2018年10月11日(木) 更新

就活における小論文のテーマ例と書き方のコツ4つ

就活の選考にある小論文とは?

小論文とは、「テーマ」に対して、自らの主張を論理的に展開する文章を指します。
就職活動において、小論文が出るケースは正直多くはありません。限られた企業や団体しか出題しないからこそ、そこに明確な出題意図があるとも言えます。
まずは、小論文の出題有無について、志望先の出題傾向を確認しましょう。一部の公務員試験やマスコミなどの企業によっては毎年必ず出題されるところもあります。早期から対策をして、どのようなテーマでも書けるように、準備しておきましょう。

作文とは違い説明文を意識する

「作文」と「小論文」の違いを明確にできる人は少ないです。この二つは、同じ文章には違いありません。みなさんは「作文」ならば、割と書いた経験が多いのではないでしょうか。小学校で宿題に出される「遠足の思い出」なども作文です。自分が体験したことなどについて、自由に自分の気持ちや感想を綴るのが作文なのです。「私は~と思う。」というような、実体験に基づいた自分目線での感想文は書きやすい特徴があります。
一方、「小論文」には、「テーマ」に対する「問い・主張・論証」が欠かせません。明確な問いを立てて、なぜそうなのかを論ずる文章を書く必要があります。自分の思いを滔々と語る文章ではないことを意識しましょう。特に「作文」のような文章は、感情を表面に押し出していますが、「小論文」では、自らの主張を論理的に支える証拠つまりエビデンスを提示しなければなりません。

自己PRではない

「小論文」は自己PR、すなわち自分の良さを文章の内容でアピールすることがポイントではありません。ポイントを押さえず、テーマに則さないような、ただ自分自身をアピールする文章になっていないかが重要です。
しかしながら、「小論文」もアピールする部分はあります。単純な文章力に始まり、構成力、小論文としての形式として書かれているかなどです。
ただし、自己PRではありませんが、自分の経験を踏まえて書くことは必要になります。抽象的な文章ではなく、具体的な文章を書くことで、読み手のイメージを喚起しなければらないからです。その場合は、自分の経験や意見に対して、根拠を必ず明示しておくことを忘れないように注意します。

ロジカルな文章を作成する

ロジカルとは、日本語に訳すと「論理的」ということになります。小論文は、「論理的に適っている」文章を作成しなければなりません。言いたいことを言いたい順に並べていくのでは、論理的な文章とは言えません。文章を読んだ相手が、論理性を得て納得できるように、書く内容を精査し、文章を組み立てましょう。
さらに事実と意見の区別をはっきりさせてることも重要です。事実と意見が混同してしまうと、何が言いたいことなのかが不明瞭になります。そのためには、構成力を養う必要があります。序論で主題を提示、本論で具体的な展開を目指し、結論に結び付けます。本論には、具体的な例をあげ説得力を持たせます。本論が分量的にも長くなるでしょうから、ここが大きなポイントとなります。

採用担当者が小論文で見たい箇所

文章の記述力があるか

文章力は「小論文」に限ったことではありません。文章を作成する上での、基本的な部分がまずあります。書き手によっては、日本語と成立しているかどうかも怪しい場合もあるでしょう。採用担当者は、「て・に・を・は」や「主語と述語」の対応、誤字脱字はないか、わかりやすい文章なのか、相手にきちんと伝わっているかなどを見ています。もちろん、語彙力も見られています。さらに、稚拙な表現になっていないか、長くて何が言いたいのかわからないなども気をつけるべきです。
就職活動の中では、読み手は膨大な文章を短期間・短時間で読むことが予想されます。ことば遣いに注意しながら、スラスラ読みやすい文章を目指しましょう。一文は短く、文末の表現の単調さも避けたいところです。特に語尾(敬体か常体)の統一もはかりましょう。

