2019年08月06日(火) 更新

【繊維業界の職業研究総まとめ】現状~今後の課題・企業別売上及び年収ランキングを徹底紹介

就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!

キャリアパーク編集部は、独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。繊維業界を志望している就活生の声はどういったものなのでしょう。

質問:あなたが志望している企業or業界と、志望する理由を教えてください。また、企業探しの方法と、重視する部分も教えてください。

就活生の回答

私が志望している業界は、三菱ファッション株式会社、丸紅ファッションリンク株式会社といった繊維業界です。私は、学生時代、アパレルショップでアルバイトをしておりました。いろんな服を見ていくなかで、服のコーディネートだけでなく、デザインや生地にも興味を持つようになりました。私はデザインを提案したり、生地の開発に携わり、快適に過ごせるような服や繊維を生み出したいです。企業探しの方法は、主にリクナビやマイナビを利用したり。企業説明会のイベントに参加したりしています。重視したい部分は、勤務地、内的キャリア、会社の規模などです。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

就活生がイメージする繊維業界は「東レ」「豊島」などが挙げられる

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「繊維業界というと、どの企業が思い浮かびますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。


  • 思い浮かばない

  • 豊島

  • 東レ

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「繊維業界というと、どの企業が思い浮かびますか?」

就活生の皆さんからいただいた回答からは繊維業界の企業について「特に思い浮かばない」などの意見が多く出たのですが、「東レ」や「豊島」など、いくつかの有名企業の名前が挙がりました。かつては日本の基幹産業のひとつであった製糸・繊維産業ですが、現状ではどのような企業が主流であり、今後はどのような変化を迎えるのでしょうか。

繊維業界の現状とは

繊維業界は、繊維や樹脂、フィルムなどの製造や販売をおこなう業界です。繊維業界に属する企業は、東洋紡績やユニチカ、東レ、旭化成、日清紡ホールディングス、ダイワホールディングス、日本バイリーンなどです。

繊維業界の概要

業界動向サーチが発表している、繊維業界の概要は以下の通りです。

業界規模:約2兆3,000億円
総資産額:約8兆6,000億円
労働者数:約32,000人
平均年齢:42.0歳
平均勤続年数:17年
平均年収:約500万円

企業の生き残りをかけたM&Aが相次ぐ

繊維業界の規模は、平成19年から21年は減少。平成21年から23年にかけては増加。平成24年に減少、その後は再び上昇というように、増減を繰り返しています。繊維が中国や東南アジアから安価で大量に輸入できるようになったこと、衣料品売り上げの伸び悩みにより、業界規模は縮小傾向にあります。

業界の縮小傾向から、日本の大手繊維会社によるM&Aが相次いでいます。業界第2位の帝人のブレイデン・パートナーズ買収、日清紡ホールディングスのTMDフリクション・グループ買収、旭化成のゾール・メディカル買収、さらに東レの童夢カーボンマジック買収など、業界での生き残りをかけ、M&Aが活発化しています。

業界規模の縮小→主力商品をシフトして巻き返しを図る

業界規模の縮小にともない、M&Aだけでなく、主力商品をシフトして巻き返しを図る動きも活発です。各繊維メーカーでは、衣料品繊維ではなく、航空機や自動車の内装に使用される炭素繊維やアラミド繊維など、世界的な需要や競争力のある商品を主力にする動きが見られます。さらには、繊維事業のノウハウを活かせる非繊維事業へシフトするメーカーもあります。

このように、従来の繊維事業は縮小傾向にあるため、従来の繊維事業だけでなく、今後の成長分野として期待されている炭素繊維やアラミド繊維などの新事業に注力している企業がおすすめです。

繊維業界ランキング

繊維業界の売上ランキング、平均年収ランキングも 業界動向サーチを参考にしてまとめました。業界研究、企業研究の一環として、志望する企業が業界内のどのあたりに位置するかは知っておくべきでしょう。繊維業界の売上ランキング、平均年収ランキングを比較してみると、売上ランキング上位=平均年収ランキング上位ではないということがわかります。

繊維業界の売上ランキング

繊維業界の平均年収ランキング

繊維業界の今後の動向

繊維業界の今後の動向をまとめました。志望する業界や企業の現状だけでなく、今後の動向までおさえておきましょう。縮小傾向にある繊維業界の今後の動向とは?

