2019年04月26日(金) 更新
就職をしたくないと思う理由とその後の対応【体験談付きで紹介】
目次
気力・体力疲れから「就活したくない」と思いやすい
就活生の回答
キャリアパーク会員の就活生を対象に「あなたが一番「もう就活したくない」と思う時はどんな時ですか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- 足が疲れた時
- うまくいかないとき
- 内定を貰えない時
- 思っていた仕事が案外向いていなさそうだなと思ったとき
- 常に
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「あなたが一番「もう就活したくない」と思う時はどんな時ですか?」
「就活したくない」と思う瞬間の理由は人それぞれ違います。気力・体力も必要な就活は、誰でも一度は、就活をやめたいと思うことはあります。
その状況の改善にも「就活したくない」と思う要因を知ることも必要ですし、就職だけが全てでもありません。
そんな、就職したくないと思った5名の体験談と、結婚・フリーターなど就職以外の6つの生き方について、ご紹介していきたいと思います。就活をやめたいと悩んでいる方は、参考にしてみてください。
「もう就職したくない」と思う人は結構多い
就活は気力や体力を、とても使います。そのため、就活に疲れてしまい、「就職したくない」と思ってしまう就活生は多いです。それだけ、あなたは就活を頑張ったという証拠でもあります。
就職したくないと思ってしまう原因
「就職したくない」と思ってしまう要因はどんなことでしょうか?今の状況を改善するためには、原因を探っていかなくてはなりませんよね。 次に、就活生がモチベーションを失ってしまいやすい要因を挙げていきますので、自分がどれに当てはまるのか見つけてみましょう。
①就活自体が辛い
これは冒頭でもお伝えしたとおり、就活で気力も体力も大きく消費してしまったために、就職したくないと思ってしまったパターンです。 就活は良くも悪くも、人から評価され続ける場です。
不採用となった場合には「なぜ不採用なのか」を知らせてもらえないので、改善点が分からずに心だけが傷つけられてしまうこともあります。選考方法にしても圧迫面接などがあるので、今まで面識がない人から罵倒に近い言葉を投げかけられてトラウマになってしまった人もいるかもしれません。そういったことが重なった結果、就活をしたくないと思ってしまうのでしょう。
②やりたい仕事がなくてやる気が出ない
就職したくないという人の中には、「やりたい仕事がないために就活をしたくない」と思っている人もいます。どんな職業についたとしても、自分が楽しく働いている未来が想像出来ないために、就活のモチベーションを下げてしまうのです。
もしあなたがそういった気持ちを抱いているのなら、一つ知って欲しいことがあります。それは「みんながみんな、自分の“やりたいこと”を見つけられているわけではない」ということです。
もちろん自分の天職を早々に見つけて、日々を充実しながら働いているという人もいます。しかし、それはほんの少数派。ほとんどの人は自分のやりたい仕事ではなくても、生活のために続けています。そして、辛い仕事の中でもやりがいを自分で見出しているのです。
やりたい仕事が無い場合は軸を見直してみてもいい
上に述べたようにみんながみんなやりたい仕事についているわけではないです。ただ、その中でもあなたが今できること、そして好きなことなどやりたいことを考えるヒントはあるはずです。そして見えてきたやりたいことは就活の軸になるものかもしれません。どうしてもやりたいことがなくて就活のモチベーションが下がってしまうという人はもう一度、軸を見直してみるのもいいかもしれません。
③就職以外にやりたいことがある
漫画家や小説家など、一般的な就職方法ではなれないクリエイティブな職業に就きたいと思っている人も、就活したくないと思ってしまうかもしれません。たしかに、自分の夢がある人は、一般企業に就職すること自体が“負け”と思えてしまうでしょう。
そんなときは、いったん冷静になって考えるのも良いかもしれません。たとえば、小説家や漫画家のなかには一般企業で働きながら夢を掴んだ人も多いですよね。一般企業ではなくても、画力や文章力を上げられる仕事はいくらでもあります。夢に向かっていきなり手を伸ばすのではなく、一歩ずつ進むやり方もあるということを忘れないでください。
就職をしたくない人が考えやすい今後の7つの展開
就活だけが将来を決める道ではありません。進路の中には就職をしなくても、生きていく方法があるのです。もし、以下のなかで自分の目指したい道がある場合は選んでみてはいかがでしょうか。
