2019年01月28日(月) 更新

ホワイトな会社とブラック企業の違いって?18卒先輩のリアルな回答をお届け

ホワイト企業に入社する為に志望する企業を調べてみよう

ホワイト企業への入社を目指すのであれば、ホワイトな会社はどのような特徴を持っているのかを知っておく必要があります。せっかく就職するのであれば、より良い環境、高待遇で働きたいと考えるのは普通のことであり、誰もがホワイト企業への就職を目指しています。ブラック企業だと長く続けることが難しいですし、就職してもすぐに辞めてしまう可能性も高いです。

職を転々としているとキャリアも定まりませんし、生活の心配なども抱えてしまいます。ホワイト企業であれば一度入社すれば長く続けている人は多く、さまざまな面からの優遇があり、働きやすい環境が整っています。ホワイト企業の特徴などをしっかりと理解して、自分に合ったより良い企業への就職を目指しましょう。

一足先に就活を経験した先輩方のリアルな声をお届け

まずブラック企業・ホワイト企業の違いとはどういったものなのでしょうか?キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:ブラック企業・ホワイト企業の特徴として挙げられるものとあなたがそう思う理由を教えてください。

就活生の回答

ブラック企業の特徴としては、一番は残業の長さが異常なことが挙げられると思います。残業といえばどこの会社にもあるものだが、それを当たり前と解釈して異常なほどの長時間労働させるのは間違いだと思います。それを、当たり前だと思っている会社側が一番の問題だと感じます。ホワイト企業の特徴は、待遇の良さや社員を考慮した休暇があることだと思います。この印象から、ホワイト企業は自分の会社の事を一番に考えている会社であると感じました。福利厚生は、通勤手当や、社割の充実などを想像しました。このように、ホワイト企業は社員のモチベーションアップにも力を入れていると思います。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

ホワイトな会社は社員を大切にしている

就活生の回答では、ブラック企業は残業時間や労働時間の長さが特徴とされており、ホワイト企業は待遇の良さなどが特徴に挙げられています。法律によって一日に労働時間は決められているものの、ブラック企業では毎日それを大幅に超えることが多く、日々の仕事だけでも手いっぱいになっていることが多いです。残業をするのが当たり前の環境になっており、残業代が全く支払われないこともありますので注意しなければなりません。

一方でホワイト企業の場合は、社員のことを考えたさまざまな待遇や制度が用意されています。企業を運営していくにあたって社員は必要不可欠なものですし、その点を正しく理解して社員を大切にしている企業が多いのが特徴だと言えます。

就活生の思う「ホワイト企業像」には様々な意見がある

就活生の声

キャリアパーク会員の就活生を対象に「ホワイト企業とはどんな企業だと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 残業がない
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 社員が自社に満足している企業
  • ワークライフバランスがとれている企業
  • 休暇や残業時間に対する取り組みがあり、実際に行われていること

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「ホワイト企業とはどんな企業だと思いますか?」

どの回答も裏返すと、「ブラック企業」と捉えられかねない意見ばかりなのが、アンケート結果から分かりました。「ワークライフバランスがとれている企業」や「福利厚生がしっかりしている」など、仕事だけでなくプライベートも尊重してくれる企業がホワイトと思われているといえます。以下、ホワイト企業の紹介と共通する特徴について解説していきますので、志望している企業と照らし合わせながら見てみてください。

福利厚生など社員が働きやすい職場であること

就活生の思うホワイト企業は、アンケート結果によれば、福利厚生など社員が働きやすい職場である事が挙げられます。自分に合った仕事、やりたい仕事をすることは大切ですが、それだけではなく、働きやすい環境が整っていることが大切です。どれだけ好きな仕事をしていても、職場環境が悪い、待遇が悪いなどで働きづらければ、長く続けることはできません。

反対に好きではないが、嫌いでもない程度の仕事であっても、福利厚生などが充実していれば働きやすく、仕事から充実感得やすいこともあります。どんな仕事をするかも大切ですが、どんな環境、待遇で仕事をするかも大切です。福利厚生が整っていることで、ワークライフバランスも充実させやすいですし、仕事とプライベートの両立ができる会社をホワイトと感じる人は多いです。

働き続けたい企業であること

働き続けたい企業であることも、就活生が思うホワイト企業像のひとつです。どれだけ待遇は良くても、そこで働きたくないと思っては意味がありませんし、結果的に続けられなくなることも多いです。仮に待遇が良く、給料などが高いとしても、あまりの激務であればホワイト企業とは言えない場合もあります。

就活生にとっては仕事の負担が大きすぎないことが大切で、長く働けて離職率が低いことが重要視されています。どれだけ待遇が整っていても、人の入れ替えが早い離職率の高い企業はホワイト企業とは呼べません。ホワイト企業は働きやすいことはもちろん、長く続けられることも大切です。長く続けたいと思うだけの魅力があるか、それだけの制度が整っているかなどにも注目が必要です。

ホワイト企業とは?