論点がずれていないか

「小論文」の出題には必ず論じるべき論点が用意されています。論点がずれてしまうと、出題者が用意した問題に答えていることになりません。何を問われているのかをきっちり見極めましょう。
普段から様々なことにアンテナを張っておくことも肝心です。問題意識がなければ、論点がずれて、ただ自分の主張の展開になりがちです。では、問題意識を持つためには、どうすればよいでしょうか。正直、一朝一夕でできるものではありません。まずは関心のある分野でいいので、どのようなことが問題になっているのかを考えるクセをつけることです。ある程度のバックボーンでいいので、知識が自分の問題意識とリンクするくらいになるのが理想です。就職活動であれば、限られた時間の中で、対策をしなければなりません。効率性が求められるでしょうから、受ける企業や団体、組織に近い分野から入ってみるとよいでしょう。

客観的な思考があるか

「小論文」はテーマに対して、自らの主張があるわけですが、そこには客観性が担保されていなければなりません。自分の言いたいことをただ書くだけでは、「小論文」として成立しません。では、客観性とはなんでしょうか。
主観の反対が客観です。つまり、裏付けとなる客観的な根拠が必要だということです。客観的な筋道を立てて、執筆することにより、そこには説得力が生まれます。
文章に限らず、面接にも通じる部分がありますが、読み手(聞き手)を意識すると、客観的思考は理解しやすいかもしれません。自分が書いた文章なので、自分は理解できて当たり前です。では、読み手はどうか。常に読み手である客観的な気持ちを持って書くとよいでしょう。

小論文で出題されやすいテーマ例

大きく分けて4つのテーマがある

小論文ではテーマが提示されます。そのテーマは大きく分けて4つです。その4つとは、「将来の目標」「過去の経験」「時事問題や一般論」「志望企業や職種に対する考え方」になります。あらかじめ主なテーマを押さえておけば、「テーマに対してどういった内容を取り上げるか」が見えてくるでしょう。以下でそれぞれの大テーマに基づく細かなテーマ例を紹介します。

【将来の目標に関するテーマ例】

■どのような人になりたいか
■将来の夢/目標
■やってみたい仕事
■○年後の自分がどうなっていたいか

【過去の経験に関するテーマ例】

■これまでに最も打ち込んだこと
■いちばん感動したこと
■学生生活で得たもの
■これまでに苦労したこと

【時事問題や一般論に関するテーマ例】

■あなたにとって「働く」とは何か
■気になるニュース
■社会問題に対する解決策
■好きな音楽や本

【志望企業や職種に対するテーマ例】

■営業職で大事な行動とは
■技術職になるうえで心掛けたいこと
■○○株式会社が持つ強みと問題点
■商品○○の売上を向上させるための工夫

テーマごとに練習しておくと良い

上記で紹介したテーマは、実際に仕事をするうえでどういった軸を持って働くのかや、自分自身の考えや意見を持ち合わせているかを把握するためのものです。
具体的なものから抽象的なものまで、さまざまなテーマが存在することから、どんな内容でも問題なく対応できるよう、テーマごとに練習しておきましょう。

予備知識が無いと解答しづらい時事問題は問題集で対策

小論文のテーマとして4つ紹介しましたが、中でも予備知識が無いと解答しづらいのは時事問題です。時事問題に関する知識があった上で自分の意見を述べるものですから、一夜漬けの知識ではその場で解答を考えるのは難しいでしょう。日頃からニュースに関心を持ち、自分の意見を言える状態にしておくのがベストですが、なかなか難しいところでもあります。そこで、時事問題に関する知識だけでも身につけておきましょう。この時事問題集を使えば、最新の時事ニュースがクイズ形式で覚えられます。範囲が広い時事問題の中でも重大な用語を効率的に覚えて、自分の意見を述べられるようにしましょう。

小論文を書くときの注意点

時間配分に気をつける

小論文を書く時には、まずは時間配分に気をつけることが大切です。企業ごとに設定されている制限時間は違いますが、書きなれてないと時間内に書き終われない事がありますので注意しなければなりません。
最後まで書ききれなければ評価は下がってしまい、場合によっては全く評価されないこともあります。小論文で最初に考えるべきことは、最後までしっかりと書き上げることであり、そのためにも時間配分には注意を払わなければなりません。
制限時間があるからといきなり書き進めれば、途中で行き詰って大幅に修正しなければならない場合もありますので、考えてから書き出すことが大切です。書き始める前に大体の構成は頭に浮かべておき、その上で少しずつ書き進めるようにしましょう。

