2020年06月29日(月) 更新

【集団面接の入室マナー】事前にできるチェック項目つき

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

面接は入室時に第一印象が決まる

企業にもよりますが、面接の時間は、一般的に1時間程度の場合が多いです。この時間は、集団面接でも同様です。集団面接では、1人辺りに割り当てられる時間も短くなります。その短い時間の中で、入室時の第一印象が持つ意味は大きいです。人間にとって、最初に出会った時の情報は、その後に積み重ねていく情報を上回る意味を持つことを知っておきましょう。
第一印象の印象が大きくなるという意味でも、集団面接での入室マナーには注意が必要です。入室時にマイナスな印象を持たれないように注意をしなければなりません。しっかりと入室時マナーの要注意ポイントを押さえておきましょう。

集団面接では一度決まった印象が消せない

当たり前のことですが、集団面接では、複数人で一度に面接会場に入室することになります。面接官から見れば、入室時から就活生のことを比較することになります。この時から面接官の評価は始まると考えましょう。集団面接では、個人に使える時間が限られています。限られた時間の中で、合否を決定しなければいけないので、第一印象といったことも、個人の特徴を捉える意味で大事な要素になるのです。
限られた時間で、なおかつ少ない情報で合否を判断するので、面接官も最初の印象を消すことが難しいです。面接中の評価も、最初の印象を基にして、発言の真意をくみ取ろうと考えます。さらに、一緒に面接を受けている就活生がいる以上、何らかの比較をしてしまいます。比較した結果で、合否が決まるとは考えづらいですが、評価に影響がある可能性もあります。

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web面接においても、通常の面接と押さえるべきポイントは同じです。
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第一印象は選考過程で重要な要素

第一印象だけでは、企業の面接官もすぐに評価をしようがないと考えているかもしれません。確かに、いくら第一印象が素晴らしくても、そのまま面接で即合格を勝ち取れることはないでしょう。しかし、第一印象があまりにもひどい場合、印象が悪くなってしまい、面接を通してその評価を好転させることが出来なくなる可能性は往々にして考えられます。
さらに、面接官は、年間で見てもかなりの学生と会っています。そのため、面接での入室時の態度を一目見るだけで、自分が出会ったことのある過去の学生からどういった人物であるのかパターンに当てはめようとしています。
面接官は、集団面接という時間が限られている中で評価を行う必要があります。そういった意味でも、あらゆる情報を判断材料にしていると考えましょう。もちろん、あらゆる情報の中には、入室時のマナーも含まれます。この入室時のマナーが悪いと、面接中にもイメージが残ります。

面接官が集団面接の入室で確認している点

基本的なマナーができているか

基本的なマナーは、就職活動において出来て当たり前のことです。そのため、集団面接の入室時にも、当然のごとくチェックされます。入室時の基本的なマナーは、面接に備えて準備をする気があれば、誰にでも出来ることです。当たり前のことが出来ていないということは、就職活動のやる気がないと面接官に評価されても文句を言えません。
もちろん、集団面接という状況なこともあり、多少のイレギュラーが起こりえます。そのため、普段のマナーと変わることもあります。しかし、マナーを守る意思をしっかりと持ち、それを面接官に示すことに何よりの意味があります。
マナーとは、相手に対する敬意を示すための作法です。何となくマナーを守る方が評価されるからという理由ではなく、面接官に対する敬意としてマナーを実行しましょう。

清潔感はあるか

就職活動の集団面接では、清潔感の有無も第一印象を左右する要素です。スーツで面接に臨む時は、しっかりと身体のサイズに合ったものを選び、正しく着用することで清潔感にも繋がります。また、最近では、私服で面接を行う企業も一定数存在します。私服を指定された時は、しっかりとビジネスカジュアルを意識した洋服選びをしましょう。ビジネスカジュアルの範疇を押さえた私服であれば、清潔感を損なうことはありません。また、スーツでもビジネスカジュアルでも、衣服にしわや汚れがないように気を配りましょう。こういった簡単な気配りだけで、清潔感を維持できます。
また、首から上も面接官に与える清潔感に影響があります。まず、髪型に気を付けましょう。完璧にビシッと整える必要はなくても、ある程度の常識の範囲で気を使いましょう。髪型で注意することは、常識をわきまえ、相手に不快感を与えないような髪型を目指すことです。また、顔色も清潔感を左右します。あまりにも顔色が悪かったりすると、清潔感を損ないます。面接の前日は、しっかりと睡眠を取り、体調を整えておきましょう。

他就活生と比べて優っている・劣っている部分はあるか

集団面接ではあっても、一緒に面接を受ける就活生同士で合格数の枠が決まっているわけではありません。そのため、しっかりとした面接での受け答えが出来ていれば、全員合格の可能性もあります。
しかし、面接官も人間です。そのため、評価に関係ない部分で就活生同士を比較してしまいます。そのため、第一印象で優れている部分や劣っている部分があると目に止まりやすくなります。そして、優劣が付きやすいのが、主に基本的なマナーや清潔感です。この2点は、どれだけ面接に対して、気を使っているかどうかの差になるので、面接官にとってもわかりやすく目に止まります。
マナーや清潔感に気を配れている就活生は、面接でもしっかりとした態度で受け答えが期待できるので、いい意味で注目されやすくなります。反対に、基本的なマナーが出来ていなかったり、清潔感に配慮が行き届いていない就活生は、面接中も期待できないと思われてしまいます。

