが大切です。スペイン語の上手なアピール方法を知り、面接官の記憶に残って好印象を与えていきましょう。
英語や他の言語と合わせてアピール
スペイン語を上手にアピールするためには、英語や他の言語と合わせてアピールすることが大切です。英語や中国語の他にもスペイン語ができますとアピールすると、語学に長けた人物だと評価され、高評価を獲得することができます。語学に堪能な人材を求めている企業は多いですし、複数の言語を話すことができれば重宝されることも多いです。
スペイン語だけではそれほど大きなアピールにならない場合も多いですが、他の言語を合わせればアピール力は倍増します。スペイン語しか身に付いていない場合はひとつの言語しかアピールできませんが、他の言語のスキルもある場合はそれらも一緒にアピールすることが大切です。複数の言語を同時にアピールして、高評価の獲得を目指しましょう。
なぜスペイン語なのか理由を明確に説明する
スペイン語を就活でアピールするためには、なぜスペイン語なのか、理由を明確に説明できるようにしておくことが大切です。
スペイン語を身に付けていると珍しい印象を持たれますが、なぜ他の言語ではなくスペイン語を選んだのか疑問に持たれることも多いです。面接官になぜスペイン語なのか聞かれた時の為に、明確で説得力のある理由を用意しておきましょう。
理由をきちんと説明することができなければ、目的意識もなく勉強しているとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。他の言語ではなくスペイン語を学んだ理由を語ることが大切であり、それを将来どのように活かしたいのかも考えておきましょう。理由を明確にするためにも、スペイン語を使って何がしたいのかを考えておくことが大切です。
あなたの就活力はどのくらい?
就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。就活力は今から伸ばすことができます。
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スペイン語を活かした働き方を決めておくことが大切
スペイン語を使ってどんな仕事がしたいのか、国内で働きたいか、国外で働きたいのか、などしっかり決めておきましょう。
翻訳や書類の作成など、日本国内でできるオフィス業務の求人も稀にあります。スペイン語を活かしたいとこだわれば、海外出向を命じられ、海外で数年間過ごすような会社への入社も覚悟しなければならないでしょう。
日本で就職するとスペイン語の上達が遅れる
日本でスペイン語を活かした就職をする場合、他の国よりも高い給料になることが期待できます。日本で就職しても、海外に異動することもあるでしょう。
しかし、海外での就職を見据えている場合は、スペイン語の上達が遅くなることが考えられます。スペイン語が必要な求人も限定されるため、就職先探しは慎重におこなう必要があるでしょう。
海外との取引を幅広く行っている企業などに就職
日本でスペイン語を活かした仕事がしたい場合は、海外との取引を幅広くおこなっている企業などに就職するのがおすすめです。
数多くの海外諸国と取引をおこなっている企業だと重宝されますし、スペイン語を使用する機会も多いです。もちろん企業がどの程度の範囲で海外諸国と取引をしているかによって使用頻度は変わりますし、そもそもスペイン語が必要かどうかも分かりません。
海外で取引がある場合でも、英語だけで対応できる場合もありますし、スペイン語が必要かどうかしっかりと確認しておくことが大切です。企業がどの国と取引があるのかを事前に調べておき、スペイン語圏の国が多く含まれている企業への就職を目指すのがおすすめです。
翻訳家などの道もある
スペイン語を使った仕事がしたいのであれば、企業に就職するだけではなく、翻訳家などの道もあります。翻訳家であればスペイン語の使用頻度も高く、自身のスキルを活かして仕事をすることができます。また翻訳家になれば場所を問わずどこでも仕事ができますし、スペインなどに移り住んで仕事をすることも可能です。
仕事の選択肢は企業に就職するだけとは限りませんし、スキルがあればフリーとして仕事をすることもできます。もちろん翻訳事業をおこなっている企業に就職する道もありますし、翻訳家と一口に言ってもその選択肢は幅広いです。翻訳家であれば好きなことを仕事にすることができますし、スペイン語で仕事がしたい場合はおすすめです。
スペイン語を使って活躍できる就職先は国内では少ないため有利とはいえないが将来性はある
いかがでしたか。スペイン語は、思った以上にグローバルな言語です。現状では就職に有利とは言えませんが、将来性はあるといえるでしょう。
なお、スペイン本国で話されるスペイン語と、南米やアメリカに移住した人たちのスペイン語は多少異なるところがあるので、注意しましょう。スペイン語を活かした就職で、グローバルに活躍できるといいですね。
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