高機能繊維で市場拡大を目指す

国内の衣料用繊維の需要は縮小していますが、産業用の繊維の需要は増加傾向にあります。日本の繊維メーカーの高い技術力の結晶である高機能繊維は、国内外において、様々な用途で活用されています。航空機の機体などで使われている炭素繊維などは、世界市場でも強い競争力を誇っています。

衣料用繊維の需要が縮小しているとはいえ、日本には都心を中心とした大規模なファッション市場があり、糸作りから製品までの一貫した生産体制が整っているのは強みと言えるでしょう。日本の繊維技術は海外でも非常に高く評価されているため、今後はいかにグローバル戦略を展開していくかが注目されます。

生き残るにはグローバル戦略が必須

日本の繊維メーカーが生き残るには、グローバル戦略が必須です。日本の繊維業界の規模が縮小している以上、海外への新規市場開拓は避けられません。特に急成長を続ける中国市場への進出が期待されています。世界市場への積極的なビジネス展開にも注目しましょう。

繊維業界の人気企業

最後に、繊維業界の人気企業についてまとめました。繊維業界への就職を考えているなら、市場規模や売上高だけでなく、今後どのような事業展開をしていくのかまでを企業研究として行い、把握しておきましょう。

東レ

東レは、合成繊維最大の総合繊維メーカーであり、日本の合成繊維ブームを作りました。「東レシルック」を開発、日本で初めてデパートとの共同キャンペーンを実施し、日本のファッション界をけん引してきた繊維会社と言えます。

最近では炭素繊維だけでなく、紙おむつに使用される不織布の生産を拡大、さらにユニクロとの提携も話題を呼びました。東レの主な製品は炭素製品、水処理膜、衣料繊維です。

帝人

帝人の事業分野は繊維事業だけにとどまらず、これまで培ってきた科学技術や研究開発を通じて事業を拡大、さらに新規分野への進出もしています。現在の帝人の事業内容は、高機能繊維・複合材料事業、電子材料・化成品事業、ヘルスケア事業、製品事業、IT事業です。

今後は、自社製品である炭素繊維やアラミド繊維、ポリエステル繊維、フィルム、樹脂、医薬品、在宅医療機器など、幅広い事業とグローバルに展開していくことを目指しています。特に高機能素材、ヘルスケア、ITの分野での活躍が期待されています。

旭化成

旭化成の強みは技術領域の広さと高い技術力です。それらを生かし、ケミカル・生活製品、繊維、住宅、建材、電子部品、電子材料、医薬、医療の幅広い分野での事業を展開してきました。

現在の事業内容は石油化学、機能性樹脂、繊維、電子部品、電子材料、生活製品、医療機器、医薬品、建材材料、そして住宅の研究開発・製造です。今後は、環境・エネルギー、住宅、医療の3つの分野に重点を置き、さらなる事業の展開を視野に入れています。時代のニーズに合う新素材や最先端技術・領域の開発を目指しています。

倉敷紡績

倉敷紡績は天然繊維である綿の製造に120年以上前から取り組んでおり、綿を中心とした繊維事業は売り上げの5割を占めています。高機能素材への開発に重点を置き、さまざまな機能を持つオリジナル素材を開発、国内外のアパレルメーカーで使用されています。

倉敷紡績は1970年代から海外に事業を展開しており、今後は輸出や中国市場へのさらなる事業展開など、海外への展開をさらに進める方針のようです。

住江織物

創業133年の歴史を持つ住江織物は、カーペットやカーテンなどのインテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業の3つの事業の企画と製造、販売までを手がけています。近年では、住江織物もグローバル化を進めており、繊維事業以外にも太陽電池関連事業などの展開に取り組んでいます。

特に自動社内装材事業を中心として、アメリカやメキシコ、中国、タイ、インド、インドネシアに拠点を置き、海外での生産と販売体制強化に注力しています。今後のグローバル展開が期待される企業です。

東洋紡

繊維技術で培ったバイオや高分子、フィルムの技術を活用し、事業領域を拡大させたのが 東洋紡です。現在では、高機能製品メーカーへと成長しており、フィルム事業、産業マテリアル事業、ヘルスケア事業に重点を置いています。特に東洋紡のヘルスケア事業にある海水淡水化膜は、水資源が不足している国を中心とし、世界で高品質な飲料水を提供しています。このような海外展開は、今後ますます活発化するでしょう。

ユニチカ

ユニチカは機能材、繊維、高分子など、高機能資材を提供する事業をおこなっています。ユニチカの高機能資材として有名なのが「エンブレム」と「ユニビーズ」。「エンブレム」は世界初の独自技術によって製品化されており、ユニチカの高い技術力の象徴でもあります。今後は機能資材メーカーとての成長を目指し、高分子事業に重点を置いた事業拡大、グローバル戦略を推し進める方針です。

繊維業界の規模は縮小気味!どのように巻き返すのか今後の動向に注目しよう

繊維業界の規模は縮小傾向にあり、どの企業も繊維事業以外の事業を展開して巻き返しを図っています。各社とも培ってきた繊維技術を活かし、今後はさらなる事業拡大とグローバル展開に注目が集まっています。繊維業界への就職を考えるのであれば業界・企業研究を徹底し、自分はどの事業分野で活躍したいのかを明確にしておくことが合否を左右するでしょう。

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