文字数制限を大きく越えないようにする

小論文では、時間制限だけではなく文字数制限もありますが、文字数については大きく越えないようにしましょう。文字数が多くなりすぎると焦点が曖昧になってしまいがちで、伝えたいことが上手く伝わらない場合もあります。
文字数の制限も企業によって違いますが、小論文は文量が多ければいいわけではなく、きちんと伝わるかどうかが大切です。文章は長く書くよりも短く簡潔にまとめる方が難しいため、長々と書いてしまうと文章をまとめる能力がないと評価されてしまう可能性もあります。
また、大幅に文字数の制限を超えると、その時点で失格の場合もあるので注意が必要です。基本的にはプラスマイナス1割を目安にして、多すぎず、少なすぎない文量で書き終えるようにしましょう。

文末を統一させる

小論文は内容を簡潔にまとめる必要がありますが、それだけではなく文章の細部も工夫する必要があります。特に工夫が必要なのは文末であり、文末は「ですます調」などで統一するのがルールです。
語尾を統一することで読みやすくなりますし、全体的にすっきりとした印象になりますので、簡潔にまとまっているイメージを与えることができます。また「ですます調」に限らず、「だである調」を使用しても問題はありません。
基本的にはどちらの語調でも問題はなく、小論文内で表記を統一させることが重要です。「だである調」であれば短く簡潔にまとめやすいですが、書き慣れていないと上手に書けない場合も多いので、慣れていない場合は「ですます調」が無難です。

小論文でチェックされるポイント3つ

ポイント①:テーマに沿って論理的に展開出来ているか

ビジネスの現場においては、さまざまな課題に直面します。その都度、課題を正しく認識して、論理的な思考で解決行動を取らなければなりません。小論文においてもそれは同じで、設定されたテーマの意図を理解して、自分の意見を論理的に説明出来ているかが評価のポイントとなります。
「○○はこう考える。それは○○だからだ」と、持論や意見に対して、きっちり理由を含めて取り上げましょう。

ポイント②:具体性のある文章か

2つ目のポイントは、文章の具体性です。抽象的な文章では他の就活生と内容が被ってしまい、その人の個性が見えてきません。自分の言葉として伝えられるかどうかは、過去の体験やテーマに関する考えの深さ次第で大きく変わってきます。
具体性やディテールある文章になるかどうかで、書いてある内容の本気度を判断されるのです。

ポイント③:誤字脱字がないか

3つ目のチェックポイントは、文章に誤字脱字などの間違いがないかという点です。誤字脱字だらけのテキストは、読みにくく、最後まで採用担当者に読んでもらえない可能性があります。それだけでなく、漢字や表現を間違えると、マイナス評価を出される恐れもあるので、その点も意識してください。

評価される小論文を書くためのコツ5つ

コツ①序論→本論→結論を意識する

評価される小論文を書くためのコツについてみていきます。就活の小論文は、「序論→本論→結論」に沿って文脈を組み立てられた内容の方が好評価につながります。
うまく構成させるコツとして、答案用紙に書き出したい内容を序論、本論、結論でそれぞれわけて、箇条書きで書き込んでください。そうすれば、焦ることなく時間内に整った文章を作成できます。

序論・本論・結論でそれぞれ記入する内容

  • 序論:提示されたテーマに対して一番伝えたいことを記載する
  • 本論:テーマに対する根拠や具体例を述べる
  • 結論:再度序論で述べた伝えたいことを述べる。今後のビジョンなどもこちらに記載

コツ②本論の文章は「経験」と「考察」の二部構成にする

上記の構成の中でも、特に本論の部分は前項で紹介した評価ポイントのひとつである「具体性のある文章か」を判断する部分につながります。そのため、この部分を一番ボリュームある構成にしなければなりません。
ボリュームをアップさせるために、本論は「経験」と「考察」の二部構成にしてみましょう。まず、これまでの人生で培った経験談を取り上げ、この後の考察に根拠を持たせます。
そのうえで、「こういった経験があるからこのように考える」と考察を提示しましょう。そうすることで、最後の結論まで明確なディテールを持たせた内容に仕上がります。