①フリーター
「就職したくない」と思ったとき、進路で最初に考えるのはフリーターという道かもしれません。バイトの面接であればほとんど落ちることはないので、自分の生活を維持していくくらいは問題なくできるでしょう。
ですがあなたの将来を考えたとき、フリーターを選ぶことはあまりおすすめできません。フリーターになってしまうと社会保険の多くに入ることが出来ず、また社会人としてのスキルも同年代に比べて引き離されてしまいます。フリーターを選ぶ際には何らかの将来の目的がある場合のみにしておきましょう。
②実家を継ぐ
もしなにか家業を営んでいる場合、そのまま仕事をついでしまえば就活をしなくてもよくなりますよね。それに、幼いころから家族の働いている姿を見てきているのなら、働き方に違和感を覚えることなく仕事をすることができるでしょう。
しかし、会社を継ぐということは従業員の生活を支える必要があるということでもあります。家業を継ぐ際にはしっかりと意識を高く持つことも大切です。
③自分で起業する
もしどうしても自分が納得して就職できる企業がなかった場合、自分で会社を作ってしまうというのも手です。今の時代、ノートパソコン一つあれば自分の会社を作ることができます。就活をしていて納得できなかったポイントや「こうしたサービスがあれば」という問題意識を軸にして起業をしてみてもいいでしょう。
④YouTuberなどのクリエイティブな仕事に就く
皆さんは「YouTuber」という職業を知っていますか?YouTuberは動画サイト「YouTube」に自身で作った動画をアップして、その広告収入を得て生活をしている人になります。年収1億円以上稼いている人もおり、「自分の好きなことで皆と一緒に楽しむ」という自由な仕事スタイルから多くの学生にとって人気の職業となります。
その他にも、作家・画家・詩人など、その気になればいくらでもクリエイティブな仕事は見つかります。もちろんこういったアーティスティックな仕事には就活などないので、「自分はクリエイターだ」と宣言したその日から職業につくことができるのです。
⑤公務員試験を受ける
「就活をしたくないけど、安定した生活を手にしたい」そんな気持ちを抱いている人は、公務員試験を突破し、公務員になることで理想の生活を手に入れられるでしょう。公務員試験は大学4年生から対策を始めて通過できるほど易しいものではありませんが、勉強に自信があるのなら受けてみるのも手です。
⑥フリーランス
フリーのライター・カメラマン・デザイナーと聞くと、なにか特殊な技能を持った人だけがなれる職業のように思いますよね。しかし、フリーの仕事は誰でもすぐになれる職業なのです。もちろんそれで生計を立てていくのは難しいですが、クラウドで発注された仕事などを受けていれば、最低限の収入を得ることは難しくないでしょう。
⑦結婚
これも先述したとおり、安定した収入がある相手を見つけられた場合は、結婚することで就活を避けることができます。 しかし、結婚するにしても一度就職をしておいた方が、結婚生活が長続きするかもしれません。というのも、就職しておかないとお金の価値が実感出来ないという問題があるのです。パートナーがどれだけ苦労して収入を得ているのか知らなければ、相手を理解することに繋がらず、思わぬところで不和が生まれてしまうかもしれません。
就職をしたくない人が注意するべきこと
収入が不安定になる可能性も高い
新卒で入社する企業の多くは、月給制または年収制です。しかしフリーターやフリーランスなど就活をせずに、自分で稼ぐ方法の場合、給料は歩合や時給制であり、決まった金額が決まった日に入らない生活となります。
自分で月にかかる生活費や必要経費を計算しながら、それ以上の金額をもらうための働き方をしなくてはいけません。
社会的な信用が低くなる場合もある
企業に就職し、雇用されていない場合は、社会的な信用が低くなる点も把握しておく必要があります。例えば、個人事業主の場合も、車を購入する際や家を建てる場合のローンを組むための審査がなかなか降りない場合があるのです。
預金通帳を提示などでローンが組める場合も多いですが、同様に家を借りる際の保証会社の審査に通りづらいなどもあるため、注意が必要です。
就活しないなら、どうしても不安定な道になってしまうのは仕方ない
就活をしないで生活していく方法を紹介しましたが、公務員以外の仕事はとても不安定になってしまうのも事実です。公務員を目指すにしても試験に受かることが出来なければもう一年勉強し直す必要があるので、絶対に安定しているというわけではありません。
「就活したくない」と思っていた5人 の先輩の体験談
