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2020年06月24日(水) 更新

【アパレル業界の現状と課題】将来を見据えた消費者重視の施策

アパレル業界は華やかでセンスが問われる?

就活生の声

キャリアパーク会員の就活生を対象に「あなたが思うアパレル業界の魅力を教えてください。」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • ファッションが好きな場合、自分の個性が活かされると思います。
  • おしゃれができる
  • 特になし
  • 身近なものを取り扱っている点
  • センスが問われる

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年2月22日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「あなたが思うアパレル業界の魅力を教えてください。」

就活生は、アパレル業界に対して自分の個性やセンスが問われる業種だと感じていることが分かります。「おしゃれができる」などファッション自体が好きだという理由でアパレル業界を目指す人も多いのではないでしょうか。この記事では、アパレル業界を目指す人に知ってもらいたい現状と課題についてご紹介します。業界研究をしっかりとおこないましょう。

アパレル業界の現状の業績は?

アパレル業界の現状として、業界全体が近年芳しい業績を出したことで、盛り上がっている分野といえます。震災の影響や経済的問題の不安により、一時的に停滞していたアパレル業界でしたが、それらを乗り越えた結果といえるでしょう。また、平成24年アベノミクスも影響し、消費者の購買における視点が変化したのも原因の1つになっています。

売り上げの差が激しいのが現状

現在のアパレル業界の売り上げを確認すると、上位との差が激しくついています。現在のアパレル業界は、売り上げに影響を及ぼす要因が多く存在し、流行に大きく左右されやすいといえます。その年によって流行がまったく異なる場合があり、臨機応変に対応する必要がある業界ですので、企業の企画や活動内容が売り上げを大きく変化させることになります。

小売業界について理解を深めよう

アパレル業界に就職する場合は、小売業界の仕組みを理解しておくといいでしょう。小売業界には百貨店をはじめとしてコンビニエンスストア、ホームセンターなどがありますが、それぞれの課題や今後の動向を把握することで、履歴書や面接の対策に繋がります。そこで活用したいのが「小売業界大研究Book」です。

念入りな業界・企業研究は就活にとって欠かせません。無料でダウンロードできるので、小売業界に就職するかは分からないけど、気になっているという就活生にもおすすめです。

アパレル業界で好調な企業は?

現状、好調なアパレル業界ですが、その中でも特に結果を出している企業を知りましょう。業績上位の企業を知ることで、アパレル業界の現状や、今後活かせる成功メソッドが明確にしやすくなります。上位企業の強みや施策を掘り下げてみましょう。

圧倒的な売り上げを誇る「ファーストリテイリング」

「ジーユー」や「ユニクロ」でおなじみのファーストリテイリングは、業界で圧倒的な売り上げを見せています。ファーストリテイリングの昨年売り上げは約1兆1,400億円となっており、業界2位「しまむら」の倍以上の結果となっています。また、10期連続の売り上げ増加を達成し、国内だけでなく、海外でも順調に店舗を伸ばしています。まさに今、絶好調といえる企業です。

業界2位「しまむら」も順調

全国各地で「ファッションセンターしまむら」を経営している「しまむら」も順調な企業の1つです。しまむら以外にも靴販売店の「アベイル」や、ベビー用品の専門店「バースデイ」などを経営しています。売り上げは平成26年度で約5,000億円で、1,000以上の店舗を所持しています。

上位企業が現状行っている施策とは?

企業がどのように消費者の需要に答えているかも重要です。アパレル業界の現状として、消費者の購買原理について考えることは非常に有用といえます。消費者がどのような考えをもって「おしゃれ」をするかを知れば、世相の流行を抑えることができ、施策が立てやすくなります。

ファストファッションの強さ

近年、ファッションに対する趣向が、大きく変化を遂げようとしています。その原因として「ファストファッション」が頭角を現してきたことが挙げられるでしょう。流行りの服を低価格で販売する「ファストファッション」の登場が、アパレル業界の均衡を崩すという現象を引き起こしているのです。
若い層は、お金を稼ぐ手段が少ないことから、ブランド物を買えるような資金がりません。またファッションにおいて、「どう見られているか」という客観的な思考を重要視します。つまり、「安く買えてダサく見られない服」を求めているのです。「ファーストリテイリング」や「しまむら」は、その条件をクリアし、「ファストファッション」で若い層を上手に味方につけているといえます。