他の就活生と比較されやすいマナーを押さえておこう

集団面接では、他の就活生と同時に評価されるため、少しでもいい印象を与えることが大切です。好印象を与えるために外せないのが、身だしなみです。清潔感のある身だしなみに整えるためにも、就活マナーマニュアルを事前に確認してチェックしておきましょう。

マナーを守った正しい身だしなみの知識があれば、面接官に好印象を与えられます。他の就活生より一歩抜きんでるためにも、身だしなみや面接でのマナーをおさえておきましょう。無料でダウンロードできるので、早い段階でGETしておくのがおすすめです。

集団面接前にチェックすべき項目

身なりに気を使っているか

面接中の受け答えは、上手く出来なていない状態から、気持ちを切り替えてもすぐに改善出来るものではありません。しかし、身なりに関しては、気を付けようと決めた時からすぐに改善出来るものです。
身なりの1つとして、服装があります。スーツを正しく着こなすことが出来ているか、もう一度確認しましょう。また、就職活動まで、スーツを着ることに慣れていない人もいるかもいしれません。その時は、スーツを購入するときに、店員さんに正しい着こなしを教えてもらいましょう。髪型に関しても、身なりの一部です。就職活動を行う前に相応しい髪型にしておきましょう。もし、就職活動に相応しい髪型が分からない場合も、美容院で美容師さんに就職活動を始めることを伝えて、それに合った髪型をお願いしましょう。
女性であれば、メイクにも就職活動に適したものへと気を使いましょう。就職活動に適したメイクが存在しており、そういった情報は簡単に入手することが出来ます。また、就職活動向けのメイクが分からないのであれば、メイクのプロに教えてもらいましょう。
身だしなみは、すぐに改善出来ます。また、面接で質問されることと違い、ある程度正解があります。身だしなみの正解が分からないとしても、それに合ったプロに頼めば、正解を教えてもらうことが出来ます。教えてもらえることは、無理せずに素直に教えてもらいましょう。

持ち物は綺麗か

服装や髪形といった身なりに関して気を配ることが出来た後には、持ち物に注意しましょう。服装や髪形などの身なりは、色々な所でマナーの1つとして語られていますが、持ち物にまで言及されていないことが多いです。
就職活動で扱う靴やカバンは毎日頻繁に使用するものではありません。そのため、一度使用した後に時間が経ってしまうこともあります。そういった時に、時間のせいで汚れていたり、壊れたままにしていなかった忘れずに確認しなければなりません。また、コートのような季節が限定されるアイテムも着る前に、クリーニングなどに出しておきましょう。
服装や髪形は、ほとんどの就活生が気を配ります。だからこそ、他の就活生と比較する意味でも、持ち物に目を向ける面接官がいてもおかしくはありません。どのような点が注目されるか分からないので、面接前には持ち物のメンテナンスを忘れないようにしましょう。

入室マナーを確認したか

集団面接では、一緒に面接を受ける就活生と同じタイミングで面接会場に入室することになります。普段の面接と少し違うことを行うからこそ、もう一度入室マナーの基本を確認しておきましょう。また、複数人で入室することを想定する意味でも、第三者を交えて入室の練習をしておくといいシミュレーションになり、安心出来てさらに良いでしょう。
入室マナーは知っていれば誰にでも実行出来ることです。だからこそ、入室時の第一印象を悪いものにしないためにも、確認のし過ぎということはありません。集団面接で慣れていないということも、事前に対策をしておくことで防ぐことがトラブルです。複数人での入室は慣れていないことなので、面接官も寛大な見方をしてくれるかもしれませんが、対策事態を出来ない訳ではありません。一度でもいいので、練習しておくことで、面接当日の不安が減ります。少しでも面接本番で緊張しないためにも入室マナーの練習をしておきましょう。

集団面接のマナー:入室編

先頭の人は3回ノックして入室

入室時のマナーを守るのは、社会人としての基本です。入室の仕方は、自分が何番目に入室するのかでも変わってきますので、注意しましょう。まずは、先頭の場合です。先頭の人は、ドアを軽くノックします。ノックの回数は3回がベターです。そして面接官から合図があるまで待ち、入室します。入室すると椅子が並んでいるので、奥から詰めましょう。席についたからといって、勝手に座るのはNGです。面接官からの合図を待ちましょう。

2番目以降はドアノブを受け取り入室する

つぎに、2番目以降の入室のしかたです。2番目以降は、ドアが開いているのでノックをする必要はありません。前の人からドアノブを受け取り、入室します。ドアノブを手放す際は、つぎの人が受け取るのをきちんと確認しましょう。そして最後の人は、ドアを静かに閉め入室します。

