2019年08月22日(木) 更新
総合商社とは|業界の特徴や就職に必要なスキルをご紹介
総合商社に憧れる人は多い
総合商社は学生に人気の就職先のひとつであるため、憧れる人は多いでしょう。バリバリと働き、どんどんキャリアを積む、大きな仕事をするなどのイメージから人気がありますが、実際に就職を目指すなら、漠然としたイメージだけでは不十分です。
就職先選びはこれからの社会人生活を左右する大きなイベントのため、念入りに考えて進路を決定しなければなりません。
曖昧な指標で就活を進めてしまうと、就職後に失敗を感じ、後悔する可能性が高いです。また、正しい理解を持てていないと、そもそも選考で失敗して、就職先を決められない場合もあります。
総合商社は人気が高いだけに就職のハードルも高く、高倍率な企業も多いです。難関の総合商社に就職するためにも、細部まで理解を深めておきましょう。
総合商社とは
総合商社への就職を目指すなら、そもそも総合商社とはどのような企業なのかを知ることが大切です。言葉を聞いたことがあるだけでは、就職を目指す上では不十分であり、仮に採用が決定しても就職後にミスマッチを感じる可能性も少なくありません。
商社業界の選択肢は総合商社だけではないため、正しく理解を深めて、本当に自分に合っているかを考えることが大切です。総合商社についての基本的な知識を身につけ、理解を深めていきましょう。
幅広い分野で活躍する商社
総合商社とは、簡単に言えば幅広い分野で活躍する商社を指します。特定の事業領域だけに絞らず、複数の分野にまたがって活躍しているため、何をしていると明確に絞り切ることは難しいでしょう。
もちろん、総合商社でもどの事業領域でも活躍するオールラウンダーというわけではなく、強みを持つ領域、弱みとなる領域は異なります。
また、全く手を出していない領域を持つ場合もあるため、実際にどの分野で活躍しているかは、企業ごとに確認しておかなければならないでしょう。幅広い分野で活躍している点は総合商社同士共通していますが、どの分野でメインに取り組んでいるかは異なります。扱う分野が幅広いだけに、総合商社ならどれも同じと感じてしまう人は多いでしょうが、実は企業ごとに違いがあることは理解しておきましょう。
専門商社との違いは領域の広さ
商社業界は総合商社と専門商社の2つに分けられます。これらの大きな違いは事業領域の広さであり、総合商社の領域は多岐にわたりますが、専門商社の場合は特定の領域に限られます。より広い分野で活躍したい人は総合商社、特定の分野でプロフェッショナルな働きをしたい人は専門商社が向いているでしょう。
事業の規模が違うだけに、総合商社が上、専門商社が下と考ええる人も多いでしょうが、実際はそうではありません。企業全体での事業規模で見ると、総合商社のほうが圧倒的な大きさを誇りますが、特定分野の事業だけで見ると専門商社が上回るケースもあります。
専門商社は特定の分野に精通しているだけに、その分野でトップクラスの力を誇る企業が多いことは理解しておきましょう。
卸売業の点は同じ
同じ商社業界でも、総合商社と専門商社では違いがありますが、卸売業という点はどちらも共通しています。卸売業とは、いわば仲介人となって企業と企業の間に立つ仕事で、流通を確保するためのパイプの役割を担うものです。商社の基本は卸売であり、A社から仕入れた商品を、B社に売るというのが簡単な流れだと考えましょう。
A社とB社、それぞれで直接取引をすることも可能ですが、そもそも取引先を見つけること自体が難しく、安定した供給を可能にするとなるとさらにハードルは上がります。その悩みを解決するのが商社の役目であり、それぞれの仲介をおこなうことで手数料をもらい、それを利益とします。企業によっては自社生産でメーカー的な役割を担うこともありますが、基本は卸売業であることは覚えておきましょう。
総合商社の主な企業一覧
総合商社には、主に8つの企業が挙げられます。商社業界は規模が大きく、特に総合商社の規模は巨大です。日本を代表する企業と呼ばれることも多いです。
総合商社内でも業績や企業規模の違いはありますが、日本の経済を支えている企業も少なくありません。日本を代表する企業ばかりであり、総合商社を目指す=大手企業を目指すといえるでしょう。
総合商社の業界の特徴
総合商社への理解を深めるには、さらに業界の特徴を知ることも大切です。企業ごとに細かい違いはありますが、業界全体で見ると共通している点も多いです。それぞれの違いを知るだけではなく、業界で共通する特徴を知ることでも、総合商社への理解は深められます。
特徴を知ることで適性の有無も判断できます。業界という根本の部分を知って、総合商社をさらに深くまで理解しましょう。
仕事の規模が大きい
総合商社業界は規模が大きく、国内でも屈指の大きさを誇ります。当然仕事の規模も大きく、一度に数百万、数千万円、あるいは数億円単位のお金が動くことも少なくありません。個人の裁量が大きくなるため、仕事から得られる達成感も大きく、やりがいを感じやすい業界といえるでしょう。
もちろん、やりがいが大きい分、仕事の負担も大きいですが、若いうちから大きなことを成し遂げたい人にはおすすめの業界です。
商社業界自体の規模も大きいため、専門商社でも同様に規模の大きい仕事はできますが、比較するとやはり総合商社のほうが規模は巨大でしょう。特定の商材に限定せず、少しでも大きな仕事がしたいなら、総合商社は理想通りの職場といえます。
活躍のフィールドが広い
活躍のフィールドが広いことも、総合商社業界ならではの特徴です。総合商社は仕事の規模が大きいため、基本的には全国展開しています。北は北海道から南は沖縄まで活躍する企業が多く、国内だけでもかなりの数の事業所、支店を持つ企業は少なくありません。
