2020年07月31日(金) 更新
【初任給と基本給の違いとは】就活生が間違えやすい給与の大穴|それぞれの意味と考え方をご紹介
目次
初任給を重視する就活生は多い!
キャリアパーク会員の就活生を対象に「企業を選ぶ際に「初任給」は重視しますか?また、いくら以上であれば納得しますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 20以上
- 特に。18万くらい
- 23万程度であれば納得する。
- 20万
- ある程度は重視する。21万以上。
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「企業を選ぶ際に「初任給」は重視しますか?また、いくら以上であれば納得しますか?」
就活生の多くは、自分が納得する初任給の金額のラインを持っていることが分かりました。
「23万程度であれば納得する」「ある程度は重視する。21万以上」など、全体的に20万以上を初任給で求めているようです。しかし、中には初任給と基本給を間違えている就活生もいます。
そこで本ページでは、初任給と基本給の違いについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
基本給と初任給との違いとは?
就活生や新社会人の中には、基本給と初任給の違いが分からない人も多いのではないでしょうか?基本給と初任給は似ている名前なだけに、違いが分からなくて悩む方も少なくありません。
基本給と初任給の違いが実際にどのようなものなのかを、見ていきましょう。
基本給は「給与の基本」
基本給とはどういったものでしょう。給与には、残業手当・通勤手当・役職手当といったような手当てがあります。そういった手当などを除いた、基本となる賃金が基本給ということになります。簡単にいいますと、最低限貰える給与が基本給なのです。通常、会社で定められた基本給表に基づいて、職種や勤続年数、年齢、技能などを加味した上で決定されます。
初任給は各種手当を含んだ給与
基本給=初任給ではないということです。基本給と初任給は、別物だと考えておきましょう。なぜならば、この初任給というのは、基本給+各種手当で支給されるもののことを言いますので、基本給とは違います。
わかりやすく言うと、
「基本給15万円」+「住宅手当3万円」+「交通費1万円」=19万円支給
初任給は、上記のように各種手当を含んだ給与になります。
自己分析の浅さは、人事に見透かされる
就活で内定を勝ち取るには、自己分析による自己理解が必須です。自己分析を疎かにしていると、説得力のある回答ができません。
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My analyticsを使えば、質問に答えるだけであなたの強み・弱み・適職を見える化できます。
ぜひ活用して、就活を有利に進めましょう。
初任給の内訳=基本給+諸手当(住宅手当)
企業の募集要項を見てください。「初任給」や「基本給」という言葉が見つかると思います。初任給と基本給とは、どういう関係にあるのか見ていきましょう。まず、原則として、基本給は初任給に含まれます。初任給には、基本給以外に、住宅手当や通勤手当などの諸々の手当が含まれます。
「初任給の内訳=基本給+諸手当」というイメージで理解しましょう。
基本給が増えても住宅手当は増えない
ひとつの会社で働いていくうちに、給料はあがっていきます。ここであがっているのは、基本給です。諸手当は、原則として変わりません。一部の会社では、役職がつくと「役職手当」という名目で、手当が増えるところもあります。
しかし、住宅手当や通勤手当といったものは一切増えません。住んでいる住居や住んでいる地域に応じて、会社が一律で従業員に付与しています。ですので、引っ越したりしないかぎり、これらの手当はかわりません。
あなたの基本給はいくら?
これから伸びていくのが基本給だとすれば、その基本給がいくらで、伸びしろがどれくらいあるのか知りたくなりますよね!
しかし残念なのが、企業によっては募集要項で基本給を明らかにしていないケースも少なくありません。初任給についての記載の仕方は、企業間で統一されていないのでバラバラなのです。
手当などの内訳を一切明記していない企業もある
ですので、「初任給23万円(基本給20万円、住宅手当3万円)」というように初任給の内訳を明示してくれている企業もあれば、「初任給23万円(住宅手当を含む)」というように、内訳を明らかにしていない企業もあります。
それどころか、「初任給23万円」とだけ書かれていて、手当については書かれていない企業もあります。このように、初任給に手当が含まれることを明示していない企業に対して、リクルートは指導を明示するように指導しているようです。
就活の軸を定めておこう
働くということに考える場合、就活の軸を定めておくといいでしょう。就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえます。しかし、就活の軸を定めることは難しいです。
そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。このマニュアルでは、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、働くことや就活に迷いがある就活生はぜひ手に入れてみてください。
じゃあ、初任給は高い方がいい?
高い初任給は、一見すると確かに魅力的です。初任給が高ければ、年収も高く、昇進したときにもらえる給料ももっと高くなる、と思ってしまいます。
ただ、初任給が高いからといってすぐに喜んではいけません。
初任給が高いからといって基本給が上がるわけではない
初任給が高いのは、基本給が高いからでしょうか?それとも、住宅手当などの諸手当が高いからでしょうか?基本給は、そのあとどれくらい伸びるのでしょうか?初任給が高くても、長年勤めても基本給があまり上がらないという企業もあります。
逆に、初任給が低くても、その後の伸びしろが大きく、働けば働くほど給料が高くなっていく企業もあります。いくつかの企業では、何歳のときにいくらの給料がもらえるのかモデルケースを明示しているところもあります。が、そのような企業は少数です。OB・OG訪問など実際にその企業で働いている従業員と話すチャンスがあれば、これらの点について尋ねてみてもよいでしょう。
初任給は住宅手当などの手当が含まれる!基本給との違いは内訳
今回は、住宅手当や通勤手当など初任給のカラクリについて紹介してきました。最後のおさらいとして、確認しておきましょう。
▽初任給は、基本給に加えて、住宅手当や通勤手当などの諸手当が含まれている
▽初任給のうちいくらが基本給で、いくらが手当なのか、明示している企業もあればしていない企業もある
▽勤続して上がるのは基本給だが、基本給は高ければよいとはかぎらない
社会人として、こういった給与面のことも事前にしっかりと理解を深めておくと、企業選びなどでも役に立つ情報となりますので、是非この機会におさえておきましょう。
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