2021年10月01日(金) 更新
【SPI3】構造的把握力検査とは?難易度と効率的な対策方法
目次
構造的把握力検査とは?
SPI3のオプション検査
SPIテストは性格検査と能力検査の2種類と思われがちですが、企業側は他検査項目をオプションで付けられます。オプションには、英語のほかに「構造的把握力検査」があります。
「構造的把握力検査」を聞くと、数学的な問題をイメージしてしまいがちです。しかしながら、実際には文系よりの問題だと認識しておいたほうがよいでしょう。言
「構造を把握する検査」は事柄の本質を捉える能力、つまり、このテストでは、文章の要点を掴めるかどうかがポイントになります。普段から、物事を考える際や読書などの日常生活で要点を掴むクセをつけておくとよいでしょう。
常に部分的な読解としてのミクロな視点と、全体を俯瞰する力としてのマクロな視点を意識すると自然に得られる力でしょう。
所要時間は約20分
SPIテストのオプション検査である「構造的把握力検査」の所要時間は約20分です。「テストセンター形式」のため、企業が用意した会場に赴いて、パソコンで実施されます。
「能力検査」のあとに実施されますので、「構造的把握力検査」のみの実施はありません。20分間という短い時間で、文章を読み、そこから共通性や関係性を見出さなければなりません。
短い時間で正確かつスピードが要求される検査です。まずは、どのような問題は出題されるのかを把握しましょう。また、問題に慣れておくことも必須です。「構造的把握力検査」にも、他の採用テスト同様に対策することが可能です。ある程度、繰り返し問題を解き、対策をしておけば乗り越えられる問題です。
「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」で構成されている
「構造的把握力検査」では、大きく2種類に分けることができます。1つ目は、「文章問題の仕分け」です。短い文章を読ませて、その文章問題と構造が似ているものを4択の中から回答するようなタイプの問題です。まさに文章の構造の把握力が問われます。
2つ目は、「文の仕分け」です。例えば、5つの独立した文章を読ませて、文を仕分けさせます。つまり、異なる内容の文章を読ませることで、それをグルーピングするわけです。こちらも文章がどのように構成されているのか瞬時に認識する必要があります。
「構造的把握力検査」はこの2パターンしかありません。対策本も少ないので、やはり普段から文章に対する感度を高めて、苦手意識をなくしておきたいものです。
ある程度対策していれば難易度は高くない
「構造的把握力検査」もある程度対策していれば難易度は高くありません。正直、対策本は、他の採用試験に比べて少ないのが難点です。
問題構成は、「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」です。「構造的把握力検査」という名称からも、複雑で難解なイメージが湧きます。しかしながら、言語能力の中でも、文章の構造を把握することを意識してみましょう。
問題の解答自体は、「問題の構造やポイントを整理し、幾つかの類型に分類できる」能力を測っています。具体的な対策としては、問題集を解くことももちろんですが、普段から文章に慣れておくことです。就職活動のために、新聞を購読したり、読むのはナンセンスです。社会人として、当たり前に読む習慣を付けられるといいでしょう。読書も同様です。小さな習慣はやがて当たり前の日常になります。
テストセンターでのみ受検可能
「構造的把握力検査」はSPIテストの中でも、「テストセンター形式」でのみ受検可能です。適正検査の一つとして用いられる検査ですので、必ず「性格検査」や「能力検査」とセットで実施されます。
実施方法は、Webテストなどのように自宅での受検するスタイルはありません。「テストセンター形式」に限られており、企業が用意した会場で実施されます。あくまでも、オプション検査なので、英語と同様に、「構造的把握力検査」が単独で実施されるケースはほとんどない検査です。
また、オプション検査という性質上、すべての企業で実施されるわけでなく、この検査を取り入れたいと希望する一部の企業だけで出題されることになります。出題の形式は、「テストセンター形式」なので、能力検査と同じです。
能力検査の後に実施され、検査時間は約20分と大変短くなっています。
構造的把握力検査の解き方【文章問題の仕分け】
文章の起承転結に注目する
「構造的把握力検査」の【文章問題の仕分け】の問題では、文章の起承転結に注目しましょう。【文章問題の仕分け】では、まず短い文章が提示されます。文章の構成、すなわち起承転結、どのような流れで文章が構成されているのかに着目する必要があります。
選択肢は4つ程度です。起承転結の形になっている文章もあれば、起承転結の配置が入れ替わっている特殊な形式の文章もあります。4つの選択肢の文章で構造が似ているものを選択する形式です。
似ている箇所をいくつか見つける
似ている箇所をいくつか見つけることも解答を導くポイントです。4~5つある選択肢から似ている文章をグルーピングする問題が出されます。
まずは、選択肢としてあげられている文章を見比べてみて、似ている箇所をピックアップしていきます。文章の構造そのものが似ていると気づくこともありますし、内容に類似点を見つけることもあるはずです。
練習問題により、そのポイントにできる部分をいくつか見分けられるようになるとよいでしょう。例えば、2つの事柄の関係性がどのようになっているのか。その類似点を探すことが近道です。また、言葉の似ている箇所も要注意です。「合わせて」と「合計」は似ています。同じ意味として成り立ちます。
何を聞かれているのかを把握する