コツ③「論点」から文脈がブレないようにする

小論文のような長い文章を書くときは、何よりテーマや論点を見失わないのが大切です。書き慣れていないとつい見失いがちですが、テーマや論点がブレてしまうと読み手に何も伝わらない文章になってしまいます。
作成途中で読み直すなどして、テーマから脱線しないように気をつけましょう。

コツ④主張を述べる語尾はあいまいなものにしない

小論文はあなたの主張を述べるものです。そのため、語尾をあいまいなものにしてはいけません。「私は○○だと思います。それは○○だと思ったからです。」では、核心を持った主張だといえず評価されません。
前文の「思う」なら、「考える」や「推測される」といった言葉の表現に置き換えてみてください。バリエーションが増えることで、より魅力的な小論文を作成することができるようになります。

コツ⑤「わからない」「意見が違う」は禁句

最後にご紹介するコツとして、難解なテーマや自分自身が携わった経験のないテーマであっても「私にはわからないが○○は~」といった表現は避けてください。しっかりと自分の意見を確立させましょう。
また、テーマに対して「私はテーマに対して違った意見を~」とするのもNGです。あくまでもそのテーマに沿った意見や主張が求められるため、考え方は別でもそれをはっきりと主張するのは避けてください。

就活の選考で書く小論文の例

10年後の自分がどうなっていたいか

10年後の自分は「信頼される人物」になっていたい。
信頼とは何か。頼りにされ、信用されることである。人間関係をはじめ、仕事を遂行する上でも、この信頼は重要である。軽音楽のサークルに所属していたときに、会計を任されていた経験がある。会費を徴収するだけの、簡単な仕事だと高をくくっていた。しかし、実際に徴収を始めると、連絡が取れない部員や督促に時間がかかり、期日までに集めることができなかった。私は次第に信用を失い、部員から信頼されないようになっていた。
次の会費徴収では、事前に連絡を入れたり、SNSやメールを駆使して、期日までに全ての部員から徴収することができた。
信頼を得ることで、今は副部長を任されている。仕事をする上で、上司や同僚、顧客から信頼される人物を目指したい。

これまでに最も打ち込んだこと

野球に最も打ち込んできた。野球は十五年間続けている。小学校から高校まではエースで4番バッターだった。しかし、大学入学後は補欠だった。練習量を増やしたが、なかなかレギュラーを獲得できなかった。ある時、ボクシング部の試合を観戦した。ボクシングは個人競技だが、私は個人競技であるボクシングに団体の力を感じた。リングサイドでは、自分の試合ではない部員がリングサイドで献身性を発揮していた。個人競技なのに、ボクシング部全体のことを考えているのだ。思い返してみると、私は自分のことしか考えていなかった。それからはチームのために、自分ができることを探し、練習以外で実践してきた。
4年生になり、試合にも出場することができるようになった。継続して打ち込むことも大事であるが、客観的な視点を持って、取り組む姿勢を学んだ。

営業職で大事な行動とは

営業で大事な行動は、「話す力」よりも「聞く力」ではないかと考える。営業であれば、自社の製品を売り込まなければならない。しかし、一方的にメリットを語る商談では、信頼は得られない。お客様には、ニーズがあるからだ。私は大学の吹奏楽部で主将を務めていた。全国大会を目指していたが、メンバーも多く、各パートに分かれているため、目指すべきハーモニーを奏でることに苦戦した。そのとき、私は主将として、一人ひとり地道に意見を聞くことで、問題を解決した経験がある。
営業でも、一方的な発信だけではなく、顧客のニーズを引き出すような、密なコミュニケーションを取りたい。営業では、相手の意見を「聞く力」を発揮して、顧客のニーズを引き出した行動を心掛けたい。

小論文はテーマに応じて例を参考に論理的な文章を作成しよう

小論文は主に「将来の目標」「過去の経験」「時事問題や一般論」「志望企業や職種に対する考え方」の4つのテーマが用意されています。これらのテーマを適切に作成するためには、「序論→本論→結論」の流れを意識しつつ、本論を最もボリュームづけるために「経験」と「考察」の2部構成にしなければなりません。
「わからない」「意見が異なる」など、テーマから逃げてしまうような内容も禁物です。「~である」など、確信を持った文章表現を心がけ、小論文試験をクリアできるよう、練習を積み重ねてください。

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