就活したくないと思って、最終的に「就活してよかった」と考え直した先輩たちがいます。将来の選択を決める前に、その先輩たちの体験談をチェックしてみましょう。そうすれば、今の状況を冷静に考えることが出来るはずです。
「自分が望む道に進みたかった」國學院大学/K・Kさん
体験談①
私は最初から就活する気はなく、作家になりたいと思っていました。専業作家になるために就職せず数年間で絶対に文学賞を受賞してやるという強い意気込みのもと目指していたのです。
周りの友人は就活をしていましたが、それでも私は小説を書き続けました。しかし、就活する友人を見て、どこか自分 が「楽をしている」という気持ち湧いたのも事実です。「夢を追っている」というのはどこか正論のように聞こえますが、自分の場合は就活から逃げているだけなんじゃないかとも思い始めました。
両親には私が作家を志すことを伝えていて、なんとか納得してくれていましたが、その理解ある両親に迷惑をかけることが、かなり申し訳ない気持ちも湧いてきました。
そこで就活をせずに専業作家を目指すのではなく、就活して一般企業に勤めて経験を積みながら、作家を目指していくことにしました。就活は大変でしたが、なんとか内定をもらうことが出来たので、親に迷惑をかけずに済みました。
「先輩と同じように企業したいと思った」東海大学/M・Oさん
体験談②
私には憧れているサークルの先輩がいました。その先輩は持ち前のリーダーシップと、誰にでも気さくに話しかけるコミュニケーション能力の高さから、いつもみんなの中心になっている人でした。先輩はみんなを楽しませる才能にあふれた人でしたが、その人は急に就活をしないで起業すると宣言して、卒業後すぐ本当に自分の会社を設立してしまいました。2学年離れた先輩でしたが、私はその先輩の真似ばかりしていたので、私もいつか自分の会社を設立したいと思っていました。
そして年月は経ち、いざ自分が大学4年になったとき、久しぶりに起業した先輩と会うことになりました。卒業後は連絡が途絶えてしまった先輩の話を聞くことをとても楽しみにしていたのですが、いざ会って話を聞いてみると起業して1年ほどで事業に失敗してしまい、すっかり自信を失ってしまったということでした。あれだけ有能な先輩であっても経営者になるのは大変なのだと思い、自分は就活をしてきちんとした職業についた方が良いと思い直しました。
「学歴がなければ良い企業には行けないと思っていた」帝京平成大学/J・Eさん
体験談③
正直に言って、自分は学歴が低いと思います。そして、就活は学歴が一番大切なのだと思っていたので、わざわざ落ちるために就活をするなんて馬鹿らしいと考えていました。それなら、正社員登用制度があるバイトを続けて、そのまま正社員になった方が賢いのではと考えていたのです。
しかし、就活をしていた同じ学校の友人がCMで名前を聞いたことがあるような企業から内定を貰っていて、かなり驚きました。学歴が低くても頑張り次第で大手企業にもいけることをそこで始めて知ったのです。バイトの正社員登用ではすぐに正社員になることが出来ないので、社会人としてのスキルは同じ世代の友人とかなり離れてしまうかもしれないと考えて、自分も急いで就活を始めることにしました。
確かに就活では学歴の低さから不利になる場面がいくつもありました。しかし、学歴関係なく人柄を見てくれる企業もたくさんあったので、なんとか自分が納得する企業から内定をもらうことが出来ました。
「やはり安定を取りたかった」日本大学/E・I
体験談④
芸術系の学部に通っていたため、自分もその專門分野の仕事に就きたいと思っていました。私が專門で勉強していたのは、映像技術です。カメラで地球の環境問題に提起できるような映像を撮りたいと高校生のころからずっと思っていました。 そのなかで就活シーズンになったとき、同じ学科の先輩に話を聞いたところ、「自分の取りたい映像なんて全然撮れないよ」と聞いて、自分は映像制作の会社に入ってしまって良いのだろうかと疑問を持ちました。自分の好きな映像を撮れないなら、最初からフリーになってやっていこうかと考えたのです。
幸いにサークルの先輩たちとの関係が良好だったので、「いくらか仕事を回してもらうことができるのでは」とも考えていました。しかし、実際に先輩たちにお話を聞いてみると、「実績がないとどうしても仕事は依頼できないよ」と断られてしまいました。
カメラの腕にはかなり自信がありましたし、その実力を先輩も認めていてくれましたが、やはりフリーの仕事は経験や実績がないと任せてもらうことは出来ないとのことでした。
