2020年06月23日(火) 更新
ブラック企業に“あるある”な5つの特徴とホワイト企業との見分け方
目次
ブラック企業とホワイト企業の見分け方を知っていれば、就活や転職のときに役立ちます。どうせ入社するなら、ホワイト企業に合格したいですよね。しかし、大手が優良企業、中小企業がブラックとは限りません。"白"と"黒"、それぞれの特徴をチェックしましょう!
ブラック企業とは?その特徴5選
就活・転職におけるブラック企業、ホワイト企業という言葉はすっかり一般的になりました。仕事を探す際は、ブラック企業は避け、ホワイト企業に就職したいというのは皆の願いですよね。 そのためにも、まずはブラック企業の定義と特徴を確認していきましょう。以下の定義は、厚生労働省のホームページをもとに作成しています
ブラック企業の定義
①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。
②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。
特徴①人の入れ替わりが激しい
ブラック企業の特徴として、社員の入れ替わりが非常に激しい点が目に付きます。入社しても過酷な環境に耐えられず、すぐに退職する人が多いためです。その穴埋めのため、さらに求人を出すという流れが続いています。 ソルジャーのごとく大量採用を行い、生き残った者だけを戦力とし、脱落したものは精神的攻撃によって自主退社に追い込んでいくのです。
特徴②深夜でも窓が明るい
ブラック企業は常にカツカツの人員で運営されており、社員1人当たりが抱える仕事量も膨大です。そのため、いくらがんばっても定時には終わらず、必然的に残業をして対応します。深夜でも明々とした窓の光は、サービス残業の象徴です。
特徴③パワハラ・モラハラが日常茶飯事
ブラック企業ではパワハラやモラハラなどの職場いじめが日常的に行われています。長時間労働で心が折れてしまった社員に対しては、非情ないじめを行うことで自主退社に追い込んでいくのです。 パワハラを行う上司もブラック企業の過酷な環境を生き抜いてきた存在であり、完全に黒に染まりきっています。
特徴④精神論がまかり通る
ブラック企業は常に無茶なノルマを足りない人員で必死に回しています。そのため、ロジックよりも精神論が重要視されるのです。「目標必達!」「欲しがりません、勝つまでは!」など、社員を鼓舞するために心地の良いスローガンを掲げています。
特徴⑤自称アットホームな職場
ブラック企業は外面を気にしています。そのため、外部には「社員同士の仲のよい、アットホームな職場です」とアピールする傾向が強いです。求人サイトなどに社員同士が仲よく写った写真が掲載されていたら、少し警戒したほうがいいかもしれませんね。
ブラック企業とホワイト企業の違いは規模?
ブラック企業の特徴を把握しただけでは、完全に見抜けるようになったとはいえません。ブラック企業とホワイト企業の見分け方を正しく理解していないと、後に自分が苦しい思いをするでしょう。ここからは、うまくホワイト企業を選ぶために必要な情報を紹介していきます。
大企業がホワイト・中小企業がブラックとは限らない
大前提として、大企業=ホワイト企業、中小企業=ブラック企業であるとは限りません。一部上場している大企業の中にもブラック企業は多数存在しているからです。そもそもブラック企業とホワイト企業の見分け方にも、絶対はありません。
ブラック企業の多い業界5選
ブラック企業の傾向を掴むためにも、多いとされる業界についても知っておきましょう。建築業界や飲食業界など、長時間労働が問題視されている業界が多い点が特徴です。
ブラック企業の多い5業界
• 建築・不動産
年収は高いものの、完全な歩合制で厳しいノルマがあります。
• 飲食
ワンオペなど過酷な労働環境が問題視されています。社員は店舗に1人が基本で、複数店舗を掛け持ちする店長もいます。
• アパレル系
ショップ店員は薄給であり、自腹で自社の服を購入しています。
• IT系
終わりのない作業は泊まり込み上等の世界です。
• クリエイティブ系
完成度と納期との戦いであり、締め切り前は泊まり込みも当たり前です。
