2019年08月13日(火) 更新

マスコミ業界へのインターン選考対策|業界の現状や動向を把握できる情報もピックアップ

マスコミ業界でもインターンシップは行われている!

キャリアパーク会員の就活生を対象に「マスコミ業界のインターンに行けるとしたらどの企業に行きたいですか?」というアンケートを実施しました。まずは、回答の一部をご覧ください。

就活生の回答

【回答①】テレビ朝日・日本テレビ
【回答②】フジテレビ
【回答③】TBS・読売新聞
【回答④】日本経済新聞
【回答⑤】NHK

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「マスコミ業界のインターンに行けるとしたらどの企業に行きたいですか?」

マスコミ業界といえば、テレビ局や新聞社が第一に挙げられるでしょう。そんなマスコミ業界にインターンシップに行くとしたら、「フジテレビ」「日本テレビ」などが良いと名前を挙げました。新聞社は「読売新聞」「日本経済新聞」が人気のようです。

インターンに行くには、まずは選考を通らなければなりません。インターンシップ選考対策になる業界情報、業界情報をみていきましょう。

日本のマスコミは放送・出版・新聞とさまざま

マスコミ業界のインターンについて知る前に、日本のマスコミがどのように構成されているのか確かめましょう。日本のマスコミは主にテレビやラジオなどの「放送」、スポーツ紙や日刊紙などの「新聞」、雑誌などの「出版」の3つで分類されることが多いです。それぞれの分野における代表的な企業を見てみましょう。

マスコミ業界(テレビ・ラジオ)の代表的な企業

  • 「NHK」:公共放送。「朝ドラ」「NHKスペシャル」「NEWS7」など制作番組の振り幅が大きい
  • 「日本テレビ」:日本初の民放テレビ局。「世界の果てまでイッテQ」などバラエティに定評がある
  • 「フジテレビ」:フジサンケイグループの中核企業。「みんなの夢大陸」などイベント企画が人気
  • 「朝日放送」:近畿地方のテレビ朝日系列局。「探偵!ナイトスクープ」など全国ネット番組も制作
  • 「文化放送」:ラジオ単営局。アニメや声優を取り扱う「A&G」などに多くのファンを持つ

マスコミ業界(新聞社)の代表的な企業

  • 「読売新聞」:日本一発行部数の多い新聞。読売ジャイアンツの親会社としても有名
  • 「朝日新聞」:発行部数全国2位。夏の甲子園の主催や不動産管理等でも名を馳せている
  • 「日本経済新聞」:経済紙としてトップクラスの知名度を誇る
  • 「産経新聞」:「正論」路線を掲げており、他紙とは違った目線による記事に定評がある

マスコミ業界(出版社)の代表的な企業

  • 「講談社」:「週刊少年マガジン」や「フライデー」など幅広い年代層の雑誌を発行している
  • 「集英社」:「週刊少年ジャンプ」や「Myojo」「Seventeen」など若い世代向けの雑誌が人気
  • 「小学館」:「女性セブン」から「てれびくん」まで老若男女に対応した雑誌を発行している
  • 「文芸春秋社」:「文春砲」で話題となった雑誌発行部数1位「週間文春」の発行元

マスコミ業界で実施されるインターンの内容

放送局・新聞など、マスコミ業界におけるインターン内容について紹介していきます。出版業界はインターンシップをおこなう企業が基本ないため、情報を掲載しておりません。あらかじめご了承下さい。

放送局で実施される主なインターンの内容

  • 番組制作に関する知識の習得
  • スタジオ・副調整室など放送の中心部の見学
  • 報道の仕組み研修やニュース原稿づくり
  • 放送用機材の使用体験
  • 本番を想定した番組制作
  • 番組企画書づくり
  • 現役社員によるセミナー・座談会
  • アナウンサー体験

新聞社で実施される主なインターンの内容

  • 新聞取材のノウハウを学ぶ
  • 記事の執筆・現役記者による推敲
  • 新聞用広告の企画セミナー
  • イベント企画のノウハウセミナー
  • 地方支局の見学・取材体験
  • 編集部や印刷所の見学
  • デジタルメディアへの対応研修

マスコミ業界のインターン選考対策

対策①:会社への強い思いをアピール

マスコミ業界のインターン選考に突破するための対策について紹介します。まず、あなたの熱意や業界・会社に対する想いを強くアピールしましょう。

インターン選考を受ける会社を徹底的にリサーチして、どういった理由でインターンに参加するのか、何がしたいのかなど、自分の考えに関しても熟考しておくことが求められます。