ホワイト企業の特徴や見分け方を紹介する前に、そもそもホワイト企業とは、どのような会社のことなのかを理解しておきましょう。言葉の意味を正しく理解しておくことは、就活において非常に大事な意味を持つのです。

労働者が働きやすい会社

ホワイト企業とは、福利厚生が整っている・離職率が低いなどの理由から、入社するのに相応しいとされている会社を指します。ホワイト企業の対義語として「ブラック企業」というものがあり、こちらは社員の扱いが酷い企業としてとらえられるものです。

企業の将来性が高い

ホワイト企業の定義としては、企業の将来性が高いことも重要であり、売上高が少しずつ上昇している企業こそホワイトであると言えます。現状の実績や売上が良くても、5年後、10年後を見れば上手くいかなくなるのでは意味がなく、そのような企業はホワイト企業とは言えません。

就職してから長く続けられるのがホワイト企業ですし、そのためには企業としての実績も好調である必要があります。企業の売り上げが下がってしまうと、多くの人材を雇っている余裕がなくなり、リストラなどが敢行されることもあります。入社時の離職率は低くても、就職後に年々待遇が悪くなり、離職率が上がってしまうこともありますので、将来性まで目を向けて企業を選ばなければなりません。

就活生に人気の企業はホワイト?

「あの企業」はホワイト企業なのでしょうか?多くの就活生に人気を集める企業の制度を知っておくことで、自身の就活に役立てることもできます。人気業界に属する企業を知るためにおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。

この資料には人気の21業界の中でもトップのシェアを誇る企業から5社程度取り上げ、売上高や年収を取り上げています。一覧を確認した後に公式HPにアクセスし、企業の取り組みや働き方を確認するといいでしょう。無料でダウンロードできるので、業界研究を進めたい就活生にもおすすめです。

ホワイト企業の特徴は?

そんなホワイト企業の特徴を一言で表すなら、労働環境にあります。ホワイト企業は、とにかく労働環境がよく、社員を大事にしているのが大まかな特徴だといえるのです。とはいえ、ホワイト企業の特徴はブラック企業同様、曖昧であるといえます。では、ホワイト企業を表彰している【ホワイト企業大賞】では、どのように定義しているのでしょうか。

ホワイト企業=社員の幸せと働きがい・社会への貢献を大切にしている企業

ホワイト企業大賞では、【ホワイト企業=社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業】であるとしています。ブラック企業を問題視する人が多い傾向にありますが、ホワイト企業と呼べる会社は数多く存在しているのです。

女性の働きやすい環境が整っている

女性の働きやすい環境が整っていることも、ホワイト企業の特徴のひとつです。ホワイト企業では男性社員だけではなく、女性社員も働きやすいようにさまざまな制度が導入されています。産前産後のサポートがしっかりしているなど、女性であっても働きやすい環境にあれば、ホワイト企業であると言えます。

妊娠、出産に関する取り決めは企業によって違いますし、それらに関する制度を導入していない企業は意外に多くあります。また制度としてはあるものの、実際にはほとんど使用されていないこともあります。妊娠や出産、育児などの制度を見るのはもちろん、それらが本当に実施されているかを確認しておくことも大切です。企業によっては全く機能していないこともありますし、本当に女性が働きやすいのかチェックしておかなければなりません。

2016年に発表されたホワイト企業大賞

2016年の1月17日に発表された「ホワイト企業大賞」によると、受賞した企業は以下の通りです。

2016年 ホワイト企業大賞

  • 石坂産業株式会社
  • 医療法人ゆめはんな会 ヨリタ歯科クリニック

石坂産業株式会社

石坂産業株式会社は、.産業廃棄物中間処理業として事業を展開しています。廃棄物のリサイクルをおこなうのが主な業務であり、リサイクルによって新たな環境エネルギーなどを生み出していきます。またエネルギーの創造だけではなく、廃棄物のリサイクルによって生まれた製品の販売などもおこなっており、環境に配慮した事業に数多く取り組んでいる企業です。

事業として産業廃棄物などを取り扱うのはもちろん、企業の理念としても自然を大切にし、自然と共存、共生する気持ちを大切にしています。環境への配慮の姿勢やその高い技術力などが評価されていますし、残業時間の少なさなど働きやすさの観点などからも見て、ホワイト企業であると認定されています。

医療法人ゆめはんな会 ヨリタ歯科クリニック

医療法人ゆめはんな会ヨリタ歯科クリニックは、さまざまなCSR活動をおこなっています。地域住民を対象とした。歯を育てるための親子セミナーをはじめとして、募金活動や寄付活動なども幅広く実施しています。またクリニックとしての取り組みが評価されているだけではなく、福利厚生やその他の待遇なども良いです。

働きやすい環境を実現するために、さまざまな制度が採用されており、福利厚生も充実しています。週に4回、専属のシェフが調理する社員食堂が200円で利用できたり、託児施設などもあるため子育てと仕事を両立しやすい環境が整っています。またセミナーや研修制度なども充実しており、それぞれの能力向上に向けたフォローアップ制度も多く、長く続けやすい環境です。

2017年に発表されたホワイト企業大賞

2017年の1月22日に発表された、最新のホワイト企業大賞も見ておきましょう。どの会社も社員のための取り組みがなされており、社員の幸せを考え、社会への貢献を大切にしているために受賞したのだといえるでしょう。

