A.T.カーニーのインターンシップ研究～選考を突破するためのES及び面接対策をご紹介します～

インターンシップの選考対策①：企業研究

A.T.カーニーの強みは「3000名以上ものグローバルネットワーク」

A.T.カーニーの歴史は1920年代から始まりました。マッキンゼーから独立したアンドリュー･トーマスがシカゴに創立した経営コンサルティングファームであり、高度な専門性、成果の実現、顧客企業との協力を最大の武器としています。現在では全世界に3000名以上ものグローバルネットワークを擁して、活躍しています。

1972年に日本法人を開設して高品質のサービスを提供

様々な主要産業分野の会社や各国の大手企業を相手に顧客とし、オペレーションや戦略、さらにITなど全ての面で一環とした高品質のサービスを提供しています。日本においては1972年に日本法人が開設されており、金融や通信、自動車や小売をはじめとして幅広い分野においてコンサルティングを行っています。

A.T.カーニーの経営状態は？

A.T.カーニーは外資系コンサルとして、日本市場ではBCG、マッキンゼーに次ぐ3番手の地位につけている有力ファームとなります。そのため、国内でも大きなプロジェクトに関わることも多く、大きな利益をあげています。
その顧客は民間企業だけでなく、各国の政府も対象としています。プエルトリコの2020年国家ビジョンを策定、さらに上海発展経済地区の海外投資促進策の立案とアクションプランの策定も行っているなど、まさに世界規模の事業内容と言えます。営業利益も10億米ドルを突破しており、今後のますますの発展が望まれるでしょう。

今後の課題は？

今後の課題として一番主立っているのは、世界各地でのシェア拡大といえるでしょう。新興国の政府や企業に対してのコンサルティング支援を通し、未開拓市場を獲得することが必要とされています。
また、BCGやマッキンゼーといった競合他社のシェアも、積極的に”奪っていく”必要があるでしょう。経営コンサルティング業務は、商品ではなく人の質が何よりも重要になります。社員一人ひとりの質を高めることができる仕事環境を作ることが、今後の発展には欠かせないものとないものとなります。

インターンシップの選考対策②：実施内容

A.T.カーニーのインターンシップは、国内のインターンシップと違って「職場見学」のようなものではありません。A.T.カーニーのインターンシップで効果的にアピールをすることができれば、実際に内定がでるのです。毎年インターンシップでは、5人程度の内定者が出ているのでインターンシップだからといって気を抜かないようにしましょう。

インターンシップの内容は実戦形式が主

2017年におこなわれるインターンシップの内容をご紹介します。

上記のように、A.T.カーニーのインターンシップは実践に基づくものです。実際にコンサルをおこない、自分の足りない部分や強みを、現職のコンサルタントからアドバイスいただけるのは非常にいい経験になるでしょう。

課題解決能力を示せるかが肝

コンサルティングを行う会社が一番大切にしている課題の解決力。A.T. カーニーのインターンシップでは、参加者たちのなかにその資質があるのかどうかを見極めています。そして課題解決能力をアピールするためには、3つの力が必要となるでしょう。それは「知識」「柔軟な思考」「プレゼン力」です。 ビジネスの問題を解決するためには業界の知識が必要になります。また、企業が考えても解決できなかった問題に新たな切り口で解決案を提示する力。その提案を相手になっとくさせる力も必須となるでしょう。それらすべてを、A.T. カーニーのインターンシップで示すことが重要なのです。

インターンシップの選考対策③：エントリーシート

A.T.カーニーのインターンシップに参加するためには、ESと2回の面接が必要になります。ESの選考通過率はかなり低いので、自分の魅力を効率良くだせるようにしましょう。

実際に出る設問は？

・あなたが人生で大切にしたい価値観と、その価値観に照らしてA.T. Kearneyで働くキャリアの意味を教えてください。

・あなたが学生生活を通じて取り組み、「目に見える成果」を上げることに成功した事例を一つ挙げてください。

・特筆すべきインターン経験があればご記入下さい。

・特にアピールしたいアルバイトのご経験、ポジションがあればご記入下さい。

・大学生活の中で力を注いだ活動は何か。また、その活動を通じて何を獲得したか。

・「コンサルティング会社を志望した理由を教えてください。また、なぜA.T.カーニー なのかということも合わせてお願いします」

・「あなたの出身の都道府県が抱える課題で、解決してほしいと思う課題を教えてください」

・「その問題を踏まえたうえで、もしもあなたが選挙に出馬するとしたら、どんな公約を掲げ、その問題をどのように解決していくか教えてください」

とりわけ、「あなたの出身の都道府県が抱える課題で、解決してほしいと思う課題を教えてください」のような設問が特徴的といえます。
つまり、コンサルティング会社特有の「抽象度の高い課題」をどのように解くのか、という「考え方」が問われている質問となっています。実際にコンサルティング業務を行なう際には、「AとBの市場のどちらに進出すべきか」など、規模が大きくかつ判断の軸が多い問題に取り組むことになるので、こうした設問について、日頃からじっくり考えておく習慣を身につけておきましょう。

