2018年08月28日(火) 更新

【生保ランキング】就活の業界研究に役立つ年収・人気企業TOP8

生命保険会社の業界研究は何をすべき?

生保業界の現状把握

ここ数年で生保業界の現状も大きく変わりました。生保業界では第一生命保険が大手で初めて上場して以来、国内外でM&Aも活発になっています。仕事内容は、顧客本位の業務運営を意識した流れが続いています。新進の生保企業では、積極的な情報開示やインターネットを使った販売方式で、業界の常識を覆してきました。最近では、日本生命保険を筆頭に従業員の定年を、現状の60歳から65歳に引き上げることが発表されました。豊富な経験を持つシニア世代をつなぎ留め、若手の育成や労働力確保に結びつけることが狙いのようです。

年収把握

かんぽ生命の上場や日本生命と三井生命の経営統合など、業界の再編が一段落しました。現在の生保業界の平均年収や企業ごとの年収を把握しておきましょう。少子高齢化で国内市場は縮小傾向の中、40社が凌ぎを削っています。生保の平均年収自体は、全職種の平均より高まっています。ただし、平均年収は、職種や実績によって幅が広い業界です。特にトップの営業マンでは、平均年収をはるかに上回る年収の可能性が高いでしょう。また、生保業界は上場している企業が少なく、持株会社の傘下、グループ内の会社が多い特性上、正確な年収を把握するのは難しいかもしれません。上場していれば、有価証券報告書に平均年収が公表されています。公表されている範囲で、企業ごとの年収を参考にしてみましょう。

人気企業と業績確認

生保業界は金融業界ということもあり、比較的人気があります。日本生命、第一生命などは、毎年人気企業のランキングの常連です。コマーシャルを流しており、我々の生活にも身近なイメージがあるかもしれません。また、最近は、アフラックで有名なアメリカンファミリー生命などの外資系生保も人気・知名度ともに高くなっています。保険料等収入では、かんぽ生命が5兆円を超えていますが、基礎利益は日本生命が、かんぽ生命の2倍近くを誇っています。しかし、第一生命は、保険料等収入が、この2社の約半分ですが、基礎利益はかんぽ生命と同等です。生保業界は、今後の動向も見逃せませんが、人気のある企業や業績などを分析してみる必要もあるでしょう。

ランキングは業界研究で大活躍する

ランキングは視覚的にも印象に残りやすく、業界研究で大活躍します。注意点は、現代は情報の洪水ですから、確認したランキングに信頼性や妥当性、出所などの根拠がはっきりしているかなどです。生保業界であれば、生命保険協会のホームページには、生命保険各社や生保業界全体の統計資料や決算の見方などを紹介しています。また、生命保険文化センターのホームページでは、生命保険に関する基礎的なことから実態調査を行なっているなど正確な情報を入手することができます。くわえて、経済誌や日本経済新聞などでもランキング形式のものが発表されることが多いです。ランキングといえど、巷に流布されるような、聞きかじったような情報ではなく、しっかりと根拠を求めることをおすすめします。

生保年収ランキング

平均年収は438万円

マイナビエージェントによると、生保業界の平均年収は438万円となっていました。この数字は、損害保険業界と合わせた年収になっています。職種、経験、営業成績によって、大きな差がある業界でしょうが、平均を出すとこのような結果ということになります。今後、生保業界も退職者の年齢が引き上げられるので、平均年収も上がるかどうか気になるところです。一方で、保険会社には、保険外交員という職種があります。保険外交員は、生命保険会社の社員ではなく、個人事業主という扱いになります。確定申告を行ない、定年も関係なく、高齢になってからも顧客をもっている方もいらっしゃいます。保険のセールスを行なうのが、主な業務です。企業によって、様々な形態や職種も違いや特性があることも把握しておきましょう。

30代から年収がアップしやすい

保険業界は経験を積むと年収があがる業界です。特に営業成績によって、左右される場合、簡単には顧客を獲得することは困難でしょう。一方で、生命保険の特徴は、一度契約をすれば、普通はそう簡単には解約しません。顧客との付き合いも自然に長くなっていき、長くなっていけば信頼を得ることにつながります。信頼が得られれば、そこから他のお客様を紹介されるなど好循環が生まれやすいわけです。目には見えない商品を提供するため、最初は苦労の連続でしょう。自転車を一生懸命漕ぐと惰性で走ります。最初の勢いでどれほど頑張って漕いだかで、その距離は変わってきます。保険業界も同様です。30代から年収がアップするまでに、どれだけ経験を積んで、信頼を獲得するかが鍵になります。

就活生に人気のある生保は?

