帝人における業績や最近の取り組みから見る評判

製品に使われる繊維の製造をメインとしているのが帝人

帝人は多数のグループからなる大企業ですが、その主要な事業は繊維事業となります。アラミド繊維や高機能ポリエチレンといった繊維は、ブレーキ用摩擦剤やタイヤ補強剤といった物に使われていますし、炭素繊維は自動車や航空機の構造材に使用されているのです。繊維と言っても衣料品ではなく、様々な製品に使われる特殊なものを扱っています。

帝人は業績の持ち直しに注力している

帝人が2016年に公表した有価証券報告書では、過去5年間の売上高を参照することができます。その中で平成24年の売上高は854,370（単位：百万円）なのですが、翌年は745,712となっています。このように、平成25年には一旦売上高が低下しました。しかし、翌年から徐々に売上高は回復し平成28年には790,748という数値を達成しているため、業績は持ち直しつつあると言えるでしょう。

帝人ではナノファイバーという極細繊維を開発した

帝人は超極細ポリエステルでできたナノファイバーを開発しました。名称をナノフロントと言い、この直径は700ナノメートルで髪の毛の7,500分の1という細さになります。従来では困難だった、極細繊維の安定した生産を可能にしたのです。このナノフロントを使用した製品はグローブ、靴、タオル、障子紙、日傘など多岐に渡ります。

CSRとして自然環境への取り組みが見られる

帝人におけるCSRの一例として、自然環境への取り組みを挙げることができます。帝人は繊維事業を営んでいるため、様々な化学物質を用いたり水資源やエネルギーを大量に消費しているのですが、これを改善しようと取り組みをしているのです。例えば、2010年において取扱化学物質の量は157.1万トンだったのですが、2014年には78.7万トンにまで削減することに成功しています。

給料が高く余裕を持って仕事ができるため評判が高い

帝人は大企業なので、やはり給料が高い点に評判があります。単純ですが、モチベーションに繋がる点です。サービス残業も存在しないため、働けば働いた分の賃金は保証されています。雰囲気はきついものではなく、余裕を持って仕事ができるでしょう。ただ、帝人には保守的な面もあり、基本的には過去に踏襲した方法が優先されるようです。

帝人は秩序を重んじる人材を必要としている

帝人の求めている社員像は、会社の秩序を重んじる人材だといえます。給料額が高く、残業代金も支払うという点は大企業としての秩序を保っていますし、余裕をもって仕事にあたれるということは、無理な状況が少ないのを示しているのでしょう。淡々と自分の仕事を先達方の実例を元にしてこなしていく、という堅実な仕事をする方が求められているのかもしれません。

ナノファイバーという極細繊維を開発した帝人は給料が高く余裕を持って仕事ができる点が評判

帝人における業績や最近の取り組みから見る評判について見てきました。帝人は繊維業をおもな事業とする企業で、規模も大きいです。繊維と言っても衣料品に限らず、車や飛行機の構造体に使われるような特殊なものまで手がけています。業績は一旦落ち込みましたが、段々と回復しつつあるため堅調と言えるでしょう。CSRの取り組みとして、帝人はエネルギーの削減と化学物質の使用の抑制に成功しています。秩序を崩さずに先達の仕事を参考にしつつ、会社の仕事をこなせる方に向いている企業と言えるでしょう。