ES対策：実績のアピールと業務内容の理解を！

コンサルティング業務を担う企業は実績を重視する傾向があるため、これまでの学歴はもちろん、受賞した賞や特殊な語学能力などがあれば可能な限りすべて記入しましょう。また、当然のことながらコンサルティング業界や戦略コンサルティングの業務内容はしっかりと理解しておくようにしましょう。『コンサルティングの基本』（神川貴実彦）がコンサルティング志望の学生に人気の良書となっているようです。

インターンシップの選考対策④：ケース面接

A.T.カーニーのインターンシップ選考では、面接も行われます。インターンシップに行くためには、面接の対策もしっかりと行っておかなければなりません。

面接対策：ケース問題をどう制するか

A.T.カーニーの面接では当日参加者に対して、
「ある商店の売り上げを伸ばすためには、どうすればいいか」
というような問題を出します。そして、10分程度考える時間が与えられて、自分なりの答えを提示する必要があるのです。
ケース問題は論理的に答えるということを守っておけば、それほど評価が低くなることはありません。ケース問題が苦手だという人は、しっかりと練習をしておくようにしましょう。

面接対策：論理的な思考力を身に付ける意識！

コンサルティング業務の面接で見られるポイントは以下の三点です。 ① 思考力：コンサルティング業務を実際に担うことのできる論理的な問題解決能力を持ち合わせているか。 ② コンサル適正：コンサルティングに必要な情熱と成長意欲、プロ意識（プロフェッショナルマインド）を兼ね備えているか。 ③ 人柄：企業の中でクライアントと業務遂行できるだけの協調性やビジネスマナーがあるか。 ケース問題で重要視されているのは①の思考力です。選考対策としてロジカルシンキングを身に付ける訓練を日常的に行い、問題解決の提案ができるだけのプレゼンテーション能力も、選考前に身に付けておくようにしましょう。

A.T.カーニーの基礎情報と社風について

社風について

新卒で入社する人もいれば、民間企業やメーカーからの中途入社もいるA.T.カーニーは、実に多様な人材がそろっています。そんな中で、経営理念とする「Tangible Results（目に見える成果）」を出すために、モチベーションの高い社員が個々の特徴を出し目標に向かってお互いが高め合う企業、それがA.T.カーニーです。これまであまり考えられなかった女性社員のキャリアも、男性と平等な評価が受けられるよう改善されています。そのため、今後は男女問わず評価に相当するキャリアが積めるでしょう。

基礎情報

【社名】
A.T.Kearney Tokyo

【代表者】
日本代表　岸田雅裕

【本社所在地】
〒107‐6032　東京都港区赤坂1‐12‐32
アーク森ビル東館32F

【本社アクセス】
地下鉄南北線　六本木1丁目駅3番出口より徒歩1分
地下鉄銀座線　溜池山王駅13番出口より徒歩2分
地下鉄千代田線　赤坂駅5番ん出口より徒歩10分
地下鉄丸の内線・千代田線　国会議事堂前駅より溜池山王駅経由徒歩15分

【従業員数】
約3,600人

A.T.カーニーのインターンシップ選考は業務内容を理解して論理的な思考力を身に付ける対策を！

A.T.カーニーのインターンシップについて選考と対策を紹介してきました。A.T.カーニー という会社では、能力よりも人間的な部分を見ている傾向が強いようです。エントリーシートでは自己PRと1000字と、同業種の中では比較的珍しい部類です。このように人間的な部分も必要ですし、会社の戦力となりえる人材を探しているのは一目瞭然です。加えて、A.T.カーニー からいい評価を得るためには、会社へ貢献するという姿勢、人間的な魅力を磨いておくことが重要ですね。A.T.カーニーのインターンシップ選考をしっかり対策して参加できるようにしましょう。