一般的に「ブラック企業はこのような表記をしている所が多い」「ホワイト企業はこんな特徴」という傾向でしかありません。 それでも見分け方の予備知識をしっかり覚えておけば、ブラック企業を避け、優良企業に勤められる確率はグンと上がるでしょう。
就活の軸を明確にして、選考に備えよう
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ブラック企業・ホワイト企業の見分け方①求人広告のフレーズ
求人広告に限らず、どの企業でも自社のことを優良企業だと思ってもらいたいもの。ましてや、社員を使い捨てている事実が世間に知られれば、その企業の存在そのものが危うくなる可能性も高いです。 それだけに、求人広告には「これでもか!」というくらい耳障りが良い言葉が羅列されています。
例:求人情報でのブラック企業の見分け方
もちろん、良く書かれているからと言って、全てがブラック企業というわけではありませんが、ブラック企業の特長として誇大具合があまりに大きいという点ががあります。 以下が、求人広告における典型的なブラック企業の売り文句です。
①年収のモデルケースが広い
年収300万~700万円
頑張れば、それ以上も稼げます、未経験者でも親切丁寧に指導します」など簡単に稼げるように受け取れるものはブラックの可能性を疑った方が良さそうです。
求人広告には年収300万円以上と掲載しているのに、実際には300万円を大きく下回る会社も実在します。
②応募のハードルが低い
求人サイトをにぎわす 「学歴不問」「年齢不問」「業務経験不問」「未経験者歓迎」の文字。
このように応募条件が緩いのは、従業員に消耗品のような働き方を強いる場合が多く、離職率が高いせいである可能性が伺えます。
ある程度の給料や待遇、やりがいを保証する企業であれば、「誰でもいい」ような条件では決してないはずです。
③「○○創造・成果主義・実力主義」などのフレーズ
これも典型的な、ブラック企業の傾向だと言えます。やりがいを全面に主張するのは待遇が良くない証拠。
また、高すぎるノルマを課し、達成できなければ一向に給料は上がらないという「成果主義」なんて実態も。
このような企業は、従業員の労働に対して正当な評価をせず、どれだけ低賃金で働かせるかしか考えていません。
会社の求人広告を見たら、まずはこの点にしっかりと注目してください。
求人での典型的な"ブラック"の特徴をおさえて冷静に判断しよう
内容に踊らされず、気になった点は面接で深堀して確認したり、その業界のことをよくよく調べておくことです。通常、求人情報として記載すべき条件や一般的な内容を把握しておけば、おかしい点にも気付くことができます。 転職の際はまず知識を付けることが、ホワイト企業・ブラック企業の見分け方のポイントですよ。
ブラック企業・ホワイト企業の見分け方②残業代のシステム
ホワイト企業・ブラック企業の見分け方として「残業時間・残業代」を確認するのも大事なポイント。月額給与に見込み残業代が含まれており、別途で支払われないケースは、夜遅くまで「タダで使い倒したい」のが大きな理由の1つといえます。 残業は本来、月に45時間までと法律で制限がかけられているだけではなく、月の残業が80時間を超えると過労死ラインになります。残業時間・時間外給与については、入社前にしっかりと確認を取っておきましょう。 「人によって時間が異なる」など曖昧な表現をする企業も要注意です。有給取得率なども事前に聞いておくことをオススメします。
例:見せかけの「裁量労働制」で無理なノルマを課す
「裁量労働制※」などと謳い、きついノルマを達成するまで帰らせないなどは、代表的なブラック企業の特徴でしょう。本来、裁量労働制は厳しい基準があり、本人の承諾なしでは課せられない勤務形態なのです。
裁量労働制とは
労働時間の計算を実労働時間ではなく、みなし時間によって行うことを認める制度。
残業時間・残業代の基準が明確なホワイト企業を選ぼう
残念ながら、日本で残業代がきちんと支払われる優良企業は多くないというのが現状。しかし、従業員のワークライフバランスや労働に対する対価をきちんと考えているホワイト企業も存在していることは確かです。 転職で絶対にホワイト企業を選びたいという人は、残業時間と時間外給与については、納得するまで確認しておきましょう。あやふやな説明の時は疑う気持ちを持ってください。説明を濁すのもブラックな会社の特徴です。
