2019年12月19日(木) 更新

就活生は知るべき総合商社の仕事と必要な準備について

総合商社の仕事は2種類に分けられる

「商社」は、「商いを行う会社」を指す言葉として生まれました。食料品など身近なものから石油・宇宙の通信衛星など国家規模のものまで、世界中のあらゆる「もの」を国際的に取引する商売を行うのが総合商社です。といわれてもざっくりしすぎてイメージがつかみにくいですよね。総合商社の仕事はそのなかでも大きく2つに分けることができます。

総合商社の仕事①:トレード事業

1つ目の総合商社の仕事である「トレード」はいわゆる物品の売買業務。いわゆる商売から一般的にイメージされる仕事内容です。ただ、そのスケールは、各国の生産者から原材料を仕入れてメーカーへ提供したり、石油や石炭などの国家的な資源を買い付けたりと世界規模。億を超える単位の取引も珍しくありません。

総合商社の仕事②:事業投資

2つ目の総合商社の仕事である、「事業投資」はその名のとおり、国内外の企業に投資して、事業を育て上げる中で利益を上げていく仕組みです。様々な企業とのネットワークが多い総合商社ならではの強みを生かして、資源・エネルギー開発や製品開発などを一貫して手掛ける商社も増えてきています。

総合商社の仕事は規模の大きい案件が多い

国家的な規模のプロジェクトがいくつもあり、しかもそれに関われる環境があるのが総合商社。商社マンのように一度に億単位の莫大なお金を動かす機会のある仕事は世の中にそう多くはないでしょう。もちろんその分、責任は重大でプレッシャーも大きいですが、自分の手で事業を進めて成果を出せたときの達成感は半端なものではありません。世の中とつながり、動かしているという実感を、日々のなかで感じられるのが総合商社の仕事です。

スケールの大きい仕事を通して人間的に成長できる

総合商社は新しいビジネスチャンスを生み出すことが必要なため、本人のやる気と才能があれば、どんどんいろんなことにチャレンジさせてもらえる気風があります。若手のうちから大きな案件に関われることもしばしば。成果を出せばさらに大きな規模の仕事にステップアップしていけます。

向上心のある人にはとても魅力的な環境

また、異なる業界・業種と常に関わりながら仕事をするので、見識や幅広い経験を身につけることができます。社外だけでなく会社内でも、バイタリティや個性あふれる人材が多いのも総合商社の特徴。先輩たちから刺激を受けることも多く、「退屈」とは無縁の会社と言えそうです。

総合商社はブランド性が強いため安定している

総合商社は規模の大きさや会社自体のブランド性もあり、かなり安定した職場環境。何よりも人材を重視するのが総合商社。どの商社も若手の育成に力をいれていて、仕事で経験を積ませてもらえるのはもちろんのこと、海外での研修制度などの教育制度も整っています。

給与も平均より高額に

就活生の中には総合商社を収入が良いという理由で選んでいる方もいるのではないでしょうか?実際、30代で年収1,000万円を超える人もちらほら。将来性はバツグンです。また、近年は女性の商社マンも増えていて、産休や育休など女性をバックアップ体制も充実してきています。仕事内容も男性と差はなく、会社の制度を上手に活用しながら、着実にキャリアアップしていくことができます。就活生のみなさんはよく覚えておく必要があります。

総合商社に入社するためには大卒以上の学歴が必要

総合職=いわゆる商社マンを目指すのであれば、大卒以上の学歴が求められます。経済学部・商学部・法学部等の出身者が若干多いようです。就職先として人気が非常に高く、一流大学の学生の応募も多いので、就活生にとって総合商社で働くための最初の関門と言えるでしょう。

英語のスキルを磨くと尚良い

海外と取引するため、商社マンには英語能力が不可欠です。就活時にTOEIC800点前後だとそれなりに評価してもらえるため、就活生の方々は在学中にしっかり英語を勉強してTOEICを受けておきましょう。中国語やスペイン語など、英語以外の言語も需要があるので、第二外国語の勉強に力を入れておけば、就活時のプラスになります。

総合商社マンはコミュニケーション能力が必要

とにかく幅広く様々な人や企業と関係を作り上げる必要があるので、コミュニケーション能力と行動力がもっとも必要です。人の話をきちんと聞ける、交渉力に長けていること、人から信頼される人間性も必要です。就活生のみなさんは、自分に当てはまるか考えてみてください。

好奇心旺盛さも大切

総合商社の仕事の守備範囲は本当に幅広いので、様々な分野に興味を持てる就活生は商社マンに向いています。普段から好奇心を持ってアンテナを張りめぐらせていないと、商社の仕事についていくのは難しいかもしれません。常日頃からアンテナをしっかり立てておく必要があります。

激務にめげないメンタルの強さも必要

また、総合商社の仕事はたいてい激務です。残業が続いたり、日本全国や海外を飛び回る事が多いので、体力勝負な面もあります。体調を崩さないよう、身体のコンディションを自己管理する習慣を身につける必要があります。激務にめげない強いメンタルも必要なスキルの1つです。

商社の業界研究を深める

商社で働きたいという就活生は、商社の仕組みや各企業について把握することが大切です。業績推移や各社の強みを知っておくことで、「この企業でなければならない」という入社意欲を志望動機に反映させることができるでしょう。そこでおすすめなのが「商社業界大研究Book」です。三井物産で働く社員のインタビューも見ることができます。無料でダウンロードできるため、効率的に業界・企業研究を進めたい就活生におすすめです。

総合商社の仕事は規模の大きい案件が多く成長できるが準備には努力が必要

ここまで、就活生に向けて総合商社の仕事と必要な準備を紹介してきました。総合商社で働くためには、それなりの関門を突破する必要があります。就活生のみなさんは、不安になってしまった方もいるのではないでしょうか?確かに、就活生にとって総合商社の仕事は大変に思えるかもしれません。また、就活で入社するのも容易ではありません。しかし、だからこそ、晴れて商社マンになった暁には充実した社会人生活が待っています。また、商社マンになるための努力は、たとえ総合商社に入れなかったとしても、社会人生活の中で役立つものばかり。総合商社の仕事を目指してがんばることは決してムダにはなりません。高い目標を持つことで、就活動のモチベーションも高く保てるかもしれませんよ♪我こそは!と思ったアナタ、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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