2019年10月24日(木) 更新

アパレル産業の市場規模|就活生が企業研究に活かすために知っておきたい各企業の現状と動向

アパレル業界のイメージは”給料が安そう”!?

※上記グラフの情報はキャリアパークが独自にtwitterアンケートを用いて収集した回答をもとに作成しています。

アパレル業界のイメージについて学生の皆さんにアンケートをとったところ、「給料が安そう」と答えた方が全体の40%、「華やか!」と答えた方が21%という結果になりました。洋服が好きでアパレル業界を目指すも、情報収集の段階でイメージが下がってしまう方が多いようです。この記事ではアパレル業界の市場規模や、就職・転職する際のポイントをご説明いたします。アパレル業界を志望される方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

アパレル産業の市場規模を知る!

アパレル産業の市場規模は5兆3,750億円

業界動向サーチの調べによると、平成27~28年のアパレル産業の市場規模は5兆3,750億円という結果になっています。伸び率も約6.6%のプラスとなっており、比較的好調な状態だといえるでしょう。

アパレル業界の市場規模

業界規模:5兆3,750億円
伸び率:+6.6%
収益性:+3.7%
平均年収:505万円

売上高ランキング

次に、「日経 業界地図 2017年版」のデータをもとに、アパレル産業の売上高ランキングを見ていきましょう。1位はユニクロやジーユーを展開している、株式会社ファーストリテイリングです。次いでしまむらグループ、株式会社ワールドという結果になっています。

アパレル産業の売上高ランキング

  • 1位:ファーストリテイリング
  • 2位:しまむら
  • 3位:ワールド
  • 4位:オンワードHD
  • 5位:青山商事

企業年収ランキング1位はオンワードHDで約1,100万円

画像を見ていただくと分かるように、企業年収ランキング1位は、オンワードHDで約1,100万円です。アパレル業界では、店舗スタッフ(総合職)の給与が低めだといわれています。業務量に比べると、低く見られがちだといえるでしょう。
そんなアパレル業界では、「インセンティブ制度」を導入している企業が見受けられます。インセンティブ制度は、働いて出した売上げ分、給料が上がっていく制度です。結果を出しただけ給料が上がるので、やりがいは十分にあるでしょう。

アパレル産業の現状

EC通販の市場規模は順調に伸びている

アパレル産業の現状として、EC通販の市場規模について見てきましょう。経済産業省のデータによると、EC通販の市場規模は1兆5,297億円となっています。インターネットが普及してから、どの企業も順調にEC通販の市場規模を拡大しているのです。

婦人服の需要が低くなっている

全体的な売上こそ伸びていますが、中には売れ行きが怪しい分野もあります。それが婦人服です。婦人服をメインに展開している企業の中には、売上不振で閉店を強いられる場合もあります。若者の百貨店離れなどが、顕著に影響している状態だといえるでしょう。

RFIDタグを導入している企業が増えてきている

アパレル産業の現状としては、RFIDというタグを導入する企業が増えてきているということも挙げられます。RFIDとは、電波・電磁界で交信できるのが特徴で、レジ対応や在庫管理が非常にスムーズになるタグになっています。RFIDを導入して、お客様がレジに並ぶストレス軽減や、スタッフがしなければならない棚卸や在庫管理の負担軽減を図っている企業が、多数見受けられるのです。国内のアパレルブランドでは、シップス・ビームス・ジーユーなどがRFIDの導入例として挙げられます。

どんな企業があるのか知ることも一つの選択

就職先に迷った際は、まずはどんな業界があり、業界ごとにどんな特徴があるのか知るのも一つの手です。自分の求めている企業の特性を知ることで職業選択の幅も広げることができるでしょう。業界マップでは、就活生に人気の高い21業界200社以上の情報を一気に読むことができます。この機会に無料でダウンロードし、業界理解に役立てましょう。

アパレル産業における今後の課題

似た商品の製造・販売への課題解決

アパレル産業における、今後の課題について見ていきましょう。現在のアパレル産業では、流行を追うがゆえに、似たような商品をあちこちで製造・販売してしまっています。ブランドコンセプトと多少ズレていても、製造してしまっている企業があるのです。それぞれのブランドで、個々のコンセプトを意識した商品の製造・販売が今後の課題といえるでしょう。

異業種や同業態とのコラボ商品の開発

もう一つの課題として挙げられるのは、異業種や同業態とのコラボ商品の開発です。話題性を確保するため、コラボ商品が増えてきつつありますが、消費トレンドはモノからコトに変わってきているため、付加価値がないと売れません。単純にコラボすればいい、というわけではないのです。入念な市場調査をしてから、コラボ商品の開発を進めていくべきといえるでしょう。

就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!

最後に、アパレル関連を志望する理由について、キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:あなたが志望している企業or業界と、志望する理由を教えてください。また、企業探しの方法と、重視する部分も教えてください。

就活生の回答

私が志望している業界は、アパレル関連などの繊維商社や繊維業界です。この理由は、よく出回っている製品ではなく、こだわりの製品づくりに携わりたいと思ったからです。繊維業界は、近年衣料品の売り上げが伸び悩んでいるため縮小傾向にあると聞いています。そこで、世界的にニーズのある衣料品繊維やアラミド繊維に着目しこだわりの製品づくりをおこないたいです。企業探しは、企業説明などのイベントに参加し、そこで働いている人の話を直接聞いていました。その際に重視したことは、志望理由にもあるようにこだわりのある製品作りに趣を置いているかということです。

※上記は就活生から取得したアンケート回答を基に、編集部で独自に加筆した代表的な学生の声の一例です。

アパレル産業の市場規模は5兆3,750億円!現状と今後をしっかり把握しておこう

アパレル産業の市場規模について見てきました。アパレル産業の市場規模は5兆3,750億円であり、緩やかな増加傾向だといえます。現状としては、EC通販の市場規模が好調に伸びている一方で、婦人服の売れ行きが怪しいといえるでしょう。また、お客様がレジに並ぶストレスやスタッフの在庫管理・棚卸の負担軽減のために、RFIDタグを導入し始めているのも現状です。一方で課題もあります。現状と今後の課題を把握して、就活に活かしましょう。

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