幅広い年齢層をカバーしている

また、ファストファッションの強さは他にもあります。それは、服自体がシンプルなデザインである場合が多いため、幅広い年代の顧客に販売することが可能だという点です。実際にユニクロやファッションセンターしまむらは、10代の学生から高齢者まで、幅広い年齢の顧客が利用しています。幅広い層のカバーが、アパレル業界で上位を占める理由となっているのです。

アパレル業界の現状に合わせた施策

「ファーストリテイリング」「しまむら」が上位を占める理由はわかりました。では、どうしたら上位陣に対抗できるのでしょうか。上位企業はファストファッションとはいえ、商品の質も良く、付入る隙がなかなかありません。対抗するには、アパレル業界の現状を踏まえ、上位企業が力を入れていない点で勝負をすると良いでしょう。

消費者のことを考えたホスピタリティを強化する

上位企業がおこなっていない施策として、接客サービスがあります。「ファーストリテイリング」や「しまむら」は基本的に、自由に商品をみてもらう方式を取っており、他の店舗が行っているような接客は取り入れていません。つまりは「ホスピタリティ」を強めることで、上記企業にない特徴を出すことができます。

衣服の組み合わせの提案

具体的に「ホスピタリティ」を強めるにはどうしたらよいでしょうか。接客において発揮される価値はいくつかありますが、特に接客無しで手に入りにくい価値は「組み合わせの提案」です。ファッションの良し悪しに迷いがちな消費者にはありがたい価値で、店員が顧客に合わせたファッションを提案するというコミュニケーションです。組み合わせの提案は、顧客との信頼を築く要素にもなり、リピーターを作る役割も持っています。

ライフスタイルに合わせた提案もできる

顧客との関係を強めるという意味では、顧客のライフスタイルに合わせた衣服の提案も効果的といえます。顧客の人となりや、生活に触れることでさらに関係を深めることで、商品の価値を勧めやすくなります。また、これらの価値はファストファッションにないものであり、ブランド固有の色を引き出す意味でも有用な手段です。

アパレル業界の課題・問題点とは?

現状、上り調子のアパレル業界ですが、課題・問題点は多々あります。アパレル業界は、他の職業に比べ、特殊な業種です。業界に限られたものも存在します。どのような課題・問題点があるのでしょうか。画像にまとめてみました。

企業内では人員不足が目立つ

アパレル業界で特に問題視されているのが、企業の人員不足です。アパレル業界の店員は基本的に総合職での雇用が多く、また年齢層が低めなのが特徴です。接客の他、品出しなどの肉体労働も多くなっているため、耐えきれず辞めてしまう人も数多くいます。また、一店舗のスタッフが少ない職場では、閉鎖的な環境になるため、人間関係が辛くて辞めてしまう人もいるのです。

新人を教育できる人材が乏しい

若い人が、「服が好きだから」という理由でアパレル業界に足を踏み入れるケースは多くみられます。しかし、最初はそのモチベーションで続けていけますが、年を重ねるごとに、雇用条件や、体力的な面が厳しくなり、職を離れる傾向があります。つまり、ノウハウを持った人材が残りにくい傾向にあるのです。そのため、新人の教育が不十分なまま重要な役職に就くことも多く、悪循環になりつつあります。

アパレル業界の将来性は?

アパレル業界は、低迷を抜け、現状として全体的に活気あふれる分野です。今後問題になりつつある雇用形態も、業界が活発になることで解決していく見込みです。また、ハイブランドを扱う企業なら、高年齢のベテラン社員も見受けられます。やる気次第ではマーケティングや総務など、企業を動かしていく立場でのキャリアも積めるでしょう。

外資系のアパレルという選択肢も視野に

長期的に働くという点で考えるなら、外資系のアパレル企業で働くといいでしょう。国内のアパレル企業より待遇が良い他、実力重視な部分があるため、出世のチャンスが平等にあるのも特徴です。世界での活躍を考えている人にはおすすめの選択肢といえます。

アパレル業界の現状は好調!課題・問題点を知って上記企業に負けない施策を

アパレル業界は、現状として市場・業績ともに好調です。今後、上位企業に負けない施策を取り、消費者の需要を視野に入れた対策を講じていくと良いでしょう。また、アパレル業界の課題・問題点を知って将来を見据えた選択ができるようにしていきましょう。

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