2017年 ホワイト企業大賞

  • ダイヤモンドメディア株式会社
  • 西精工株式会社
  • 株式会社日本レーザー

ダイヤモンドメディア株式会社

ダイヤモンドメディア株式会社は、Centrl事業や不動産ソリューション事業を展開している企業です。特徴的なのは働き方の改革が進んでいることであり、それぞれが自由な働き方を実現することができます。出社するもしないも個人の自由になっていますし、朝に働くのも夜に働くのも自由です。

平日に働くのか、土日に働くのかも個人に任されているため、仕事だけではなくプライベートも充実させやすい仕組みになっています。オフィスはコワーキング化されているため、出社して働くのもいいですし、出社せずに在宅で仕事を進めることも可能です。ライフスタイルに合わせた働き方が実現でき、柔軟に働きやすいことが評価されてホワイト企業として認定されています。

西精工株式会社

西精工株式会社は、ナットを中心としたファインパーツの製造・販売をおこなっている企業です。自動車、家電・弱電、住宅設備機械、建設機械、ゲーム機など、日常のさまざまな部分で使用されている部品を数多く製造しています。私達の生活の中でなくてはならない存在です。

技術力の高さに定評があり、多くの企業と提携して取引をしています。技術力だけではなく、人を大切にした経営も高く評価されています。これまでにも、第1回四国でいちばん大切にしたい会社大賞や、第3回日本でいちばん大切にしたい会社大賞、日本経営品質賞などを獲得しています。良質な経営状態や経営方針などが高く評価されており、ホワイト企業としても認定されている企業です。

株式会社日本レーザー

株式会社日本レーザーは、レーザー機器や、光の技術とその製品の輸出入などをおこなっている企業です。レーザーの専門商社の草分け的な存在でもあり、日本で最古かつ最大のレーザー専門企業となっています。経営状態も高く評価されており、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞や関東経済産業局「女性活用ベストプラクティス」に選定されるなど、さまざまな経歴を持っています。

福利厚生も充実しており、女性が働きやすい環境であることも、ホワイト企業に認定された理由のひとつです。人を大切にする風土があり、その経営方針が高く評価されています。企業としての経営状態も良く、人を大切にする働きやすい環境が整っている優良企業だと言えます。

ホワイト企業が多くある業界とは?

ホワイト企業の特徴について、ご理解頂けたかと思います。では、そんなホワイト企業が多くある業界は、あるのでしょうか。ホワイト企業が多い業界だからという理由で就職先を決めるのはよくありませんが、ある程度把握していると、今後も参考になるはずです。

業界によってホワイト企業かブラック企業かは簡単に断定できない

仮にホワイト企業が多いといわれる業界に入ったとしても、必ずしもそこがホワイト企業とは言い切れません。ホワイト企業が多い業界にもブラック企業はありますし、ブラック企業が多いといわれている業界だからこそ、ホワイト企業にしていこうと取り組んでいる会社もあるのです。したがって、ホワイト企業が多いといわれている業界にある会社だから、という理由だけで就職先を選ぶのは危険だといえるでしょう。

ホワイト企業に入るための会社の見分け方

入社したら、ホワイト企業の環境に近い会社で長く働きたいですよね。そこで、ホワイト企業に入るための見分け方について見ていきたいと思います。ホワイト企業の見分け方を把握して、働きやすい環境が整えられた職場に就職しましょう。

頻繁に求人を出していない

頻繁に求人を出していないというのは、ホワイト企業を見分ける1つの材料になるかもしれません。ホワイト企業は、定着率が高い傾向があります。したがって、頻繁に求人を出す必要性はあまりないといえるでしょう。新卒用の求人だけではなく、中途などの求人も見るようにしてみるとよいでしょう。

社員が楽しそうに働いている

就活をしていると、インターンシップに行く機会もあるでしょう。その際、社員の様子を見てみてください。もし可能なら、社員の方から直接話を伺ってみるのもよいでしょう。インターンシップ先の社員が、忙しそうでも楽しそうに働いているなら、そこはホワイト企業かもしれません。労働環境が良いため、社員も生き生き働けるのです。

女性管理職の育成に力を入れている

また、女性管理職の育成に力を入れているかどうかも、見てみるようにするとよいでしょう。ホワイト企業は、女性の社会進出に理解がある企業が多いのです。「女性だから」「男性だから」といった差別をせず、均等に評価してくれます。そうなれば女性の管理職がいても、特段おかしくありません。こういった点も、ホワイト企業かどうかを見極める判断材料として、覚えておくとよいでしょう。

業界研究をしてからホワイト企業対象を見るのが最大の近道です!

ホワイト企業とは、社員の離職率が低い特徴をもつ企業のことです。ホワイト企業の見分け方は、やはり「社員を大事にする会社か否か」でしょう。それゆえに社内制度が充実していたり給料が良かったり、勤続年数が長かったりするのです。ホワイト企業に入社するには、まずは興味のある業界を絞り込み、行きたい企業について入念に調べる必要があります。

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