ブラック企業・ホワイト企業の見分け方③労働実態の調査等の情報
厚生労働省が、労働者を酷使したり使い捨てしたりしている「ブラック企業」の労働実態を調査したり「ブラック企業大賞」などといった情報があります。ブラック企業の情報は世の中にたくさん溢れていますので、しっかり情報をキャッチすることは大事ですね。
2015年「ブラック企業大賞」のランキングを知ろう
ブラック企業大賞企画委員会が運営するWEB投票+会場投票で決定された2015年度の「ブラック企業大賞」は下記の通りとなっています。
2015年度版「ブラック企業大賞」ランキング
• 1位 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
• 2位 暁産業株式会社
• 3位 株式会社フジオフードシステム
• 4位 株式会社エービーシー・マート
• 5位 株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
• 6位 株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)
例:2014年「ブラック企業大賞」はこんな感じ
「ブラック企業大賞」の2014年版も確認しておきましょう。2015年度版と順位が変動していることがわかりますね。
2014年版「ブラック企業大賞」ランキング
• 1位 ヤマダ電機
• 2位 東京都議会
• 3位 タマホーム
• 4位 リコー
• 5位 秋田書店
• 6位 A-1 Pictures
• 7位 たかの友梨ビューティクリニック
• 8位 大庄
• 9位 JR西日本
• 10位 ゼンショーホールディングス
• 11位 正智深谷高校&イスト
安心を勝ち取るためにブラック企業の特徴や情報をキャッチしておこう
「ブラック企業」は、身近に起こり得る事だと言えますよね?ブラック企業に勤務したことが原因である鬱病や過労死、自殺などは深刻な社会問題になっています。 他の企業を知らない若者や転職が難しい場合、泣き寝入りしてしまうケースが多いようです。本来、企業は従業員の健康や生活を支えていく使命や義務を持っています。従業員の弱みに付け込んで理不尽な労働を強いるのは、非道であり、決してあってはならないことです。 情報をしっかりキャッチして、ブラック企業の実態を把握し、おかしいと感じた時は屈せず労働者としての権利を主張していくこと重要ですよ。
ブラック企業の見極めを1人でするのは難しい
情報を集めてブラック企業を避けるのが理想ではありますが、自分一人で働いたことのない会社がブラック企業かどうかを見極めるのは、簡単な事ではありません。けれどブラック企業にだけは入りたくない、そう思っている人にオススメなのが転職エージェント。企業の実情を見ているエージェントに質問できるので、自分の気になるポイントを事前にしっかり確認することができます。とくにdodaは、20代や第二新卒といった社計人経験の少ない人をしっかりサポートしているため、すぐ辞めてしまわないよう安心して働ける企業ばかり紹介してくれます。長くしっかり働ける企業を探している、自分だけの"はたらく"を実現したいなら、ぜひ相談してみてください。
ブラック企業・ホワイト企業の見分け方④企業理念
ブラック企業とホワイト企業の差は、組織のあり方を示す企業理念にも表れています。まずは、気になる企業のホームページを確認しましょう。会社概要の他に、きちんと企業理念やコンプライアンスに関するページがあるかチェックしてみてください。
ブラック企業には企業理念がないか意味不明なものが多い
ブラック企業はロジックよりも精神論を重視する点は紹介しましたが、それは企業理念にも当てはまります。意味不明なものや勢いに任せたものまで、黒に染まった理念ばかりです。無駄に横文字を多用している企業も注意したほうがよいでしょう。
転職サイトや口コミを参考にしてブラック企業を回避