自分の夢と生活を天秤にかけて考えた結果、私は「誰かに迷惑をかけてワガママを言っても仕方ない。実力を積んでからもう一度考えよう」と思い、映像制作会社に就活することを決めました。いくつか企業を受けたら、運良く中堅の映像制作会社に内定をいただけたので、そこでまずは実績を積んでいきたいと考えています。
今にして思えば、あのままフリーになることを決めていたら、先輩たちに迷惑をかけることになったかもしれないと考える日もあります。
「“とりあえずフリーター”はダメ」明治大学/J・E
体験談⑤
就活は最初の方だけやっていました。やはり将来的に考えて大手に行った方が良いと思ったので、就活ではとにかく業界売上で上位にランクインしている会社しか受けていませんでした。20社ほど受けて、一つくらいは内定をもらえると思ったのですが、結果的には一つも内定をとることは出来ませんでした。
そこでかなり落ち込んで、「もう就活をしたくない」と思ってしまったんです。もう一度最初から就活をするのは面倒に感じましたし、なにより受けたい大手の求人が少なくなってしまいました。とりあえず一旦学校を卒業して、フリーターとして生活費を稼ぎながら、中小企業診断士の資格を取ろうと思いました。その資格があれば、既卒でも選考で有利に進めると考えたのです。
ほぼ就活を諦めていたそんなとき、友人に進められて就職エージェントを利用してみることにしました。そこで今の就活状況を話すと、担当のキャリアアドバイザーの人に「とりあえずフリーター、という選択肢は君のためにならないよ」と教えられました。既卒での就活は考えているほど楽ではないし、新卒で入社した人と社会人スキルがかなり開いてしまうと教えていただいたのです。
たしかに、友人たちに置いていかれると考えるとかなり焦りを感じました。そこで、単なる大手志向というのではなく、「将来的にどんな生活をしたいのか」という視点で、キャリアアドバイザーと求人を選んでいきました。
いくつか会社をピックアップしたあと、その求人に合わせた選考対策をキャリアアドバイザーの方にしてもらい、なんとか一社から内定をもらうことが出来ました。その企業は自分の志向に合った働き方をしているようだったので、結果的に良かったと思っています。
就活したくない人も就職エージェントへ相談してみる
もし就活についての不安や疑問が気になってしまうなら、就職エージェントを利用してキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。キャリアアドバイザーは就活のプロなので、相談しても的確なアドバイスをくれるのに加え、学生一人に対して専属のスタッフがつくのでより深い相談もしやすくなります。
就職エージェントだけの非公開求人多数
就職エージェントを利用する利点は、キャリアアドバイザーに相談できるだけではありません。就職エージェントは一般的な就活サイトに載っていない非公開の求人を多数所持しています。その求人を学生の希望や企業のニーズを考えて、ピンポイントで紹介してくれるので、最初から企業と学生の志向がマッチした状態となるのです。 競争率も普通の就活サイトに載っている求人よりも低くなるので、選考の通過率もかなり高くなります。
ESや面接対策も受けられる
就活をする上で、本当に自分のESや面接対策は合っているのか気になりますよね?そういったときも、就職エージェントを利用することで受けられる選考対策講座を利用すれば、自分にかなり自信がつくでしょう。
また、もし受ける企業が決まっている場合は、その企業に合わせたES・面接対策を行ってくれるので、かなりピンポイントな対策をすることも可能です。
2週間で就活を終わらせる画期的な方法
就職エージェントが扱っている求人はユニークなものが多く、「書類選考なし求人」「何度も選考を受けられる求人」「内定まで2週間のスピード求人」などさまざま。早く就活を終わらせて、辛い環境から開放されたいという人はスピード求人を受けてみるのもいいかもしれません。上手くいけば今から2週間で就活を終わらせることができるというのはかなり魅力的ですよね。
就職エージェントについてもっと詳しく知りたいという人は、『就職エージェントを100%活用する方法』を見てみましょう。きっと就活に望むうえで心の負担が軽くなるはずです。
就職をしたくないと思ったら就職以外の選択肢も考える
就職だけが、人生のすべてではありません。フリーランスや起業する方法もひとつです。現在は多様な働き方が広がり、一般的な就活をして企業に勤めるという選択肢だけではなくなっています。
もし自分ひとりで就活をすることが辛くなったら、就職エージェントの利用もおすすめです。きっと自分一人では気づかなかった課題や対策が見えてくるはずです。
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