挨拶した後に一礼をする

入室の際は、挨拶の仕方にも気をつけないといけません。何番目に入室しても「失礼します」と一言挨拶をする必要があるのです。このとき、挨拶と一礼を同時にすると声がこもってしまうので、良い印象を与えられません。面接官の目を見て挨拶をした後に、一礼をするのです。

面接官の合図で椅子に座る

面接に招かれている立場である就活生は、面接官の許可なく椅子に座るのはマナー違反に当たります。面接官から椅子に座るようにと合図があるまでは、椅子のそばで立ったまま待ちましょう。また、座る時は、「失礼します」と一言を忘れないようにしましょう。
面接官の合図の前に、うっかり椅子に座ってしまうかもしれないと心配する人もいるかもしれません。しかし、この心配は杞憂であると言えます。椅子に座るタイミングは、基本的に面接官が決めるものだからです。就活生が椅子付近で待っていれば、面接官から必ず椅子に座るように合図をしてくれます。そのため、入室したら椅子のそばで立ったまま待つものとだけ認識しておけば、うっかり座ることはありません。とにかく、入室後は、座らずに待っているものと捉えておきましょう。そして、合図が合った後に、「失礼します」と述べて着席することだけ考えておきましょう。

集団面接の退出マナーも知っておくべき

入室時は第一印象に残りやすいため、入念に気を付けることが出来ます。しかし、退出時は面接の緊張から解放されて、油断しやすいです。いくら入室時や面接中のマナーが良かったとしても、退出時のマナーが悪いと、面接官の頭に最後の退出時の印象が残ってしまう危険性があります。
立つ鳥跡を濁さずという諺がありますが、これに習って退出時のマナーもしっかりと頭に入れておきましょう。退出時に面接官を不快にさせてしまっては、それまでの努力が水の泡になってしまいます。

椅子の横に立ち挨拶

退出する際のマナーをご紹介します。面接官から面接終了が告げられたら、速やかに立ち上がり、ドアに近い方の椅子の横へ移動します。そして「ありがとうございました」と、深くお辞儀をするのです。このときも、挨拶と一礼が被らないように注意しましょう。こういった何気ない動作も、面接官は見ているのです。

ドアに近い人から退室

集団面接が終了した際の退室の順番は「ドアに一番近い人から」と覚えておきましょう。その後は、席の順番通りに続いて退室します。荷物を持ってドアに向かい、「失礼します」とお礼を言ってから退室しましょう。 最後に退室する人は、静かにドアを閉めることを忘れないように、注意してください。

面接前後や荷物を置く際のマナーにも気を配る

清潔感・明るさ・礼儀正しい態度が面接で好印象

集団面接での服装は、スーツであっても普段着指定の場合であっても、「清潔感」を持たせるのがマナーです。そして【明るくハキハキとした声】【口角を上げた明るい表情】【礼儀他正しい態度】を心掛けるのが、面接の通過率を上げるためのコツとなります。 入退室において挨拶をする際に、面接官の目を見ながら自然な笑顔を作ることができると、印象は大幅に良くなり集団面接の成功につながるでしょう。

カバンは椅子の足と並行に置く

入室してそれぞれの座席に向かい、入ってきた扉に近い側の椅子の横に立ち、それから面接官の合図があってから着席するのが一般的な流れです。しかし、手にはカバンがあり、どの位置に置くのが正解なのか知らない人もいるでしょう。 カバンは自分が立っていた位置に置けば、他の就活生とかぶることはありません。面接官は正面にいますので、カバンは椅子の脚と平行になるように置いてください。斜めに乱雑に置かれると、印象はあまり良くないでしょう。

コートはたたんでカバンの上に置く

寒い冬場は、面接にコートを着ていく就活生が多いでしょう。そこで気になるのが、コートの扱い方です。コートは、面接会場に入る前に脱いでおく必要があります。そして、面接会場に入り、カバンを置いた上にコートを置きましょう。このとき、乱雑に置いては印象が悪くなるので、しっかりたたんで置きましょう。

入室前と退室後にも気をつける

集団面接で気をつけるのは、面接中だけではありません。入室前や入室後などの過ごし方にも、注意が必要なのです。入室前の控室や退出後の廊下などで騒いだり、大声で話したりしていると、評価が下がる可能性があります。面接中だけでなく、それぞれの場所で発言・行動も見られているので、注意しましょう。

集団面接の入室マナーで第一印象アップ!事前チェック項目を活用しよう

とくに、入室のマナーは、最初に見られるものなので、評価につながる可能性があります。第一印象をよくするためにも、きちんとしたマナーを覚えておきましょう。集団面接は個人面接と違い1人で受けるわけではありません。周りに合わせた立ち振る舞いを、心がけましょう。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

最初の数秒を大事にする

最初の数秒で相手に与えるイメージというのは、かなり重要です。そこで、失礼がないように、また、はきはきとした態度でいることは最低限守りたいことです。小さなミスだとしても、もったいないところです。

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