リクナビ2019の金融スペシャリストの人気企業ランキングによれば、生保業界の1位は第一生命株式会社です。相互会社がスタンダードの業界で株式会社として、先鞭をつけた企業です。続いて、明治安田生命保険相互会社、日本生命保険相互会社、住友生命保険相互会社となっています。全て、テレビコマーシャルを行なっており、知名度も抜群でしょう。次に、全国共済農業協同組合連合会、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社と続きます。全体の企業ランキングより、生保のみをピックアップしてみました。

第一生命保険株式会社

第一生命株式会社は、保険契約者が約800万人の大手保険会社の一角です。民間生保4強の中では、唯一の株式会社です。保険会社は、相互会社が多くなっていますが、業界の株式会社の嚆矢となっています。特徴は、国内で初の相互会社として発足したことです。みずほフィナンシャルグループと試算運用会社を統合するなど関係性が深いです。2017年3月期の決算では、6期連続で最高益を更新しました。2010年の上場以来、業績は好調です。海外展開は積極的で、アメリカでの大型買収などを行なっています。2016年10月に持株会社体制に移行して、第一生命ホールディングスの傘下になっています。第一生命ホールディングスとしての平均年収は、975万円となっています。

明治安田生命保険相互会社

明治安田生命保険相互会社は、元々、三菱系の日本初めての生命として誕生しました。2004年に系列を超えた合併で今に至ります。国内団体保険市場では首位を誇っています。アメリカの団体保険上位のスタンコープ買収など大型のM&Aを行ない、完全子会社しています。最近では、地方創生として、地方銀行や各都道府県と協定を結び、地域の課題に連携して取り組もうとする姿勢がみえてきます。上場していないため、平均年収は公表されていませんが、客観的な指標から推測すると、決して低くはないことが予想できます。2019年の総合職初任給を来春11年ぶりに引き上げる方針です。全国型採用の場合、月5,000円も引き上げとなります。今年度は、新卒採用者数でも、日本生命や第一生命よりも多い採用計画になっています。

日本生命保険相互会社

日本生命保険相互会社は、生保業界最大手です。財閥系ではなく、関西発祥の企業であり、全国で5万人にのぼる営業職員の販売力に強みを発揮しています。MS&ADグループのあいおいニッセイ同和損保と関係が強く、アメリカのプルデンシャル、ドイツのアリアンツなどの海外の金融大手とも提携して、資本の厚みは強固なものとして盤石な体制です。オーストラリアのMLCや三井生命との経営統合など国内外ともに積極的に動いています。来年には、若い世代や家族連れの顧客が多い保険ショップ向けの保険開発を開始して専用の会社を作る予定です。上場していないため、平均年収は公表されていませんが、生保業界最大手ということを考えれば、他者と比べても言わずもがなかもしれません。

住友生命保険相互会社

住友生命保険相互会社は、生命保険会社の中で、後発企業ではありますが、民間生保大手4強の一角の一つを担っています。最近は、医療や介護の分野に力を入れています。今後は、契約者の健康への取り組みに応じて、毎年保険料を見直す「健康増進型保険」を発売します。他社にも同様の商品展開はありますが、取り組み状況によって毎年の保険料を上下させる商品は国内では住友生命が初めてとなります。2016年には、アメリカの中堅生保会社を完全子会社しました。また、来店型の保険ショップへの出資も積極的に行なっています。上場していないため、平均年収は公表されていません。民間生保大手4強の一角であることを、考慮すれば、上位と遜色はない可能性が高いかもしれません。

