2019年08月15日(木) 更新

政府よりも先に女性活躍の制度導入 オリックスグループが求める女性社員像

オリックスグループが女性活躍を推進するテーマは、「社員一人ひとりが成長と貢献を実感できる環境をつくる」。同社では、政府が取り組む以前から女性の雇用を積極的に始め、今では約4割が女性社員。一体、どのような制度があるのだろうか。女性活躍推進の責任者である人事部人事チーム ダイバーシティ推進担当課長の脇真由美さんに話を聞いた。

オリックスでは10年間で女性管理職比率が4倍増

オリックスは1986年、男女雇用機会均等法が施行される前から、新卒の女性を総合職として採用するなど、女性の活躍に目を向けている。現在では、社員の約4割が女性。女性社員の3人に1人がワーキングマザーで、1101人(2015年3月時点)に及ぶ。

2005年と比較すると、その数は4倍に上がった。育児休暇や育児短時間勤務の取得者数も10年間で、5倍、8倍と増えている。

2014年1月には、初めて女性執行役員が誕生し、女性管理職比率は、10年間で4倍増となった。オリックスグループでは468人(15.3%)、オリックスでは295人(18.8%)。2020年までに、現在の女性管理職比率(18%)を23%まで引き上げることを目標としている。

スローガン「keep Mixed」が女性雇用を促進

オリックスグループが女性活躍に取り組む背景には、「人材戦略のコンセプトがある」と脇さんは話す。同社の人材戦略におけるスローガンは、「keep Mixed」。性別や年齢、国籍などを問わず、多様な人材を受け入れることで、多様な価値観による知の融合を図り、新たな価値を生み出すというもの。中途社員も4割を占める。

この考えがベースにあることで、政府の動きよりも一足先に、女性を積極的に雇用するようになった。いまでは、女性社員の活躍に関しては、年齢やキャリアごとに分けた制度や施策を整えている。

女性活躍推進の施策の2本柱「両立支援」と「キャリア支援」

脇さんは、女性活躍推進における施策を「両立支援」と「キャリア支援」の2本柱でつくったと話す。両立支援では、出産・育児制度を1988年から設けた。2007年には拡充し、育児休業は3歳まで、育児時間は有給で1日2時間まで、育児時短勤務は小学校卒業まで取得できる。

また、スムーズな職場復帰を支持するためのセミナーや、ワーキングマザー同士の横のつながりをつくるランチ会も年に数回実施している。

2012年からはキャリアセレクト制度を実施。これは、育児や介護で、現在の職種に求められる役割が困難になったとき、本人の希望に合わせて一時的に役割を限定した職種への転換ができる制度。本人が希望すれば、元の職種に・等級に再転換することも可能。

職種・年齢に分けたセミナーや研修を開催

キャリア支援に関しても、職種、年齢に分けてのセミナーや研修を開催。30代前後の女性総合職には、結婚や出産などのライフイベントを迎える前にキャリアを考えるきっかけとなるセミナーがある。

そして、30代中盤となる次期マネージャー候補の主任総合職には、「働く意味」や「リーダーシップスタイル」を考える研修を実施し、女性の職責者・職責候補者を対象にしたメンタリングもある。メンタリングでは、メンティがメンターを指定。これは上司以外に、チームマネジメントについて相談できる人をつくることで、視野を広げられる効果が期待される。

8社以上が集まる異業種女性マネージャー勉強会も

先輩だけでなく、同世代とのネットワークを築き、マネージャーとしてのキャリアを積んでいくための、異業種女性マネージャー勉強会もある。これには、保険会社や旅行代理店、化粧品メーカーなど8社が集まる。外部から講師を招いて、目標達成へのセルフコーチングを学ぶプログラムも実施されている。

主体的にキャリアを考える女性社員を輩出

これらの充実した施策の目的は、多様な働き方をする女性社員を増やすこと。脇さんが、「いろいろなスタイルや価値観をもった社員がいるからこそ、生み出せるものがある」とするように、一人一人に合った働き方の実現をサポートしている。脇さんは、「主体的にキャリアを考える女性社員を輩出していきたい」と意気込む。

女性活躍を支える制度は充実!だからこそ「主体性」を持つ

「主体性」はオリックスグループで活躍するためのキーワード。脇さんは、「やりたいことには、チャンレンジさせてくれる会社。だからこそ、制度に頼るのではなく、自分の足で立つ人材を求めている」と話す。女性活躍を支える制度はあるが、それ以前に、「自分はどうしたいのか」と考えて、動くことを最も重要視している。

人事として、多くの学生を見てきたからこそ、「素直に自分の頭で考える人」が成長していくという。素直とは、「言い訳をしない」ということ。「分からないことは、正直に分からないと言い、聞きにこればいい。見栄を張らないで、素直に自分の頭で考えたことを伝えて」。

約4割が女性社員なので、女性にとっては「多くのロールモデルを見ることになる。先輩社員それぞれの良い点を取りいれて、自分だけのキャリアモデルを描いてほしい」と就職活動生にエールを送る。

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