2019年05月27日(月) 更新
面接の受付マナー|就活生が知っておきたい注意点も紹介
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
就活での面接や選考は受付から始まっている
面接の選考は受付のときから、すでに始まっていると考えてください。受付と聞くと、自分が人事と交わした約束の内容を伝え、部屋まで案内してくれるイメージが強いかもしれません。
しかし、受付対応をしてくれる人も企業に所属する従業員です。しっかりとマナーを守り、ビジネスの場であるという意識を持って受付をしなければ、企業に失礼を与えかねないという自覚を持つようにしましょう。
就活生が知っておきたい受付マナー
就活生が知っておきたい、面接の受付マナーについて解説します。面接ではハキハキと話し、表情もにこやかなのに、受付では採用担当者ではないからと、ぶっきらぼうな対応をする就活生は少なくありません。
①受付は5~10分前におこなう
面接の受付時間は何分前が適切かというのは、必ずしも決まっているわけではありません。しかし、一般的に「早すぎる時間に行かない」というのは、最低限のマナーです。
面接の30分以上前に訪問するのは、企業側の準備が終わっていない可能性が高くマナー違反となるでしょう。
就活において面接を受ける場合の受付時間は、予定時刻の5~10分前がベストです。そのぐらいの時間ならば採用担当者も面接の準備を終えて、就活生を待っているからです。
忙しい企業などでは、就活生が来てから面接を始めるところも珍しくありません。早く行き過ぎると緊張したまま、時間を潰さなければならなくなるため、心の準備もできる5~10分前が、面接の際のベストな受付時間なのです。
②防寒具は企業に入る前に取る
防寒具は企業に入る前に全て取りましょう。冬場は寒さが厳しく、マフラーや手袋などの防寒具が必須です。
しかし、防寒具を装着したまま企業のビルに入ってしまうのはマナー違反となります。受付後に防寒具を外したり、面接の待機部屋に入ってからコートを脱いだりということはしません。企業のビルに入る前には防寒具は必ず取り外し、コートは脱いで折り畳み、腕に掛けてビルに入るようにしましょう。
待機部屋に案内された後や面接部屋に入室した際は、コートは腕に掛けたままではなく、さらに折り畳みカバンの上に置くようにしましょう。コートをカバンの上に置くことはマナー違反ではないので、床に置いたり、持ったまま面接を受けたりしないようにしてください。このような状況を想定して、床に置いても倒れないカバンを用意しておきましょう。
③身だしなみは企業に入る前に整える
面接の受付に行く前には、「髪型は問題ないか」「スーツが乱れていたり、シャツが出ていたりしないか」「ネクタイは曲がっていないか」など、身だしなみを再度チェックしておきましょう。
会社に入ってからは面接あるため、余裕を持って身だしなみをチェックすることが出来ません。第一印象を悪くしないためにも、しっかりとチェックをしておいてください。
また、それに付随して必要書類を忘れていないかなどの確認もしておきましょう。ロビーであたふた調べていると、何かあったのではないかと、社員に心配される可能性もあります。また、トイレや電話などの用事も済ませておきましょう。こちらも、社内でバタバタと準備するものではありません。やるべきことは受付前に済ませておいてください。そうして準備万端の状態で、面接の受付をしましょう。
④携帯の電源は切るかマナーモードにしておく
受付の前には、携帯電話やスマホの電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。もし受付や面接中に着信音が鳴り響けば、マナー違反です。
マナーモードを選択する場合バイブレーションだと音が響きますので、バイブレーションも切っているか、一緒に確認しておきましょう。
⑤会話や返事をする際にはハキハキと笑顔で話す
4つ目の受付時の注意点は、返事や表情についてです。面接に限らず受付でも、返事が聞こえなかったり表情が暗かったりすると、あなた自身の印象は悪くなります。
受付の人と話す際も、ハキハキと聞き取りやすい音量で返事をし、笑顔を心がけてください。そうすることで、明るく爽やかな印象を与えられるでしょう。
受付の注意点
さて、受付時の注意点にも触れていきます。受付はただ面接の約束を伝えればいいだけのものではありません。これまで解説したように、受付もビジネスマナーを守らなければならず、選考の一部です。
特に、就活を初めたばかりの人は、受付をすること自体、とても緊張するものかもしれません。ですが注意すべき点を守り、冷静に対応していくよう心掛ければ、受付をスムーズに乗り越えることができます。そのためにも、これからご紹介する注意点を守り、選考通過を目指しましょう。
人がいない場合は何もせずに待つのではなく内線電話をかける
受付に人がいない場合には、内線電話をかけましょう。その場で誰かが現れるまで待っていると、約束の時間を過ぎてしまう可能性があるでしょう。また、誰もいないからといって勝手に中まで入っていくのはマナー違反なので、注意してください。
ビルを所有する大きな会社は、受付に常駐する人がいるケースが多いですが、人は常駐しておらず内線用の電話を置いている会社もあります。もし受付が無人の場合は、内線電話を探してみてください。
受付の人以外でも社内で会う人には挨拶をする
会社内では、社員同士がすれ違うと会釈や挨拶をします。目上の人だけに挨拶をするのではなく、社員同士が挨拶することは気持ちよく業務をするためでもあり、コミュニケーションのひとつです。
すれ違ったのに「お疲れ様です」を言わない人や、退社時に「お先に失礼します」を言わないで帰ってしまうと、コミュニケーション能力が低く、人付き合いの悪い人だと思われてしまいます。会社内では社員同士の挨拶が頻繁に交わされることは普通です。自分は面接を受けに来ただけの応募者だという認識でいると、社員とすれ違ってもうっかり挨拶をし忘れてしまう可能性が高いです。
面接の評価基準がわかる実際の評価シートを公開
受付が評価基準に入るのは間違いないでしょうが、更に詳細な評価基準というのはわからない人が多いでしょう。そこで今回、実際に企業人事が使用している面接の評価シートを特別に公開します。これを見れば、面接に行くとき、面接中に何を気をつけるべきなのか、面接官は学生のどこを見ているのかが明らかになります。
就活の面接では5~10分前に受付に行くのがベスト
ここでは、就活の面接における受付のマナーや注意点を紹介しました。就活の面接において受付をおこなうのは、予定時刻の5~10分前がベストです。早く行き過ぎると企業側の準備が整っておらず迷惑となるため、注意しておきましょう。
受付では、用件と採用担当者・自分の名前を伝えてください。人が見当たらない場合は、内線電話を探しましょう。また、携帯電話やスマホの電源は、切っておくかマナーモードにしてください。就活では、家に帰りつくまでが面接です。油断をせずに、気を引き締めて臨んでください。
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