また、活躍のフィールドは国内だけに留まらず海外にも広がっており、グローバルに事業を展開する企業も多いです。
近隣のアジア地域はもちろん、アメリカやヨーロッパに展開する企業も増えており、世界を股にかけて活躍したい人には向いているでしょう。海外赴任が多いことも商社ならではの特徴であり、国内に限らない幅広い活躍のフィールドがあるため、就職後の成長の可能性も広く用意されています。
給料が高い場合も多い
総合商社は1件の仕事で扱う金額が大きいだけに、その対価も大きく、給料が高い場合が多いです。総合商社なら年収1,000万円越えをすることも多く、若いうちから高給取りを目指すこともできます。給料が高いことは仕事をする上で非常に重要であり、好条件の仕事を期待して総合商社を志す人も多いでしょう。給料が高くなりやすいのは仕事の規模が大きいだけではなく、海外赴任が多いことも含まれます。
海外赴任の場合、通常の給料に上乗せして海外赴任手当が支給され、これが高額になることは多いです。他にも営業成績に応じて報酬をプラスするインセンティブ制度を採用している企業も多く、頑張った分給料は伸びやすいです。すべての企業で高給取りを目指せるとは限りませんが、業界全体の平均年収が高いことは覚えておきましょう。
激務な場合も多い
総合商社は給料が高い分、激務になることも多いため注意しなければなりません。商社は卸売業のため人と関わることが多く、顧客に合わせて仕事の時間が左右されるケースも多いです。もちろん、対企業のBtoBのため、BtoCの営業よりは比較的仕事のサイクルは固定されていますが、それでも激務であることには変わりありません。
営業に出かける頻度が多い、そもそも抱えている案件が多いなど、仕事量は多くなりやすいです。また、仕事量の多さだけではなく、動いているお金の大きさから責任も重くなりやすく、重たいプレッシャーがのしかかることも激務に感じやすい理由のひとつです。給料が高いだけに、それに見合った大変な仕事が求められることは理解しておきましょう。
総合商社に就職するために必要なスキル
総合商社に就職するには、必要なスキルを知ることが大切です。総合商社は仕事のハードルが高いだけに求められるスキルの水準も高く、簡単なことでは就職は叶いません。また、就職するために何を考えるべきかを知ることも大切です。
スキルがあるだけでは就活を乗り切ることはできず、それを上手に売り込めなければなりません。必要なスキルを知って身につける努力をし、自身を売り込むには何が必要かを知って選考で上手にアピールしましょう。
コミュニケーション能力
総合商社は人と関わる仕事のため、コミュニケーション能力は必須です。人と人、企業と企業を結びつけることが主な仕事であり、人間関係をいかに円滑に進められるかが重要視されます。商社はいわば仲介業者のため、商社自身が商品を生産し、他の企業に流通しているわけではありません。
つまり、供給先の企業と繋がることができるなら、どの商社を介しても結果は同じであり、同じ契約するなら少しでも信頼のおける人と契約を結ぶのがビジネスの基本です。パイプ役を果たす商社の担当者が信用できないと、需要と供給が成立していても契約を結んでもらうことができません。いかに信用してもらえるかが重要なため、コミュニケーション能力は商社で活躍するにはもっとも必要な能力と言えるでしょう。
忍耐力
企業によって仕事の量やハードさは違いますが、総合商社は業界全体で見ても激務になることが多いです。そのため、ハードな仕事に耐えられるだけの忍耐力は必須です。
大変な仕事でも、諦めずに最後までやり遂げられる精神力を持たなければなりません。ハードな仕事量に耐えられることはもちろん、重い責任がのしかかっても仕事をこなせるプレッシャーへの強さも必要です。
そもそも商社は人と関わり人と人を繋げる仕事のため、仕事のハードさに関係なく忍耐力が必ず求められます。人と人を繋げてお互いに信用してもらうのは、並大抵の努力では実現できません。信用を勝ち取るには忍耐が必要なケースも多いため、総合商社で活躍するなら必須の能力といえます。
語学力
総合商社は海外赴任も多く世界中で活躍することもあるため、語学力があると好印象を与えやすいです。特にビジネス英語に強いTOEICを取得していると高評価になりやすいため、700点以上取得しているなら積極的にアピールしましょう。また、英語だけではなく、その他の言語も評価される可能性があります。
英語以外の言語をアピールするなら、志望先企業の主な取引先国をチェックすることが大切です。活用できる地域が含まれているなら評価されやすく、就職後の海外赴任を任される確率も上がるでしょう。
もちろん、語学力はプラスアルファで評価されるもののため、必須というわけではありません。語学力だけでは就職を勝ち取るのは難しいことは理解しておきましょう。
理解を深めて人気の総合商社に就職しよう
総合商社は非常に人気が高く、毎年多くの学生が志望しています。しかし、人気なだけに倍率が高く、そもそも就職のハードル自体も高いため、簡単に採用されるわけではありません。難関の選考を勝ち抜くには、まずは総合商社の知識を正しく身につけて細部まで理解を深めることが大切です。
きちんと理解を深めることで、就職するには何が必要か、またどのような人に適性があるのかなども分かります。就活を勝ち抜くことはもちろん、就職後にミスマッチを感じて失敗しないためにも、事前に理解を深めることが大切です。
漠然としたイメージではなく、明確なビジョンを持てるように理解を深めて、難関の総合商社への就職を目指しましょう。
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