対策②:マスコミに関連した動機でアピール

マスコミ業界のインターン選考に突破するための対策は他にもあり、マスコミに関連した動機を盛り込んでみるのも有効なやり方です。熱意を伝えるだけではなく、それにプラスした要素を取り上げるとより説得力が増します。

マスコミによる情報や報道が自分の人生に大きな影響を与えた、などの体験談を交えてみましょう。

対策③:マスコミ業界の現状や動向を交えたアピール

マスコミ業界の現状や今後についてを交えたアピールを話すのも、インターン選考を突破するためには重要な部分です。「人気だから」や「面白そうだから」といった理由だけでは、選考を通過できません。

現状や今後について詳しく話すことで、「本気でインターンに参加したい」という思いをインターン担当者に伝えられるのです。それでは、次の項目でマスコミ業界の現状と、今後の動向について確かめましょう。

インターン選考に役立つマスコミ業界の現状と今後の動向

視聴形態の変化によりテレビ広告費の伸びが緩い

マスコミ業界の現状について、まずはテレビ分野からみてみましょう。これまでのテレビ視聴は「家族でリアルタイム視聴」が中心でした。しかし、インターネットや録画機器の普及に伴い、「個人が好きな時間に視聴」するスタイルが若年層を中心にその動きが進んでいるのです。

電通の調査によると、2016年のテレビ広告費は2015年より伸びたものの、伸び率が低くなっている状態が続いています

活字離れで新聞と出版物の部数は減少傾向

新聞・出版分野についても見てみましょう。ガベージニュース日本出版協会のデータによると、新聞や出版物は1997年ごろに発行部数のピークを迎えたものの、それ以降はインターネットの家庭普及も相まって一気に部数の減少が進行しています

一般社団法人日本新聞協会の統計を見ても、2017年の新聞の発行部数が42,128,189だったのに対し、2018年は39,901,576と40,000,000を切る結果となっています。種類別に見ても、一般紙に限らずスポーツ紙も発行部数は減少しているため、紙媒体の需要が減っていると言えるでしょう。

多角的な経営やインターネットとの融合が進んでいる

発行部数の減少やテレビ広告費の伸びの緩さなど、問題が噴出している日本のマスコミ業界では、対策をすでに打ち出しています。例として、TBSや朝日新聞などは自社が保有する不動産を有効活用して複合ビルを建設し、テナント収入を得ています。

また、インターネットとの融合も注目ポイントでしょう。NHKや民放テレビ局は独自の動画配信サイトを立ち上げたほか、HuluやAbemaTVなど、インターネット専門放送局の経営に参画する動きを見せています。新聞業界もこの流れに追随しており、会員制のニュースサイトや無料のニュースアプリを配信したり、出版業界ならば雑誌の電子書籍化を測ったりなどをおこなっています。今後、これらの動きは更に活発化するでしょう。

就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!

最後に、マスコミ業界の志望動機について、キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:あなたが志望している企業or業界と、志望する理由を教えてください。また、企業探しの方法と、重視する部分も教えてください。

就活生の回答

私が志望する業界は、社会にたくさんの情報を届けるマスコミ業界です。この理由は、様々な業界の中でマスコミ業界が一番クリエイティブだと感じたからです。大学でもメディア系のコースに進み、情報の伝え方などを学びました。マスコミ業界は、人々にとって必要不可欠な存在なため、衰退する可能性が低いのも志望する理由の1つです。

企業探しでは主に企業説明会に参加し、会社の社風や実際に働いている人の生の声を聞いて探していました。重視したい部分は、自分に合った職場環境であるか(勤務地・上司の雰囲気)、やりがいのある仕事内容なのかなどです。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

実務体験ができるマスコミ業界のインターン選考突破には熱意と業界研究が大事

ここまで、マスコミ業界のインターンシップ選考の対策について紹介していきました。マスコミ業界は、就活生からの人気が著しい業界のひとつですので、インターン選考であってもしっかり準備する必要があります。マスコミ業界のインターン選考では、やる気や意欲を最大限アピールしていきましょう。

あなたの熱意の強さと業界研究の濃さが、選考を突破する鍵になります。業界研究においては、現状や今後の動向も、しっかり把握しておくことが大事です。

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