文を仕分けする際には、そもそも何を聞かれているのかを把握する力が求められます。「和や差をきかれているのか」それとも「比や割合をきかれているのか」などをまず考える必要があります。
「Aくんは100円、Bくんは50円持っています。2人合わせていくら持っていますか」と「Aさんは10歳、Bさんは5歳です。二人の年齢の和は何歳ですか」以上の2つの文章は和を聞いています。
つまり、構造が似ているといえます。逆に「50円のお菓子を購入するのに、100円を出したら、おつりはいくらですか」という文章は「差」を聞いていますので、構造が違うと言えます。簡単な文章なので、冷静になって論理性に考えてください。根拠となるポイントが必ずあります。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。
構造的把握力検査の解き方【文の仕分け】
内容の違いに注目する
【文の仕分け】問題では、内容の違い、どのように構造が異なるのか、あるいは類似しているのかに注目してください。【文の仕分け】すなわち、文のグルーピングを行う問題です。
5つの短文が並んでいます。その文を2つと3つのグループに分けなければなりません。【文の仕分け】の問題では、文の関係性の違いに着目します。例えば、一つ目は「Aという条件のとき~結果になる」、二つ目は「もしAなら~結論だ」という構成だったら、どうでしょうか。両方の分は構造が違います。
一つ目は条件結果、二つ目は仮定結論の文です。つまり、同じグループではない文ということになります。その他にも「~しよう」という意思や「~してほしい」という願望の話など、文の内容の違いを見極めましょう。
接続詞の意味を把握しておく
グルーピングの問題では、正確な接続詞の意味を把握しておきましょう。言い換えても意味が変わらない接続詞があります。
例えば、「逆接の接続詞詞」の代表のような「しかし」ではあれば、「だが」、「ところが」、「けれども」と言い換えることができます。「2つの文が並列になる接続詞」の「また」であれば、「さらに」、「くわえて」などに言い換えることができます。
「また」と「さらに」は厳密には関係性が異なりますが、ここでは言い換えても支障のない範囲で【文の仕分け】ができます。
また、接続詞がないけれど、2つの文章の間には見えない接続詞が隠れている場合もあります。その場合は、2つのつながりをよく考えれば答えることができます。
文の要点は何かを考える
文章の要点は何かを考えることは非常に重要です。要点整理は、その文の構造を把握するのに一役買います。
「主格と行動」や「主格と感情」など前後の文章の関係性に着目するのか。「行動→結果」や「行動からその行動の原因」を現したような構造に着目するのか。あるいは、「個人の展望」と「社会の展望」の違いに着目するのか、文章の要点を考えることで答えを導きだすことができます。
長文読解の要点整理は難しいかもしれませんが、短文の要点を掴むのはそこまで難易度は高くないはずです。その文章が伝えたい要点を押さえることで、設問が求める回答を導き出せます。
類似する問題を解くことで、正解に至る仕分け方が身に付けられるため、練習問題を繰り返し解いて、色々なパターンに慣れておくことをおススメします。
SPIの制限時間に慣れる方法
SPIの本番は問題ごとに制限時間があります。いくら練習問題を解いても、本番の形式に慣れていないとうまく解けず、不合格になるかもしれません。
そこで活用したいのが「SPIパーフェクト問題集&模試」です。本番と同じ形式で、計100問の例題を解くことが可能です。
問題ごとに詳しい解説付きのため、復習にも効果的です。ぜひ活用し、志望企業の選考を突破しましょう!
構造的把握力検査の対策方法
問題集を繰り返し解く
「構造的把握力検査」もある程度対策していれば難易度は高くありませんが、対策本は、他の採用試験の問題集に比べて少ないのが難点です。
市販本では、「SPI3『構造的把握力検査』攻略ハンドブック」くらいしか見当たりません。この問題集は、「構造的把握力検査」に特化しています。繰り返し解くことによって、問題自体に慣れておくことがおすすめです。
問題集には、「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」の例題と演習問題が収録されています。問題の演習を繰り返し解くことで、実践感覚も養えます。ヒットを打つためには、素振りや打撃練習も大切ですが、練習試合による実践が大切です。「構造的把握検査」も野球と同じで、本番を意識した問題を何度も解くことをおすすめします。
日頃から文章に触れる
何事も一朝一夕では身に付かないように、文章力、ここでは「構造的把握力」となりますが、そういった能力もすぐには身に付きません。日頃から文章を読む癖をつけていることをおすすめします。
能力向上のために読み続けておきたい文章というのは、SNSに代表されるような気軽な文章ではなく、新聞、書籍、雑誌などが最適です。
これらの文章には校正が入っています。フィーリングで書いたような文章には、それはそれで今の時代、良さはあります。ただし、「構造的把握力」を養うような読書も是非してみてください。少なくとも大卒を採用するわけですから、求めらえるレベルについても意識してみましょう。
構造的把握力検査は日頃から文章に触れて要点は何かを把握し対策しよう
テストセンターの構造的把握力検査では、問題形式は「文章問題の仕分け」・「文の仕分け」の2つしかありません。
そのため、事前にテストセンターの構造的把握力検査の問題形式に慣れて解くコツを知ることで、格段に正答率をアップさせることができるでしょう。対策本が少ないため、自分に合うものを探すのは大変ですがこれと決めた本を繰り返し解くことをおすすめします。
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