2016年11月29日(火) 更新

帝人の主な事業内容と職場環境や社風に対する評判

帝人は多数のグループからなる繊維事業を行う大企業

帝人は、1918年に帝国人造絹絲という社名で設立した企業です。1962年に略称を用いた「帝人」の名前を冠するようになりました。帝人は多数のグループからなる大企業ですが、その主要な事業は繊維事業となります。アラミド繊維や高機能ポリエチレンといった繊維はブレーキ用摩擦剤やタイヤ補強剤といった物に使われていますし、炭素繊維は自動車や航空機の構造材に使用されているのです。繊維と言っても衣料品ではなく、様々な製品に使われる特殊なものを扱っているのが特徴と言えるでしょう。

一旦売上高は低下したが回復している傾向がある

帝人が2016年に公表した有価証券報告書では、過去5年間の売上高を参照することができます。その中で平成24年の売上高は854,370(単位:百万円)なのですが、翌年は745,712となっているのです。このように平成25年において一旦売上高は低下しました。しかし翌年から徐々に売上高は回復し、平成28年には790,748という数値を達成しています。業績は回復している傾向があると言えるでしょう。

帝人はナノフロントという超極細繊維を開発した

帝人は、超極細ポリエステルでできたナノファイバーを開発しました。名称をナノフロントと言い、この直径は700ナノメートルで髪の毛の7500分の1という細さになります。従来では困難だった極細繊維の安定した生産を可能にしたのです。このナノフロントを使用した製品はグローブ、靴、タオル、障子紙、日傘など多岐に渡ります。

化学物質の使用を減らすCSRの取り組みを行っている

帝人におけるCSRの一例として自然環境への取り組みを挙げることができます。帝人は繊維事業を営んでいるため様々な化学物質を用いたり、水資源やエネルギーを大量に消費したりしていますが、これを改善しようと取り組みをしているのです。例えば2010年において取扱化学物質の量は157.1万トンだったのですが、2014年には78.7万トンにまで削減することに成功しています。

帝人は給料が高いと評判だが保守的な面もある

帝人は、大企業なのでやはり給料が高いと評判です。サービス残業も存在しないため、働けば働いた分の賃金は保証されています。雰囲気はきついものではなく、余裕を持って仕事ができると言えるでしょう。また、失敗をしてもある程度の範囲であれば許されるという点は大きなメリットと言えます。ただ保守的な面もあり、基本的には過去に踏襲した方法が優先される傾向があると言えるでしょう。

秩序を重んじて仕事をこなしていく人材が求められる

帝人の求めている社員像は、会社の秩序を重んじる人材だと言えます。給料額が高く残業代金も支払う点に関しては大企業としての秩序を保っていますし、余裕をもって仕事ができることは無理な状況が少ないからだと言えるでしょう。淡々と自分の仕事を先達方の実例を元にしてこなしていく、堅実な仕事をする人材が求められているのかもしれません。

繊維事業を主に行う帝人の給料は高いと評判だが会社には保守的な一面がある

帝人の評判と詳細について見てきました。帝人は繊維業をおもな事業とする企業で、規模の大きな企業です。繊維と言っても衣料品に限らず、車や飛行機の構造体に使われるような特殊なものまで手がけています。業績は一旦落ち込みましたが段々と回復しつつあるため堅調と言えるでしょう。CSRの取り組みとしてエネルギーの削減と化学物質の使用の抑制に成功しています。秩序を崩さずに先達の仕事を参考にしつつ会社の仕事をこなせる方に向いている企業と言えるでしょう。

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