ネット上の情報がすべて真実とは限りませんが、転職サイトの企業紹介ページや、口コミサイトなどを閲覧するのもアリです。現代流の情報収集の手段として活用しましょう。コツは1つのサイトだけで完結させず、複数の情報を見比べてみることです。共通する情報が信用できるソースから浮かび上がってきた場合、信ぴょう性は一気に高まります。
ブラック企業・ホワイト企業の見分け方⑤求人の時期
新卒として就活をしている人も、転職者向けのサイトをチェックしましょう。ここで注視すべき点は、求人がいつ、どれくらい出ているかです。
ブラック企業は離職率が高く、年中求人を出している
人の出入りが激しいブラック企業は、年から年中求人を出しています。常に人手不足に悩まされているためです。一般的に求人数が増える時期は決まっているので、怪しいと思った企業はチェックしておきましょう。
求人が増える時期
一般的には3〜4月・9〜10月に求人数が増加します。
特に、3月や9月など、いわゆる半期で補充するパターンが多いのです。
夏のボーナスが出る7月ごろも場合によっては求人が増えることがあります。
ホワイト企業は誰も辞めないので求人が少ない
求人数と合わせて知っておくべきなのは、そもそもホワイト企業の求人はあまり多くないという点です。ホワイト企業は社内環境もよく、福利厚生も充実しているので、よほどのことがなければ誰も退職しようとしないからです。 新卒の定期的な補充を行っており、中途の採用がそこまで激しくない企業こそ、ホワイトと判断できる材料になります。
専門のエージェントに相談してホワイト企業を見極め
いくつかホワイト企業の見極め方法を挙げてきましたが、全部がこの方法で見極められるわけではありません。世の中では立派にホワイト企業といえるようなところでも、新卒採用を行っていない企業はいくらでもありますし、急成長中で積極的に採用を行う場合もあります。
このような条件にあてはまらないホワイト企業を見つけられるのが、求人数が多いマイナビエージェントです。転職先がブラック企業か不安になってしまう人は、ぜひ相談してみてください。
自己分析の浅さは、人事に見透かされる
就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。
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ブラック企業を公表する流れが生まれている
最近ではブラック企業の存在にメスが入りつつあります。ネットを中心としたメディアではブラック企業の事件が連日取り上げられ、それがもとで売り上げが落ちる現象も発生。 国も動き出しており、ブラック企業の存在が周知される流れができ始めているのです。
厚生労働省の「かとく」が動いている
厚生労働省に組織された「過重労働撲滅特別対策班」、通称「かとく」は、違法な長時間労働を行う企業に対して指導を始めています。 指摘後に問題を改善しなかった企業には書類送検するなど、厳しい対応を行っているのです。
とはいえ、自衛の手段を身に付けることが先決
国を挙げてブラック企業対策には乗り出したものの、完全に根絶される日はまだまだ訪れないでしょう。そもそも、ブラック企業の定義が曖昧だからです。法解釈なども絡んでくるため、一般的なブラック企業のイメージだけでは摘発することはできません。 そのため、やはり自分でブラック企業を見分け、ホワイト企業に入るためには身を守る力が必要不可欠なのです。
ブラック企業の特徴をしっかりおさえることがホワイト企業との見分け方につながる
まずは確実にブラック企業の特徴を把握し、応募を避けることです。一つの点だけでは判断出来る内容ではないため、複数のポイントから見る事が重要。とはいえ、ブラック企業側も、見破られないために様々な工夫をしています。しっかりと情報を仕入れ疑問点は徹底的になくしましょう。
それに対してホワイト企業は会社の規律がしっかりと守られ、非常に働きやすい環境が整っています。ネットなどで情報収集を細かく行い、優良企業の特徴を押さえておきましょう。 就職や転職活動の際、色々な角度から企業調査することで、企業の特徴や今後の成長性などもわかります。就職・転職の際は、慎重にホワイト・ブラック企業を見極めてくださいね。
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