全国共済農業協同組合連合会

全国共済農業協同組合連合会は、JA共済連といわれ、全国の農協の共済事業を統括しています。生保だけでなく、損保も取り扱っています。総資産は、約60兆に迫り、個人保険長期保有高は世界で一番です。全国共済農業協同組合連合会は、非営利の共済団体です。特徴は、他社と比べて、主に中高年の契約者が割安になります。営業コストが高い大手生命保険会社は、一般に保険料は高くなるものです。全国共済農業協同組合連合会は、全国のJA店舗を活用した窓口サービスを行なうことで効率化を図っています。共栄火災が傘下にあり、連携により、JAが運営する農産物直売所向けの損害保険商品を発売しています。平均年収は公表されていませんが、イメージとしては非営利組織のため、準公務員的な感じでしょうか。

生命保険会社の平均年収ランキングTOP8

  • 1位 SOMPOホールディングス(株)…11,730,000円
  • 2位 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)…11,000,000円
  • 3位 (株)T&Dホールディングス…10,190,000円
  • 4位 ソニーフィナンシャルホールディングス(株)…8,860,000円
  • 5位 東京海上ホールディングス(株)…8,520,000円
  • 6位 アニコム ホールディングス(株)...7,540,000円
  • 7位 (株)かんぽ生命保険…6,450千円
  • 8位ライフネット生命保険(株)…6,340,000円

1位:SOMPOホールディングス(株)

SOMPOホールディングスは、3メガ損保の一角を形成しており、国内生保事業の拡大を推進しています。グループ会社には、損害保険ジャパン日本興亜株式会社を筆頭に、生命保険会社などがあります。事業内容では、現在、介護とヘルスケア事業を収益の柱と位置づけて強化している最中です。特に介護業界は、保険との関係性が高く、今後の動向が大変注目されています。生命保険の分野では、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社の健康増進型の新商品の申し込み件数が伸長し、注力しています。海外保険事業も各国にまたがり成長を続け、さらに戦略事業として、保険に留まらない幅広い事業展開を行ない、さらなるビジネスフィールドの拡大を図っています。

2位:MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)

MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、損保が首位で、傘下に三井住友海上火災保険株式会社やあいおいニッセイ同和損保保険株式会社などがあります。一方で、生保事業では、三井住友海上あいおい生命保険株式会社や三井住友海上プライマリー生命保険株式会社などを育成している最中です。アジアを軸に海外進出しており、三井住友海上火災保険株式会社は、中国の生保会社に4割出資しており、欧米進出の足掛かりとしています。その他には、金融サービス事業とリスク関連サービス事業を行なっています。金融サービス事業では、アセットマネジメント事業、金融保証事業などを営んでいます。リスク関連サービス事業では、リスクマネジメント事業、介護事業などを営んでいます。

3位:(株)T&Dホールディングス

T&Dホールディングスは、生保持株会社です。大同生命は、中小企業向けに強みがあります。太陽生命は、個人向けが柱になっており、この2社で9割の事業を担っています。その他には、T&Dフィナンシャル生命保険があります。事業内容は、保険と保険関連で7社、資産運用関連事業で7社、総務・事務代行等関連事業の5社で行なっています。生保分野では、シニア客の旧手続支援サービスの利用者が増えています。「ひまわり認知症治療保険」は健康に自信がない人でも健康状態の簡単なチェックだけで加入でき、保険金の支払時には自宅を訪問し手続きを助けるなど独自の商品力で勝負しています。「認知症予防アプリ」や先端のIT技術を導入するなど効率性の向上を図っています。

生命保険会社への就活は平均年収ランキングや業界動向を参考に進めよう

生命保険会社は、社会的評価の高さや頑張り次第の給料といった理由から人気があります。保険料の負担を減らす取り組みも次々と導入されており、今後も成長が期待できる業界だといえます。
生命保険会社への就職には、生保業界全体の業界研究が欠かせません。現状把握、今後の動向などを把握した上で選考に臨みましょう。一番やりやすい業界研究は、ランキングを確認することです。ランキングで、上位企業やその企業の取り組みを知れば、業界全体が見えてくるでしょう。

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